国語の勉強法|古文・漢文を先にやるべき理由と時期別スケジュール【塾長解説】

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国語って勉強のやり方が本当に分かりません。センスの問題だから伸びないって言われました…。

「国語はセンス」は誤解です。正確に言うと、現代文は伸ばしにくいが、古文・漢文は数学より確実に伸びる科目です。だから国語はやる順番と時間配分で戦略が決まります。

国語は受験生が最も対策を後回しにする科目ですが、共通テストでは200点の配点があり、古文・漢文だけで100点を占めます。ここは暗記中心=努力が点数に直結する領域です。この記事では、限られた時間をどう配分するかから解説します。

【結論】国語は「古文・漢文が先」
  • ①古文単語+文法(1〜2ヶ月)…英語で言えば単語と文法。ここが全ての土台
  • ②漢文の句法(2〜3週間)受験科目で最もコスパが高い領域。覚える量が少なく、満点が狙える
  • ③古文の読解演習(2ヶ月)…主語の判定ができれば読める
  • ④現代文(並行して週1〜2題)…短期で伸びないので早くから細く長く
この記事の目次

なぜ「古文・漢文が先」なのか

国語の勉強を現代文から始める人が多いのですが、これは効率が悪い選択です。理由は費用対効果がはっきり違うからです。

分野伸びるまでの期間配点(共通テスト)性質
漢文2〜3週間50点句法の暗記でほぼ決まる。最速で満点圏
古文2〜3ヶ月50点単語+文法+主語判定。英語に近い構造
現代文半年〜100点読解の型の習得。時間がかかる
漢字・語彙随時10点前後スキマ時間で対応可

※つまり、受験まで時間がない人ほど漢文→古文の順に手をつけるべきです。

直前期に「国語をどうにかしたい」と相談された時、私が必ず勧めるのは漢文です。2週間の集中で50点分が動く科目は他にありません。現代文を直前に詰め込んでも点はほぼ変わりません。

古文の勉強法——主語が取れれば読める

STEP1:古文単語(300語)

古文単語は英単語と違って300語程度で足ります。ただし現代語と意味が違う単語(「あはれ」「をかし」「ありがたし」など)が頻出なので、現代語の感覚で読むと誤読します。1日30語×10日で1周し、それを3周してください。

STEP2:古典文法(用言・助動詞)

文法で最重要なのは助動詞です。とくに「き・けり(過去)」「ぬ・つ(完了)」「む・べし(推量)」の識別ができないと、文の意味が反対になることがあります。活用表は書いて覚えるより、例文の中で判別する練習をした方が定着します。

STEP3:主語の判定(ここが古文最大の壁)

古文が読めない最大の原因は、単語でも文法でもなく「誰がやっているか分からなくなる」ことです。古文は主語が省略されるので、次の手がかりで補います。

主語を判定する3つの手がかり
  • 敬語…尊敬語が使われていれば動作主は身分が高い人。二重敬語なら天皇・中宮クラス
  • 接続助詞…「〜て・〜で・〜つつ」は主語が続く/「〜ば・〜を・〜に・〜が・〜ど・〜ども」は主語が変わりやすい。この法則だけで正答率が跳ね上がります
  • 会話文の相手…「」の前後で誰が誰に話しているかを確定させる

この3つを意識して10題も演習すれば、古文の見え方が変わります。逆にここを知らないまま量をこなしても、いつまでも「なんとなく」の読解から抜けられません。

漢文の勉強法——最速で得点になる

漢文は受験生から敬遠されがちですが、実際は覚える量が最も少ない分野です。

漢文で覚えるべきもの(これだけ)
  • 返り点のルール…レ点・一二点・上下点。30分で理解できます
  • 句法(約60〜80個)…使役・受身・否定・疑問反語・比較・限定・累加。ここが漢文の9割
  • 重要漢字・語彙(100語程度)…「以」「而」「之」など、頻出の使い分け
  • 基本的な思想の背景…儒家・道家の考え方を知っていると内容理解が速い

特に疑問と反語の識別は毎年出題されます。「なんぞ〜や」が疑問なのか反語なのかで解答が正反対になるので、ここは確実に。

現代文の勉強法——「なんとなく」からの脱出

現代文は伸びにくい科目ですが、伸びないわけではありません。ポイントは「本文に書いてあることだけで解く」という原則を徹底することです。

現代文で点を安定させる3原則
  • ①自分の意見・常識で解かない…「筆者はこう思っているはず」は誤答の元。根拠は必ず本文中にあります
  • ②接続詞と指示語に印をつける…「しかし」の後が主張、「つまり」の後が要約。文章の骨格が見えます
  • ③選択肢は消去法で…「なんとなく合ってそう」ではなく「本文と矛盾する箇所」を探して切る

演習量は週1〜2題で十分ですが、必ず解説を読んで「なぜその選択肢が誤りか」を確認してください。正解の理由より、不正解の理由を理解する方が実力になります。

時期別スケジュール(高3・共通テスト想定)

時期古文漢文現代文
〜7月単語300語+助動詞週1題
8月文法の総復習+読解演習開始句法を一気に完成週1題
9〜10月読解演習(主語判定を意識)演習で維持週2題
11月〜過去問・予想問題過去問過去問
直前期単語の最終確認句法の総復習(最も伸びる)時間配分の練習

国語の時間配分——実は得点差の最大要因

共通テストの国語は時間との戦いです。実力があっても時間切れで失点する人が非常に多い。塾で指導している標準的な配分は次の通りです。

共通テスト国語の時間配分(目安)
  • 漢文:15分…最初に解く。短時間で確実に取れるため
  • 古文:20分…2番目。ここまでで35分
  • 現代文(評論):20分
  • 現代文(小説・実用文):20分
  • 残り5分を見直しに。「後ろから解く」のが鉄則です(現代文から解くと時間を溶かして古漢が終わりません)

自分がどの分野で失点しているか分からない場合は、模試の分野別得点を見てください。分野別の弱点特定が難しいときは、AI診断で単元レベルの穴を出してくれる【atama+ オンライン塾】のようなサービスもあります(14日間無料体験)。

現代文が独学でどうにもならないときは

国語のなかで唯一「独学の難易度が高い」のが現代文の記述・論述です。自分の答案が何点なのかを自分で判定できないためで、これは英語の英作文と同じ構造です。

学校の先生に添削してもらえるならそれが最善ですが、それが難しい場合は国語専門の指導を短期間だけ使う手もあります。成績は、国語で決まる。【ヨミサマ。】は現代文・記述に特化したオンライン個別指導で、無料体験があります。国語だけを見てもらいたい人には、総合塾より目的が合いやすい選択肢です。

塾全体の比較はオンライン塾9社の比較記事にまとめています。

国語のよくある質問

現代文は本当に勉強しても無駄ですか?

無駄ではありませんが、短期間で急に伸びる科目ではありません。だから「早く始めて細く続ける」が正解です。受験まで3ヶ月を切っている場合は、現代文より古文・漢文に時間を割く方が確実に点になります。

読書をすれば国語ができるようになりますか?

長期的にはプラスですが、受験の点数に直結はしません。入試の現代文は「筆者の主張を正確に取る」技術のテストで、読書量より解法の型の習得が効きます。ただし読むスピードは読書で上がるので、時間切れに悩む人には有効です。

古文が全く読めません。どこから?

単語→助動詞→主語判定の順です。それでも読めない場合は、有名な作品(源氏物語・大鏡など)のあらすじを現代語で先に知っておくと、背景知識が読解を助けます。マンガ版でも構いません。

記述式の国語はどう対策する?

自己採点が困難なので、必ず第三者に添削してもらってください。学校の先生が最も手軽で確実です。独学の場合は模範解答と自分の答案で「含まれている要素」を照合し、要素の抜けを数える方法である程度は代替できます。

他教科の学習ロードマップ

この記事を書いた人:たかた(兵庫県の個別指導塾 塾長)→ 運営者情報

文法・古文・読解の手順をまとめて確認したいときは、一問一答が便利です。

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この記事を書いた人

兵庫県のとある学習塾の塾長。私大理系卒。塾バイト・家庭教師を経て、長年の経験を基に幅広く受験をサポートします。生徒だけでなく、それを支える保護者や先生の力にもなりたいという思いで立ち上げました。

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