共通テストの時間配分と解く順番|「時間があれば解けた」をなくす方法

共通テストは「解ける問題を時間内に解き切れるか」で点数が決まります。実力があっても時間配分を決めていないと、確実に取れる問題を落とします。この記事では、その決め方を書きます。

自己採点をした受験生から毎年聞くのが「時間があれば解けた」という言葉です。しかしこれは、時間配分の準備をしていなかったということでもあります。共通テストは時間が足りない前提で作られているので、本番でどう時間を使うかを、事前に決めておく必要があります。

この記事の目次

科目ごとの時間の性質

※ 試験時間・配点・出題形式は変更されることがあります。必ず大学入試センターの最新の発表で確認してください。ここでは共通する考え方を扱います。

科目時間の特徴対策の要点
英語(リーディング)時間が最も厳しい前半の短い問題を速く処理し、後半の長文に時間を残す
国語大問ごとの時間管理が必須1つに時間を使いすぎると連鎖的に崩れる
数学詰まったら飛ばす判断1問に固執すると後半の取れる問題を失う
理科・社会比較的余裕がある見直しの時間を確保しやすい
情報Ⅰ新科目で情報が少ない試作問題で形式に慣れておく

時間配分を決める3つのステップ

① 大問ごとの持ち時間を決める

本番で計算する余裕はありません。過去問を解く段階で「この大問は何分」と決めておきます。

決め方の目安
  • 試験時間から見直し時間(5〜10分)を引く…先に確保してください
  • 残りを配点比で割る…配点が高い大問に多く配分します
  • 実際に解いて調整する…机上の計画は必ずずれます。2〜3回やって現実的な数字にします

② 解く順番を決める

最初から順番に解く必要はありません。得意な大問から始めるほうが、精神的に安定します。

順番を変える利点
  • 序盤で点を確保できる…最初に難問が来ても動揺しにくくなります
  • 時間切れのリスクを分散できる…最後に回した大問が苦手分野なら、失点は最小限で済みます
  • ただし解答欄のずれに注意…順番を変える場合、マークの位置は必ず確認してください

順番を変えるなら、模試や過去問で必ず練習しておいてください。本番で初めて試すのは危険です。マークミスは、それだけで大量失点になります。

③ 「捨てる」基準を決めておく

最も重要なのがこれです。手が出ない問題に何分かけるかを、事前に決めておきます。

捨てる判断の目安
  • 2〜3分考えて方針が立たなければ飛ばす…印をつけて次へ進みます
  • 戻る時間を残しておく…全部解き終えてから戻れば、落ち着いて考えられます
  • マークは必ず埋める…共通テストは選択式なので、空欄にする理由がありません

1問に10分かけて解けなかったとき、失うのはその1問だけではありません。後半の解けたはずの問題も一緒に失います。「飛ばす勇気」が最も点数に効く技術です。

時間が足りなくなる原因

よくある原因と対策
  • 読み返しが多い…1回で理解しようとせず、設問を先に読んでから本文に入ると減ります
  • 迷って何度も戻る…一度決めた答えは、明確な根拠がない限り変えないと決めておきます
  • 計算を丁寧にやりすぎる…途中式は必要ですが、清書は不要です
  • 難問で粘る…最も多い原因。捨てる基準を決めていないと必ず起きます

練習の段階でやっておくこと

時間配分は知識ではなく技術なので、練習しないと身につきません。

過去問・模試での練習法
  • 必ず時間を計る…時間を計らない演習は、本番の練習になりません
  • 大問ごとの経過時間を記録する…どこで時間を使いすぎているかが分かります
  • 時間内に終わらなくても、そこで一度止める…延長して解くと、本番の感覚がつかめません
  • そのあと時間無制限で解く…「時間があれば解けた問題」と「そもそも解けない問題」を切り分けます

最後の切り分けが重要です。「時間があれば解けた」なら時間配分の問題、「時間があっても解けない」なら知識の問題です。前者と後者では、次にやるべきことがまったく違います。

知識に不安がある場合

時間配分を工夫しても、知識が抜けていれば点は伸びません。まず基礎の抜けを埋めてください。

前日・当日の過ごし方

よくある質問

解く順番は変えたほうがいいですか?

必ずしも変える必要はありません。順番通りで問題なく解けているなら、そのままで構いません。時間切れが起きている場合だけ検討してください。

見直しの時間はどれくらい取るべきですか?

5〜10分が目安です。全部見直すのではなく、マークのずれの確認と、印をつけた問題に絞ってください。

本番で計画通りにいかなかったらどうしますか?

よくあることです。対応として「大問ごとの締め切り時刻」を問題用紙の端に書いておくと、遅れに気づいた時点で切り替えられます。

時間内に終わったことが一度もありません

その場合、捨てる基準が緩い可能性が高いです。2〜3分で飛ばす練習を、過去問で意識的にやってみてください。

模試では間に合うのに本番が不安です

本番は緊張で読む速度が落ちます。模試より5分厳しめの設定で練習しておくと、当日に余裕が生まれます。

模試は時間配分を試す場でもあります。復習の手順はこちら。

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この記事を書いた人

兵庫県のとある学習塾の塾長。私大理系卒。塾バイト・家庭教師を経て、長年の経験を基に幅広く受験をサポートします。生徒だけでなく、それを支える保護者や先生の力にもなりたいという思いで立ち上げました。

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