東進の学費は「入学金33,000円+担任指導費+模試費+受講料77,000円×講座数」の積み上げ式です。受講する講座の数で総額が変わるため、公式サイトの学費ページにも「合計いくら」という金額は載っていません。公表されている単価から計算すると、高3生で4講座なら447,700円(月あたり約37,300円)、高1生で2講座なら232,650円(月あたり約19,400円)が目安になります。(金額はすべて税込。2026年8月時点で公式に公表されている額をもとに計算しています)

「東進の料金を調べても出てこない」という相談をよく受けます。隠しているのではなく、人によって総額が違うので書けないというのが実際のところです。ただ、部品の単価は全部公表されています。だから足し算すれば出ます。この記事でその足し算をします。
- 公表されている4つの単価(入学金・担任指導費・模試費・受講料)
- 学年×講座数ごとの総額と、月あたりの負担額
- 表に入っていない追加費用(講習講座・志望校別講座)
- お金をかける前に無料で試せる範囲
- 講座を取りすぎないための決め方
なぜ公式サイトに「総額」が書かれていないのか
東進は、集団授業の予備校のように「高3コース 年間◯◯円」という売り方をしていません。映像授業を1講座ずつ選んで申し込む形なので、2講座の生徒と8講座の生徒では、同じ校舎に通っていても総額が3倍以上違います。
そのため公式サイトに載っているのは「1講座あたりいくら」「入学金いくら」という部品の値段だけです。総額は、担任との面談で講座数が決まってはじめて確定します。料金表を探しても見つからないのは、探し方の問題ではありません。
- 入学金… 初年度のみ。学年による差はありません
- 担任指導費… 学年と講座数で変わります
- 模試費… 学年で変わります
- 受講料… 1講座あたりの単価 × 講座数。ここが総額の7〜8割を占めます
公表されている単価(2026年8月時点)
ここから先の金額は、すべて東進ドットコム「学費・申込手続」に公表されているものです。
① 入学金
| 項目 | 金額(税込) | 備考 |
|---|---|---|
| 入学金 | 33,000円 | 初年度のみ。学年による差はなし。継続手続きをせず再入学する場合は再度必要 |
② 担任指導費(1年ごと)
東進の特徴である、担任・担任助手による学習指導とスケジュール管理にかかる費用です。東進ハイスクールと東進衛星予備校で金額が違います。
| 東進ハイスクール | 東進衛星予備校 | |
|---|---|---|
| 高3生・受験生 | 77,000円 | 66,000円 |
| 高2生以下 | 44,000円 | 44,000円 |
| 3講座以下で申し込む場合 | 33,000円 | — |
講座数を3つ以下にすると担任指導費が下がるのは、見落とされやすいポイントです。高1・高2で「まず英語だけ」という始め方をする場合、ここで44,000円が33,000円になります。
③ 模試費(年度ごと)
東進は模試が学費に組み込まれています。共通テスト本番レベル模試などがこの費用でまとめて受けられる形で、模試のたびに払う方式ではありません。
| 学年 | 金額(税込) |
|---|---|
| 受験生 | 29,700円 |
| 高2生 | 14,850円 |
| 高1生・高0生 | 12,650円 |
④ 受講料(ここが総額を決めます)
| 講座の種類 | 金額(税込) | 内容 |
|---|---|---|
| 通期講座(1講座) | 77,000円 | 90分×20回ほか。テキスト代を含みます |
| 理科基礎の一部 | 57,750円 | 90分×15回 |
| 講習講座(90分×5回) | 19,250円 | 修了判定テストを含む |
| 講習講座(90分×10回) | 38,500円 | 修了判定テストを含む |
1講座77,000円。これが総額を決める一番大きな部品です。90分×20回=30時間ぶんなので、時間あたりに直すと約2,570.0円になります。
学年別・講座数別の総額(公表単価からの計算)
上の単価を足し算すると、次のようになります。東進ハイスクールで、初年度に必要な額です。月あたりは、年額を12で割った参考値です(実際は一括払いが原則です)。
| ケース | 入学金 | 担任指導費 | 模試費 | 受講料 | 総額 | 月あたり |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 高1生・2講座 | 33,000円 | 33,000円 | 12,650円 | 154,000円 | 232,650円 | 約19,400.0円 |
| 高2生・3講座 | 33,000円 | 33,000円 | 14,850円 | 231,000円 | 311,850円 | 約26,000.0円 |
| 高2生・5講座 | 33,000円 | 44,000円 | 14,850円 | 385,000円 | 476,850円 | 約39,700.0円 |
| 高3生・4講座 | 33,000円 | 77,000円 | 29,700円 | 308,000円 | 447,700円 | 約37,300.0円 |
| 高3生・6講座 | 33,000円 | 77,000円 | 29,700円 | 462,000円 | 601,700円 | 約50,100.0円 |
| 高3生・8講座 | 33,000円 | 77,000円 | 29,700円 | 616,000円 | 755,700円 | 約63,000.0円 |
高3生で4講座なら約45万円、8講座なら約76万円。同じ「東進に通う」でも、講座数によってここまで開きます。東進衛星予備校の場合は担任指導費が受験生で11,000円安いので、高3生・4講座なら436,700円が目安です。
- 夏期・冬期の講習講座… 90分×10回で38,500円。夏と冬で2つずつ取れば154,000円の追加になります
- 志望校別の演習講座… 高3後半に案内されるものは、公式サイトに金額が出ていません(各校舎へ問い合わせ、と記載されています)
つまり上の総額は「下限に近い数字」だと考えてください。高3生は、途中で追加される講座を見込んで予算を組んでおくと安全です。

面談で見積もりをもらうときは、「今日申し込む分」ではなく「卒業までに追加され得るもの」まで聞いてください。ここを聞かずに始めて、高3の秋に追加分で驚く家庭がとても多いです。
お金をかける前に、無料で試せる範囲
東進は入り口が無料です。特別招待講習という制度で、公式サイトに「通常1講座21,450円(税込)相当の講習を、無料で受講できます」と明記されています。講習入会金・テキスト料もかかりません。
申し込む時期が早いほど、無料の講座数が多い
無料になる講座数は、締切ごとに減っていきます。2026年夏の例では、高2生・高1生・高0生は次のような刻みでした。
| 申込の締切 | 無料になる講座数 |
|---|---|
| いちばん早い締切 | 4講座+高速マスター |
| 2番目の締切 | 3講座+高速マスター |
| 最終締切 | 2講座+高速マスター |
| 高3生(東進生でない方) | 1講座+高速マスター |
1講座21,450円相当なので、4講座なら85,800円ぶんを無料で受けられる計算です。1講座は90分授業×最大5回+講座修了判定テストほか(高校別対応の個別指導コースの場合は60分授業)。高3生は1講座までなので、学年が上がるほど試せる量は減ります。
- 子どもが映像授業を最後まで見られるか
東進の学費は「見終わること」が前提です。5回で息切れするなら、20回の通期講座はもっと厳しくなります - 校舎の自習環境が合うか
担任指導費と校舎の環境は、東進の価格に含まれている中身そのものです。通う時間帯に実際に見せてもらってください - そのまま入学した場合の総額
無料期間の終わりに勧誘があります。そのとき講座数と総額を書面でもらうようにしてください

無料招待は、東進にとっては入り口の営業です。それ自体は当たり前のことなので、こちらも「試させてもらう場」として割り切って使えばいいと思っています。見終われない子だとわかっただけでも、45万円の判断材料としては十分です。
高速マスター基礎力養成講座について
招待講習の受講生は、高速マスター基礎力養成講座の一部も無料で使えます。公式サイトでは「共通テスト対応英単語1800」「数学計算演習」が例として挙げられています。ただしどの講座が含まれるかは明記されていないので、申し込むときに校舎で確認してください。
中2・中3から入る場合(数学特待制度)
高校生とは別に、数学特待制度という中学生向けの制度があります。料金体系がまったく違うので、分けて理解してください。
| 項目 | 通常 | 数学特待 |
|---|---|---|
| 入学金 | 33,000円 | 11,000円 |
| 年間の数学講座 | 1講座ごとに課金 | 何講座でも82,500円 |
| 担任指導費・模試費 | 必要 | 無料 |
対象は2026年度の中3生・中2生で、全国統一中学生テストなどで数学の成績基準を満たすこと、または直近の通知表の数学が「5」で入塾診断テストの結果が優秀なこと、が条件です。毎週のチームミーティング参加や週3日以上の登校といった継続条件があり、満たせないと特待が外れます。
数学が得意な中学生なら、費用対効果は高い制度です。ただし「数学だけ先取りする」制度なので、高校に入ってから英語や理科を追加すると、そこからは通常の料金になります。
講座を取りすぎないための決め方
東進の学費でいちばん失敗が起きるのは、金額そのものではなく講座数の決め方です。
1講座は90分×20回、つまり30時間です。4講座なら120時間。これを学校や部活と並行して見終える必要があります。受講が終わらないまま次の講習が始まるというのが、東進でいちばんよくあるつまずき方です。
部活がある高1・高2なら、現実的には週2〜3コマです。年間で100〜150コマ。1講座が20回なので、ここから逆算すると取れる講座数は自然に決まります。「取りたい数」ではなく「消化できる数」が上限です。
3講座以下なら担任指導費も33,000円に下がります。成果が出てから増やすほうが、結果的に総額も抑えられます。最初から全科目そろえる必要はありません。
受講済みの講座が確認テスト・修了判定テストまで終わっているかを、月に一度は担任と確認してください。ここが溜まり始めたら、次の講座を追加してはいけません。

「全部取ったほうが安心」と考えて8講座から始めると、受講だけで手一杯になって復習の時間が消えます。映像授業は、見た量ではなく解き直した量で伸びます。少なく始めて増やすほうが、成績にもお金にも無理がありません。
東進の料金は高いのか
「高い・安い」は、何が値段に含まれているかで判断が変わります。東進の1講座77,000円は、映像授業30時間ぶんの値段ではありません。価格に含まれているのは次のようなものです。
- 担任・担任助手による面談とスケジュール管理(担任指導費)
- 校舎の自習スペースと、受講のためのブース
- 年間の模試一式(模試費)
- 映像授業そのものと、テキスト(受講料)
この中に要らないものが多いなら、東進の価格は割高になります。映像授業だけを安く見たいなら、月額制のオンライン教材のほうが桁違いに安く済みます。逆に、自宅では絶対にやらない子を毎日校舎に通わせて管理してもらうのが目的なら、この価格には理由があります。
東進が向いている子・向いていない子
料金に見合うかどうかは、性格との相性でほぼ決まります。映像授業は自分で再生ボタンを押さないと1ミリも進みません。ここが集団授業との決定的な違いです。
| 向いている | 向いていない | |
|---|---|---|
| 進め方 | 自分のペースで先取り・巻き戻しをしたい | その場で当てられないと集中できない |
| 通い方 | 校舎に毎日寄る習慣がつくれる | 校舎に行かない日が続きそう |
| 科目 | 特定の科目だけ強化したい | 全科目まんべんなく見てほしい |
| 学年 | 高1・高2から始めて先取りしたい | 高3の夏以降に一気に仕上げたい |
とくに高3の夏以降から入る場合は、費用対効果が落ちます。無料招待も高3生は1講座までですし、20回ぶんの講座を残り時間で消化しきれないまま終わる可能性が高いからです。入るなら早い学年ほど、同じ金額で得られるものが増えます。
合格実績の数字を、そのまま比べない
料金を比較するとき、多くの家庭が同時に合格実績を見ます。ただし予備校の合格実績は、一人が複数学部に合格した数を足した「延べ人数」で出されていることがあります。在籍者数が公表されていなければ、合格率は計算できません。
見るべきは全体の数字ではなく、通う予定の校舎で、自分の子と近い学力層がどこに受かっているかです。面談のときに校舎単位で聞いてください。

大手予備校の多くは「高3コース 年間◯◯円」というコース制です。東進は積み上げ式なので、公表されている数字をそのまま並べても比較になりません。
比べるなら、同じ条件にそろえてください。
- 受ける科目数をそろえる(英語・数学・国語の3科目、など)
- 年間の総額でそろえる(月謝表示のところは12倍する)
- 模試代・教材費・季節講習が含まれているかを確認する



支払い方法と、払うタイミング
- 一括払いが原則です。分割を希望する場合は、指定のローンを校舎窓口で案内されます
- 支払期限は受付日から7日以内
- 銀行振込のほか、クレジットカード(VISA / MasterCard / JCB / AMEX / Diners)が使えます
年度の途中で講座を追加すれば、そのたびに受講料が発生します。「入るときに一度払って終わり」ではないことは、最初に家庭内で共有しておいたほうがいいです。
なお中途解約の条件や返金の扱いは、公式サイトに金額が明示されていません。「各校舎にお問い合わせください」と案内されています。申し込む前に、途中でやめた場合の扱いを書面で確認しておくことをおすすめします。
よくある質問
- 東進の料金は、結局いくらかかりますか?
- 講座数で変わります。公表単価から計算すると、東進ハイスクールで高3生・4講座なら447,700円、高2生・3講座なら311,850円、高1生・2講座なら232,650円が目安です(税込・初年度)。ここに夏期・冬期の講習講座や、高3後半の志望校別講座が加わることがあります。
- 入学金は学年によって違いますか?
- 違いません。33,000円(税込)で、初年度のみ必要です。ただし継続手続きをせずに再入学する場合は、あらためて発生します。
- 東進ハイスクールと東進衛星予備校で料金は違いますか?
- 担任指導費が違います。受験生で東進ハイスクールが77,000円、東進衛星予備校が66,000円です。入学金・受講料・模試費は同じ体系です。
- 講座を減らせば安くなりますか?
- 受講料が1講座77,000円なので、直接的に安くなります。さらに3講座以下で申し込むと担任指導費も33,000円に下がります。ただし必要な科目まで削ると本末転倒なので、苦手科目から優先して残してください。
- 無料で試せますか?
- 特別招待講習があります。公式サイトに「通常1講座21,450円(税込)相当」と記載があり、講習入会金・テキスト料も無料です。申し込む時期が早いほど無料の講座数が多く、高3生(東進生でない方)は1講座までです。
- 途中でやめたら返金されますか?
- 中途解約の条件は公式サイトに明示されておらず、校舎への問い合わせと案内されています。申し込む前に、解約時の扱いを書面で確認しておいてください。
- 模試代は別に払いますか?
- いいえ、模試費として学費に含まれています。受験生29,700円、高2生14,850円、高1生・高0生12,650円(いずれも年度ごと・税込)です。
※ 本記事の金額は東進ドットコム「学費・申込手続」、特別招待講習、数学特待制度の各ページで2026年8月に公表されている内容をもとにしています。最新の金額と、志望校別講座など公表されていない費用については、各校舎または資料請求でご確認ください。

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