共通テスト1ヶ月前・12月の勉強法|残り180時間の使い方

この記事は3分ほどで読めます。受験生は必見です!

12月は共通テストまで約1ヶ月となる、受験勉強の肝となる月です。この31日をどう過ごせるかで本番で取れる点数も変わってくるでしょう。本日は若干厳しめに、ここから意識してほしいことを紹介します。

もしかしたら賛否あるかもしれないので、全てを鵜呑みにはしすぎないでくださいね。

【結論】共通テスト1ヶ月前の勉強
残り30日で使える時間平日4時間×20日・休日10時間×10日の場合180時間
削れる時間を詰めるとお風呂・自由時間・通学50時間増
  • 全科目まんべんなくは無理。どれを捨てるかを決める
  • 時間を増やすなら、睡眠より先にお風呂と自由時間を削る
  • 直前でも伸びやすい社会科目に重点を置く

まずは残り時間を算出してみよう。

学校にいる時間は除いて、1日の中で勉強に使える時間をまずは計算してみましょう。

今回仮のスケジュールで行うので、みなさんは自分のスケジュールで考えてみてください。

  • 6:30 起床
  • 6:30-7:30 朝の準備
  • 7:30-8:30 通学
  • 8:30-17:30 学校
  • 17:30-18:30 自由時間
  • 18:30-20:00 お風呂
  • 20:00-24:00 勉強時間
  • 24:00-6:30 就寝

だとすれば平日に取れる時間は4時間。休日に10時間勉強できるとして、30日を平日20日・休日10日(土日と冬休みの一部)とすると、4 × 20 + 10 × 10 = 180時間です。平日22日・休日8日なら 4 × 22 + 10 × 8 = 168時間で、冬休みが長い学校なら休日が増えます。自分の平日・休日の日数で計算し直してください。

※この例は睡眠が6時間半です。厚生労働省の健康づくりのための睡眠ガイド2023は中学・高校生に8〜10時間を推奨しており、これは下限をさらに1時間半下回ります。

同ガイドは「睡眠は学習した内容を強固にする役割も果たす」ともしているので、削るなら勉強時間ではなく先に自由時間と入浴の90分を見てください。

4時間を確保するために24時就寝にするのではなく、22時30分に消灯できる形へ組み替えられないかを先に考えるほうが、1ヶ月続きます。

ここで注意してほしいのが科目の数です。共通テストは情報Ⅰが加わって、国公立志望なら6教科8科目が基本になっています。180時間を8科目で割ると、1科目あたり22時間ほどしかありません。

この数字を出すと、たいていの生徒が黙ります。「全科目まんべんなく」が物理的に無理だと分かるからです。12月にやるべきなのは、全部やることではなくどれを捨てるかを決めることです。

私立専願の人は、この計算がまったく変わります。3科目なら180時間を3で割って1科目60時間です。共通テスト対策に時間を取られる必要もありません。自分が何科目使うのかを先に確定させてから、時間を割ってください。

増やすなら、まず削れる時間から

上のスケジュールをもう一度見てください。お風呂に1時間半、自由時間に1時間使っています。ここを詰めるほうが先です。

スクロールできます
削る場所増える時間30日で
お風呂・身支度を30分短く+30分+15時間
自由時間を30分短く+30分+15時間
通学・休み時間を使う+40分+20時間
睡眠を削る+1時間おすすめしません(下記)

上の3つを詰めるだけで50時間、科目数で言えば2科目ぶんが増えます。睡眠に手をつける前に、ここが残っていないかを確認してください。

スキマ時間を見つけて時間を確保

日常の中で、無駄にしてしまっている時間は必ずあります。この時間を有意義な時間に変えてみましょう。英単語・古文単語の暗記、社会科目の勉強などできることは案外多くあります。

スキマ時間を捻出するための方法は以下の記事が参考になります⬇️

睡眠を削るのは、最後の手段です

ここは正直に書きます。私自身は、受験生のとき2時に寝て6時半に起きていました。ただ、いま塾で同じことをすすめるかというと、すすめません。

理由は3つあります。

削った時間は、たいてい取り返せません
  • 覚えたことが定着しにくくなる…暗記科目を詰める時期に、いちばん相性が悪い削り方です
  • 翌日の効率が落ちる…1時間増やして、翌日2時間ぼんやりするなら差し引きマイナスです
  • 体調を崩すと、12月は取り返しがつかない…インフルエンザで1週間寝込むと、増やした分は一瞬で消えます

とくに1月は生活リズムを本番に合わせる時期です。共通テストは朝から始まります。12月に夜型を強化してしまうと、1月に戻すのが間に合いません。むしろ12月は、朝型に寄せていく月だと考えてください。

そのうえで、寝る前にスマホやパソコンの画面を見ないのは徹底してください。睡眠時間を確保しても、質が下がれば同じことになります。

スマホ、パソコン、タブレットなどから発せられる光によって、脳が「昼間だ」と錯覚し、メラトニンの分泌量が抑制されます。すると、脳が覚醒し、眠りが浅いなどの睡眠障害を引き起こしやすくなります。

いりたに内科クリニックHPより

毎年12月に体調を崩す生徒が必ず出ます。そのほとんどが11月末から睡眠を削り始めた子です。削るなら、上の表にある「お風呂・自由時間・通学」が全部ゼロになってからにしてください。そこまで詰めている受験生は、実際にはほとんどいません。

社会科目をとにかく徹底的に。

共通テストの場合、各科目の点というよりかは、総合点数が大切になります。ですので、直前でも伸びやすい科目である社会科目にはかなり重点を置きましょう。下記の記事に1ヶ月でも劇的に社会科目を伸ばせる勉強法を紹介しています。

「あとちょっとで解けること」を仕上げていく。

「合格」のはちまきを締めて勉強する生徒のイラスト

この時期に、難しすぎることをする必要はありません。点数を伸ばすのに効果があるのは、「あとちょっとで解けそう」なことを「解ける」状態に変えていくことです。

「もう少しの発想で解けた」「あの知識があれば解けた」という問題を集め、1つずつ潰していく感覚でローラーしていきます。そしたらまた新たにあと少しで解ける問題が生まれるので、次はそれを消していくという繰り返しです。

あとちょっとで解けた問題には🔺マークをつけておくと、後から探しやすいのでお勧めです!

ほとんどの人は基礎の反復を。

難関大学を目指す学生以外は、基本的に最後まで基礎〜標準問題の反復です。これまで間違えた基礎問題が今なら解けるのか、徹底的に確認してください。勉強したはずなのに解けていないなら、それは要復習事項です。

色々なワークにどうしても手を出したくなってしまいますが、これまでの勉強を蔑ろにするような選択は避けるべきです。自分の言葉で完全に説明できるレベルで、基礎問題を仕上げましょう。

過去問は必ず全体を通して時間を測る。

大きさの違う3つの時計のイラスト

これまで見てきた方で意外と多いのは、大問ごとに時間を測るという練習です。もちろん効果はありますが、本番はいくつかの大問の中で時間配分を気にしなければいけません。取れそうな場所に時間をかけて、後回しにするところも見極める。そのような練習も、この時期に行いたいです。

必ず80分,90分,100分など、全体の時間を測って、一気通貫で問題を解きましょう。時間を設定すると思わぬケアレスミスに気づいたり、反省点が生まれます。これを改善するということを繰り返します。

何分を超えたら、次の大問に進む。などのある程度の目安も作れるとGoodです。

【塾に行かずに受験を考えている方へ】塾なしで受験を乗り切る条件と、足りない部分だけ外注する方法は塾なしで受験は可能?で解説しています。

本番の時間割と、平均点の動きから決める12月の過去問の使い方|令和9年度 共通テスト

前の項で「過去問は全体を通して時間を測る」と書きました。その「全体」がどれくらいの長さなのかを、大学入試センターの令和9年度実施要項で確かめます(2026年10月15日確認)。本番は令和9年(2027年)1月16日(土)・17日(日)の2日間です。

スクロールできます
日教科・科目時刻配点
1日目地理歴史・公民2科目 9:30〜11:40(解答は各60分)/1科目 10:40〜11:401科目100点
1日目国語13:00〜14:30(90分)200点
1日目英語リーディング15:20〜16:40(80分)100点
1日目英語リスニング17:20〜18:20(解答は30分)100点
2日目理科2科目 9:30〜11:40(解答は各60分)/1科目 10:40〜11:401科目100点
2日目数学①(数学Ⅰ,数学A)13:00〜14:10(70分)100点
2日目数学②(数学Ⅱ,数学B,数学C)15:00〜16:10(70分)100点
2日目情報Ⅰ17:00〜18:00(60分)100点

2日とも、最後の科目が終わるのは18時台です。1日目はリスニング、2日目は情報Ⅰが最後に来ます。12月の通し演習は、科目の順番もこの時間割どおりにすると、夕方に集中力が落ちる自分のくせが先に分かります。地理歴史・公民や理科を1科目だけ受ける場合は、開始が10:40になります。ただし、2科目受ける人と同じく9:30には席に着けるよう、朝の時間は9:30に合わせておくのが安全です。

平均点は、1年で10点以上動く科目がある

過去問を解いたら、点数だけで判断しないでください。とくに初めて解く年度の場合は、先に平均点を見ておきます。同じ大学入試センターの「受験者数・平均点の推移」を見ると、平均点は年によって大きく動いています(どの科目も100点満点に換算した値)。

スクロールできます
科目令和7年度の平均点令和8年度の平均点変化
物理58.9645.5513.41点下がった
情報Ⅰ69.2656.5912.67点下がった
化学45.3456.8611.52点上がった
英語リスニング61.3154.656.66点下がった
数学Ⅰ,数学A53.5147.206.31点下がった
歴史総合,日本史探究56.9962.295.30点上がった
国語(200点満点を換算)63.3358.185.15点下がった
英語リーディング57.6962.815.12点上がった
数学Ⅱ,数学B,数学C51.5654.522.96点上がった
公共,政治・経済62.6663.590.93点上がった
共通テストの令和7年度から令和8年度への平均点の変化(100点満点換算)。物理は13.41点下がり、情報Ⅰは12.67点下がり、化学は11.52点上がった(大学入試センター「受験者数・平均点の推移」)
計算
  • 12月1日から本番まで:31 + 15 = 46日。12月16日からなら 16 + 15 = 31日で、この記事の「残り30日」はこの時点の話です
  • 国公立文系の例(地歴公民2科目・理科基礎)の解答時間の合計:120 + 90 + 80 + 30 + 60 + 70 + 70 + 60 = 580分(約9.7時間)
  • 2日分を通しで6セット解くと:9.7 × 6 = 58.2時間。この記事の180時間の約3分の1(58.2 ÷ 180 = 約0.32)
  • 3セットに絞る場合は:9.7 × 3 = 29.1時間。残りの 180 − 29.1 = 150.9時間を、間違えた所の解き直しに回せます
  • 物理の平均点の変化:58.96 − 45.55 = 13.41点。化学:56.86 − 45.34 = 11.52点
  • 国語は200点満点なので、令和8年度の平均点を点数に戻すと 58.18 × 2 = 116.36点

ここから言えるのは2つです。1つ目は、通し演習は1セットで約10時間かかるので、12月に何セット解くかを先に決めないと、残り180時間がすぐ過去問だけで埋まることです。2つ目は、過去問の点は「その年の平均点との差」で見ることです。物理のように平均点が13点以上動く科目では、難しい年の過去問で取れなかったからといって、実力が落ちたとは限りません。平均点が下がった年の問題を解いたときは、その年の平均点と比べて「平均より何点上か」を記録してください。

なお、この記事の「直前でも伸びやすい社会」について、科目ごとの伸びやすさを示すデータは大学入試センターからは公表されていないため、表の平均点の変化は「その年の問題の難しさの違い」として読んでください。平均点は全受験者の平均で、志望校の合格者の点とは違います。志望校の目標点と比べる場合は、大学が公表している合格者の点を使ってください。

時間割どおりの通し演習が向かない場合
  • 時間を測っても半分も解けない科目がある場合は、通しで解くより先に、分野ごとの問題で穴を埋める方がよい
  • 私立専願で共通テストを使わない場合は、通し演習は不要。共通テスト利用方式で出願する場合は別で、時間割どおりに解く。志望校の過去問を、その大学の試験時間で解く
  • 2日分を1日に詰めて解くのはやめた方がよい。本番は2日に分かれています。1日で解くと、そのぶん睡眠を削ることになりやすいからです
  • 解いた年の平均点を見ずに、点数だけで志望校を下げる判断をする場合。そのときは、表のような平均点の動きを先に確かめる

出典:大学入試センター「令和9年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項」(PDF・11 試験実施期日等の時間割、別紙「出題教科・科目の出題方法等」の試験時間と配点)/大学入試センター「共通テスト 受験者数・平均点の推移(本試験)」(令和7年度〜令和8年度・100点満点換算)(2026年10月15日確認)

12月は「出願校を決める月」でもあります

勉強の話に集中していると忘れがちですが、12月は私立の出願が始まる時期です。ここを後回しにして、1月に慌てる家庭を毎年見ます。

12月中に決めておくこと
  • 私立の出願校と方式…一般方式か共通テスト利用か。出願の締切は1月中旬に集中します
  • 受験料の総額…併願数がそのまま金額になります。家庭で先に確認してください
  • 入学手続きの締切日…国公立の発表より前に締切が来る大学があります
  • 受験日程の間隔…連日の受験は思っている以上に消耗します

この作業は受験生本人がやると、勉強が止まります。調べものと書類は保護者の方が引き受けて、本人には最終確認だけさせるのが現実的です。

この時期の判定で、志望校を下げるべきか

12月の模試でE判定が出ると、多くの人が揺れます。判断の材料としては、判定そのものより「本番と同じ形式で解いたときの点数」のほうが役に立ちます。

共通テストの過去問や予想問題を時間を測って解いて、目標点との差が何点あるかを出してください。差が20点なら詰められますが、100点なら出願先の組み立てを変える話になります。判定という記号ではなく、点数の差で考えるほうが判断を誤りません。

共通テスト1ヶ月前・12月の勉強についてよくある質問

12月から共通テストまで、どれくらい勉強時間がありますか?

平日4時間を20日・休日10時間を10日とすると、30日で180時間です(4 × 20 + 10 × 10)。国公立志望で6教科8科目なら、1科目あたり22時間ほどしかありません。全部やるのではなく、どれを捨てるかを決める時期です。

勉強時間を増やすには、どこを削ればいいですか?

お風呂・身支度を30分、自由時間を30分短くし、通学・休み時間を使うだけで30日で50時間増えます。睡眠を削るのは、ここが全部ゼロになってからの最後の手段です。

12月は何を優先して勉強すればいいですか?

総合点が大切なので、直前でも伸びやすい社会科目に重点を置きます。あわせて「あとちょっとで解けそう」な問題を集めて1つずつ潰し、難関大志望以外は基礎〜標準問題の反復を続けます。

12月の模試でE判定でした。志望校を下げるべきですか?

判定より、本番と同じ形式で時間を測って解いたときの点数で考えます。目標点との差が20点なら詰められますが、100点なら出願先の組み立てを変える話になります。

この記事の更新・訂正

  • 「平日4時間・休日10時間で30日=約180時間」は平日と休日の日数を書いていなかったので、平日20日・休日10日の前提と式(4×20+10×10=180)を書き、平日22日・休日8日なら168時間になることも足しました

全記事の履歴は「訂正・更新の履歴」、調べ方と書き方は「記事の作り方」にまとめています。

PR|公式サイトへ移動するリンクを含みます

受験勉強を進める高校生へ

東進の資料請求(1分)→

1日体験・個別相談も公式サイトから申し込めます。予備校を決める前の比較材料に。

中学生・保護者の方へ

森塾の無料体験を見る →

先生1人に生徒2人の個別指導。1科目+20点の成績保証つき(英語は対象外・条件あり)。

塾・予備校を探している方へ

  • 個別・集団・予備校・家庭教師の月謝は塾の料金一覧で比べられます。
  • 中学生なら森塾(1科目+20点の成績保証・無料体験。保証は英語が対象外で、条件あり)、大学受験なら東進(資料請求・1日体験は公式サイトから)。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

兵庫県の学習塾で塾長を経験。私大理系卒。塾バイト・家庭教師を経て、長年の経験を基に幅広く受験をサポートします。生徒だけでなく、それを支える保護者や先生の力にもなりたいという思いで立ち上げました。