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高2です。大学受験に英検が使えると聞いたのですが、何級をいつまでに取ればいいんですか?受験勉強の時間を削ってまでやる価値はありますか。

いい質問です。結論から言うと、2級までは受験勉強の延長で取れるので取っておくべき、準1級は狙う大学が決まってからでいい——これが基本方針です。ただし「いつ受けた回まで有効か」を先に調べないと、取っても使えません。ここがいちばんの落とし穴です。
英語外部検定を使う入試(いわゆる外検入試)は、私立大を中心に広く導入されています。ただ、制度の説明ばかりで「で、自分は何をすればいいのか」が分からない、という声をよく聞きます。この記事では判断に必要なことだけを、順番に整理します。
- まず調べるのは「級」ではなく「有効な受験回の期限」…高3の秋に取っても間に合わないことがある
- 2級は高2の終わりまでに…受験勉強とほぼ同じ勉強で届く範囲
- 準1級は志望校が決まってから…別途対策が必要なので、使う予定がないなら後回しでよい
- 級だけでなくCSEスコアを見る大学が増えている…「合格」でも点が足りないことがある
- ライティング・スピーキングだけは受験勉強と重ならない…ここに割く時間を先に決める
大学入試で英検はどう使われるのか(3つの使われ方)
「英検が使える」と一口に言っても、中身は大学によってまったく違います。大きく3つあり、どれに当たるかで戦略が変わります。
| 使われ方 | 内容 | 戦略への影響 |
|---|---|---|
| ①出願資格 | 一定の級・スコアがないとそもそも出願できない | 必須条件。取れなければ受験自体ができないので最優先 |
| ②得点換算 (みなし得点) | 英語の試験を受けずに、換算点が英語の得点になる | 影響が最大。英語が満点扱いになれば、他科目に全時間を回せる |
| ③加点 | 当日の英語の得点に一定点が加算される | おまけに近い。これだけのために準1級を狙うのは非効率 |

狙う価値がいちばん大きいのは②の得点換算です。英語が満点扱いになれば、入試本番の英語の勉強時間をまるごと他の科目に回せます。私大文系なら、これは合否を動かすレベルの差になります。
最初に調べるのは級ではなく「期限」
ここが本当によくある失敗です。「高3の秋に準1級を取ったのに、出願に使えなかった」——毎年どこかで起きています。
多くの大学は、「〇年〇月以降に受験したもの」「出願時点で有効期限内のもの」といった条件を設けています。合格証明書の発行や成績の反映にも時間がかかるため、出願日の直前に受けた回は間に合わないことがあるのです。
- 対象となる試験の実施回…「〇年度第1回以降」などの形で指定されている
- 必要な級とCSEスコア…「2級かつCSE〇点以上」のように両方課される場合がある
- 技能別の条件の有無…4技能の合計だけでなく、特定技能に最低点がある場合がある
- 認められる試験方式…従来型/S-CBTのどちらが対象かは大学によって異なる
この4点は、志望校が固まる前でも「候補校のうち1〜2校」で見ておいてください。だいたいの締切感覚がつかめれば、いつ受けるかが自動的に決まります。
「級」と「CSEスコア」の関係を誤解しない
英検は級ごとの合否だけでなく、CSEスコアという共通の尺度でも結果が出ます。そして近年は、級ではなくCSEスコアで基準を設ける大学が増えています。
ここで大事なのは、同じ「2級合格」でも人によってCSEスコアがかなり違うということです。ぎりぎり合格した人と、余裕をもって合格した人では、スコアが100点以上離れることも珍しくありません。

だから「2級に受かったからもう大丈夫」とはならないんです。ぎりぎりで受かった人が、スコア基準を満たすために同じ2級をもう一度受ける——これは実際によくあります。合格通知が来たら、まずCSEスコアを見てください。
なお、上の級を受けて不合格でも、CSEスコアは記録されます。準1級に落ちても、そのときのスコアが2級合格時より高ければ、そちらを使えるケースがあります。挑戦して損はない、という理由の一つです。
何級を、いつまでに取るか【学年別の目安】
| 時期 | 目標 | 理由 |
|---|---|---|
| 高1 | 準2級〜2級に挑戦 | 学校の授業と重なる範囲。回数を使える時期 |
| 高2 | 2級を確保 | 受験勉強の英語とほぼ同じ勉強で届く。ここまでは全員おすすめ |
| 高3・春〜初夏 | 準1級(必要な人のみ) | 出願に間に合う最後のあたり。秋以降は間に合わない可能性 |
| 高3・夏以降 | 原則、新たに狙わない | 過去問と苦手科目に時間を使うほうが期待値が高い |
高3の夏以降に新規で英検を狙うのは、原則おすすめしません。すでに出願資格として必須になっている場合は別ですが、そうでないなら、その時間は過去問と苦手科目に使うほうが確実です。

受験勉強と英検対策は、どこまで重なるか
「英検の勉強をすると受験勉強が止まる」と心配する人は多いのですが、実際には8割方は重なります。問題は、重ならない2割のほうです。
| 技能 | 受験勉強との重なり | 対応 |
|---|---|---|
| リーディング | ◎ ほぼ同じ | 普段の長文演習がそのまま対策になる |
| 語彙 | ○ かなり重なる | 2級までは受験単語帳でほぼ足りる。準1級は専用の語彙が必要 |
| リスニング | ○ 共通テスト対策と重なる | 形式に慣れる時間だけ確保する |
| ライティング | △ 重ならない | 型を覚えれば短期で伸びる。ここは投資効率が高い |
| スピーキング | × 重ならない | 練習相手が要る。アプリや面接練習で最低限の回数をこなす |

落ちる人の多くはライティングを練習しないまま本番に行っています。逆に言うと、ライティングは構成の型を覚えるだけで点が動くいちばんコスパのいい部分です。「主張→理由2つ→まとめ」の形を、5本書いて体に入れてください。それだけで変わります。
スピーキングは相手が必要なので、練習の場を確保するのがネックになります。AI相手に回数をこなすという選択肢もあります。

2級を取るための現実的な勉強手順
- ①過去問を1回分、時間を計って解く…どの技能が足りないかを先に確定させる
- ②足りない技能だけに時間を割く…全技能を平均的にやるのがいちばん非効率
- ③ライティングは型を5本書いて固定する…毎回ゼロから考えないこと
- ④語彙は受験単語帳を継続…英検用に新しい単語帳を増やさない
- ⑤直前2週間だけ形式慣れ…それ以上は受験勉強を圧迫する
ポイントは④です。英検のために単語帳をもう1冊増やす人がいますが、これは受験勉強を確実に遅らせます。2級までなら、受験用の単語帳をきちんと回すほうが結果的に近道です。


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よくある質問
英検を持っていないと不利になりますか?
英検なしで受けられる入試方式は今も多数あります。不利になるのは「出願資格として必須」の方式に出したい場合だけです。ただ、持っていれば選べる方式が増えるのは確かなので、2級までは取っておくと選択肢が広がります。
従来型とS-CBT、どちらを受けるべきですか?
まず志望校がどちらを認めているかを確認してください。そのうえで、受験機会を増やしたいならS-CBTが選択肢になります。両方を併用して受験回数を確保する人もいます。ただし「受ければ受かる」わけではないので、回数を増やす前に、足りない技能を潰すほうが先です。
準1級はどれくらい難しいですか?
2級との差でいちばん大きいのは語彙です。受験用の単語帳だけでは届かず、専用の対策が必要になります。だからこそ「使う予定があるか」を先に確認してください。使わないなら、その時間を他科目に回したほうが合格には近づきます。
2級に落ちました。同じ級をもう一度受けるべきですか?
技能別のスコアを見てから決めてください。ライティングだけが低いなら、次回までにほぼ確実に届きます(型を練習すれば動くため)。逆にリーディングが大きく足りない場合は、英検対策ではなく英語そのものの土台の問題なので、単語と文法に戻るほうが早いです。

英検対策を塾に頼むべきでしょうか?
リーディングと語彙は自分でできます。頼む価値があるのはライティングの添削とスピーキングの練習相手——つまり「一人ではできない部分」だけです。全部を任せると費用に見合いません。塾を検討する場合は、「英検のライティング添削をしてもらえますか」と具体的に聞いてください。

外部検定の扱い(対象となる級・CSEスコア・有効な試験回・認められる方式)は大学ごと、方式ごと、年度ごとに異なります。本記事は制度の全体像と判断の順番を示すものです。出願の可否に関わる条件は、必ず志望校の最新の募集要項でご確認ください。
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