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高2の冬から塾を探しています。映像授業・個別・コーチング、種類が多すぎて何が違うのか分かりません。結局どれを選べばいいんでしょうか。

種類で迷うと決まりません。「授業をどう受けるか」ではなく「自習をどう管理してもらうか」で選ぶと、一気に絞れます。理由から説明しますね。
大学受験の塾選びが、中学生の塾選びと決定的に違うところがあります。合否を決めるのが授業時間ではなく、自習時間だということです。
高3で必要になる勉強時間は、平日でも1日4〜5時間、休日は8〜10時間。週にすると30〜50時間です。一方で、塾の授業は週3〜6時間しかありません。つまり塾に通っても、勉強時間の8割以上は「塾がいない時間」なのです。
- 授業の質より「残り8割の時間」を誰が設計するかで選ぶ
- 自分で計画が立てられる人…映像授業・教材系(安く済ませて自習時間を確保)
- 計画は立てられるが続かない人…コーチング系(週1面談で軌道修正)
- 何から手をつけるかが分からない人…個別指導・家庭教師(つまずきの位置から特定)
- 料金は月謝ではなく「年間総額」で比べる…講習費で月謝2〜3ヶ月分が上乗せされることがある
大学受験向けオンライン塾・予備校10社の比較表
まず全体像です。タイプ(何を提供しているか)で分けています。料金は後の章で詳しく扱います。
| サービス | タイプ | 自習の管理 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 現論会 | コーチング(難関大専門) | ◎ 年間計画+週次面談 | 計画が立てられず時間を溶かしている人 |
| スタディコーチ | コーチング+個別(現役東大生) | ◎ 学習計画+オンライン自習室 | 難関大志望で、伴走者がほしい人 |
| 東進ハイスクール /東進衛星予備校 | 映像授業+担任指導 | ○ 担任面談・高速マスター | 先取りしたい高1・高2、有名講師で学びたい人 |
| 大学受験ディアロ | 対話式トレーニング(Z会グループ) | ○ 映像予習→対話で確認 | 「分かったつもり」で止まりがちな人 |
| atama+オンライン塾 | AI教材+コーチ | ○ AIが弱点を自動特定 | どこでつまずいたか自分で分からない人 |
| スタディサプリ 高校・大学受験講座 | 映像授業(定額) | △ 基本は自己管理 | 自分で回せる人/費用を最小にしたい人 |
| ヨミサマ。 | オンライン国語専門 | ○ 記述の添削中心 | 現代文・小論文だけ伸び悩んでいる人 |
| 東大家庭教師友の会 | 家庭教師(オンライン可) | ○ 講師次第で自由設計 | 志望校が特殊/科目を絞って対策したい人 |
| 個別指導塾WAM | 個別指導(対面・オンライン) | ○ 教室での自習利用 | 家では集中できない人 |
| KEC近畿予備校 | 少人数対面(大阪・滋賀) | ◎ 自習室+担任 | 関西で対面の環境がほしい人 |

「自習の管理」の列を見てください。◎がついているところは、料金も高くなります。当然で、人の時間を使うからです。逆に言えば、自分で管理できる人が◎の塾に払うのは、いちばんもったいないお金の使い方です。
大学受験の塾選び・3つの判断基準【塾長の本音】
①「1週間の計画を誰が作るか」で決まる
塾に入ったのに伸びない生徒には、はっきりした共通点があります。コマ数を増やした結果、自習時間が減っているのです。
週2コマだった生徒が週4コマに増やすと、授業と往復と宿題で週に5〜6時間持っていかれます。その分、自分で決めて進める時間が消えます。授業は「分からないところを潰す道具」であって、それ自体は得点になりません。得点になるのは、授業のあとに自分の手で解いた分だけです。
- 1週間の勉強内容は、誰が決めますか?(本人/講師/担任コーチ)
- 計画どおりに進まなかったとき、誰がいつ気づきますか?
- 授業がない日、うちの子は何をしていますか?
3つ目に即答できない塾は、授業を売っているだけの塾です。それが悪いわけではありませんが、「自分で回せない子」を預けても結果は変わりません。
②料金は月謝ではなく「年間総額」で比べる
大学受験の塾費用でいちばん誤算が出るのが講習費です。月謝3万円のつもりが、夏期講習でコマを積んで20万円を超え、冬期・直前講習でもう一度……という流れは珍しくありません。
だから比較するときは、必ず「入塾金+月謝×12+講習費+教材費+システム利用料」で並べてください。この計算は下のツールでできます。


逆に、完全定額(講習費が別途かからない)を明示している塾は、その一点だけでも価値があります。年間いくらかが最初に確定するからです。現論会がこのタイプです。
③「授業を受ける」以外の設備を見る
自習室、オンライン自習室、質問対応の時間帯、進捗の見える化——合否に効くのはむしろこちらです。特に家で集中できないタイプは、自習室があるかどうかだけで結果が変わります。
オンラインを選ぶなら、「オンライン自習室があるか」「質問は何時まで受けられるか」の2点は必ず聞いてください。
タイプ別の詳しい解説と、各社の位置づけ
コーチング系|計画は立てられるが、続かない人へ
授業をほとんどせず、「今週何をやるか」を一緒に決めて、来週その結果を確認するのがコーチングです。「授業料を払っているのに授業がないの?」と驚かれますが、大学受験ではこの形がはまる生徒がかなりいます。
現論会は難関大志望に特化したコーチングで、年間計画を作ったうえで週次で軌道修正していきます。当サイトで調査した時点(2026年7月29日)では、コース料金は月額55,000〜75,350円+システム利用料3,850円、入塾金50,000円で、講習費が別途かからない完全定額型でした。
スタディコーチは現役東大生が担当する形で、コーチングと個別指導を組み合わせられます。オンライン自習室があるのが特徴で、「家だとスマホを触ってしまう」タイプに向きます。

映像授業系|自分で回せる人・先取りしたい人へ
映像授業の最大の強みは「進度が自由」であることです。高1で数ⅡBに入ることも、高3の秋に基礎へ戻ることもできます。学校の進度に縛られないのは、受験では大きな武器です。
東進ハイスクール・東進衛星予備校は映像授業に担任指導がつく形で、有名講師の講義を受けたい人、高1・高2から先取りしたい人に向きます。スタディサプリは定額で全科目が見られるため、費用を最小限にして自習時間を確保したい人の選択肢になります。

ただし正直に言うと、映像授業は「溜める」のが最大のリスクです。私が見てきた中でも、受講残が20コマ以上あるのに気づかれていない生徒が何人もいました。選ぶなら「消化状況を誰かが見ているか」を必ず確認してください。

対話・AI系|「分かったつもり」で止まる人へ
成績が伸びない生徒の多くは、解説を読んで「分かった」で終わっています。分かることと、何も見ずに再現できることは別です。ここを埋めにいくのがこのタイプです。
大学受験ディアロ(Z会グループ)は、映像で予習してきた内容を生徒が講師に説明するという形をとります。説明できない箇所が、そのまま穴の位置になります。調査時点(2026年7月29日)の月謝は13,200円〜17,600円の区分が確認できました。
atama+オンライン塾はAIが正誤の履歴からつまずきの原因を遡って特定します。「数学が苦手」ではなく「中2の一次関数で止まっている」という粒度まで下りてくれるので、戻る場所が自分で分からない人に向きます。
個別指導・家庭教師系|科目や志望校を絞って対策したい人へ
1対1の強みは「その子の穴に合わせられること」です。ただし料金は高くなるので、全科目を任せるのではなく、決定的に苦手な1〜2科目に絞るのが費用対効果の高い使い方です。
東大家庭教師友の会は難関大の在学生講師が中心で、志望校が特殊なケースや、特定科目だけ強化したいケースに向きます。個別指導塾WAMは対面・オンラインの両方があり、教室の自習室を使えるのが利点です。ヨミサマ。は現代文・小論文に特化していて、記述の添削が必要な人の選択肢になります。

対面で通いたい人へ(関西の場合)
オンラインが合わない生徒も一定数います。「人がいる場所でないと集中できない」タイプは、無理にオンラインを選ばないほうがいいというのが私の実感です。大阪・滋賀であればKEC近畿予備校のような少人数対面+自習室の環境が選択肢になります。
高3の途中から入るときに気をつけること
高3の夏以降の入塾は、判断を1つ間違えると取り返しがつきません。順番を守ってください。
- ①志望校の過去問を1年分解く…現在地が分からないまま塾を選ぶと、必要ない講座を取ります
- ②足りないものを1つだけ決める…「英語の長文が時間内に終わらない」など、1文で言える形にする
- ③それを解決できる塾だけを見る…総合力を売りにしている塾は、この時期は候補から外してよい
- ④コマ数は最小から始める…足りなければ増やせます。減らすほうが心理的に難しい

この時期に「不安だから全科目お願いします」と言う保護者の方は多いです。気持ちは分かります。ただ、コマを増やすほど自習時間が減るという構造はこの時期でも変わりません。むしろ残り時間が少ないぶん、影響は大きくなります。

体験授業・面談で必ず聞く5つの質問
ほとんどの塾は無料体験や無料相談があります。複数受けて比べるのが前提で、そのときに聞く内容を決めておくと、印象ではなく中身で選べます。
- 「1年間の総額はいくらですか?講習費は別ですか?」…最重要。ここを濁す塾は避けてよいです
- 「1週間の勉強内容は誰が決めますか?」…自習の設計者を確認する
- 「授業がない日、どう過ごすことになりますか?」…8割の時間の話
- 「質問はいつ、どうやってできますか?」…オンラインなら時間帯と手段を具体的に
- 「合わなかった場合、いつ辞められますか?」…違約金・最低契約期間の有無

タイプ別の結論
| あなたの状況 | 選ぶべきタイプ |
|---|---|
| 計画を立てても3日で崩れる | コーチング(現論会・スタディコーチ) |
| 高1・高2で先取りしたい | 映像授業(東進・スタディサプリ) |
| 解説は分かるのに点が取れない | 対話式(ディアロ) |
| どこでつまずいたか分からない | AI教材(atama+) |
| 特定の1〜2科目だけ苦手 | 個別・家庭教師(東大家庭教師友の会・ヨミサマ。) |
| 家では絶対に集中できない | 自習室のある塾(WAM・KEC近畿予備校) |
| 費用を最小にして自分で回したい | 定額の映像(スタディサプリ)+無料教材 |

最後にひとつだけ。塾に入ることは、成績が上がることではありません。入塾は「上がりやすい環境を買う」ところまでで、上げるのは本人の手です。だからこそ、本人が「これなら続けられそう」と言ったところを選ぶのがいちばん外れません。体験は必ず本人に受けさせてください。
よくある質問
オンライン塾で本当に成績は上がりますか?
上がる生徒と上がらない生徒がはっきり分かれます。分かれ目は「自習の時間と場所が確保できているか」です。オンラインは移動時間がゼロになるぶん自習時間を作りやすい一方、家に机がなかったり家族の生活音が大きかったりすると、その利点が消えます。まず勉強する場所を決めてから、オンラインにするか判断してください。
塾はいくつ体験すべきですか?
タイプの違う2〜3社をおすすめします。同じタイプを3社受けても違いが分かりません。「コーチング1社・映像1社・個別1社」のように、性格の違うものを並べると判断がはっきりします。体験は無料のところがほとんどなので、迷っているなら受けるほうが早いです。
料金が公開されていない塾は避けたほうがいいですか?
非公開そのものは問題ではありません。コマ数や科目数で変わるため、面談で見積もりを出す方式の塾は普通にあります。問題なのは、面談で聞いても年間総額を答えてくれないケースです。「だいたい」でも構わないので、必ず年間の数字を出してもらってください。出せない塾は候補から外して問題ありません。
塾に行かずに大学受験はできますか?
できます。実際に塾なしで合格する生徒は毎年います。ただし条件があり、①自分で計画が立てられる ②進度を自分で修正できる ③質問できる相手がいる——この3つが揃っている必要があります。1つでも欠けるなら、その欠けている部分だけを外注するのが最も安く済みます。詳しくは下の記事にまとめています。

今の塾が合っていない気がします。変えるべきですか?
「成績が上がらない」だけを理由に変えるのは早いです。成果が数字に出るまでは3ヶ月ほどかかるからです。一方で、質問できない・宿題の量が合っていない・担当が頻繁に替わるといった構造的な問題は、待っても解決しません。判断基準は下の記事にまとめています。

本文中の料金は2026年7月29日時点で各社の公式サイトを確認したものです。コース・地域・時期によって変わるため、申し込み前に必ず公式サイトと面談でご確認ください。当サイトでは料金ページを定期的に自動チェックし、変更を確認した場合は記事を更新しています。
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英語の外部検定を使う場合は、取得時期の設計も塾選びの判断材料になります。

推薦を狙う場合は、評定平均の現在地を先に確認してください。

共通テスト後に何をすべきかは、必要点を計算してから決まります。

現代文だけが伸びない場合の選択肢として、国語専門の個別指導もあります。



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