入塾・転塾前の面談で聞くことは、下の10個だけで足ります。ただし本当に差が出るのは「担当は固定か」「自習中に質問できる先生がいるか」「同じ成績で入った子がどこまで伸びたか」の3つ。この記事では、そのまま読み上げられる質問リストと、持っていく資料、答えの見分け方をまとめます。

来週、塾の入塾面談に行きます。何を聞けばいいのか分からず、いつも塾の説明を聞いて終わってしまいます。

それが一番もったいないパターンです。塾の説明は、塾が話したいことしか出てきません。チラシに書けない情報は、こちらから聞いたときだけ出てきます。
【結論】入塾面談で聞くこと10個
- ①担当の先生は固定ですか。変わるとしたら、どんなときですか
- ②先生の出勤曜日が変わったら、授業日も一緒に動かせますか
- ③自習室を、今このあと見せてもらえますか
- ④自習に来たとき、質問できる先生は必ずいますか
- ⑤土日祝は開いていますか。テスト前は何時までですか
- ⑥うちの子と同じくらいの成績で入った子は、どこまで伸びましたか
- ⑦その子は最終的に、どこへ進学しましたか
- ⑧近くの他塾と比べて、この教室の強みはどこですか
- ⑨(資料を見せて)この状態なら、まず何から手をつけますか
- ⑩宿題はどれくらい出ますか。終わらないとき、量は調整できますか
①〜②が「担当講師」、③〜⑤が「自習」、⑥〜⑧が「伸ばし方」、⑨〜⑩が「持ち物と入塾後」に対応しています。以下、それぞれなぜ聞くのか、どんな答えなら安心していいのかを順番に説明します。
大前提:同じ10個を、2〜3校に同じ順番で聞く
先に、リストの使い方だけ書かせてください。ここを外すと、10個聞いても意味がなくなります。

同じ質問を、同じ順番で、2〜3校にぶつけてみてください。答えの差が、そのまま塾の差です。これが一番確実で、誰にでもできる比較方法です。
比較の「ものさし」を作る意味で、1校目は教室数が多い大手を入れておくとやりやすくなります。標準的な答えがどういうものか分かるので、2校目以降で「この教室は違うな」という差に気づけるようになります。教室数が最も多い個別指導の明光義塾
の無料体験あたりが、1校目の基準づくりには向いています。ただし公式に「一部無料体験授業を行っていない教室もあります」とあるので、1校目に選ぶ前に実施の有無を確かめてください。
そのうえで、③〜⑤の自習と⑥〜⑦の伸ばし方を重視するなら、【スタディコーチ】の無料相談のように、授業よりも学習管理を前面に出しているところも並べて聞いてみてください。同じ質問への答え方が、はっきり変わります。
面談で聞かなくていいこと(調べれば分かる)
面談の時間はせいぜい40〜60分です。調べれば分かることに時間を使うと、肝心なことを聞かずに終わります。次の項目は、行く前にホームページとチラシで埋めておいてください。
- 講師は社員か、アルバイトか
- 授業時間と、対応している科目
- 使う教材
- 休んだときの振替はあるか
- 料金体系(月謝以外に何がかかるか)
- 進学実績
面談では「ここに書いてあった通りで合っていますか」と確認するだけにします。それで数分で済みます。
ただし講師の質だけは、調べても出てきません。ある程度上位の高校や大学を目指すなら、担当が志望校のレベルの問題をその場で解けるかが問題になります。講師が学生か社会人か、学歴がどうかを公開している塾は、10社を調べても1社もありませんでした。ここは面談でしか分かりません。
もうひとつ、リストの⑩に入れた「宿題の量」は、入ってから最も揉めやすい項目です。実際に終わらなくなったときの切り分け方と、量を調整してもらう伝え方は先に読んでおいてください。

時間が余ったら、次の4つも聞いてみてください。どれもホームページには出てきませんが、答えは必ずあります。
- 担当してもらう先生の出身校・専門科目は…上位校を狙うほど効いてきます
- 志望校の過去問はもらえますか…持っている教室は受験対応の実績があります
- 兄弟割引や紹介割引はありますか…聞かないと案内されないことがあります
- 教室長はこの教室に何年いますか…短いサイクルで変わる教室は方針も変わります
最後の「教室長の在任年数」は、あまり聞かれない質問です。ただ個別指導塾では、教室長が代わると方針も雰囲気もはっきり変わります。面談で会った教室長を気に入って入塾したのに、半年後には別の人だった、ということが実際に起こります。
1. 担当講師は固定か?(質問①②)

個別指導塾でありがちなこととして、実は講師が頻繁に変わるということがあります。
特に、シフト制で講師を配置している教室は注意です。担当が学生なのか社会人なのかは公式サイトに書かれていませんが、どちらであれ本人の予定で入れる曜日は動きます。塾によっては、毎回来るたびに前回と違う先生になるケースもあります。これまで教えてきた経験からすると、それは致命的です。
塾からこの手の不都合な説明が自発的に出てくることは、まずありません。こちらから聞いて、はっきりさせておく必要があります。
なぜ「基本」の外側まで聞くのかというと、大手6社の公式サイトを実際に見ても、そこだけが書かれていないからです。担当をどう決めるか、合わなかったときに替えられるかは、どこもはっきり書いてあります。
| 塾 | 担当の決め方(公式) | 替えたいときの扱い(公式) |
|---|---|---|
| 東京個別指導学院 | 「選べる先生制度」。入塾後に実際に授業を受けたうえで希望を伺って担当を決定 | 「授業開始後の先生変更のご要望にも柔軟に対応しています」 |
| スクールIE | 担任制。授業開始前のヒアリングと個性診断テストから相性の合う講師を選定 | 「相性が良くないとわかった場合には、もちろんご相談いただけます」 |
| ナビ個別指導学院 | 性格に合った講師を選んで無料体験を開始 | 「ずっと同じ講師で教えて欲しい、途中で講師を変えて欲しい等、ご要望に応じて講師を配置します」 |
| 森塾 | 最初は塾側から先生を提案 | 「先生変更制度」「先生評価アンケート」で変更 |
| 個別教室のトライ | ― | 「教師の交代に回数の制限はございません。また、別途費用もかかりません」 |
| 個別指導塾WAM | 転塾してきた生徒から「あまり先生が代わらないから良い」と言われている | 「ただし定期講習時は生徒本人のスケジュールを優先して、時間割を組みますので通常指導している講師以外が担当する場合がございます」 |
右の列を見てください。「替えられます」は、ほぼ全社が公式に明言しています。つまり面談で「先生は替えてもらえますか」と聞いても、返ってくる答えに差は出ません。調べれば分かることを聞いたことになります。交代の費用と回数まで書いている塾(個別教室のトライ「回数の制限はございません。また、別途費用もかかりません」/個別指導学院サクシード「何度でも無料」)もあるので、そこも先に調べておいてください。
差が出るのは、左ではなくWAMだけが自分から書いている「定期講習時は……通常指導している講師以外が担当する場合がございます」のほうです。これは正直な記載だと思います。そして、他社が書いていないだけで同じことは起きます。季節講習は生徒の予定に合わせて時間割を組み直すので、普段の担当が入れない枠が必ず出るからです。
では、担当が固定であるべき理由を3つに分けて説明します。
適切な教材が選べなくなる

塾での学習は、基本的に塾指定のワークで進みます。ただし大抵は1種類ではなく、塾内に複数のワークがあり、その中からレベルに合ったものを選んで解いてもらいます。
毎回同じ先生が担当すると、その生徒の間違え方の癖や能力を知っているので、単元ごと・場面ごとに教材を使い分けられます。
僕も実際に教えるときは、1つのワークではなく複数を使い分けます。苦手な分野なら難易度を下げて始め、得意な分野はいきなり応用に入る。つまり、今のレベルよりちょっと難しい問題を数多く解かせて、力をつけていくわけです。
逆に担当が固定でないと、これが機能しません。変わってばかりの講師は、生徒の能力や性格が分からないからです。以前に担当したことがあっても、その子の近況までは把握しきれていないことがしばしばあります。
生徒本人や保護者の方は気にしていなくても、教える側からすると、非常にもったいないと感じます。
先生によって解き方が違う

実際に教えていたときの話です。
その子は5教科で320点くらい(平均点くらい)の生徒でした。問題に余裕を持って取り組めていない状態のなかで、やむを得ない事情で先生が交代になりました。
すると、前任の講師と英語の板書が違う、細かい解き方が違うということが起きて混乱させてしまい、それまで出来ていたことがリセットされてしまいました。
この例のように、特に国語や英語などの言語系でこの差が顕著に出ます。国語の読解などは、人によって解き方・考え方が千差万別ですよね。
せっかく身についてきた解く感覚が、先生が変わることで失われる可能性があります。

皆さんも学生のとき、先生によって説明が全然違ったな、ということが1度くらいありませんでしたか。
子どもによっては、聞きたいことが聞けない

これは僕が中学生のときの実体験です。夏期講習で、普段の先生と違う先生が担当になりました。普段は授業の最初に宿題の解説をしてもらえたのですが、その先生は「質問されたら解説する」というスタンスでした。
当時それなりに人見知りだった僕は解説をお願いできず、宿題の疑問を結局そのままにしてしまったという思い出があります。
夏期講習のような単発ならまだいいのですが、頻繁に変わると講師との関係が築けず、分からない問題を聞けないという事態が起こります。特にシャイな性格の子は気をつけたほうがいいです。
以上の理由から、担当講師が頻繁に変わる塾は避けたほうがいいと考えています。曖昧な返事が返ってきた場合は、いったん疑ってください。
なお、入ってから「この先生は合わないかもしれない」となったときに、実際に替えてもらえるかは別の問題です。頼み方と、替えないほうがいいケースをまとめました。

2. 自習にどれだけ力を入れているか(質問③④⑤)

こんなことを言っていいのか分かりませんが、塾の存在意義のうち、授業は半分だと思っています。残りの半分は自習管理です。生徒さんによっては、半分以上の重みがあります。
どれだけ塾の授業で集中しても、それ以外の時間を勉強に充てられなければ、結果はなかなかついてきません。

これまで見てきて成績が格段に上がった子は、だいたい自習を有効に使えていた子でした。自習管理に力を入れている塾を選ぶべきです。
そもそも自習室は集中できる環境か?

その場で自習室を見せてもらってください(質問③)。なぜなら集中できない環境だと、子どもは自習に行かなくなるからです。行かなければ、自習室がある意味がありません。
僕が中学のときに通っていた塾は、正直に言って残念な自習室でした。学校のような大きさの机が4つ並べてあるだけで、スペースも狭く、ついたてが無いので隣がとても気になりました。1度使ったきり、それ以来使いませんでした。
逆に、いま見ている教室は机がまず広く、隣も気になりません。ついたてもあるので、かなり集中できます。授業で使っていないスペースがあればそこでも勉強できるので、自習の受け皿が広いです。実際、テストが近くなると自習に来る子が増えます。
なぜ塾で自習することが大切なのか?

塾目線で書きます。結論は「みんな正しい勉強の仕方を知らないから」です。
特に中学生は自分の勉強の型が確立されていません。高校生でも、あまり何も考えずに勉強している子がちらほらいます。
だから塾としては、その子がどんな教材でどんな勉強をしているのかを知りたいんです。それが分かれば最適な方法に矯正できますし、もちろん分からない問題をその場で解説できるので、点数にも繋がりやすくなります。
家には誘惑がたくさんあります。すぐ気が散ってしまう子は、まず塾に来て環境を作るのが先決です。自習のときは携帯を預ける、と塾長と約束してしまうのも効果的です。

勉強できる環境を作るのは大人の仕事です。この自習室にならお金を払ってもいい、と思える場所を選んでください。
常に質問対応できる先生はいるか?

これが質問④です。さきほど書いた「塾で自習すべき理由」は、常に自習を見られる先生がいることが前提です。出勤している講師が全員授業に入っていたら、せっかく自習に来ても誰も見られず、質問もできません。
それでは、ただ勉強する場所が家から塾に変わっただけです。
理想は、教室の中に授業を持っていない先生がいることです。教室や規模が小さい塾だと、空いている先生が常駐していない場合もあるので、必ず確認してください。
ここは、公式サイトを読んでも答えが出ない項目です。「自習スペースがあります」とは書いてあっても、そこで質問できるかまで書いている塾は、調べた5社のうち1社だけでした。しかも、その1社の答えは「しない」です。
| 塾 | 自習スペースについて公式に書かれていること |
|---|---|
| 個別教室のトライ | 授業の日以外も利用できる。開校時間は平日16:00〜22:00/土曜13:00〜22:00(日曜・祝日は休校)。質問対応は「原則いたしかねます」。ただし「勉強のやり方がわからない」「どの問題から取り組めばよいかわからない」などは教室長・担当講師に相談してよい、とある |
| 個別指導塾トライプラス | 自習スペースを使えるのは授業の予定がある日のみ |
| 東京個別指導学院 | 無料。教室が開校している時間なら利用できる。ただし「自習スペースは、教室によって使用状況(条件)や有無が異なる場合がございます」 |
| スクールIE | 無料。開校時間中いつでも。ただし「教室により自習スペースをご利用いただける時間帯など条件は異なります」 |
| 個別指導塾WAM | 教室開放時間内であればいつでも無料。ただし教室によって座席数が異なる |
この表から読み取ってほしいことが2つあります。
1つ目。「自習室あり」はチェーンの看板であって、その教室の実態ではありません。3社が自分から「教室によって条件や有無が異なる」と書いています。ホームページに自習室の写真が出ていても、通う教室にそれがあるとは限らないということです。質問③(今このあと見せてもらえますか)をリストの先頭近くに置いているのは、これが理由です。
誤解のないように書き添えると、トライも学習の相談そのものは断っていません。「勉強のやり方がわからない」「どの問題から取り組めばよいか」は教室長や担当講師に相談してよい、と同じ公式ページに書いてあります。線が引かれているのは「目の前の1問の解説」のほうです。自習室で手が止まったときに解説してもらえるかは、教室に聞かないと分かりません。

「質問対応します」は口では言えます。時間を指定して聞いてください。「来週の火曜19時に自習に来たら、誰が見てくれますか」——名前と役職がすぐ返ってくる教室は、実際に運用できています。
自習室の条件をもう少し細かく見たい場合は、こちらに5つの基準としてまとめています。

3. 成績をどこまで伸ばせそうか(質問⑥⑦⑧)

これは塾からしても未知数なところがありますが、だからこそ、伸ばし方のビジョンが見えている塾に通わせてほしいと思っています。
ただ、「何点くらい伸ばせそうですか」「どの高校に行けそうですか」と聞くだけでは、塾も答えにくいです。答えても、当たり障りのない返事になります。
そこで、これまでの内申点を持参してください(高校生は内申点と模試の結果を)。そのうえで、質問⑥⑦のように聞きます。
最近オープンした教室でなければ、ほとんどの場合、だいたい同じ成績で入塾した子が過去にいるはずです。その子について、
・定期テストの点数をどこまで伸ばしたか
・最終的にどの高校、大学へ進学したのか
を聞くことで、その塾を卒業したときの未来が少し見えるようになります。塾としても、内申点や模試の成績が分かれば、合格させられる学校のイメージがつきます。
4. 面談に持っていく資料と、そこから生まれる質問(質問⑨)
ここまでの質問は、どの家庭でも同じです。差がつくのは、この4つ目です。
次の内容は、面談で説明できるようにしておいてください。塾からすると、入塾後のイメージができて話を進めやすくなります。そして、これらを整理しているうちに、聞きたい疑問のほうが自然に生まれてきます。
1. これまでの定期テストの結果(一覧表で可)
2. 模試の結果(受けていれば)
3. 1日の勉強時間と使っている教材(学校の教材でなければ持参)
4. なぜ前回のテストが奮わなかったのかの自己分析(点数が良くなかった場合)
5. 前の塾では、なぜ成績が伸びなかったのかの自己分析(転塾の場合)
6. 受験予定の高校・大学
4と5は盲点ですが、とても重要な情報です。自己分析と、塾からの客観的な視点を組み合わせて今後の進め方を考えるべきだからです。以下に、その例と、どんな質問に繋がるかを書いてみました。
現状分析から生まれてくる質問の例(その1)
4の例. 前回の定期テストは英語の点数が大幅に下がってしまいました。英単語が最近難しくなってきて、勉強が追いついていないのが原因の1つだと思います。そこで、毎回塾に来るたびに英単語テストを課していただくことは可能でしょうか?
👉弱点が明確になり、学習管理がしやすくなる
4の例. 前回の数学のテストは連立方程式がメインでしたが、そもそも1年生で習う1次方程式が分かっておらず、全く解けませんでした。入塾したら1年次の内容に遡って対策していただくことはできますか?
👉限られた授業時間を有効に使うヒントになる
5の例. 前の塾は集団塾でしたが、授業のペースが早すぎて疑問がたくさん残っています。この塾に入ったら、まずはそのテキストを持参して問題を一緒に解き直してほしいのですが、可能ですか?
👉前の塾の経験を無駄にしない使い方ができる
5の例. 前の塾は個別指導でしたが、授業の復習に力を入れる塾でした。ただ、もっと先取りして中2の間に中学範囲を修了させたいです。このペースで間に合わせることは可能ですか?もっと早めるとしたら、何月ごろに終えられますか?
👉塾と家庭が想像しているギャップを埋められる
こんな形です。現在の状況をお子さんと分析して、それを解決するための質問を塾に投げてください。
現状分析から生まれてくる質問の例(その2)
現在、学校のテキスト以外に市販のワーク(持参する)を使っています。ただ、どうやら難しいみたいです。塾指定のワークは、これと比べてどれくらいの難易度でしょうか?
👉教材の選定の参考になり、塾も学力を把握しやすい
先月はじめて模擬試験を受けたのですが、良くなかったみたいです。本人は「分からないところが分からない」と言っています。授業に入る前に、まずはどこに課題があるのかを先生方に探していただくことはできますか?
👉見切り発車を避けられ、塾にも方針の材料が渡る
受験生なのですが、家では気が散って勉強が進みません。そこで、毎回授業のあと2時間、高校数学を自習室でやらせたいです。この時間、数学Ⅲに対応できる先生はいらっしゃいますか?
👉自習に来ても対応できない、という事態を未然に防ぐ
とにかく現状を分析して、そこから生まれた疑問や提案を投げかけてください。
なお、面談の前にコメント欄の提出がある塾なら、そこで当日の質問の下地を作れます。何を書いておくと面談の話が具体的になるかは、例文つきでこちらにまとめました。

よくある質問
面談には子どもも一緒に行くべきですか?
連れて行ってください。通うのは本人です。自習室を見て「ここなら来られそう」と本人が思えるかどうかは、保護者には判断できません。塾側も、本人を見ないと具体的な話ができません。「本人は来なくていいですよ」と言う教室は、正直あまり良い兆候ではありません。
何校くらい面談を受ければいいですか?
2〜3校です。1校では答えの良し悪しが判断できず、4校を超えると比較しきれなくなって、結局「感じが良かったところ」で決めてしまいます。同じ10個を同じ順番で聞ける範囲、というのが現実的な上限です。
「今日決めていただければ入会金無料」と言われたら?
その場で決めなくて大丈夫です。「他も見てから決めます」と言ってください。本当に来てほしい生徒なら、後日でも同じ条件を出してくれます。その日限りだと押してくる場合は、条件そのものより、そういう売り方をする教室だという情報のほうが重要です。入会金は年間費用のごく一部で、月謝と講習費のほうがはるかに効いてきます。
質問しすぎて「面倒な親」だと思われませんか?
思われません。むしろ逆です。塾からすると、教育に協力的な家庭のほうが動きやすいからです。勉強にある程度の強制力を持たせられます。実際に嫌がられるのは、質問の多さではなく「全部そちらにお任せします」と丸投げされることのほうです。
面談の前後に入塾テストを受ける場合は、結果の聞き方まで決めておいてください。「いちばん古い学年で、つまずいている単元はどこでしたか」の一言で、その塾の実力も分かります。

おわりに:質問すること自体に、大きなメリットがある

入塾面談を何度も見てきて思うのは、保護者の方があまり質問しないということです。
塾からの一方的な説明だけだと、どうしてもポジショントークになりますし、デメリットは自然と隠れます。
しかしこちらから質問してやり取りをすることで、チラシやホームページには載っていない情報が、はじめて出てきます。
あまり綺麗な話ではなくて申し訳ありません。ただ、本音で書きたかったので書かせていただきました。塾の先生も人間なので、保護者から期待されている生徒のほうが、どうしても目を掛けやすくなります。
だから、迷わず気になることはぶつけてください。面談で使った10個の質問は、入塾後もそのまま効きます。半年後の面談で「あのとき伺った、同じ成績で入った子の話ですが」と切り出せば、塾はその家庭を覚えています。皆さんのお子様が希望の進路に進めることを、心から応援しております。
あわせて読みたい
ここまでは塾の面談の話です。学校の三者面談は聞くことが別で、先生が合否を言えないのには制度上の理由があります。同じ質問を持っていくと噛み合いません。

面談とは別に、体験授業そのもので見るべき点があります。面談で聞いた話が本当かどうかは、体験の日に答え合わせできます。

入塾したあとの定期面談は、聞くことが変わります。「この塾でいいか」ではなく「効いているか」を確かめる場になるためです。

通い始めてからお願いごとが出てきたときの伝え方も、先に知っておくと役に立ちます。面談と同じで、具体的に言えるかどうかで返ってくる答えが変わります。

転塾を考えてこの記事にたどり着いた方は、今の塾を本当に辞めるべきかから先に整理しておくと、次の面談で話せることが増えます。



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