オンライン家庭教師5社を料金で比較|月7,800円〜、訪問と同額でした

オンライン家庭教師は、訪問型と指導料が変わりません。値段を決めているのは形態ではなく「誰が教えるか」です。主要5社の公開料金を中1・週1回にそろえると月7,800円から6万9,300円まで8.9倍ひらきました。実額と、条件で決める選び方を塾長が整理します。

塾に通わせているんですが集団だとついていけないみたいで…。家庭教師と個別指導、どっちがいいんでしょうか?

塾長の立場で言うのも変ですが、家庭教師の方が向いている子は確実にいます。どちらが上ではなく、条件で決まります。判断基準を正直にお話しします。

「1対1(または少人数)で教わる」という点は共通なので、違いは費用・強制力・質の安定性の3つに絞れます。まず仕組みの違いを表で押さえ、そのあとで各社が実際に公開している金額を並べます。

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家庭教師と個別指導塾の違い【比較表】

家庭教師(訪問)オンライン家庭教師個別指導塾
月額(中1・週1回)2万7,060円〜(+交通費実費)1万5,200円〜7,800〜1万9,712円
移動不要(先生が来る)不要通塾が必要
講師1対1・固定1対1・固定1対2〜3が主流
自習室なしなしあることが多い
強制力約束の時間に来るので高い日時固定なら高い教室に行く分だけ高い
講師の選択肢近隣在住者のみ全国から選べるその教室の在籍講師
向いている子人見知り・不登校・完全個別が必要部活が忙しい・地方在住自習環境も欲しい・友達がいると頑張れる

※金額は各社が公開している料金を「中学1年生・週1回・税込」にそろえたもの(2026年8月12日に公式ページで確認)。固定費を含む内訳と出典は、すぐ下の章に載せています。年間総額の試算は塾費用シミュレーターでどうぞ。

塾長が「家庭教師の方がいい」と判断するケース
  • 集団・個別の教室で萎縮してしまう子…人がいると質問できないタイプは、1対1の方が圧倒的に伸びます
  • 不登校・保健室登校の子…学習の遅れを取り戻すには完全1対1が現実的
  • 特定の1科目だけ、深く見てほしい…塾は複数科目の受講を前提にしがち
  • 近くに良い塾がない…この場合はオンライン家庭教師が最善手になります
  • 通塾の送迎が家庭の負担になっている…毎週の送迎コストは意外に大きい

実際いくらか|公開料金を「中1・週1回」にそろえた

費用の話がややこしいのは、家庭教師は「1時間いくら」、塾は「月いくら」で値段を出すからです。単位が違うので、並べただけでは比べられません。そこで各社が公式ページで公開している金額を、中学1年生・週1回・税込にそろえ直しました(2026年8月12日に各社の料金ページで確認)。

サービス(形態)授業料毎月の固定費月あたり合計
そら塾(オンライン・先生1人に生徒2人まで)週1回80分 7,800円〜料金ページに記載なし7,800円〜
オンライン家庭教師WAM(1対1)90分×月4回 15,200円〜入会諸費用は「別途・要問合せ」15,200円〜
ヨミサマ。(オンライン・国語特化)月会費 19,580円〜教材費 年4,000円程度19,580円〜
個太郎塾(通室・1対2)週1回80分 15,752円総合指導費 3,960円19,712円
数強塾(オンライン・数学専門のプロが1対1)週1回 15,400円システム維持費 8,250円23,650円
東大家庭教師友の会(学生・スタンダード教師)1時間3,960円×6時間=23,760円学習サポート費 3,300円27,060円
同(トッププロ教師)1時間11,000円×6時間=66,000円学習サポート費 3,300円69,300円

※中学1年生・週1回・税込。家庭教師の2行は90分×月4回=6時間として計算し、訪問の場合はさらに交通費が実費でかかります。個太郎塾は英語を含まない場合の額。出典:そら塾オンライン家庭教師WAMヨミサマ。個太郎塾数強塾東大家庭教師友の会(いずれも2026年8月12日確認)

いちばん安い行と高い行で8.9倍。「家庭教師なら月2〜5万円」のようなレンジで括れる世界ではありませんでした。並べ直して見えたことが4つあります。

①訪問とオンラインで、指導料は変わらない

東大家庭教師友の会は訪問型オンラインで料金ページを分けていますが、中学生の1時間あたりの指導料はどちらもスタンダード教師3,960円/プレミアム教師6,270円/プロ教師6,600円/トッププロ教師11,000円で、金額はぴたりと一致します(コースの区切り方だけがページごとに少し違います)。高校受験コース(中3)のスタンダード教師も両方5,060円。違うのは、訪問だと交通費が実費でかかること(教師が持っている定期区間は除く)だけでした。

つまり「オンラインだから安い」ではありません。オンラインを選ぶ理由は料金ではなく、住んでいる場所に関係なく講師を選べることと、部屋の片づけやお茶出しがいらないことです。

②値段を決めているのは形態ではなく「誰が教えるか」

同じ会社・同じコース・同じ時間で、スタンダード教師とトッププロ教師は2.8倍(3,960円と11,000円)ひらきます。これは「家庭教師か個別指導塾か」の差より大きい。

塾の側でも同じことが起きています。個太郎塾は1対2が標準ですが、1対1にすると1授業あたり3,630円が加算されると料金ページに明記しています。週1回・月4回なら月14,520円の上乗せ。「1対1にいくら払っているか」は、形態の名前ではなくこの行に出てきます。

③授業料の下に、毎月の固定費がぶら下がっている

  • 数強塾…システム維持費 月8,250円(週1回の授業料15,400円に対して54%の上乗せ
  • 個太郎塾…総合指導費 月3,960円
  • 東大家庭教師友の会…学習サポート費 月3,300円

「月◯◯円〜」の数字だけを見比べると、この行がまるごと落ちます。実際、数強塾は授業料だけなら個太郎塾より安い(15,400円と15,752円)のに、固定費を入れると23,650円と19,712円で逆転します。

④公開の仕方は会社ごとに違う。だから聞くことは3つに決まる

オンライン家庭教師WAMは学年別の授業料を公開していますが、入会にかかる費用は「別途費用がございます。詳しくはお問い合わせください」とだけ書かれています。スタディコーチは公式サイトに金額の記載がなく、無料相談と資料請求で案内される形でした(2026年8月12日確認)。

公開の粒度がバラバラなので、体験や資料請求のときに聞くことは①入会金 ②毎月かかる固定費の名前と金額 ③教材費の3つに決まります。この3つさえ埋まれば、どの会社でも上の表と同じ土俵に乗せられます。

家庭教師を使っている家庭は、実は多くない

文部科学省の令和5年度子供の学習費調査(表8-1・8-2)で、公立中学校の家庭はこうなっています。

  • 通信教育・家庭教師費…0円の家庭が72.7%/支出した家庭の年間平均は7万8千円
  • 学習塾費…0円の家庭が34.0%/支出した家庭の年間平均は34万9千円

ただしこの調査は通信教育と家庭教師を同じ費目でまとめているので、家庭教師だけの金額は分かりません。それでも、塾より使っている家庭がずっと少なく、年間の金額も一桁違うことは読み取れます。

数字の理由は「高いから」だけではないと思っています。私の教室に相談に来られる方の話を聞く限り、家庭教師は塾のように何年も通うものではなく、期間を区切って使われている印象です。ここは調査で確かめられたことではなく現場での見立てですが、費用を考えるときは「月いくら」より「何か月使うか」で見たほうが実態に合います。

主要サービスの比較【2026年8月時点】

オンライン東大家庭教師友の会(現役東大生・卒業生)

東大生の家庭教師として最大規模のサービス。講師が現役東大生・卒業生に限定されているのが特徴です。

公開料金:中学生ベーシックコースが1時間3,960円(スタンダード教師)〜11,000円(トッププロ教師)。入会金22,000円、学習サポート費 月3,300円。教材費・教師交代費・キャンセル料は不要で、月謝制ではなく受けた分だけの請求と明記されています。

塾長の評価:学力の高い講師=教えるのが上手い、とは限らないのが家庭教師の難しさです。ただこのサービスの本当の価値は「勉強のやり方そのものを、実際に成功した人から学べる」点にあります。特に「努力しているのに成績が上がらない」タイプの子は、勉強法の設計を見直すだけで変わることが多く、そこは東大生講師の得意領域です。中高生の憧れが原動力になるケースもあります。

個別指導塾WAM(オンライン家庭教師WAMも展開)

全国展開の個別指導塾で、オンライン家庭教師サービスも運営しています。成績保証制度があり、地域の学校情報を持っているのが強みです。

公開料金:オンライン家庭教師の90分×月4回が、中1・中2で15,200円〜、中3で16,800円〜。40分コースなら中1・中2が7,600円〜。学年別の授業料を表で公開している数少ない会社ですが、入会にかかる費用は「別途」とだけ書かれているので、そこは資料請求で確かめてください。

塾長の評価:通塾とオンラインの両方を選べるので、「まず通ってみて、部活が忙しくなったらオンラインに切替」といった柔軟な使い方ができます。資料請求で料金体系とコース内容を確認できるので、比較の土台として取り寄せておく価値があります。

数強塾(数学専門・プロ講師のマンツーマン)

数学だけに特化したオンライン個別指導。講師が全員プロ(学生バイトなし)で、中高一貫校の体系数学にも対応します。

公開料金:週1回で中1・中2が15,400円、中3が17,600円、高1〜高3が19,800円。これとは別にシステム維持費が毎月8,250円、入塾金16,500円、体験授業は3,000円。授業料だけを他社と見比べると安く見えますが、固定費まで足して判断してください。

塾長の評価:「数学だけが足を引っ張っている」ケースは非常に多く、その1科目のために総合塾に通うのは費用面で効率が悪い。特化型はこの問題の答えになります。詳しい勉強法は数学が苦手な人の克服ロードマップもあわせてどうぞ。

ヨミサマ。(国語特化のオンライン個別指導)

国語(現代文・記述)に特化したオンライン個別指導。国語は独学で最も伸ばしにくい科目なので、特化型の存在価値が大きい分野です。国語の勉強順序は国語の勉強法ロードマップで解説しています。

公開料金:月会費17,800円(税込19,580円)〜、入会金19,800円、教材購入費が年4,000円程度。毎月の固定費にあたる項目が無いのが、上の表の中では珍しい形です。

スタディコーチ(東大生講師+オンライン自習室)

同じく東大生講師のサービスですが、こちらは「逆授業」形式とオンライン自習室が特徴です。家庭教師の1対1指導に加えて、日々の学習環境まで整えたい場合はこちらが向いています。現役東大生による個別指導【スタディコーチ】

公開料金:公式サイトに金額の記載がなく、無料相談・資料請求で案内される形でした(2026年8月12日確認)。上の3つと同じ土俵で見るには、問い合わせのときに入会金・毎月の固定費・教材費を聞いて自分で埋める必要があります。

オンライン家庭教師でうまくいかない子には、共通点があります

料金や講師の質より先に、ここを確かめてください。オンラインは「向き不向き」がはっきり出ます。対面と同じつもりで始めて、3か月で辞めるご家庭を毎年見ています。

こういう子オンラインでどうなるか
分からないときに自分から「分かりません」と言える問題なく機能します。移動時間が無い分、対面より効率が上がることも
聞かれたら答えるが、自分からは言わない画面越しだと沈黙が見えにくく、置いていかれます
手が止まっているのを見てほしいタイプ対面のほうが向いています。手元が映る環境を作れるかが分かれ目
部屋にゲーム機・スマホがあるいちばん多い失敗。先生からは画面外が見えません

いちばん効くのは「手元が映るようにすること」です。顔だけ映していると、先生には書いているのか止まっているのかが分かりません。スマホをもう1台、上から手元を映すだけで指導の質が変わります。体験のときに「手元は映せますか」と聞いてください。

用意しておくもの(体験の前に確認)

これだけあれば足ります
  • 通信環境……動画が止まらずに見られていれば十分です。有線でなくて構いません
  • 画面は大きいほうがいい……スマホ1台だけは厳しいです。タブレットかパソコンを推奨します
  • 手元を映す2台目……古いスマホで十分。ここが用意できるかで成果が変わります
  • やる場所……自室よりリビングのほうがうまくいく家庭が多いです。音が気になるならイヤホンで解決します

自分の部屋でやらせたほうが集中するかと思っていました。

逆のことが多いです。オンラインは「誰も見ていない」状態を作りやすいので、自室だと画面の向こうだけが先生になります。リビングでやっている子のほうが続きます。横についている必要はありません。同じ空間にいるだけで十分です。

体験のときに見るのは1つだけ

無料体験でいろいろ見ようとすると、かえって分からなくなります。見るのは「子どもが分からないと言えたか」だけで構いません。

言えていれば、講師の質や教材はあとから調整できます。一度も言えないまま60分終わったなら、そのサービスとの相性は良くありません。講師を代えてもらうか、別のところを試してください。これは対面でも同じですが、オンラインではより決定的です。

家庭教師選びで失敗しないための4つのポイント

契約前に必ず確認すること
  • ①講師の交代が無料でできるか…相性は必ずしも初回で分かりません。交代を渋る・有料の会社は避けてください。良心的な会社は無料で何度でも対応します
  • ②料金の内訳(入会金・毎月の固定費・教材費・交通費)…時間単価や「月◯◯円〜」だけを見ると落ちます。上で見たとおり、システム維持費で月8,250円、学習サポート費で月3,300円といった固定費が別立てになっている会社があります
  • ③高額教材のセット販売がないか…家庭教師業界には教材販売が本体のビジネスモデルも存在します。数十万円の教材契約を求められたら、その場でサインしないこと
  • ④解約条件…途中解約時の返金規定を契約前に確認。クーリングオフの対象になる契約形態かどうかも要チェックです

③は本当に気をつけてください。塾に相談に来られる保護者から「家庭教師の契約で50万円の教材を買ってしまった」という話を何度か聞いています。指導料と教材費が分離されているサービスを選ぶのが安全です。

小学生・幼児の家庭学習という選択肢

小学生や未就学のお子さんの場合、家庭教師や塾よりタブレット教材の方が費用対効果が高いケースが多いです。学習習慣をつける段階では、毎日短時間でも自分で取り組める仕組みの方が向いているためです。

代表的なのが◆スマイルゼミ◆タブレットで学ぶ 【小学生向け通信教育】で、教科書準拠で学校の進度に合わせられます。資料請求で教材見本と料金を確認できます。中学生以降で本格的な指導が必要になったタイミングで、塾や家庭教師に切り替えるのが費用面でも合理的です。

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よくある質問

オンライン家庭教師で本当に成績は上がりますか?

上がります。ただし条件があり、①授業日時が固定されている ②宿題が出て管理される、この2つを満たすサービスを選んでください。「好きな時間に予約」型は自己管理ができる子でないと機能しません。

家庭教師は部屋を片付けたりお茶を出したりが大変では?

訪問型はその負担があります(多くの家庭が気にされます)。オンラインならその心配は一切ないので、この点でもオンラインを選ぶ家庭が増えています。

塾と家庭教師の併用はあり?

ありですが、宿題が二重になって回らなくなるのが失敗パターンです。併用するなら「集団塾+苦手科目だけ家庭教師」のように役割を明確に分け、どちらかの宿題量を調整してもらってください。

大学生の講師とプロ講師、どちらがいい?

目的次第です。基礎の穴埋めや勉強習慣づくりなら学生講師で十分で、年齢が近い分だけ質問しやすい利点もあります。難関校対策や、特定科目を深く見てほしい場合はプロ講師の方が確実です。料金差は実額で出ていて、東大家庭教師友の会の中学生ベーシックコースは学生のスタンダード教師が1時間3,960円、プロ教師が6,600円、トッププロ教師が11,000円(2026年8月時点)。1.7〜2.8倍です。

オンラインの方が料金は安いですか?

安くなるとは限りません。東大家庭教師友の会は訪問型とオンラインで料金ページを分けていますが、中学生の1時間あたりの指導料はどちらも3,960円〜11,000円で一致していました(2026年8月時点)。違うのは訪問だと交通費が実費でかかることだけです。オンラインを選ぶ理由は料金ではなく、住んでいる場所に関係なく講師を選べる点だと考えてください。

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この記事を書いた人:たかた(兵庫県の個別指導塾 塾長)→ 運営者情報

塾に通いながら家庭教師を短期で使う形もあります。

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この記事を書いた人

兵庫県のとある学習塾の塾長。私大理系卒。塾バイト・家庭教師を経て、長年の経験を基に幅広く受験をサポートします。生徒だけでなく、それを支える保護者や先生の力にもなりたいという思いで立ち上げました。

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