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授業を受けているときは「分かった」と言うんです。それなのに、テストになると同じところで落とします。本人もなぜできないのか分からないみたいで、見ていて苦しいです。

それ、お子さんが嘘をついているわけではありません。「聞いて分かる」と「自分でできる」の間には、本人にも見えない大きな段差があるんです。そして、この段差を見つける方法は、実はひとつしかありません。人に説明させることです。
この記事で扱うスタディコーチは、その「説明させる」を指導の中心に据えたオンライン個別指導です。個別指導塾の塾長が、公式サイトで公開されている情報をもとに、この塾の設計と、どんな子に効くのかを読み解きました。当塾はスタディコーチとは関係がなく、実際に受講した体験談ではありません。そのぶん、評価できるところも、正直に引っかかるところも、そのまま書きます。
- この塾の本体は「逆授業」…生徒が先生役になって説明する指導。分かったふりを潰す方法として、これ以上のものはありません
- 担当コーチ(教える)と担任(管理する)が別。役割を分けているのは、地味ですがかなり効きます
- 講師は東大・早慶・旧帝大の現役生。「学歴だけでなく人柄も重視」と公式に明記されています
- コースは4つ。ただし逆授業が付かないコースもあります…ここを間違えると、この塾を選ぶ意味が薄れます
- 料金は公式サイトに非公開。しかもネット上に古いコース名の料金が残っているので、鵜呑みにしないでください
スタディコーチの基本情報【公式サイトで確認できること】
| 指導形式 | オンライン中心。実校舎でも受講可(コースにより異なる) |
|---|---|
| 講師 | 東京大学・早稲田大学・慶應義塾大学・北海道大学・東北大学・名古屋大学・京都大学・大阪大学・九州大学の学生 |
| 採用 | 「学歴だけでなく人柄も重視」と明記 |
| 指導体制 | 担当コーチ(指導)+担任(進捗管理)のダブル体制 |
| 看板の指導法 | 逆授業…生徒が先生役になって説明し、本当に理解できているかを確認する |
| コース | 逆授業コース/計画作成コース/定期テスト対策コース/校舎徹底管理コース |
| 校舎 | オンライン校+全国17校(下に一覧) |
| 料金 | 公式サイトには記載なし(無料相談で確認) |
| 無料でできること | 学習状況の相談・逆授業の体験・コースの案内 |
※2026年8月時点で公式サイトに記載されている内容です。コース構成は過去に変更されています。他サイトの情報ではなく、必ず公式と無料相談の場でご確認ください。
【塾長の読み解き】「逆授業」は、いちばん残酷で、いちばん効く
公式サイトの説明はシンプルです。「生徒が先生役になって説明する」。それだけ。でも、現場を知っている人間からすると、これはかなり思い切った設計です。
なぜ「説明させる」と、ごまかしが効かなくなるのか
授業を聞いているときの子どもの頭の中は、「先生の話の筋を追えている」状態です。これは理解ではありません。道案内をしてもらいながら歩いているだけで、一人になった瞬間に道が分からなくなります。
ところが「説明して」と言われると、自分で道順を決めなければいけません。どこから話し始めるか、どの条件を先に使うか、なぜその式が出てくるか。ここで初めて、抜けている部分が本人の口から露出します。
- 「ここは、こうやるんです」で止まる…手順は覚えているが、理由を知らないパターン
- 途中で「あれ?」と自分で気づく…これが最高の瞬間です。指摘されるより百倍記憶に残ります
- 説明の順番がぐちゃぐちゃになる…知識はあるが、構造として整理されていない状態
- すらすら説明できる…この単元は本当に大丈夫。安心して次へ進めます
私が授業でいちばん多く使う質問も、実はこれです。「じゃあ、いまのを先生に教えてくれる?」この一言で、その日の理解度がほぼ正確に測れます。それを毎回の仕組みにしているのが、この塾の設計です。
最初の数回は、たぶんうまく話せません
ここは先に知っておいてほしいところです。逆授業に慣れるまで、多くの子は詰まります。言葉が出てこなくて、黙ってしまうこともあります。

でも、それでいいんです。説明できなかった=理解していなかった、が分かっただけで、その回は大成功です。気をつけてほしいのは、そこで保護者が「え、分かってなかったの?」と言ってしまうこと。これをやると、子どもは次から「分かったふり」に戻ります。詰まれる場所を守ってあげてください。

コーチと担任を分けているのは、かなり実務的な判断です
スタディコーチは、教える人(担当コーチ)と、進捗を管理する人(担任)を分けています。公式サイトではさらっと書かれていますが、ここは評価したいポイントです。
理由は単純で、同じ人に「教える」と「管理する」を両方やらせると、たいてい管理が甘くなるからです。
毎週顔を合わせて、一緒に問題を解いて、少しずつ距離が縮まった相手に対して、「宿題やってないよね」と毎回言うのは、大人でもしんどい。だから、つい「まあ次から頑張ろう」で流してしまう。私自身、これは何度も経験があります。

役割を分けると、この問題が構造的に消えます。コーチは「味方でいてくれる人」、担任は「約束を確認する人」。子どもにとっても、そのほうが楽なんです。叱られる場所と、安心して分からないと言える場所を、同じ人が担当しないほうがいい。これは大人の職場でも同じですよね。
4つのコース、選び方を間違えないでください
ここが、この記事でいちばん実用的なところかもしれません。公式サイトのコース表をよく見ると、逆授業が付くコースと、付かないコースがあります。
| コース | 中身(公式の記載より) | 逆授業 |
|---|---|---|
| 逆授業コース | 年間計画+週間計画/コーチ面談/365日管理・質問受付/逆授業/担任指導 | あり |
| 計画作成コース | 年間計画+週間計画/コーチ面談/365日管理・質問受付/担任指導 | なし |
| 定期テスト対策コース | 週間計画/コーチ面談/担任指導(オンラインのみ) | なし |
| 校舎徹底管理コース | 年間計画/365日管理・質問受付/担任指導(実校舎のみ) | なし |
読み解くと、こうなります。
- 「分かったふり」が課題なら、迷わず逆授業コース…それ以外のコースでは、この塾を選ぶ理由がほとんどなくなります
- 塾には通っていて、家での計画だけ欲しいなら計画作成コース…併用前提の設計です
- 定期テスト対策コースは、いちばん軽い構成…年間計画も365日質問対応も付きません。中身を必ず確認してください
- 校舎徹底管理コースは、実質「自習室+管理」…通える校舎があり、家で勉強できない子には合います
身も蓋もない言い方をすれば、逆授業を外したスタディコーチは、他の管理型塾とあまり変わりません。この塾の独自性はそこにあるので、「安いから」で下のコースを選ぶくらいなら、他塾と比較し直したほうがいいと思います。
料金について(ネットの古い情報に注意してください)
公式サイトに料金表はありません。そして、ここは注意喚起として書いておきます。
検索すると、「ベーシックコース」「スタンダードコース」「アドバンストコース」という名前で月額を紹介している記事がいくつも出てきます。ですが、2026年8月時点の公式サイトに、そのコース名は存在しません。現在のコースは、逆授業/計画作成/定期テスト対策/校舎徹底管理の4つです。

つまり、ネットに出ている料金は、コース構成が変わる前の古い情報である可能性が高いということです。当サイトも、確認できない金額をそれっぽく書くことはしません。ここは「無料相談で聞いてください」としか言えません。すみません。ただ、聞き方はお伝えできます。
- 逆授業コースの月額…比較の基準はここです。他のコースの値段は、その次で構いません
- 入会金・教材費の有無と金額…初月にいくら出ていくかを、合計で出してもらってください
- 週あたりの指導回数と、1回の時間…月額だけ見ても、回数が分からないと比較できません
- 科目を増やしたら、いくら増えるか…あとから増やすことは、かなりの確率で起きます

校舎はオンライン+全国17校
オンライン中心の塾ですが、実校舎もあります。校舎徹底管理コースを検討するなら、通える校舎があるかどうかが前提条件です。
| 東京 | 池袋・新宿・町田・八王子 |
|---|---|
| 神奈川 | 横浜・センター南・本厚木 |
| 千葉 | 津田沼・木更津駅前・君津・館山 |
| 埼玉 | 北坂戸 |
| 東北 | 仙台・秋田 |
| 中部 | 楠(名古屋市北区) |
| 近畿 | 天王寺・豊中・木津川 |
ただし、逆授業はオンラインでも実校舎でも受けられます。近くに校舎がないからといって、この塾の核が使えないわけではありません。むしろ主力はオンラインです。
合わないかもしれないケースも、正直に
どんなに良い塾でも、全員には合いません。合わなかったとしても、それはお子さんのせいではありません。設計との相性の問題です。
- 人前で話すことが強い負担になる子…逆授業が中心なので、そこがしんどいと続きません。ここは体験で必ず確かめてください
- 基礎に大きな穴があり、まず教わりたい段階…説明させる前に、入れる段階が必要なこともあります
- 「とにかく問題を大量に解かせてほしい」家庭…この塾は演習量より理解の質に寄せた設計です
- 逆授業なしの安いコースを考えている…前述のとおり、それなら他塾と比べ直したほうが合理的です
- 対面でないと集中できない子…主力はオンラインです。校舎が遠いなら、そこは正直に検討材料になります
逆に、「授業は理解できているのにテストで取れない」「解説を読めば分かるのに自力で解けない」——この状態の子には、かなり素直に効きます。それはまさに、逆授業が狙って潰している症状だからです。
無料体験で見るべきこと
公式サイトによると、無料の相談では学習状況のヒアリング・逆授業の体験・コースの案内が行われます。ここでいちばん大事なのは、逆授業を必ず体験させてもらうことです。
- 説明に詰まったとき、コーチがどう待つか…すぐ答えを言ってしまう人だと、逆授業の意味が消えます
- 子どもが、自分から言葉を探し始めたか…黙っている時間があっても、考えているなら大丈夫です
- 担任がどう関わるのかを具体的に聞く…連絡の頻度、手段、面談の有無。ここが曖昧な管理型塾は要注意です
- 365日の質問対応が、実際どう動くか…返信までの目安時間を聞いてください。夜に詰まったときが勝負です

体験が終わったら、お子さんにこう聞いてみてください。「説明してみて、どうだった?」——ここで「意外と言えなかった」という答えが返ってきたら、それはネガティブな反応ではありません。自分の穴に自分で気づけたということです。この一言が出た子は、伸びます。
よくある質問
人見知りで、うまく説明できる気がしません。
最初からうまく説明できる子は、まずいません。そこは前提になっています。ただ、「初対面が苦手」なのか「話すこと自体が苦痛」なのかで、判断は変わります。前者なら担当が固定される仕組みが味方になりますが、後者ならこの塾の中心がしんどい部分になってしまいます。体験で、実際の様子を見て決めてください。そこだけは、想像ではなく事実で判断してほしいです。
塾に通いながら併用できますか?
できます。計画作成コースは「塾に通いながら管理してほしい人」向けと公式に書かれています。ただし、併用は費用が二重にかかります。塾の授業についていけていないなら併用の価値がありますが、塾に行くこと自体が消化不良なら、まず量を減らすほうが先です。足すより減らすほうが効く場面は、思っているより多いです。
中学生や、大学受験以外でも使えますか?
公式サイトには定期テスト対策コースが用意されているので、大学受験専用ではありません。ただし対象学年は公式に明記されていないため、無料相談で必ず確認してください。個人的には、逆授業は中学生にこそよく効くと思っています。中学範囲は「なんとなく解けてしまう」問題が多く、理解の穴が見えにくいからです。
東大生に教わると、話が難しくなりませんか?
その心配はもっともです。ただ、逆授業はそのリスクをかなり減らす仕組みでもあります。話すのが生徒側なので、コーチが一方的に難しい説明を続ける展開になりにくいからです。公式が「学歴だけでなく人柄も重視」と書いているのも、同じ問題意識だと読み取れます。それでも合わないと感じたら、担当の変更を相談してください。我慢する必要はありません。
オンラインだけで、本当に管理してもらえますか?
管理型のオンライン塾で差が出るのは、「サボったときに、どれくらい早く気づかれるか」です。週1回の報告だけだと、気づいたときには1週間空いています。だから無料相談では「連絡の頻度」と「未提出のときにどう動くか」を必ず聞いてください。ここに具体的な答えが返ってくる塾は、実際に運用できています。逆に曖昧なら、管理の看板は薄いと考えていいです。
最後に
「授業は分かるのに、テストで取れない」——この相談を、私は数えきれないほど受けてきました。そして、そのたびに保護者の方が同じことを言います。「本人はやる気がないわけじゃないんです」と。

その通りだと思います。やる気の問題ではなく、「分かったつもり」を自分で見つける手段を持っていないだけです。大人だって、読んだ本の内容を説明してみて初めて「意外と覚えてないな」と気づきます。同じことです。説明させてもらえる場所を持てた子は、そこから自分で穴を埋められるようになります。
スタディコーチが合うかどうかは、正直やってみないと分かりません。ただ、逆授業の体験は無料です。入るかどうかを決める場ではなく、「うちの子は、説明させたら何が出てくるんだろう」を見に行く場だと思って使ってみてください。その1回だけでも、次にやるべきことははっきりします。
本記事は2026年8月時点で公式サイトに公開されている情報をもとに、個別指導塾の塾長がまとめたものです。当サイトの運営者はスタディコーチの関係者ではなく、実際に受講した体験に基づくものではありません。コース構成・校舎・対応範囲は変更されることがあります。とくに料金は、他サイトの情報ではなく必ず公式の無料相談でご確認ください。
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