「受験勉強は高3から」と思われがちですが、実際に差がつくのは高1・高2の過ごし方です。この記事では、この時期に何をしておけば後が楽になるかを書きます。

高3の春に相談に来る生徒を見ていると、スタート地点にすでに大きな差がついています。しかもその差は、高1・高2に特別な勉強をしたかどうかではなく、学校の授業と定期テストを普通にやっていたかどうかでついていることがほとんどです。
高1・高2でやるべきこと(優先順)
| 科目 | 高1・高2でやること | 優先度 |
|---|---|---|
| 英語 | 単語と文法 | 最優先。伸びるまで最も時間がかかり、配点も大きい |
| 数学 | 授業の理解と定期テスト | 最優先。積み上げ式で、遅れると戻るのに時間がかかる |
| 国語(古文漢文) | 単語と文法 | 高2からで可。暗記中心なので後からでも間に合う |
| 理科・社会 | 学校の授業を捨てない | 高3からで可。ただし評定は今から積み上がっている |
| 評定平均 | 定期テストと提出物 | 高1から蓄積。年内入試を使うなら今が本番 |



見ての通り、特別なことは何もありません。「高1から受験勉強を始めろ」と言いたいのではなく、学校の勉強を普通にやっておくだけで、高3のスタート地点がまったく違うという話です。
英語と数学だけは、遅らせてはいけない理由
この2教科は積み上げ式です。理科や社会のように「高3から詰め込む」ことができません。
- 英語…単語を知らないと文法が分からず、文法が分からないと長文が読めません。土台から順に必要です
- 数学…前の単元が分かっていないと次に進めません。高2で止まると、高3で高1範囲まで戻ることになります
逆に言えば、この2つさえ維持できていれば、高3から本格的に始めても十分戦えます。理科と社会は暗記の比重が大きく、高3から詰めても間に合う科目です。




定期テストを「受験に関係ない」と思わないこと
高1・高2の定期テストには、2つの意味があります。
- ①評定平均になる…年内入試(総合型・学校推薦型)を使うなら、高1の成績から積み上がっています
- ②基礎の確認になる…定期テストで取れない範囲は、受験でも取れません。範囲が狭いうちに潰せます



「定期テストは受験と関係ない」と言う高校生がいますが、これは半分しか正しくありません。出題形式は違っても、問われている基礎は同じです。定期テストで平均以下の科目は、受験でも確実に足を引っ張ります。


高2の冬が最初の分岐点
現場で見ていて、高2の冬から高3の春にかけてが最初の大きな分かれ目です。
- 部活を続ける人は時間が減る…引退までまだ半年あり、勉強時間の確保が課題になります
- 科目の負担が増える…数学IIBや理科の専門分野が本格化します
- 周りが動き始める…塾に通い始める人が増え、差を感じやすい時期です
ここで「まだ高3じゃないから」と止まってしまうと、高3の春に大きな差になって表れます。逆に、この時期に英数の遅れを取り戻しておくと、高3が非常に楽になります。
高1・高2のうちにやっておくと得なこと
- オープンキャンパスに1つ行く…高2の夏がおすすめ。志望校が具体的になると勉強の質が変わります
- 興味のある分野を1つ持つ…年内入試を使う場合、書くことがある状態にしておく
- 模試を受ける…判定は気にしなくてよいので、外部の基準に触れておく
- 生活リズムを整える…高3で急に朝型にするのは難しいです


この時期に塾は必要か
必須ではありません。学校の授業についていけていて、定期テストで平均以上なら、まだ独学で十分です。
- 英語か数学で、授業が分からなくなっている…放置すると高3で取り返しがつかなくなります
- 定期テストで平均を大きく下回る科目がある…基礎が抜けているサインです
- 勉強のやり方が分からない…時間はかけているのに結果が出ない場合



高1・高2で塾に行く最大のメリットは、「遅れを小さいうちに潰せる」ことです。高3から通い始めると、遅れを取り戻しながら受験勉強もするという二重の負担になります。早いほど負担は軽くて済みます。




よくある質問
- 高1から受験勉強を始めるべきですか?
-
受験用の勉強という意味では必要ありません。学校の授業と定期テストを普通にこなすだけで十分です。ただし英語と数学で分からない部分を放置しないでください。
- 部活が忙しくて時間が取れません
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平日30分でも構いません。ゼロにしないことのほうが大事です。特に英単語は移動時間でも進められます。
- 文理選択で迷っています
-
数学が「嫌い」なのか「できないだけ」なのかを分けて考えてください。できないだけなら、まだ理系の目はあります。迷っているなら理系スタートのほうが後で動けます。
- 模試の判定が悪くて落ち込みます
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高1・高2の判定は気にしなくて構いません。この時期の模試は、判定より「どの分野が抜けているか」を見る道具です。
- 部活を引退してから本気を出せば間に合いますか?
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科目によります。理科・社会は間に合いますが、英語と数学は厳しいです。この2つだけは引退前から維持してください。


費用の話は高2のうちに家庭で共有しておくのが安全です。










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