模試の成績表に出る「A判定」「C判定」は、志望校に受かる見込みを%で表した記号です。ただし、何%でA〜Eに分けるかは模試の会社ごとに違います。同じC判定でも、河合塾と駿台では意味が変わります。
この記事では、河合塾・駿台・ベネッセ(進研模試)・東進の4社が公式に出している基準を並べて比べます(2026年9月27日確認)。あわせて、河合塾の「模試判定システム」が終わって「バンザイシステム」に変わった件と、判定ごとに何をすればいいかを塾長の立場でまとめます。
河合塾・東進:B 65%、C 50%(ボーダーライン)、D 35%
駿台・進研模試:B 60%以上、C 40%以上、D 20%以上
つまり河合塾のC判定はちょうど五分五分、駿台・進研模試のC判定は40〜60%の幅です。判定は1回で決めず、同じ会社の模試の推移で見てください。
4社の判定基準の比較表
| 判定 | 河合塾(全統模試) | 駿台 | ベネッセ(進研模試) | 東進 |
|---|---|---|---|---|
| A | 80%以上 | 80%以上 | 80%以上 | 80%以上(Aライン) |
| B | 65% | 60%以上 | 60%以上80%未満 | 65%以上(Bライン) |
| C | 50% | 40%以上 | 40%以上60%未満 | 50%以上(Cライン=ボーダーライン) |
| D | 35% | 20%以上 | 20%以上40%未満 | 35%以上(Dライン) |
| E | 20%以下 | 20%未満 | 20%未満 | (A〜Dの4段階で表示) |
出典:河合塾はKei-Net 入試用語集「合格可能性評価」、駿台は駿台模試のよくある質問、ベネッセはマナビジョンのよくある質問、東進は全国統一高校生テスト公式サイトの「合格ライン(A~D)の目安」。東進の目安は、2026年度共通テストで東進の合否判定システムに入力された情報をもとにした東進独自の参考データと注記されています。駿台は「学年・模試により、合格ラインに関する表記が一部異なります」としています。

表を見て分かるとおり、「C判定=ボーダー」なのは河合塾と東進だけです。駿台や進研模試のC判定は、ボーダー(50%)の少し下から少し上までを含みます。「進研模試ではC、河合ではD」のように判定がずれても、どちらかが間違っているわけではありません。
同じ「C判定」でも会社で意味が違う理由
理由は2つです。1つ目は、上の表のとおり区切りの%そのものが違うこと。2つ目は、偏差値の出し方と、受けている集団が違うことです。ベネッセは「偏差値は模試や母集団が変われば異なります」と説明し、進研模試は受けた科目の合計点から偏差値を出すのに対し、ほかの模試には科目ごとの偏差値を配点に合わせて平均するものがある、と違いを示しています(マナビジョン「偏差値は他の模試とどうちがいますか?」)。
そのうえでベネッセは、進研模試の偏差値を他の模試の合格可能性判定基準に当てはめることはできない、とはっきり書いています。「この偏差値ならA判定」という読み方は、同じ会社の模試の中だけで使ってください。
| 見たいこと | 見るべき数字 |
|---|---|
| 志望校にどれだけ近いか | 判定より、ボーダーライン(得点・偏差値)と自分の差 |
| 伸びているかどうか | 同じ会社の模試どうしの偏差値・判定の推移 |
| どの科目で取り返すか | 科目別の偏差値と、設問ごとの正答率 |
河合塾は、ボーダーラインを「合否の可能性が50%に分かれるライン」と説明しています(模試判定システムのヘルプ)。成績表では、判定の記号だけでなく、ボーダーまであと何点・偏差値いくつ足りないかを先に見てください。
河合塾の「模試判定システム」は終了し、バンザイシステムに

河合塾の全統模試の成績を入れて志望校を判定できた Kei-Net の「模試判定システム」は、Kei-Net の案内によるとサービスを終了しました。2026年5月以降は、河合塾PORTALで提供される「バンザイシステム」を使うよう案内されています。
バンザイシステムは、河合塾の全統模試を受けた人が対象で、模試の成績をもとに志望校の合格可能性を判定します。模試を受けるときに志望校として登録していなかった大学の判定も確認できると説明されています。「模試判定システム」で検索して見つからなかった人は、河合塾PORTALのバンザイシステムを探してください。
模試の志望校欄に書かなかった大学も判定できるので、併願校の組み合わせを考えるときに向いています。ただし判定の元は、その回の全統模試の成績です。次の模試までに伸びる分は入っていないことを忘れないでください。
判定ごとに、次の模試までにやること
判定を見たあとに何をするかは、判定そのものより時期で変わります。塾で生徒に伝えている目安をまとめます。
| 判定 | 意味(河合塾の場合) | 次の模試までにやること |
|---|---|---|
| A判定 | 合格可能性80%以上 | 落とした問題を「知らなかった」「時間切れ」「ミス」に分け、ミスを減らす。志望校を上げるかも検討 |
| B判定 | 65% | ボーダーを超えている。いちばん低い科目を1つ決めて、そこだけ底上げする |
| C判定 | 50%(ボーダー) | 五分五分。取れるはずだった問題(正答率の高い問題)の取りこぼしを全部なくす |
| D判定 | 35% | ボーダーまでの差を点数で出し、どの科目で何点取るかを決める。夏までなら志望校は変えない |
| E判定 | 20%以下 | 秋以降も続くなら併願校を厚くする。夏までは推移を優先して見る |
E判定のときの時期別の判断は、模試でE判定でも大丈夫?で、高校受験・大学受験に分けて詳しく書いています。判定に関係なく、模試のあとの復習は模試の復習法の手順で進めてください。

判定がいちばん役に立たないのは、1回の判定で一喜一憂することです。判定は「その日の点数」から出た確率なので、次の模試までの2か月で伸びる分は入っていません。同じ会社の模試で、判定が上がっているかどうかを見てください。
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講座を取りすぎると総額が大きくなります。足りない科目だけ取る前提で見積もってください。

模試の判定についてよくある質問
- C判定の合格可能性は何%ですか?
-
会社で違います。河合塾と東進は50%(ボーダーライン)、駿台は40%以上、進研模試は40%以上60%未満です。どの模試の判定かを確認してから読んでください。
- 進研模試の判定は甘いと聞きますが本当ですか?
-
甘い・辛いというより、物差しが違います。ベネッセは、偏差値は模試や母集団が変われば異なり、進研模試の偏差値を他の模試の判定基準に当てはめることはできない、と説明しています。判定の区切りも、B判定が60%以上(河合塾は65%)と違います。他社の判定と比べるより、進研模試どうしの推移で見てください。
- 河合塾の模試判定システムが使えません。
-
Kei-Net の「模試判定システム」はサービスを終了しました。2026年5月以降は、河合塾PORTALの「バンザイシステム」を使うよう案内されています。全統模試を受けた人が対象です。
- D判定・E判定から合格する人はいますか?
-
います。ベネッセも、毎年D・E判定から逆転合格する生徒がいると説明しています。ただし、夏までのD・E判定と、12月のD・E判定では重さが違います。時期と推移で判断してください。
- 必勝志望校判定模試とは何ですか?
-
早稲田アカデミーが実施している中学3年生向けの模試で、公式ページでは「必勝志望校別コース選抜試験」を兼ねるとされています。判定の基準や日程は早稲田アカデミーの公式ページで確認してください。
この記事で確認した資料
判定の基準は、各社の公式ページで2026年9月27日に確認しました。河合塾はKei-Net 入試用語集「合格可能性評価」・模試判定システムのヘルプ・模試判定システム(サービス終了の案内)、駿台は駿台模試のページのよくある質問、ベネッセはマナビジョン「各判定の合格可能性について」、東進は全国統一高校生テスト公式サイトです。判定の区切りや名前は、学年・模試の種類・年度で変わることがあるので、手元の成績表の説明もあわせて確認してください。






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