【高校数学】公式・定理の総復習50問|条件の忘れやすい所を重点確認

大学受験に向けた高校数学の公式・定理50問です。数学I・A・II・Bの範囲から、入試で必ず使うものを集めました。問題をタップすると答えが開きます

この記事の使い方
  • 公式が言えるかの確認用です…計算力は問題を解いて付けてください
  • まず答えを見ずに1周…出てこなかった公式に印をつけます
  • ★は間違えやすい・条件を忘れやすい問題…相加相乗の「正であること」など
  • 覚えていない公式が3つ以上ある分野は要注意…その分野は演習量が足りていません

数学の失点は「公式を知らない」より「条件を忘れている」ほうが多いです。相加相乗の「a, b が正」、階差数列の「n = 1 は別に確認」、極値の「符号が変わること」——この50問では、そうした条件つきの公式を意識的に集めました。

科目別の一問一答一覧と、いまどの科目に時間を使うべきかは次の記事にまとめています。

この記事の目次

二次関数・三角比・三角関数(問1〜10)

1. 二次関数 y = ax² + bx + c を平方完成した形と、頂点の座標を答えなさい。

y = a(x + b/2a)² − (b² − 4ac)/4a となり、頂点は ( −b/2a , −(b²−4ac)/4a ) です。

2. 二次方程式の判別式 D と、解の個数の関係を答えなさい。

D = b² − 4ac で、D > 0 なら異なる2つの実数解、D = 0 なら重解、D < 0 なら実数解なしです。

3. 解と係数の関係を答えなさい。

ax² + bx + c = 0 の2解を α, β とすると α + β = −b/a、αβ = c/a です。

4. 正弦定理を書きなさい。

a/sinA = b/sinB = c/sinC = 2R(R は外接円の半径)です。

5. 余弦定理を書きなさい。

a² = b² + c² − 2bc・cosA です。3辺から角を求めるときは cosA = (b²+c²−a²)/2bc と変形します。

6. 三角形の面積を、2辺とその間の角で表しなさい。

S = (1/2)bc・sinA です。

7. sin²θ + cos²θ の値を答えなさい。またそこから導かれる関係式を1つ書きなさい。

1 です。両辺を cos²θ で割ると 1 + tan²θ = 1/cos²θ が導かれます。

8. 加法定理 sin(α+β) と cos(α+β) を書きなさい。

sin(α+β) = sinαcosβ + cosαsinβcos(α+β) = cosαcosβ − sinαsinβ です。cos は符号が逆になる点に注意してください。

9. 2倍角の公式 sin2θ と cos2θ を書きなさい。

sin2θ = 2sinθcosθcos2θ = cos²θ − sin²θ = 1 − 2sin²θ = 2cos²θ − 1 です。

10. 三角関数の合成 a・sinθ + b・cosθ を1つの式にまとめなさい。

√(a²+b²)・sin(θ + α) と表せます(α は cosα = a/√(a²+b²), sinα = b/√(a²+b²) を満たす角)。

三角関数は加法定理さえ覚えれば、2倍角も合成もそこから導けます。全部を丸暗記しようとすると必ず崩れます。

指数対数・場合の数・確率(問11〜19)

11. 指数法則 a^m × a^n と (a^m)^n を答えなさい。

a^(m+n)a^(mn) です。

12. a^0 と a^(−n) の値を答えなさい。

a^0 = 1a^(−n) = 1/a^n です。

13. 対数の定義を答えなさい。

a^p = M のとき p = log_a M です。「a を何乗したら M になるか」を表します。

14. 対数の性質 log_a(MN) と log_a(M/N) を答えなさい。

log_a M + log_a Nlog_a M − log_a N です。

15. 底の変換公式を書きなさい。

log_a b = log_c b / log_c a です。底をそろえたいときに使います。

16. 順列 nPr と組合せ nCr の式を書きなさい。

nPr = n!/(n−r)!nCr = n!/{r!(n−r)!} です。

17. 順列と組合せの使い分けを答えなさい。

並べる順番を区別するなら順列、区別しないなら組合せです。「選ぶだけ」なら組合せです。

18. 反復試行の確率の式を書きなさい。

1回の試行で事象Aが起こる確率を p とすると、n回中r回起こる確率は nCr × p^r × (1−p)^(n−r) です。

19. 条件付き確率 P(B|A) の式を書きなさい。

P(B|A) = P(A∩B) / P(A) です。

確率は順列か組合せかの判断で決まります。「並べるか、選ぶだけか」——これだけです。

数列(問20〜24)

20. 等差数列の一般項と、初項から第n項までの和を書きなさい。

一般項は a_n = a + (n−1)d、和は S_n = n(a + a_n)/2 = n{2a + (n−1)d}/2 です。

21. 等比数列の一般項と、和の公式を書きなさい。

一般項は a_n = a・r^(n−1)、和は S_n = a(1 − r^n)/(1 − r)(r ≠ 1)です。

22. Σ[k=1,n] k と Σ[k=1,n] k² の公式を書きなさい。

n(n+1)/2n(n+1)(2n+1)/6 です。

23. 階差数列を使って一般項を求める式を書きなさい。

数列 {a_n} の階差数列を {b_n} とすると、n ≧ 2 のとき a_n = a_1 + Σ[k=1,n−1] b_k です。n = 1 のときは別に確認する必要があります。

24. 数学的帰納法の証明の手順を答えなさい。

①n = 1 のとき成り立つことを示す ②n = k のとき成り立つと仮定して、n = k+1 のときも成り立つことを示す——この2段階です。

数列は階差数列で n = 1 を別に確認するのを忘れる人が非常に多いです。ここは必ずセットで覚えてください。

微分・積分(問25〜32)

25. 微分係数の定義を式で書きなさい。

f'(a) = lim[h→0] {f(a+h) − f(a)} / h です。

26. 導関数 f'(x) が表す図形的な意味を答えなさい。

その点における接線の傾きです。

27. x^n を微分するとどうなるか。

nx^(n−1) です。

28. 関数の増減と f'(x) の符号の関係を答えなさい。

f'(x) > 0 なら増加、f'(x) < 0 なら減少です。符号が変わる点が極値の候補になります。

29. 極値をとる条件について、注意すべき点を答えなさい。

f'(x) = 0 は極値の必要条件にすぎません。f'(x) の符号が変化して初めて極値になります(y = x³ の x = 0 が反例)。

30. 不定積分 ∫x^n dx を書きなさい。

x^(n+1)/(n+1) + C(n ≠ −1、C は積分定数)です。

31. 定積分と面積の関係を答えなさい。

区間 [a, b] で f(x) ≧ 0 のとき、∫[a,b] f(x)dx が x軸との間の面積を表します。

32. 2曲線 y = f(x), y = g(x) に挟まれた面積の求め方を答えなさい。

∫[a,b] {(上の関数) − (下の関数)} dx です。どちらが上かを必ず確認してください。

微分で最も多いミスが「f'(x) = 0 なら極値」と思い込むことです。符号が変わって初めて極値になります。

ベクトル・図形と方程式(問33〜40)

33. ベクトルの内積の2つの表し方を書きなさい。

a⃗・b⃗ = |a⃗||b⃗|cosθ と、成分では a⃗・b⃗ = a₁b₁ + a₂b₂ です。

34. 2つのベクトルが垂直である条件を答えなさい。

内積が0になることです(どちらも零ベクトルでない場合)。

35. 点Pが直線AB上にある条件を、ベクトルで表しなさい。

OP⃗ = sOA⃗ + tOB⃗ かつ s + t = 1 です。

36. 平面上の点の内分点の公式を、ベクトルで書きなさい。

線分ABを m : n に内分する点Pは OP⃗ = (nOA⃗ + mOB⃗)/(m+n) です。

37. 円の方程式を書きなさい。

中心 (a, b)、半径 r の円は (x−a)² + (y−b)² = r² です。

38. 点と直線の距離の公式を書きなさい。

点 (x₁, y₁) と直線 ax + by + c = 0 の距離は |ax₁ + by₁ + c| / √(a²+b²) です。

39. 2直線が垂直である条件を、傾きで答えなさい。

傾きの積が −1 になることです。

40. 軌跡の問題を解く手順を答えなさい。

①求める点を(x, y)とおく ②条件を式にする ③文字を消去してx, yの関係式にする——この順です。

ベクトルは内積の2つの表し方を行き来できるかが勝負です。角度を出すなら定義式、成分が分かるなら成分計算です。

論理・整数・仕上げ(問41〜50)

41. 必要条件と十分条件の見分け方を答えなさい。

p ⇒ q が成り立つとき、p は q であるための十分条件、q は p であるための必要条件です。「矢印の先が必要条件」と覚えます。

42. 対偶を使った証明が有効なのはどんなときか。

元の命題が直接示しにくいときです。「p ⇒ q」と「not q ⇒ not p」は真偽が一致します。

43. 背理法の手順を答えなさい。

結論を否定して仮定し、矛盾を導くという手順です。

44. 絶対値 |x| を場合分けなしで扱う方法を1つ答えなさい。

両辺を2乗する方法があります(|x|² = x²)。ただし2乗できるのは両辺が0以上のときに限ります。

45. 相加平均・相乗平均の関係を書きなさい。また使える条件も答えなさい。

a > 0, b > 0 のとき (a+b)/2 ≧ √(ab)(等号は a = b のとき)です。正であることが条件で、これを確認せずに使うと減点されます。

46. 複素数 i の定義と、i² の値を答えなさい。

i は i² = −1 を満たす数で、虚数単位といいます。

47. 共役複素数とは何か。またその積はどうなるか。

a + bi に対する a − bi のことです。積は a² + b²(実数)になります。

48. 整数問題で、余りに注目する解法を何というか。

合同式(mod)を使う方法です。3で割った余りで分類するなど、余りごとに場合分けします。

49. 公式を忘れてしまったとき、まずやるべきことを答えなさい。

簡単な具体例で確かめることです。たとえば加法定理なら α = β = 0 を代入すれば、符号の正誤がすぐ分かります。

50. 見直しで計算ミスを見つけやすくする方法を答えなさい。

途中式を消さずに残しておくことです。答えだけ書き直すと、どこで間違えたか分からず同じミスを繰り返します。

ここまでお疲れさまでした。残りは論理と整数、そして実戦の話です。最後の2問は点を落とさないための現実的な話なので必ず読んでください。

50問おつかれさまでした

公式が確認できたら、あとは手を動かすだけです。数学は読んで理解した量ではなく、解いた量で決まります。

数学が苦手な生徒に共通するのは、解説を読んで「分かった」で終わっていることです。解説を閉じて、もう一度自分で最初から解く——これをやるかどうかで半年後がまったく変わります。

ほかの一問一答50問ノック

年内入試(総合型・学校推薦)を検討している方はこちらもご覧ください。

公式の確認が終わったら過去問へ進みます。

高1・高2の段階から数学を維持しておくと、高3が楽になります。

国語の総復習50問も用意しています。

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この記事を書いた人

兵庫県のとある学習塾の塾長。私大理系卒。塾バイト・家庭教師を経て、長年の経験を基に幅広く受験をサポートします。生徒だけでなく、それを支える保護者や先生の力にもなりたいという思いで立ち上げました。

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