高校物理が無料で勉強できるサイト5選|大人の学び直しは力学から

高校物理が無料で勉強できるサイト5選|大人の学び直しは力学から

無料サイトだけで高校物理を独学することは可能です。ただし「どの順番でやるか」だけは自分で決める必要があります。この記事では実際に使えるサイトを紹介したうえで、無料教材で独学するときに必ずぶつかる3つの落とし穴も書きます。

【結論】高校物理を無料で勉強できるサイトは、目的で選ぶ
無料で見られるサイト目的で選ぶ5サイト
無料を確認した日2026年に各サイトを開いて確認9月15日
  • 定期テスト対策は「高校物理をあきらめる前に」
  • 受験は「受験の月」、映像で受け直すなら「映像授業 Try IT」
  • 大人の学び直しは力学→熱→波→電磁気→原子の順
結論の元の文章を見る

定期テストが危うい→「高校物理をあきらめる前に」(高校の先生の手書き解説)。受験の問題を解きたい→「受験の月」「わかりやすい高校物理の部屋」。授業を映像で受け直したい→「映像授業 Try IT」。

物理のエッセンスを使っている→「KoKo物理」。大人の学び直しは力学から始めて、熱→波→電磁気→原子の順に進めると止まりません(順番表は本文)。5サイトとも2026年9月15日に開いて無料で見られることを確認しています。

この記事の目次

先に:物理が苦手な原因は、物理ではないことが多い

塾で物理を見ていていちばん多いのがこれです。公式は覚えているのに解けない子の大半は、数学で止まっています。

  • 三角比・三角関数…力の分解ができない。斜面の問題で必ず詰まります
  • ベクトル…力の合成、相対速度が式にできない
  • 文字式の変形…答えは出ているのに、文字のまま整理できず止まる

心当たりがあるなら、物理のサイトを回る前に数学を戻したほうが速いです。物理の解説をいくら読んでも、詰まっている場所が数学なら前に進みません。

この記事では高校生だけでなく大人の方も学び直しとして高校物理を勉強するのに使えるWEBサイトやYouTubeチャンネルをご紹介しています。

近年は予備校・参考書だけではなくてネット上にもたくさんの良い教材があり、独学できる環境が整ってきました。しかし良い教材があっても広まらなければ意味がありません。

ただ「お金をかけずとも質の高い勉強ができる」という意味では良い時代になってきましたね。それでは物理の勉強に役に立つサイトをご紹介します。

塾講師や教員の方にもおすすめできますので参考にしてみてください!

物理が解けない原因は数学かも
  • 三角比・三角関数でつまずくと力の分解ができず斜面の問題で詰まる
  • ベクトルが弱いと力の合成・相対速度が式にできない
  • 文字式の変形が苦手だと答えが出ても整理できず止まる

5サイトの比較表【形式・レベル・向いている人】

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サイト形式レベル向いている人
高校物理をあきらめる前に解説(手書きの図・高校の先生)教科書〜定期テスト公式は覚えたのに解けない人。テスト前の高校生
わかりやすい高校物理の部屋公式のまとめ+問題と解説定期テスト〜受験問題集1冊分の演習を無料でしたい人
受験の月問題と解説(数学・化学もあり)受験(基礎〜応用)入試問題を解けるようにしたい理系
映像授業 Try IT動画(単元ごと)物理基礎〜物理の基礎学校の授業が難しい・映像で受け直したい人
KoKo物理物理のエッセンスの問題の解説受験(中級)エッセンスの解説が足りないと感じる人

この5つは2026年9月15日に実際に開いて、登録なしで無料で見られることを確認しました。閉鎖が分かったサイトは記事から外しています。

大人の学び直しは「力学→熱→波→電磁気→原子」の順で【目安表】

高校の物理は、文部科学省の学習指導要領解説(理科編)で「物理基礎」が(1)物体の運動とエネルギー(2)様々な物理現象とエネルギーの利用(波・熱・電気・エネルギー)、「物理」が(1)様々な運動(2)波(3)電気と磁気(4)原子の順に構成されています。

社会人の学び直しも、この順番どおりに進めるのがいちばん速いです。力学の「運動方程式」と「エネルギー」が後の全分野の道具になるからです。

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順番範囲(指導要領の構成に対応)使うサイト時間の目安
①物理基礎の力学(運動の表し方・運動方程式・仕事とエネルギー)高校物理をあきらめる前に で理解→わかりやすい高校物理の部屋 で演習1〜2か月
②物理基礎の熱・波・電気(様々な物理現象とエネルギーの利用)Try IT で単元ごとに視聴→受験の月 で基礎問題1か月
③物理の力学と熱(様々な運動:円運動・単振動・万有引力・気体分子の運動)受験の月+KoKo物理1〜2か月
④波(波の性質・音・光)わかりやすい高校物理の部屋2〜3週間
⑤電気と磁気(電場・回路・電磁誘導・交流)受験の月+Try IT1〜2か月
⑥原子(必要な人だけ)受験の月2週間
目的別に「どこまでやるか」を決める

仕事や資格で使う(電気・機械系)→①②⑤まで。子どもに教える→①〜④。理系の再受験→⑥まで通しで。全部やろうとせず、必要な段階で止めるのがコツです。

大人の学び直しでいちばん多い失敗は、数学を戻さずに物理のサイトを回ることです。三角比とベクトルが怪しければ、①の前にそこだけ1週間戻したほうが結局速く進みます。

高校物理は全部で何時間分あるか|学習指導要領の単位数とTry ITの授業本数で数えた

学び直しの計画を立てる前に、量を確かめました。文部科学省の学習指導要領と解説(理科編)から、物理基礎と物理の標準単位数と、内容の小項目(㋐㋑…)の数を数えています。あわせて、この記事で紹介している「映像授業 Try IT」の物理基礎・物理の一覧ページで、授業動画の本数を数えました(2026年10月13日)。

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科目標準単位数高校の授業時間(計算)指導要領の小項目(数えた)Try ITの授業動画(数えた)
物理基礎2単位70単位時間=約58時間1778本
物理4単位140単位時間=約117時間33230本(物理基礎の78本を含む)
合計6単位210単位時間=約175時間50230本

上の表の「目安表」の6段階に当てはめると、小項目の数は次のとおりです。

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段階(上の目安表)指導要領の範囲小項目(数えた)授業時間(小項目数で割り振った計算)
①物理基礎(1)物体の運動とエネルギー9約31時間
②物理基礎(2)様々な物理現象とエネルギーの利用8約27時間
③物理(1)様々な運動(気体分子の運動を含む)13約46時間
④物理(2)波6約21時間
⑤物理(3)電気と磁気8約28時間
⑥物理(4)原子6約21時間
高校物理の学び直し6段階ごとの学習指導要領の小項目の数のグラフ。①物理基礎の力学9、②物理基礎の熱・波・電気8、③物理の様々な運動13、④波6、⑤電気と磁気8、⑥原子6(文部科学省 学習指導要領解説 理科編から数えた)
計算
  • 1単位=35単位時間、1単位時間=50分(学習指導要領 総則)。物理基礎:2×35=70単位時間、70×50分=3,500分、3,500÷60=約58.3時間
  • 物理:4×35=140単位時間、140×50分=7,000分、7,000÷60=約116.7時間。合計 58.3+116.7=約175時間
  • 物理基礎の小項目:(1)3+4+2=9、(2)2+2+2+1+1=8、合計17。物理:(1)3+3+2+2+3=13、(2)2+2+2=6、(3)4+4=8、(4)2+3+1=6、合計33
  • 割り振り:①70×9÷17=37.1単位時間(約31時間)、②70×8÷17=32.9(約27時間)、③140×13÷33=55.2(約46時間)、④⑥140×6÷33=25.5(約21時間)、⑤140×8÷33=33.9(約28時間)
  • Try IT:物理のページ230本のうち、物理基礎のページと同じ題名が78本(全部)。物理で増える分は 230−78=152本。152÷78=1.95倍で、小項目の比 33÷17=1.94倍、単位数の比 4÷2=2倍とほぼ同じ
  • Try IT 物理のページの分野別(数えた):運動と力89本・熱力学22本・波動35本・電磁気67本・原子17本(89+22+35+67+17=230)

高校では、物理基礎と物理を合わせて約175時間の授業を受ける計算です。1日1時間なら、物理基礎は約2か月(58日)、物理は約4か月(117日)にあたります。上の目安表の期間とおおむね同じ長さです。

小項目の数がいちばん多いのは③の「様々な運動」(13)でした。この中には円運動・単振動・万有引力のほかに、気体分子の運動(熱)も入っています。物理基礎の熱だけで終えると、ここが抜けます。

なお、学習指導要領が決めているのは科目ごとの単位数までで、小項目ごとの時間は公式に記載なしです。2つ目の表の時間は、小項目の数で等しく割り振った当サイトの計算です。

物理(4単位)までが不要な人
  • 共通テストで物理基礎だけを使う人。範囲は物理基礎の2単位・17小項目まで。2026年1月本試験の平均点は、物理基礎が50点満点で34.68点(69.4%)、物理が100点満点で45.55点(45.6%)だった(大学入試センター 02_科目別成績分布)
  • 仕事で電気の基礎を確かめたい人。物理基礎の電気は「物質と電気抵抗」「電気の利用」の2小項目。電磁誘導・交流まで要るときだけ⑤(物理(3)の8小項目)に進む
  • 授業時間だけで期間を決める人。約175時間は授業の時間で、問題演習の時間は含まない(公式に記載なし)。演習の時間は別に見込む

出典:文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 理科編 理数編」(PDF)p.24・p.45〜81・付録2 p.267/映像授業 Try IT「高校物理基礎」/「高校物理」/大学入試センター「令和8年度 試験情報データ(本試験)」/「02_科目別成績分布」(CSV)(2026年10月13日確認)

高校物理をあきらめる前に

高校物理が無料で勉強できるWEBサイトを集め|高校物理をあきらめる前に(1)

こちらのサイトは、高校物理基本的な問題に絞って、実際の高校の先生が丁寧に解説をしてくれています。教科書で説明されていることを、手書きの図などを使いながら、かなり分かりやすく解説してくれています。

物理が苦手で定期テストが危うい…という方にお勧めしたいサイトです。

またサイトの構造がかなり分かりやすいので、学習しやすい点も良いと思いました!

こちらから見ることが出来ます!👇

高校物理をあきらめる前に
高校物理をあきらめる前に | 物理初学者・苦手な人必見! 物理が苦手な高校生だけでなく,物理に興味がある中学生や,学び直したい大学生・社会人にも役立つサイトです!
この記事の情報について

2026年9月15日に、掲載しているサイトがすべて閲覧できることを確認しました。閉鎖が確認できたサイトは記事から削除しています。無料で使えるかどうかも、その時点で確認したものです。

わかりやすい高校物理の部屋

高校物理が無料で勉強できるWEBサイトを集め|わかりやすい高校物理の部屋(2)

こちらのサイトは問題だけでなく、物理の公式も分かりやすくまとめてくれています。問題数も豊富かつ、解説も丁寧ですので、独学に最適です。

定期テストというよりは受験向けの問題が多い印象。

このサイトだけで問題集1冊以上の価値を感じます!解説の”余談”も勉強になるのでおすすめです!

こちらから見ることが出来ます!👇

受験の月

高校物理が無料で勉強できるWEBサイトを集め|受験の月(3)

基礎的な問題から応用的な問題まで、かなり受験に実用的な問題を扱っているサイトです。無駄なく、このサイトにある問題を解いていくだけでも物理の力は相当ついていくと思います。

解説もかなり丁寧なので、独学に向いている教材です。

物理だけでなく、数学や化学も学べる幅広いサイトです。理系の皆さんはブックマーク必須のサイトですよ!

こちらから見ることが出来ます!👇

映像授業 Try IT

このチャンネルは学校の授業が難しいと感じる高校生、テスト前の高校生におすすめしたいです。高校物理・物理基礎の基礎を分かりやすく解説しているため、つまずきにくいのが強みです。

また物理・物理基礎だけでなく、他の科目も非常に充実しており、これだけでも基礎固めができます。

こちらから見ることが出来ます!👇

KoKo物理

高校物理が無料で勉強できるWEBサイトを集め|KoKo物理(4)

“物理のエッセンス”という受験物理における有名教材があります。こちらのサイトでは、そこで扱われている問題をかなり細かく解説してくれているサイトです。

この教材を解いたことがある方ならきっと共感していただけると思いますが、解説がちょっと少なめですよね。上級者はその解説で十分でも、中級者までにはやや難しいところもあります。

そこを十分に補完してくれるWEBサイトですので、物理のエッセンスを使用している方は是非併用してみてください。

こちらから見ることが出来ます!👇

共通テストなどの解説まで行ってくれています。物理受験者にはありがたいサイトです。受験生の時に知りたかった…!!笑

無料サイトで独学するときの3つの落とし穴

1
順番を決めてくれる人がいない

参考書には目次があり、塾には進度があります。無料サイトにはそれがありません。気になった単元から拾い読みすると、力学の基礎がないまま電磁気に入ることになります。

対策は単純で、学校の教科書の目次を順番表として使うことです。教科書の順に、サイトで補う。これだけで抜けがなくなります。

2
読んで分かった気になる

解説が丁寧なサイトほど起きます。読んでいる間は完全に理解できるのに、白紙から書けない。物理はここが露骨に出る科目です。

解説を閉じてから、もう一度自力で最初の式を立ててください。立てられなければ、まだ読んだだけです。

3
分からない問題を飛ばせてしまう

誰も確認しないので、詰まった問題をそのまま閉じられます。独学がうまくいかない最大の理由はこれです。

飛ばした問題に印をつけて、週末にまとめて戻る日を作ってください。印がないと、飛ばしたこと自体を忘れます。

独学の3つの落とし穴
  • 順番を決めてくれる人がいないので教科書の目次を順番表として使う
  • 解説が丁寧なほど読んで分かった気になりやすい、解説を閉じて自力で式を立て直す
  • 分からない問題を誰にも確認されず飛ばせてしまうので印をつけて週末に戻る

5つのサイトの使い分け

目的向いているもの
定期テストが危うい高校物理をあきらめる前に/わかりやすい高校物理の部屋(基本の理解から)
授業を映像で受け直したい映像授業 Try IT(単元ごとに視聴できる)
入試問題を解けるようにしたい受験の月(解法のパターンが整理されている)
スキマ時間で確認したいKoKo物理(短時間で要点を追える)

1つに絞る必要はありません。理解のときと演習のときで使うものを変えるのが、無料教材のいちばん賢い使い方です。

他の科目の無料サイトも、同じように実際に開いて確認したうえでまとめています。

高校物理の無料サイトについてよくある質問

高校物理を無料で勉強できるおすすめのサイトは?

定期テスト向けなら高校物理をあきらめる前に、受験の演習なら受験の月・わかりやすい高校物理の部屋、映像で授業を受け直すなら映像授業 Try ITです。物理のエッセンスを使っている人はKoKo物理を併用してください。

大人が高校物理を学び直すには何から始めればいいですか?

物理基礎の力学(運動方程式・エネルギー)からです。指導要領の構成どおり、力学→熱・波・電気→物理の力学→波→電磁気→原子の順に進めます。時間の目安は本文の表のとおりです。

社会人の学び直しで、数学はどこまで必要ですか?

三角比・ベクトル・文字式の変形の3つです。公式を覚えているのに解けない人の大半はここで止まっています。怪しければ物理の前に1週間だけ戻してください。

無料サイトだけで受験レベルまで届きますか?

教科書〜標準レベルまでは届きます。受験の月とKoKo物理は受験レベルの問題も扱っています。難関大の過去問演習まで通すなら、問題集を1冊足してください。

サイトが閉鎖されていたらどうすればいいですか?

この記事は掲載サイトを定期的に開いて確認し、閉鎖が分かったものは削除しています(最終確認2026年9月15日)。もし開けないサイトがあれば、同じ形式の別サイトを本文の比較表から選んでください。

この記事の更新・訂正

  • 使い分けの見出しを「4つのサイト」としていましたが、表に載っているサイトは5つ(高校物理をあきらめる前に・わかりやすい高校物理の部屋・映像授業 Try IT・受験の月・KoKo物理)でした。見出しを表の実数に合わせました
  • 学び直しの目安表の③を「物理の力学(様々な運動:円運動・単振動・万有引力)」としていましたが、学習指導要領解説 理科編では「物理」の様々な運動に気体分子の運動(熱)も入っており、表のどこにも物理の熱がありませんでした。③を「物理の力学と熱(…・気体分子の運動)」に直しました

全記事の履歴は「訂正・更新の履歴」、調べ方と書き方は「記事の作り方」にまとめています。

この記事で確認した資料

学び直しの順番は、文部科学省の高等学校学習指導要領解説(理科編)にある「物理基礎」「物理」の内容構成に合わせています。掲載サイトは2026年9月15日にすべて開いて確認しました。

文部科学省 高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 理科編(PDF):「物理基礎」(1)物体の運動とエネルギー(2)様々な物理現象とエネルギーの利用/「物理」(1)様々な運動(2)波(3)電気と磁気(4)原子

まとめ:解説1つ+問題1つに絞って、力学から

無料サイトは数が多いぶん、見て回って終わるのが一番の失敗です。解説のサイト1つと問題のサイト1つを決めて、力学から順に進めてください。参考書を足すのは、無料で1周してからで十分です。

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この記事を書いた人

兵庫県の学習塾で塾長を経験。私大理系卒。塾バイト・家庭教師を経て、長年の経験を基に幅広く受験をサポートします。生徒だけでなく、それを支える保護者や先生の力にもなりたいという思いで立ち上げました。

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