高校日本史は、無料のサイトだけで「流れ」も「一問一答」もそろいます。講義ノートを時代順に公開しているサイトも、時代別の一問一答を1,000問単位で用意しているサイトもあります。
ただし一問一答だけを回すと、日本史は点が止まります。定期テストでも共通テストでも、落とすのは用語ではなく「どちらが先か」「なぜそうなったか」を問う並べ替えと正誤です。用語を覚えるサイトと、流れをつかむサイトは別物なので、両方を往復する必要があります。
この記事では、実際に全部開いて中身を確認したうえで6つ選びました(2026年9月6日確認)。どれをどの順で使うかまで書きます。
先に結論:落としているのが「用語」か「順番」かで決まる
| いまの状態 | 使うサイト | 型 |
|---|---|---|
| 用語が出てこない・語句で落とす | 一問一答!日本史クエスト/ロジカル記憶(旧NOVITA)/いちごドリル | 一問一答で量をこなす |
| 用語は言えるのに、並べ替え・正誤で落とす | ちとにとせ | 流れを時代順に読む |
| そもそも授業が分かっていない | 映像授業 Try IT/NHK高校講座 | 映像で入り直す |

日本史で伸び悩む子のほとんどは、用語は言えるのに順番で落としています。一問一答の正答率が8割を超えているのに点が上がらないなら、やるべきは暗記ではなく、時代ごとの流れを1本の線でたどることです。
①一問一答!日本史クエスト|時代別に、戦後史まである

学習塾のステップが公開している無料の一問一答です。原始時代から時代別に見出しが並び、見出しをクリックするとその時代のクイズに飛べます。サイトの更新履歴では2026年3月に戦後史のコンテンツが追加されています。
戦後史まで載っているのが大きいです。教科書の最後にあるので授業で急ぎがちで、共通テストではそこが出ます。近現代から先に回すと、他の受験生と差がつきます。
②ちとにとせ|流れを時代順に追える講義ノート
大学受験用の日本史・世界史・地理のまとめサイトです。日本史のページを開くと、No.1「日本史の始まり」から連番で、縄文・弥生・古墳・飛鳥・奈良と時代順に講義ノートが並んでいます。

一問一答で解けない「順番」の問題は、ここで直ります。用語を覚えるサイトと違って、前の時代から次の時代へ何が引き継がれたかが読める作りです。①で8割を超えたら、こちらを通しで読んでください。
- 縄文〜奈良まで時代順の講義ノート
- 前の時代からの繋がりが読める
- ①で8割超えたら通しで読む
③ロジカル記憶(旧NOVITA 勉強法)|全時代をまとめた無料問題集
学習情報の総合サイトで、日本史は「高校日本史 無料問題集 – 全時代まとめ」のページがあります。サイトの説明では学校のテストから共通テストまでを対象にしています。

①との違いは形式です。①はクイズ形式、③はページを読んで自分で答える形なので、通学中にスマホで見るなら③、机で解くなら①と分けると続きます。
- 全時代まとめの無料問題集
- 学校テストから共通テストまで対応
- 通学中はスマホ、机では①を使い分け
④いちごドリル|日本史探究の一問一答をプリントで
学習プリントの無料配布サイトで、日本史探究の一問一答を時代別のプリントにしています。共通テスト対策の位置づけです。
画面だと集中が続かない子は、印刷して赤シートで隠すほうが定着します。①③と同じ一問一答ですが、手を動かす分だけ残ります。
⑤映像授業 Try IT|授業が分からないところから入り直す
家庭教師のトライが公開している映像授業です。問題以前に、授業の説明が頭に入っていないときは、まず動画で全体像を入れてから①②に戻ってください。

⑥NHK高校講座 日本史|放送のストリーミング配信

NHKの高校講座で、放送内容・学習に役立つ資料・映像・音声をストリーミング配信しています。ページを開く前に「ご利用にあたって」のチェックを求められますが、受信契約がない世帯でも利用できると書かれています。
- 一問一答だけで終わると順番に弱い
- 近現代を先に固めるのが有効
- 解いた記録は時代名と正答率だけ残す
共通テスト日本史の平均点と、新課程で増えた範囲
無料サイトで用語を固めたあと、どこまで点が取れれば平均なのか。大学入試センターの公表値を5年分並べました。令和7年度から科目が「歴史総合,日本史探究」に変わり、歴史総合(近現代の日本と世界)も出題範囲に入っています。

| 年度 | 科目 | 受験者数 | 平均点 |
|---|---|---|---|
| 令和4年度(2022年) | 日本史B | 147,300人 | 52.81点 |
| 令和5年度(2023年) | 日本史B | 137,017人 | 59.75点 |
| 令和6年度(2024年) | 日本史B | 131,309人 | 56.27点 |
| 令和7年度(2025年) | 歴史総合,日本史探究 | 114,599人 | 56.99点 |
| 令和8年度(2026年) | 歴史総合,日本史探究 | 124,431人 | 62.29点 |
前年との差(計算)
- 令和7→8年度の平均点:62.29−56.99=5.30点上がった
- 令和7→8年度の受験者数:124,431−114,599=9,832人増えた
- 試験時間は1科目60分・100点(大学入試センター「実施要項」)
実施要項には「出題範囲について特記がない場合,出題科目名に含まれる学習指導要領の科目の内容を総合した出題範囲とする」とあります。つまり日本史だけの一問一答を回しても、歴史総合の世界史側の内容は抜けます。上の6サイトで日本史を固めたら、教科書の歴史総合を1冊通しておくのが安全です。
- 平均点の高い年・低い年だけを見て、日本史を選ぶかどうかを決める(年によって5点以上動く)
- 令和6年度以前の日本史Bの過去問の点を、そのまま今の試験の目安にする(範囲が違う)
出典:大学入試センター「令和8年度大学入学共通テスト実施結果の概要」(参考3)/「令和8年度大学入学共通テスト実施要項」(2026年10月13日確認)
無料サイトだけで独学するときの3つの落とし穴
| 落とし穴 | どうするか |
|---|---|
| 一問一答だけで終わる | 正答率8割を超えたら②を通しで読む。用語をそれ以上回しても順番の問題は解けない |
| 古代から始めて近現代に着かない | ①で近現代から先に回す。共通テストは近現代の比重が大きい |
| 解いた記録が残らない | ノートに時代名と正答率だけ書く。2周目にどこへ戻るかが分かる |

古代から順にやって、入試までに明治に着かない。これが日本史の独学でいちばん多い失敗です。教科書の順番と、入試で出る比重は違います。近現代を先に固めてから古代へ戻るほうが、点は早く上がります。
共通テスト直前の過ごし方

知識が揃ったあとの直前期は、やることを絞るほど点が安定します。前日・当日の動き方はこちらにまとめています。

他の科目の無料サイトも、同じように実際に開いて確認したうえでまとめています。







当サイトでも、高校日本史の一問一答を100問、原始・古代から現代まで時代別に用意しました。問題をタップすると答えが開きます。

地理を選択している人向けに、現役の先生の10分動画・系統地理と地誌のまとめ・共通テストの過去問解説を、実際に開いて確認した5サイトにまとめました。

よくある質問
- 無料サイトだけで共通テストの日本史は間に合いますか?
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知識と流れは間に合います。①③④で用語、②で流れ、⑤⑥で理解の穴を埋めれば、共通テストの範囲は届きます。足りなくなるのは史料問題の演習量です。そこは共通テストの過去問で補ってください。
- 一問一答は何割取れたら次に進んでいいですか?
-
8割を目安にしてください。8割を超えたら②を通しで読み、解けなかった問題が「用語」だったか「順番」だったかをノートに書き分けてください。次にやるサイトがそれで決まります。
- 日本史探究と日本史B、どちらの教材を使えばいいですか?
-
今の高校生は日本史探究です。④は探究の名前で作られています。⑤は日本史Bの名前で残っていますが、扱う時代と出来事はほぼ同じなので、映像として使う分には支障ありません。
- 古代と近現代、どちらから始めるべきですか?
-
近現代からです。共通テストは近現代の比重が大きく、学校の授業も最後に急ぎがちです。①は戦後史まで載っているので、明治以降を先に固めてから古代へ戻ると、入試までに全範囲が終わります。


