受験まであと何時間?残り勉強時間シミュレーター【部活引退も計算】

受験までの残り勉強時間シミュレーター

受験まで、もう時間がない気がして焦っています。でも実際にあと何時間くらい勉強できるのか、考えたことがありませんでした。

そこがいちばん大事なところです。「時間がない」は気分で言っていることが多くて、実際に数えると、思っていたより多いことも、少ないこともあります。まず数えましょう。下のツールで出ます。

入試日と、1日にとれる勉強時間を入れるだけで、本番までに使える総勉強時間が出ます。部活の引退日を入れれば、引退前と引退後で分けて計算します。登録も何も要りません。

⏳ 受験までの残り勉強時間シミュレーター

① 入試日

② いまの勉強時間

③ 部活の引退(入れなくてもOK)

※学校の授業時間・塾の授業時間は含みません(自分で勉強できる時間だけを数えています)。祝日は平日として計算しています。参考書の冊数換算はあくまで目安です。

数字を見て、どう感じましたか。「意外と多い」と思った人も、「これしかないのか」と思った人も、どちらも正解です。大事なのは、ここから何をするかです。以下、この数字の読み方を書きます。

この記事の目次

「時間がない」の正体は、たいてい別のところにある

塾で「時間がなくて勉強できません」と言う生徒に、1週間だけ全部の行動を書き出してもらうことがあります。結果はいつも同じで、本人がいちばん驚きます。

本当に時間がない子は、実はそれほど多くありません。多いのは、この3つです。

「時間がない」の中身
  • 帰宅後の「なんとなくの1時間」…着替えて、スマホを見て、気づいたら1時間。毎日あると、半年で180時間
  • 移動時間がまるごと空白…往復40分なら、半年で約60時間。単語帳なら2周できます
  • 夜更かしで、翌日の日中が機能していない…深夜の1時間のために、翌日の6時間を捨てている計算になります

家計簿と同じです。お金が貯まらない人は、収入が少ないのではなく、どこに出ていっているかを知らない。時間もまったく同じで、書き出すまで自分の使い方は見えません。そして書き出した瞬間、たいていの子は自分で直し始めます。怒られて直すより、ずっと長続きします。

1日1時間の差は、半年で参考書6冊分になる

ツールの結果に「毎日あと1時間」の欄を入れたのには理由があります。1日単位で見ると、1時間の差は小さく見えるからです。

でも、半年(約180日)なら180時間。英単語帳なら6冊分、数学の問題集なら3冊分です。ここまで来ると、もう「差がついた」では済みません。別の受験生になっています。

逆に言えば、いま焦っている人が取り返す方法も、これしかありません。一発逆転の勉強法はありませんが、1日1時間を半年続けることは、誰にでもできます。地味ですが、これがいちばん確実です。

部活引退後に、なぜか伸びない子がいる理由

このツールに引退日の欄を作ったのは、引退後の時間を過大に見積もる子がとても多いからです。

「引退したら1日8時間やります」と言う子は毎年います。そして実際にできる子は、半分もいません。本人のせいではありません。これまで部活で埋まっていた時間を、自分で設計した経験がないからです。

引退後に失速しないための3つ
  • 引退前から「その時間割」を試しておく…週1日だけ、引退後の想定でまるごと過ごしてみる
  • 場所を先に決める…家で8時間はまず無理です。学校の自習室・塾・図書館のどれかを、曜日ごとに決めておく
  • いきなり最大値を狙わない…初週から8時間を目指すと、3日で折れます。4時間から始めて、2週ごとに増やすほうが結果的に総量が増えます

それと、これは保護者の方へのお願いです。引退直後の1〜2週間は、少しだけ大目に見てあげてください。3年間続けたものが終わった直後は、大人でも切り替えられません。そこで「引退したのにやってない」と言うと、受験期のいちばん長い期間を険悪なまま過ごすことになります。3週目から本気で、で十分間に合います。

出た時間を、どう配分するか

総時間が出たら、次は配分です。ここで多くの人が「苦手科目に全部つぎ込む」という判断をしますが、これは半分正解で、半分間違いです。

配分の基準は「伸びしろ × 配点」です。どんなに伸びしろがあっても、配点が小さい科目に大量投入するのは効率が悪い。逆に、配点が大きい科目は、少し上げるだけで総合点が動きます。

配分の優先順位(迷ったらこの順)
  • 1位:配点が大きくて、まだ伸びる科目…ここが最優先。総合点への効き方が段違いです
  • 2位:毎日やらないと落ちる科目…英単語・古文単語・計算。短時間でいいので毎日
  • 3位:伸びしろは大きいが配点が小さい科目…時間が余ったら
  • やらなくていい:すでに得点源になっている科目の「さらに上」…満点近くを狙うのは、いちばん時間対効果が悪い

自分の志望校の配点が分からないという場合は、先に調べてください。配点を知らずに立てた計画は、ほぼ確実にズレます。大学受験なら下のツールで、共通テストと二次の比率から必要点数を逆算できます。

よくある質問

出てきた時間が少なすぎて落ち込みました。

それが分かったこと自体が、大きな前進です。知らないまま3か月過ごすより、はるかにいい。そして、少ないと分かった人がやるべきことははっきりしています。手を広げないことです。時間が足りないときに参考書を増やすのは、いちばんやってはいけない対処です。いま持っている1冊を完璧にするほうが、確実に点になります。

学校の授業や塾の時間は入れなくていいのですか?

このツールではあえて入れていません。理由は、授業は「受けた時間」であって「自分で解けるようになった時間」ではないからです。点数を動かすのは、自分で手を動かした時間のほうです。授業まで足して「1日10時間やっている」と考えてしまうと、実態を見誤ります。厳しめに数えたほうが、計画は当たります。

参考書の冊数換算は、どれくらい信用できますか?

あくまで目安です。教科・レベル・その子の速さで倍くらい変わります。ただ、「総時間」だけだと大きすぎて実感が湧かないので、身近な単位に置き換えました。大事なのは正確さより、「あと3冊しか回せない」と分かることです。それが分かれば、どの3冊を選ぶかという、いちばん大事な話に進めます。

計画を立てても、いつも続きません。

続かない計画には、だいたい共通点があります。「がんばる前提」で作られていることです。調子のいい日を基準にすると、ふつうの日に破綻します。いちばん元気のない日でもできる量で組んでください。そのうえで、余力がある日に前倒しする。計画は、守れたという実感を積むための道具です。達成率が低い計画は、それ自体がやる気を削ります。

祝日や長期休みは反映されますか?

祝日は平日として計算しています。夏休み・冬休みも平日扱いです。つまり実際に使える時間は、出た数字より少し多くなります。あえて少なめに出しているのは、計画は厳しめに見積もったほうが崩れにくいからです。長期休みの分は「余力」として持っておいてください。夏休みだけを別に計算したいときは、入試日の欄に夏休みの最終日を入れると、その期間だけの時間が出ます。

最後に

受験でいちばんもったいないのは、勉強しなかった時間ではありません。「何をやればいいか分からないまま、机に向かっていた時間」です。

総時間が分かると、その時間が減ります。「あと400時間しかない」と分かった子は、参考書を3冊も買いません。限られていると分かった瞬間に、人は選び始めます。この計算をする本当の目的は、焦らせることではなく、選べるようにすることです。

数字が出たら、ぜひ紙に書いて机に貼ってください。毎日見えるところにあるだけで、なんとなくの1時間は減ります。それだけで、半年後にはずいぶん違うところに立っているはずです。

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この記事を書いた人

兵庫県のとある学習塾の塾長。私大理系卒。塾バイト・家庭教師を経て、長年の経験を基に幅広く受験をサポートします。生徒だけでなく、それを支える保護者や先生の力にもなりたいという思いで立ち上げました。

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