高校に行きたくない時の対処法|理由別の休み方と転校という選択肢

高校に行きたくない時の対処法|理由別の休み方と転校という選択肢

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高校に行きたくないと感じるのは、めずらしいことではありません。文部科学省の調査では、令和6年度に高校で不登校だった生徒は67,782人です。学校が把握した事実で多いのは、「学校生活にやる気が出ない」「生活リズムの不調」「不安・抑うつ」でした。まず理由を1つに絞り、休むか、相談するか、学校を変えるかを順番に考えてください。

つらいときは、ひとりで抱えなくていい
  • 24時間子供SOSダイヤル(文部科学省)…0120-0-78310(なやみいおう)。無料・24時間対応
  • チャイルドライン…0120-99-7777。無料・毎日午後4時〜午後9時。18歳までの子ども向けのチャット相談もあります

相談先は、厚生労働省の「まもろうよ こころ」で確認できます。家族や先生に言いにくいことでも、電話やチャットなら話せることがあります(2026年9月29日確認)。

この記事の目次

高校に行きたくない理由:国の調査で多いもの

文部科学省の令和6年度 問題行動・不登校調査(不登校抜粋版)には、高校の不登校生徒67,782人について、学校が把握した事実が載っています(当てはまるものをすべて回答)。

学校が把握した事実人数割合
学校生活に対してやる気が出ない等の相談があった18,236人26.9%
生活リズムの不調に関する相談があった17,787人26.2%
不安・抑うつの相談があった10,827人16.0%
学業の不振や頻繁な宿題の未提出が見られた8,654人12.8%
いじめ被害を除く友人関係をめぐる問題の情報や相談があった6,943人10.2%
入学、転編入学、進級時の不適応による相談があった4,761人7.0%
いじめの被害の情報や相談があった642人0.9%

割合は不登校生徒数に対するもので、1人に複数が当てはまることがあります。いちばん多いのが「やる気が出ない等」で、いじめ被害(0.9%)よりはるかに多くなっています。はっきりした理由が言えなくても、行きたくない気持ちは本物です。

理由別の対処

やる気が出ない・なんとなく行きたくない

まず、行きたくないのが「毎日」なのか「特定の曜日や授業のある日」なのかを書き出してください。特定の日だけなら、その授業・部活・人間関係のどれが原因かが見えてきます。毎日ずっと続くなら、心や体の疲れのサインのことがあるので、保健室やスクールカウンセラー、家族に早めに伝えてください。

朝起きられない・生活リズムが崩れている

夜にスマホを見続けて寝る時刻が遅くなり、朝起きられずに行けなくなる、という流れもあります。寝る時刻を30分ずつ前に戻すところから始めてください。何をしても朝起きられない、立ちくらみや頭痛が続く場合は、体の不調が原因のこともあるので、病院で相談してください。

不安や落ち込みが続いている

不安や落ち込みが続いて、眠れない・食べられない・何も楽しくない状態が続くなら、学校を休むことより先に、体と心を休めることを優先してください。上の相談窓口や、学校のスクールカウンセラー、病院に相談するのが先です。

勉強についていけない

授業についていけないことが原因なら、分からなくなった単元まで戻るのが近道です。学校の先生に「どこから分からなくなったか」を相談するか、家で映像授業などを使って戻ってください。

友人関係・いじめ

いじめを受けているなら、無理に行く必要はありません。いじめは学校が対応しなければならない問題なので、家族や、担任以外の先生・スクールカウンセラーにも伝えてください。学校に言いにくい場合は、上の相談窓口に電話してください。

「行きたくない」と言えたこと自体が、ひとつ前に進んだということです。理由を一緒に言葉にしてくれる人を1人見つけてください。

休むときに知っておきたいこと

少し休んで気持ちを立て直すのは悪いことではありません。ただ、高校は小中学校と違って、欠席が多いと単位が取れず、進級できなくなることがあります。何日まで休めるかは学校によって違うので、担任の先生に「あと何日休むと単位が危ないか」を確認しておいてください。

同じ調査(令和6年度 調査結果)では、高校の不登校生徒67,782人のうち、中途退学に至った者が10,566人(15.6%)、原級留置(留年)になった者が2,963人(4.4%)でした。休んでいる間に、今の学校で続けるのか、別の形で高校を続けるのかを考えておくと、選べる道が減りません。

学校を変えるという選択肢

今の学校にどうしても行けないなら、やめる前に「転校」を考えてください。全日制から通信制・定時制への転校は、学校教育法施行規則で「修得した単位に応じて、相当学年に転入することができる」とされていて(第92条第2項)、それまでの単位が無駄になるわけではありません。在学中や休学中に移れば「転入学」、やめた後なら「編入学」になります。

通信制高校には、通学日のないコースから、週に何日か通うコースまであります。手続きや単位の扱いは通信制高校への転校|単位は引き継げる?に、通信制のデメリットは通信制高校のデメリット5つにまとめています。

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高校に行きたくないときのよくある質問

高校に行きたくないのは甘えですか?

甘えとは限りません。文部科学省の調査では、高校で不登校だった生徒は67,782人いて、やる気が出ない、生活リズムの不調、不安・抑うつなど、理由はさまざまです。つらい状態が続くなら、休むことや相談することを優先してください。

高校を休みすぎるとどうなりますか?

欠席が多いと単位が取れず、進級できなくなることがあります。何日まで休めるかは学校によって違うので、担任の先生に確認してください。

親に行きたくないと言えません。

言いにくいときは、先に保健室の先生やスクールカウンセラー、電話やチャットの相談窓口に話してみてください。24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310)は24時間つながります。

学校をやめるのと転校するのは、どちらがいいですか?

迷っているなら、やめる前に転校を考えてください。在学中なら転入学ができ、それまでの単位も修得した分に応じて扱われます。やめた後だと編入学になります。

通信制高校なら学校に行かなくていいですか?

通学日のないコースでも、年に数日から十日程度のスクーリング(対面の授業)があります。たとえばN高のネットコースは、標準的な履修なら年7〜10日間程度です。

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この記事を書いた人

兵庫県のとある学習塾の塾長。私大理系卒。塾バイト・家庭教師を経て、長年の経験を基に幅広く受験をサポートします。生徒だけでなく、それを支える保護者や先生の力にもなりたいという思いで立ち上げました。

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