高校生の不登校は6.8万人|欠席日数・留年・中退の実数と親ができること

高校生の不登校は6.8万人|欠席日数・留年・中退の実数と親ができること

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文部科学省の調査では、令和6年度に高校で不登校だった生徒は67,782人で、1,000人あたり23.3人です。高校は小中学校と違い、欠席が続くと単位が取れずに留年したり、中途退学につながったりするのが大きな違いで、不登校の生徒のうち中途退学に至ったのは10,566人(15.6%)、留年は2,963人(4.4%)でした。一方で、8割以上(84.4%・計算)は中途退学せずに在籍しています。単位を落とす前に、学校と「単位」と「選択肢」の話をしてください。

この記事は保護者の方に向けて、文部科学省の令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の高校の数字をもとに、高校で不登校になるとどうなるか、親ができること、転校などの選択肢を整理します。お子さん本人に向けた内容は高校に行きたくないにまとめています(2026年9月29日確認)。

この記事の結論
  • 高校の不登校は67,782人…全日制53,128人・定時制14,654人。新たに不登校になった生徒は48,869人
  • 欠席30〜49日が58.1%…90日以上欠席は14.9%。多くは「行ったり休んだり」の状態
  • 中途退学15.6%・留年4.4%…不登校の生徒のうち、その年度に中途退学・原級留置になった割合
  • 親がまずすること…休む理由を責めずに聞く、学校に単位と進級の条件を確認する
  • 選択肢は4つ…在籍しながら休む・休学・転校(通信制など)・高卒認定
この記事の目次

データで見る高校の不登校

年度高校の不登校生徒数
平成26年度53,156人
平成30年度52,723人
令和2年度43,051人
令和3年度50,985人
令和4年度60,575人
令和5年度68,770人
令和6年度67,782人

令和6年度は前年度から988人減りましたが、令和2年度(43,051人)と比べると2万人以上多い水準です。長期欠席(年30日以上の欠席)全体は103,608人で、そのうち不登校が67,782人でした。

欠席日数の分布

欠席日数人数割合
30〜49日39,395人58.1%
50〜89日18,299人27.0%
90日以上(出席11日以上)8,312人12.3%
90日以上(出席1〜10日)1,310人1.9%
90日以上(出席0日)466人0.7%

不登校の生徒の6割近くは、欠席30〜49日です。まったく登校していない生徒(出席0日)は0.7%で、多くは「行ける日もあるが、休む日が続く」状態だと分かります。

学校が把握したきっかけ

学校が把握した事実(当てはまるものをすべて回答)で多いのは、「学校生活に対してやる気が出ない等の相談」26.9%、「生活リズムの不調に関する相談」26.2%、「不安・抑うつの相談」16.0%、「学業の不振や頻繁な宿題の未提出」12.8%です。いじめや友人関係より、気力や体調、生活リズムに関するものが多くなっています。

高校で不登校になるとどうなるか

高校は、科目ごとに単位を取って進級・卒業する仕組みです。欠席が多く、授業の出席時数が学校の定める基準に届かないと、その科目の単位が認められず、進級できない(原級留置)ことがあります。何日・何時間まで休めるかは学校ごとに決まっているので、担任の先生に、科目ごとの残りの欠席できる時数を聞いてください。

不登校の生徒のその年度の状況人数割合
中途退学に至った10,566人15.6%
原級留置(留年)になった2,963人4.4%

中途退学や留年は、どちらも「不登校が続いた結果」として起きることが多いものです。反対に言えば、単位を落とす前に手を打てば、避けられる場合があるということです。

親ができること

  • 理由を責めずに聞く…「なぜ行かないの」より「何がしんどい?」。本人も理由を言葉にできていないことが多い
  • 生活リズムを整える手伝い…起きる時刻と寝る時刻だけ一緒に決める。学校の話はしない時間もつくる
  • 学校に単位と進級の条件を確認する…科目ごとの欠席時数、補習や追試の有無、課題で補える部分があるか
  • スクールカウンセラーや外部の相談先を使う…親だけで抱えない。医療機関に相談したほうがよい様子なら早めに
  • 「学校を変える」話は、本人の気持ちが落ち着いてから…選択肢があると知るだけで楽になることもある

つらさが強いときは、親子どちらからでも、24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310)に相談できます。相談先は厚生労働省のまもろうよ こころにまとまっています。

不登校は「怠け」ではなく、休まないと回復できない状態であることも多いです。ただ、高校は単位の期限があるので、休ませることと、学校と条件を確認することは同時に進めてください。

4つの選択肢

選択肢内容向いている場合
在籍しながら休む単位の条件を確認しつつ、登校できる日を少しずつ増やす欠席がまだ少なく、今の学校に戻りたい気持ちがある
休学学校に在籍したまま、一定期間休む(N高グループなど、休学期間を在籍期間に数えない学校もある)心身の回復を優先したい
転校(通信制・定時制など)在学中に移る「転入学」なら、修得した単位に応じて相当学年に入れる今の学校の通い方が合わない
高卒認定試験に合格すれば大学などの受験資格が得られる(学歴は高卒にならない)学校という形そのものが合わない

転校は、学校教育法施行規則第92条で、全日制・定時制・通信制の間でも、修得した単位に応じて相当学年に転入できると定められています。退学してから入り直す「編入学」より、在学中の「転入学」のほうが空白ができにくいので、退学を決める前に転校先を探してください。手順は通信制高校への転校、高卒認定は高卒認定の難易度にまとめています。

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高校の不登校でよくある質問

高校で不登校になると留年しますか?

欠席が多く、科目ごとの出席時数が学校の基準に届かないと、単位が認められず進級できないことがあります。令和6年度は、不登校の生徒の4.4%(2,963人)が原級留置になりました。

高校の不登校はどのくらいいますか?

令和6年度は67,782人で、1,000人あたり23.3人です。全日制が53,128人、定時制が14,654人でした。

不登校のまま退学してしまう生徒はどのくらいですか?

令和6年度は、不登校の生徒のうち10,566人(15.6%)が中途退学に至りました。退学の前に、転校(転入学)を検討してください。

親はどこに相談すればいいですか?

担任の先生やスクールカウンセラーのほか、24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310)は保護者も利用できます。

通信制高校に転校すると、今の単位はどうなりますか?

在学中の転入学なら、修得した単位に応じて相当学年に転入できます(学校教育法施行規則第92条)。どの単位が認められるかは転校先で確認してください。

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この記事を書いた人

兵庫県のとある学習塾の塾長。私大理系卒。塾バイト・家庭教師を経て、長年の経験を基に幅広く受験をサポートします。生徒だけでなく、それを支える保護者や先生の力にもなりたいという思いで立ち上げました。

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