本記事はプロモーション(PR)を含みます。
この記事では、文部科学省の令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査などの数字をもとに、高校中退の人数と理由、中退後の進路を整理します。
まだ在学中で、やめるかどうか迷っている場合は高校をやめたいと思ったらを先に読んでください(2026年9月30日確認)。
- 中退すると最終学歴は中学校卒業。高卒認定に合格しても高卒にはならない
- 道は2つ:通信制高校などへの編入学(卒業で高卒)か、高卒認定
- 在学中なら、中退より転校(転学)のほうが入れる時期・学校を選びやすい
結論の詳しい数字を見る
- 令和6年度の中途退学者は44,571人(1.4%)…前年度(46,238人・1.5%)から減少
- 理由の1位は進路変更(41.5%)…次いで学校生活・学業不適応(35.0%)、学業不振(6.3%)
- 中退後の最終学歴は中学校卒業…高卒認定に合格しても、学歴は高卒にならない
- 中退後の2つの道…通信制高校などへの編入学(卒業すれば高卒)か、高卒認定(大学などの受験資格)
- 高卒認定の合格者の48.4%は高校中退者…令和7年度の合格者7,937人のうち3,839人
高校中退の人数の推移
| 年度 | 中途退学者数 |
|---|---|
| 平成27年度 | 49,263人 |
| 平成28年度 | 47,249人 |
| 平成29年度 | 46,802人 |
| 平成30年度 | 48,594人 |
| 令和元年度 | 42,882人 |
| 令和2年度 | 34,965人 |
| 令和3年度 | 38,928人 |
| 令和4年度 | 43,401人 |
| 令和5年度 | 46,238人 |
| 令和6年度 | 44,571人 |
令和2年度に34,965人まで減った後、再び増え、令和5年度は46,238人でした。令和6年度は44,571人で、中途退学率は1.4%です。
高校生のおよそ70人に1人が、1年間に学校をやめている計算です(計算)。都道府県別の表では奈良県の1.9%が最も高い値ですが、この表は通信制の生徒も含むので、県外から生徒が集まる広域通信制の本校がある県は高く出ている可能性があります(奈良県の数字と読み方)。

高校中退の理由
同じ調査では、中途退学者1人につき主な理由を1つ選んで集計しています。令和6年度の内訳は次のとおりです。
| 理由 | 人数 | 割合 |
|---|---|---|
| 進路変更 | 18,505人 | 41.5% |
| 学校生活・学業不適応 | 15,618人 | 35.0% |
| 学業不振 | 2,814人 | 6.3% |
| 病気・けが・死亡 | 1,799人 | 4.0% |
| 問題行動等 | 1,506人 | 3.4% |
| 家庭の事情 | 1,306人 | 2.9% |
| 経済的理由 | 549人 | 1.2% |
| その他 | 2,474人 | 5.6% |
「進路変更」は、別の学校や就職など、次の進路を理由にやめたものです。一方で「学校生活・学業不適応」は、学校の雰囲気や人間関係、授業についていけないなど、今の学校が合わなかったことによるものです。
また、高校で不登校だった生徒67,782人のうち、10,566人(15.6%)が中途退学に至っています。高校の不登校については高校生の不登校にまとめています。
どの課程・何年生でやめているか|令和6年度の統計表で課程別・学年別に計算した
上の人数と理由は、全部の高校をまとめた数字です。同じ調査の統計表(e-Stat)には、全日制・定時制・通信制の課程別と、学年別の中途退学者数が載っています。令和6年度の表から拾い、割合を計算しました。
| 課程 | 中途退学者数 | 中途退学率 | 全体に占める割合(計算) |
|---|---|---|---|
| 全日制 | 29,121人 | 1.0% | 65.3% |
| 定時制 | 5,356人 | 7.4% | 12.0% |
| 通信制 | 10,094人 | 3.5% | 22.6% |
| 計 | 44,571人 | 1.4% | 100% |

学年別では1年生が最も多い
| 学年(全課程の計) | 在籍者数 | 中途退学者数 | 中途退学率 |
|---|---|---|---|
| 1年生 | 849,015人 | 14,231人 | 1.7% |
| 2年生 | 832,703人 | 9,794人 | 1.2% |
| 3年生 | 816,406人 | 3,298人 | 0.4% |
| 4年生(定時制・通信制) | 3,917人 | 77人 | 2.0% |
| 単位制(学年の区分なし) | 698,112人 | 17,171人 | 2.5% |
計算
- 全日制の割合:29,121 ÷ 44,571 = 約65.3%。定時制 5,356 ÷ 44,571 = 約12.0%、通信制 10,094 ÷ 44,571 = 約22.6%
- 定時制と全日制の中途退学率:7.4 ÷ 1.0 = 7.4倍
- 定時制の1年生の中途退学率は13.2%:1 ÷ 0.132 = 約7.6 → およそ8人に1人
- 学年のある生徒の中退のうち1年生:14,231 ÷ (14,231 + 9,794 + 3,298 + 77) = 14,231 ÷ 27,400 = 約51.9%
- 1年生と3年生:14,231 ÷ 3,298 = 約4.3倍
- 「別の高校への入学を希望」の割合:10,621 ÷ 44,571 = 約23.8%(表の構成比と一致)。進路変更 18,505人のうちでは 10,621 ÷ 18,505 = 約57.4%
人数で見ると、やめた生徒の約3分の2は全日制です。一方、率で見ると定時制は7.4%で、全日制(1.0%)の7.4倍でした。学年では1年生が最も多く、学年のある生徒の中退の半分以上が1年生です。1〜3年生の中では、入学した年がいちばんやめる人の多い時期です。ただし、学年の区分がない単位制の17,171人は、1〜3年生の数に入っていません。
「進路変更」の中身は、半分以上が別の高校
理由の1位だった「進路変更」(18,505人)は、統計表ではさらに細かく分かれています。最も多いのは「別の高校への入学を希望」で10,621人、中退者全体の23.8%でした。次いで「就職を希望」3,623人、「高卒程度認定試験受験を希望」1,256人、「専修・各種学校への入学を希望」519人です。
| 課程 | 最も多い理由 | 2番目に多い理由 |
|---|---|---|
| 全日制 | 学校生活・学業不適応 37.9% | 別の高校への入学を希望 30.5% |
| 定時制 | 学校生活・学業不適応 41.3% | 就職を希望 18.6% |
| 通信制 | 学校生活・学業不適応 23.4% | その他の理由 17.7% |
※「進路変更」を、別の高校・就職などの細かい理由に分けたうえで比べた順位です。進路変更を1つにまとめれば、全日制では45.0%で最も多くなります(表6-4)。
全日制では、やめた生徒のおよそ3人に1人が別の高校に入り直すつもりでやめています。定時制では就職が2番目に多く、通信制では学業不振(9.2%)や病気・けが・死亡(7.6%)の割合が他の課程より高めでした。通信制の中退者数は、統計によって違います。学校基本調査では14,302人、問題行動・不登校調査では10,094人です。読み分けは「通信制高校はやめとけ?」の記事で、両方の統計表を並べています。
- 定時制に通っている場合は、課程の数字を見る。中途退学率は7.4%、1年生では13.2%で、全体の数字とは大きく違う
- 単位制の学校の場合は、学年別の表が使えない。学年別に集計されず「単位制」にまとめて入る(17,171人)。上の学年別の表の1〜3年生には含まれない
- 「別の高校に移りたい」と考えている場合は、転学を先に調べる。全日制の中退理由の2番目は「別の高校への入学を希望」(30.5%)。在学中なら、やめてから入り直すより転学のほうが途切れにくい(下の「やめる前なら『転校』のほうが有利」を参照)
なお、この調査の統計表は、やめた時点の理由を集計したものです。やめた後に実際に別の高校に入ったか、就職したかといったその後の進路は集計されていません(公表されていない)。
出典:文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」表6-5 課程・学科・学年別中途退学者数(e-Stat・Excel)/表6-2 学年別事由別中途退学者数(Excel)/表6-4 事由別中途退学者数(課程別)(Excel)/e-Stat「高等学校中途退学等」の統計表一覧(2026年10月14日確認)
中退後の最終学歴と、2つの道
高校を中退すると、最終学歴は中学校卒業になります。
文部科学省の高卒認定試験のよくある質問にあるとおり、高卒認定に合格しても、高校を卒業しなければ最終学歴は高校卒業になりません。中退後の主な道は次の2つです。
| 通信制高校などへの編入学 | 高卒認定試験 | |
|---|---|---|
| 得られるもの | 高校卒業の学歴(卒業すれば) | 大学・専門学校などの受験資格 |
| 前の高校の学習 | 在籍期間や修得単位が考慮される場合がある | 高校で修得した科目は免除になる場合がある |
| 入れる時期 | 学校ごと(随時の学校もある) | 年2回の試験 |
| 向いている人 | 高卒の学歴がほしい、学校の仕組みで学びたい | 大学受験を早く目指したい、学校という形が合わない |
文部科学省の高卒認定試験の結果では、令和7年度(第1回・第2回の計)の合格者7,937人のうち、高校中退の人は3,839人(48.4%)でした。前年度の令和6年度は7,748人のうち3,888人(50.2%)です。
一方、編入学は、文部科学省の説明では「校長が、相当年齢に達し、当該学年に在学する者と同等以上の学力があると認めた場合」に可能とされていて、学校ごとに入学の時期や条件が決まっています。
高卒認定の難しさは高卒認定の難易度で確かめられます。

中退した後でも、道は2つあります。「高卒の学歴がほしいか」「大学の受験資格があれば足りるか」を先に決めると、どちらが合うかが分かります。
やめる前なら「転校」のほうが有利
まだ在学中なら、中退ではなく転校(転学)を選べます。転学なら、修得した単位に応じて相当学年に途切れずに入れて、編入学より入れる時期や学校の選択肢が多くなります。
方法は高校の転校(転学)の方法、留年が近いときの考え方は高校の留年と出席日数にまとめています。
- 24時間子供SOSダイヤル(文部科学省)…0120-0-78310(なやみいおう)。無料・24時間対応
- チャイルドライン…0120-99-7777。無料・毎日午後4時〜午後9時(12月29日〜1月3日は休止)。18歳までの子ども向け
相談先は厚生労働省の「まもろうよ こころ」電話で相談するで確認できます(2026年10月13日確認)。
N高等学校は、ネットコースなら転入学・編入学を随時受け付けていて、書類選考のみで入学試験はありません。前の学校の在籍期間や修得単位が考慮される場合があり、卒業すれば高校卒業の学歴になります。資料で、入学の時期と学費を確かめてください。
PR N高等学校の資料を取り寄せる(無料)![]()
高校中退でよくある質問
- 高校中退は年間何人いますか?
-
令和6年度は44,571人で、中途退学率は1.4%でした。前年度は46,238人(1.5%)です。
- 高校中退の理由で一番多いのは何ですか?
-
進路変更で、18,505人(41.5%)です。次いで学校生活・学業不適応が15,618人(35.0%)です。
- 高校を中退すると最終学歴はどうなりますか?
-
中学校卒業になります。高卒認定に合格しても、最終学歴は高校卒業にはなりません。通信制高校などに編入学して卒業すれば、高校卒業になります。
- 中退した後に高校に入り直せますか?
-
編入学という形で入れます。校長が相当の学力があると認めた場合に可能で、時期や条件は学校ごとに違います。通信制高校には随時受け付けている学校もあります。そもそも通信制高校とはどんな仕組みか、単位や卒業要件も確認しておくと選びやすくなります。
- 高卒認定を受ける人は中退者が多いのですか?
-
令和7年度の高卒認定の合格者7,937人のうち、高校中退の人は3,839人(48.4%)でした(第1回・第2回の計。文部科学省の実施結果の資料から)。
この記事の更新・訂正
- 高卒認定の合格者のうち高校中退の人の割合を、令和6年度(7,748人のうち3,888人・50.2%)から、文部科学省が公表している令和7年度(第1回・第2回の計で7,937人のうち3,839人・48.4%)に更新しました。結論ボックス・まとめ・本文・よくある質問の4か所をそろえています
- 資料一覧で、高等学校卒業程度認定試験の結果のPDFを「令和7年度第1回」と書いていましたが、リンク先は「令和7年度第2回」の実施結果(令和7年12月10日)でした。資料名を直しました。本文の数字は変えていません
全記事の履歴は「訂正・更新の履歴」、調べ方と書き方は「記事の作り方」にまとめています。
この記事で確認した資料
- 文部科学省 令和6年度 問題行動・不登校調査 結果の概要(PDF):中途退学者数・中途退学率の推移、事由別の人数、不登校の生徒の中途退学
- 文部科学省 令和7年度第2回 高等学校卒業程度認定試験の結果(PDF):合格者の最終学歴別状況
- 文部科学省 高卒認定試験のよくある質問:合格しても最終学歴は高卒にならない
- 文部科学省「高等学校への編入学について」:編入学の条件
- (いずれも2026年9月30日に確認)


コメント