高卒認定の難易度は?合格率47%の実数と大学受験・通信制との違い

高卒認定の難易度は?合格率47%の実数と大学受験・通信制との違い

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高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験)の難易度は、数字で言うと令和7年度の合格率47.2%です。受験者16,820人のうち、必要な科目すべてに合格した人は7,937人でした。ただし1科目以上に合格した人は89.4%いて、多くの人は科目合格を積み重ねて何回かに分けて合格します。合格すると大学・短大・専門学校の受験資格が得られますが、最終学歴は「高校卒業」にはなりません。

この記事では、文部科学省が公表している試験結果・試験の概要・Q&Aをもとに、高卒認定の難易度、試験科目と免除、大学受験の条件、通信制高校との違いを整理します(2026年9月29日確認)。

この記事の結論
  • 合格率…令和7年度は47.2%(全科目合格)。1科目以上の合格は89.4%
  • 科目…9〜10科目。高校で修得した単位などで免除できる科目がある(全科目の免除は不可)
  • 日程…年2回(8月・11月)。令和8年度の第2回は11月7日・8日(出願は9月11日で締切)
  • 大学受験…18歳未満でも、年度内に18歳になれば大学を受験できる。11月の試験を受けて、その年度の共通テストにも出願できる
  • 学歴…合格しても最終学歴は高校卒業にならない。高校卒業の学歴がほしいなら通信制高校などを卒業する
この記事の目次

データで見る高卒認定の難易度:合格率47.2%

文部科学省の令和7年度第2回高等学校卒業程度認定試験実施結果に載っている、令和6年度と令和7年度の数字です。「高卒認定試験合格者」は、全ての科目に合格し、大学入学資格を取得した人を指します。

回出願者受験者高卒認定試験合格者合格率
令和6年度 第1回9,111人8,100人4,140人51.1%
令和6年度 第2回8,518人7,485人3,608人48.2%
令和7年度 第1回9,605人8,493人3,992人47.0%
令和7年度 第2回9,445人8,327人3,945人47.4%
令和7年度 計19,050人16,820人7,937人47.2%

同じ資料では、令和7年度の受験者のうち1科目以上に合格した人は15,041人(89.4%)で、そのうち全科目に届かなかった「一部科目合格者」は7,104人(42.2%)でした。一度で全部に受からなくても、合格した科目は次回以降に持ち越せるので、「1回で全部」より「何回かで全部」と考えるのが実際的です。

合格しているのはどんな人か

令和7年度の高卒認定試験合格者7,937人を、最終学歴別に分けると次のとおりです(同じ資料)。

最終学歴人数割合
高校中退3,839人48.4%
全日制高校に在学中1,812人22.8%
定時制・通信制高校に在学中986人12.4%
中学校卒業714人9.0%
高専中退109人1.4%
その他477人6.0%

約半分が高校中退の人ですが、全日制高校に在学中の人が2割強いるのも特徴です。令和7年度第2回の受験者8,327人のうち、16歳〜18歳は4,786人(57.5%)、合格者3,945人のうち16歳〜18歳は2,639人(66.9%)でした。

試験科目と合格要件:9〜10科目

文部科学省の試験の概要に書かれている試験科目と合格要件です。

教科試験科目合格要件
国語国語必須
地理歴史地理、歴史2科目とも必須
公民公共必須
数学数学必須
理科科学と人間生活、物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎「科学と人間生活」を含む2科目、または「科学と人間生活」以外の3科目
外国語英語必須
情報情報必須

理科の選び方で、合格に必要な科目数は9科目か10科目になります。受験料は、7〜10科目が8,500円、4〜6科目が6,500円、1〜3科目が4,500円です。受験資格は16歳になる年度からで、すでに大学入学資格を持っている人は受験できません。

科目の免除:高校で取った単位が使える

高校で修得した単位や、特定の検定試験の合格などで、試験科目を免除できる場合があります。ただし試験科目・合格要件の資料では、全ての科目の免除を受けて合格者になることはできず、最低1科目は受験して合格する必要があるとされています。高校を中退した人は、在学中に取った単位でどの科目が免除になるかを先に確認すると、受験する科目を減らせます。

令和8年度の日程

令和8年度のパンフレット(一般用)に載っている日程です。

第1回第2回
出願の受付4月6日(月)〜5月13日(水)消印有効7月21日(火)〜9月11日(金)消印有効
試験日8月6日(木)・7日(金)11月7日(土)・8日(日)
結果通知9月1日(火)発送予定12月8日(火)発送予定

令和8年度の第2回は出願が締め切られているので、これから受けるなら令和9年度の第1回(例年4月に出願開始)が次の機会です。試験は都道府県ごとに1会場(47会場)で行われます。

大学受験の条件

文部科学省のQ&A「大学受験等について」によると、次のようになっています。

  • 18歳未満の合格者…満18歳の誕生日から合格の効力が生じる。ただし、年度内に満18歳になるなら、誕生日の前でも大学を受験できる
  • 11月の試験を受けた場合…その年度の大学入学共通テストに出願できる(出願の手続きは大学入試センターの案内を確認)
  • 一部の科目が残っている場合…残りの科目を翌年3月までに高校で修得する見込みなら、「合格見込成績証明書」で大学を受験できる。単位修得後に合格の申請をしないと合格にならない

高卒認定で大学受験資格を得た人も、受験の中身は高校卒業者と同じです。一般選抜なら学力試験の対策が別に必要なので、高卒認定の勉強と大学受験の勉強を並行させる計画を立ててください。

高卒認定と通信制高校、どっちがいい?

いちばん大きな違いは最終学歴です。文部科学省のQ&Aでは「高卒認定試験に合格すると、最終学歴は高等学校卒業になるのですか?」という問いに「なりません」と答えていて、「高等学校を卒業しなければ最終学歴は高等学校卒業とはなりません」と説明しています。

高卒認定試験通信制高校
得られるもの高校卒業者と同等以上の学力の認定、大学・短大・専門学校の受験資格高校卒業(全日制と同じ高校卒業資格)
最終学歴高校卒業にならない(中卒・高校中退のまま)高等学校卒業
かかる期間最短で1回(年2回の試験)。科目合格を持ち越して数回で在籍3年以上(前の高校の在籍期間を通算できる場合あり)
費用受験料 4,500円〜8,500円(1回)授業料は就学支援金の対象。入学金・施設費などは学校で違う
向いている人早く大学受験資格がほしい人、自分で勉強を進められる人高校卒業の学歴がほしい人、支援を受けながら進めたい人

なお、高卒認定で合格した科目は、学校長の判断で高校の単位として認められる場合があります。ただし文部科学省のQ&Aでは、高卒認定の受験だけで高校卒業に必要な単位を全て修得することはできないとされています。高校卒業の学歴が必要な就職や資格を考えているなら、通信制高校で卒業するほうが確実です。通信制への転校は通信制高校への転校|単位は引き継げる?に、学校の選び方は通信制高校の選び方にまとめています。

「高卒認定で大学に行く」と「通信制で高校を卒業する」は、ゴールが違います。大学に行った後で中退した場合、最終学歴に何が残るかまで考えて選んでください。

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高卒認定のよくある質問

高卒認定の合格率はどのくらいですか?

令和7年度は受験者16,820人のうち7,937人が全科目に合格し、合格率は47.2%でした。1科目以上に合格した人は89.4%です。

高卒認定に合格すると、最終学歴は高校卒業になりますか?

なりません。文部科学省のQ&Aで、高等学校を卒業しなければ最終学歴は高等学校卒業とはならないと説明されています。

高卒認定は何科目受ければいいですか?

理科の選び方によって9科目か10科目です。高校で修得した単位などで免除できる科目がありますが、最低1科目は受験して合格する必要があります。

高校在学中でも高卒認定は受けられますか?

受けられます。受験資格は16歳になる年度からで、全日制高校の在籍者にも受験資格があります。令和7年度の合格者のうち1,812人(22.8%)は全日制高校に在学中の人でした。

高卒認定の後、すぐ大学を受けられますか?

18歳未満の合格者も、年度内に満18歳になるなら大学を受験できます。11月の試験を受けて、その年度の大学入学共通テストに出願することもできます。

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この記事を書いた人

兵庫県のとある学習塾の塾長。私大理系卒。塾バイト・家庭教師を経て、長年の経験を基に幅広く受験をサポートします。生徒だけでなく、それを支える保護者や先生の力にもなりたいという思いで立ち上げました。

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