不登校から通信制高校へ|中学卒業者の6%が選ぶ進路と入試・選び方

不登校から通信制高校へ|中学卒業者の6%が選ぶ進路と入試・選び方

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不登校から通信制高校に進むのは、めずらしい進路ではありません。学校基本調査では、令和7年3月に中学校を卒業した1,055,218人のうち、63,278人(6.0%)が通信制高校に進学しています(計算)。

通信制高校は書類選考や面接が中心の学校が多く、中学校での欠席や内申点が、全日制ほど合否を左右しにくいのが特徴です。

この記事では、国の統計と学校の公式情報をもとに、不登校の中学生が通信制高校を選ぶときに知っておきたい入試の仕組み、通い方の選び方、出願の時期を整理します。

全日制の高校を目指す場合は、不登校の高校受験|調査書を使わない入試と、自宅学習を成績に反映する要件も合わせて読んでください(2026年9月29日確認)。

この記事の結論
通信制へ進む割合中学卒業者に占める率6.0%
通信制へ進んだ人数令和7年3月の中学卒業者のうちの人数63,278人
中学生の不登校令和6年度の人数216,266人
  • 中学卒業者の6.0%が通信制へ進んでいる
  • 入試は書類選考・面接が中心。N高のネットコースは書類のみ
  • 通い方は段階的に選べる。出願は早めに
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  • 中学卒業者の6.0%が通信制へ…令和7年3月の中学校卒業者1,055,218人のうち、63,278人(計算)
  • 中学生の不登校は216,266人…令和6年度。通信制は不登校の生徒の進路として定着している
  • 入試は書類選考・面接が中心…たとえばN高のネットコースは、書類選考のみで入学試験がない
  • 通い方は段階的に選べる…通学日のないコースから始めて、慣れたら通う日のあるコースへ変える方法もある
  • 出願は早めに…N高の2027年4月入学は、第1期(2026年10月20日まで)から第4期(2027年2月9日まで)が入学案内の表の最後の期。生徒募集要項には第5期・第6期(3月16日まで)も載っている
この記事の目次

データで見る:不登校と通信制高校

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項目数字出典
中学校の不登校生徒数(令和6年度)216,266人文部科学省 問題行動・不登校調査
中学校卒業者(令和7年3月)1,055,218人学校基本調査
うち通信制高校への進学者63,278人(6.0%)学校基本調査(計算)
通信制高校の生徒数(令和7年度)305,197人学校基本調査(計算)
通信制高校の前年度間の入学者119,699人学校基本調査(計算)

中学校卒業後の数字は、学校基本調査の中学校 卒業後の状況(状況別卒業者数)の国立・公立・私立を合計し、「高等学校等進学者」の合計1,040,636人から、「通信制を除く進学者」の合計977,358人を引いて出しました。

通信制高校の生徒数と入学者は、修業年限別通信制を置く学校数,入学状況及び生徒数の、修業年限3年と4年以上を足した数です。中学校の不登校生徒数は令和6年度 問題行動・不登校調査の数字です。中学の不登校は全国で1,000人当たり67.9人です。都道府県別では、最も多い宮城県が82.8人、最も少ない岡山県が48.8人です(当サイトが並べ替え)。住んでいる県の通信制高校は、通信制高校一覧の都道府県別の表から県ごとの記事で探せます。

中学を卒業してすぐ通信制に入る人だけで6万人を超え、通信制高校全体では30万人を超える生徒が学んでいます。「不登校だったから通信制しかない」ではなく、「自分に合う学び方として通信制を選ぶ」人が多い進路です。

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在籍校に残った場合はどうなっているか|指導の結果と、自宅での遠隔授業の人数

通信制を考える前に、いまの学校に残った場合の実態も見ておきます。令和6年度の問題行動・不登校調査には、高校の不登校67,782人への「指導結果」が載っています(表5-9)。

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課程不登校の生徒数指導の結果、登校する又はできるようになった指導中
全日制53,128人27,926人(52.6%)25,202人(47.4%)
定時制14,654人6,009人(41.0%)8,645人(59.0%)
計67,782人33,935人(50.1%)33,847人(49.9%)

学校の指導で登校できるようになった生徒は、ちょうど半分(50.1%)です。残りの半分は、年度末の時点で指導が続いていました。定時制では登校できるようになった割合が41.0%と、全日制より11.6ポイント低くなっています(52.6−41.0・計算)。

自宅で授業を受けて単位を取った生徒もいる

同じ調査(表5-8)には、不登校の生徒が学校に通わずに授業を受けた人数もあります。学校教育法施行規則第88条の3による自宅などでの遠隔授業と、第88条の4による「授業に代えて通信教育を受けた」場合の2つです。

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方法全日制定時制合計うち単位を修得
自宅などで遠隔授業を受けた2,050人122人2,172人1,405人(64.7%)
授業に代えて通信教育を受けた370人46人416人287人(69.0%)

遠隔授業を受けた2,172人は、不登校の生徒67,782人の3.2%(計算)です。通信教育(添削指導・面接指導・試験)を受けた416人は0.6%(計算)で、数としては多くありません。在籍校のまま通信制のやり方で単位を取る道は、制度としてあるものの、使えている生徒は少ないことが分かります。使えるかどうかは学校の対応によって決まるので、在籍校に聞く価値はあります。

※修得した単位数は問わない集計です(調査の注記)。遠隔授業と通信教育の両方を受けた生徒がいる可能性があります。

出典:令和6年度 問題行動・不登校調査 表5-9(e-Stat)/同 表5-8/文部科学省 調査のページ(2026年10月15日確認)

通信制高校の入試:欠席や内申点の影響は小さい

全日制の高校入試では、調査書(内申書)の評定や欠席日数が合否に使われることが多く、不登校の生徒には不利になりがちです。

通信制高校の入試は、書類選考・面接・作文が中心の学校が多く、学力試験がない学校もあります。

たとえばN高グループでは、入学試験についてのページで、「ネットコース、オンラインキャンパスの方は『書類選考』のため入学試験はありません」とされています。

キャンパスに通う週5・週3・週1+ コース(リアルキャンパス)を希望する場合だけ、筆記試験(35分)と、面接(グループワーク含む)があります。

入試の中身はN高等学校の偏差値は?入試がない理由にまとめています。

入試で見られるのは「中学校で何をしてきたか」より「これから何をしたいか」です。面接や作文がある学校なら、通信制で何をしたいかを一言で言えるようにしておけば十分です。

不登校の生徒が通信制高校を選ぶときの4つのポイント

①通い方を段階的に変えられるか

いきなり毎日通うのが不安なら、通学日のないコースや週1日のコースから始め、慣れてから通う日を増やす方法があります。

N高グループでは、ネットコースで入学したあとも、4月・7月・10月・1月に週5・週3・週1+ コースへ変更できます(スクーリングについてのページ)。

②スクーリングの負担

通信制高校でも、対面の授業(スクーリング)と試験は必ずあります。N高グループの場合、1・3年次は年7〜8日程度、2年次は本校の宿泊型スクーリングを含めて8〜10日程度です。

全国拠点のスクーリングは、参加が困難な場合に一部をオンライン授業で受講できます(1年次は2回のうち1回まで、もう1回は3日間程度の参加)。

人の多い場所が不安なら、スクーリングの形と日数を、必ず確かめてください(通信制高校のスクーリングとレポート)。

③相談できる人がいるか

不登校の経験がある生徒にとっては、学習よりも、「困ったときに相談できる人がいるか」のほうが、続けられるかを左右します。

担任やメンターが何人の生徒を見ているか、連絡の頻度はどのくらいかを、個別相談会で聞いてください。学校の情報公開に載っている教職員数も目安になります。

④学費の総額

授業料は国の就学支援金の対象で、2026年度から所得制限がなくなりました。私立の通信制高校は1単位13,668円まで支援されます(通信制高校の就学支援金)。

残るのは入学金・施設費などで、通う日の多いコースほど高くなります(通信制高校の学費比較)。

出願の時期:中3の秋から動く

通信制高校の新入学は、多くの学校で中3の秋から冬にかけて出願が始まります。

N高グループの場合、2027年4月入学の出願は4回に分かれていて、第1期(2026年9月17日〜10月20日)、第2期(10月23日〜11月24日)、第3期(11月27日〜2027年1月5日)、第4期(2027年1月8日〜2月9日)です(公式の入学案内の表・2026年10月15日確認)。生徒募集要項(2026年10月13日更新のPDF)には、その先の第5期(2027年2月12日〜3月2日)と第6期(3月5日〜3月16日)も載っています。最後の期は、出願の前に公式で確かめてください。リアルキャンパスの入学試験は、第1期が10月31日・11月1日、第2期が12月5日・6日、第3期が2027年1月16日・17日、第4期が2月20日・21日です。

入学試験の詳細は、各期の出願期間の初日に公式ページで更新されます。

全日制の高校と併願したい場合は、通信制高校の出願期間と、全日制の入試日程が重ならないかを先に確かめてください。

N高グループは単願・併願を選べ、選考に差はなく、学費の納入期日だけが違うと公式のよくある質問に書かれています。

不登校からの進学先として、資料で通い方と支援を確かめる

N高等学校は、ネットコースなら書類選考のみで入学でき、通学日のないコースから週5日通うコースまで選べます。2027年4月入学の出願は、第1期(2026年10月20日まで)から第4期(2027年2月9日まで)が、入学案内の表に載っている最後の期です(公式の入学案内)。生徒募集要項には第5期・第6期(3月16日まで)も載っています。まず資料を取り寄せて、お子さんと一緒に「どの通い方なら続けられそうか」を話してみてください。
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不登校と通信制高校でよくある質問

不登校でも通信制高校に入れますか?

入れます。通信制高校の入試は書類選考・面接・作文が中心の学校が多く、たとえばN高のネットコースは書類選考のみです。令和7年3月に中学校を卒業した人の6.0%(63,278人)が、通信制高校に進学しています(計算)。

中学校の欠席日数や内申点は影響しますか?

全日制の入試に比べると影響は小さい学校が多いですが、扱いは学校によって違います。出願書類に何が必要かを、各校の募集要項で確かめてください。

通信制高校に行けば学校に通わなくていいですか?

通学日のないコースでも、年に数日から十日程度のスクーリングと試験があります。N高グループでは、全国拠点のスクーリングへの参加が困難な場合に、一部をオンライン授業で受講できます。

いつから通信制高校の出願を考えればいいですか?

中3の秋が目安です。N高グループの2027年4月入学は、第1期(2026年9月17日〜10月20日)から第4期(2027年1月8日〜2月9日)までが入学案内の表に載っています。生徒募集要項には第5期・第6期(3月16日まで)もあります。

全日制と通信制を併願できますか?

学校によります。N高グループは単願・併願を選べ、選考に差はなく、学費の納入期日だけが異なると公式に説明しています。

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この記事の更新・訂正

  • 2027年4月入学の出願期を「第4期(2月9日)まで」とだけ書いていましたが、同じ公式サイトの生徒募集要項PDF(2026年10月13日更新)には第5期(2月12日〜3月2日)と第6期(3月5日〜3月16日)も載っていたため、両方を併記しました

全記事の履歴は「訂正・更新の履歴」、調べ方と書き方は「記事の作り方」にまとめています。

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この記事を書いた人

兵庫県の学習塾で塾長を経験。私大理系卒。塾バイト・家庭教師を経て、長年の経験を基に幅広く受験をサポートします。生徒だけでなく、それを支える保護者や先生の力にもなりたいという思いで立ち上げました。

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