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この記事では、通信制高校のデメリットを5つに分け、国の統計と学校の公式情報で確かめます。あわせて、デメリットを小さくする学校の選び方と、入る前に確認できる情報の探し方をまとめます(2026年9月29日確認)。
- ①進路が決まらないまま卒業しやすい…進学も就職もしていない卒業者が26.1%
- ②自分で学習を進める力が要る…時間割のないコースでは、レポートを出すのは自分次第
- ③大学の一般選抜の対策が手薄になりやすい…大学等進学率は28.6%(全日制・定時制は62.6%)
- ④通うコースを選ぶと費用が上がる…同じ学校でもコースで学費が何倍も違う
- ⑤友達や行事が少なくなりやすい…通学日がなければ、人と関わる場面は自分で作る
データで見る通信制高校と全日制・定時制の違い
文部科学省の学校基本調査(令和7年度)の生データから、卒業後の進路を並べます。通信制は令和6年度間の卒業者(状況別卒業者数・通信制)、全日制・定時制は令和7年3月の卒業者(状況別卒業者数・全日制・定時制)です。
| 項目 | 通信制 | 全日制・定時制 |
|---|---|---|
| 卒業者 | 91,809人 | 929,157人 |
| 大学等進学率 | 28.6% | 62.6% |
| 専修学校(専門課程)進学率 | 22.9% | 14.8% |
| 上記以外の者(進学も就職もしていない等) | 23,995人 | 44,070人 |
| 上記以外の者の割合(計算) | 26.1% | 4.7% |
「上記以外の者」には、アルバイトをしながら翌年に受験する人や、事情があって進路をいったん保留した人も含まれます。それでも、卒業者の4人に1人がこの区分に入っているのは、全日制・定時制との大きな違いです(23,995人÷91,809人で26.1%、計算)。
先に知っておきたい、通信制高校のメリット5つ
デメリットの前に、通信制高校を選ぶ理由になるメリットを整理します。どれも、制度や公式の数字で確かめられるものです。
| メリット | 中身 | 根拠 |
|---|---|---|
| ①学歴は全日制と同じ | 卒業すれば「高等学校卒業」。卒業に必要な単位も74単位以上で同じ | 文部科学省 よくある質問 |
| ②時間を自分で使える | スクーリングと試験の日以外は自宅などで学ぶ。N高の1年次のスクーリングは7〜8日程度 | N高 スクーリングについて |
| ③入試の負担が小さい | 書類選考や面接が中心の学校が多い。N高のネットコースは書類選考のみ | N高 入学試験について |
| ④学費を抑えやすい | 公立は授業料1単位336円(愛知県)。私立も就学支援金で授業料が大きく下がる | 愛知県 県立高等学校入学料・授業料 |
| ⑤途中から入れる | 在学中の転入学なら、それまでの単位が認められる。高校をやめた後の編入学もできる | 通信制高校への転校 |
文部科学省のよくある質問でも、通信制高校は学習時間を調整しやすいため、アルバイトや仕事と両立しやすいと説明されています。一方で、このメリットは「自分で時間を使える」ことの裏返しでもあります。次の節から、そのデメリットを数字で見ていきます。
デメリット①:進路が決まらないまま卒業しやすい
全日制なら、学年が上がるにつれて進路面談や受験の空気が自然にやってきます。通信制では、その時期を自分で前倒しして決める必要があります。上の数字は、それができないと「高校は卒業したが次が決まっていない」状態になりやすいことを示しています。
対策は、入学の時点で「卒業後にどうしたいか」を決めておき、進路の相談ができる体制があるかを学校選びの条件にすることです。
デメリット②:自分で学習を進める力が要る
通信制高校の学習は、レポート(添削指導)・スクーリング(面接指導)・テストの3つで単位を取る仕組みです。時間割のないコースでは、いつレポートを進めるかを誰も決めてくれません。たとえばN高のネットコースは「時間割なし」で、通学日はなく、スクーリングは標準的な履修なら年7〜10日間程度です(N高グループ よくある質問)。
自分で予定を立てるのが苦手なら、週に何日か通う日のあるコースを選ぶのが現実的です。多くの通信制高校は、通学日数の違うコースを用意しています。
デメリット③:大学の一般選抜の対策が手薄になりやすい
通信制高校の大学等進学率は28.6%で、公立は17.1%、私立は30.0%です。ただし、大学(学部)を志願した23,617人のうち、大学(学部)に進学したのは20,445人で、割合を計算すると86.6%です(大学・短大への入学志願者数・大学・短大等への進学者数)。受ければ多くは進学しているので、差がつくのは「受験までたどり着くかどうか」です。
一般選抜で難関大を目指すなら、学校の標準の学習だけでは足りないので、学内の受験講座や外部の塾を使う前提で考えてください。詳しいデータは通信制高校から大学進学は不利?全国9万人の進路データにまとめています。
デメリット④:通うコースを選ぶと費用が上がる
通信制高校の授業料は国の就学支援金の対象で、単位ごとの授業料が支給の上限内なら、授業料の負担は大きく下がります。ところが、通学日のあるコースは「コースの授業料」や施設費が上乗せされます。同じ学校の中でも差は大きく、公式に公表されている例は次のとおりです。
| 学校・コース | 公式に書かれている額 |
|---|---|
| N高グループ 週1+ コース(オンラインキャンパス) | 授業料 年180,000円 |
| N高グループ 週5 コース | 授業料 年600,000円 |
| N高グループ リアルキャンパス | 施設設備費 年80,000円〜250,000円 |
| クラーク記念国際 単位修得コース(25単位履修・就学支援金適用後) | 年額 30,000円 |
| クラーク記念国際 スマートスタディⅡコース | 年額 378,300円 |
出典:N高グループ 特定商取引法に基づく表示・クラーク記念国際高等学校 学費(2027年度新入学のモデル)。10校の学費は通信制高校の学費比較|10校の公式額と就学支援金の後の負担で比べています。
デメリット⑤:友達や行事が少なくなりやすい
通学日のないコースでは、クラスで毎日顔を合わせる相手がいません。人と関わる場面は、スクーリングや課外活動、通学コースを選ぶことで自分で作ることになります。人と関わるのがしんどくて通信制を選ぶ人にとっては、これはデメリットではなくメリットにもなります。

デメリットは「人による」ものがほとんどです。自分にとってどれが問題になるかを先に決めておくと、学校選びで迷いません。
デメリットを小さくする学校の選び方
情報公開で「退学者数」と「スタッフ数」を確かめる
通信制高校は、高等学校通信教育規程第14条にもとづいて、生徒や教職員の状況などを公表することが求められています。学校のホームページの「情報公開」のページで、在籍者数・退学者数・教職員の数を確かめてください。
たとえばN高等学校の情報公開(2026年5月1日時点)では、在籍者19,073人に対して前年度の退学者は388人、常勤教育スタッフは474人(うち教員免許所持者251人)と公表されています。同じ項目を候補の学校どうしで並べると、学校の規模や支援の手厚さの目安になります。
入る前に確かめる4つのこと
- 通学日数の違うコースがあるか…自己管理が不安なら、通う日のあるコースを選べるか
- レポートが遅れたときの支援…誰がどのくらいの頻度で声をかけてくれるか
- 進路の相談体制…大学受験や就職の相談を、何年生から受けられるか
- 学費の総額…就学支援金で下がった後に残る額と、コースの上乗せ分
通信制高校を選ぶときは、1校だけで決めず、複数の学校の資料を並べて比べるのがおすすめです。N高等学校は、通学日のないネットコースから週5日通うコースまであり、資料でコースごとの学費と支援の内容を確認できます。
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通信制高校のデメリットでよくある質問
- 通信制高校は就職に不利ですか?
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学校基本調査では、通信制高校の卒業者のうち進学も就職もしていない人が26.1%いて、全日制・定時制の4.7%より多くなっています。在学中から進路の相談をして、卒業後の行き先を決めておくことが大切です。
- 通信制高校から大学に行けますか?
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行けます。令和6年度間の通信制高校の卒業者のうち、大学等に進学したのは26,301人(28.6%)です。大学(学部)を志願した人の86.6%は大学(学部)に進学しています(計算)。
- 通信制高校は学費が高いですか?
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コースによって大きく違います。授業料は就学支援金の対象ですが、通学日のあるコースは上乗せがあり、N高グループでは週5 コースの授業料が年600,000円です。
- 通信制高校の卒業資格は全日制と同じですか?
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学校教育法第一条に定められた高等学校なら、全日制と同じ高校卒業資格です。たとえばN高・S高・R高は、公式のよくある質問でそう説明しています。









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