生徒会選挙は、特別な人だけが勝つものではありません。クラスの信頼・推薦人・公約・演説を押さえれば、人気者が相手でも勝負になります。筆者が中学校・高校で生徒会選挙に立候補して勝った体験をもとに、5つのポイントにまとめました。
- ①クラスの信頼…掃除・係・手伝いの積み重ね。身近な票がいちばん固い
- ②推薦人は他学年に顔が広い人…自分の名前を全校に運んでくれる
- ③公約は身近で実現できるもの…「図書室の貸し出し時間を延ばす」の型
- ④演説は人間味…原稿を読まず、ひとつ笑いを入れる
- ⑤人気者に勝つなら「まだ決めていない層」を取る…下で詳しく
1. まずはクラスメートの信頼を得よう!

選挙に勝つためには、まず身近な人たち、つまりクラスメートからの信頼を得ることが大事です。クラスで「あいつなら任せても大丈夫そう」と思ってもらえれば、それが周りにも広がっていきます。クラスの中で争う可能性もあるので、日頃からの積み重ねを大切にしていきましょう。
1. 小さなことでも頼りにされる存在になろう
例えば、掃除当番をしっかりやるとか、誰かが困っていたらサッと手を貸すとか、普段から「頼れるやつだな」と思われる行動を積み重ねることが大切です。
私も立候補前、クラスの忘れ物係を率先してやったり、プリントを配る手伝いをしたりしていました。地味ですが、こういう積み重ねが信頼につながります。

媚を売っているように見えますが、こういった行動はやっぱりどこかで評価されています。
2. 話しやすい雰囲気を作ろう
「なんか近寄りがたい」と思われると選挙では不利です。笑顔で挨拶をしたり、休み時間に他のクラスメートと軽く話すだけでも、親しみを感じてもらえます。
難しいことは考えなくていいので、クラスメートにたくさん話しかけて、明るく振る舞うことを大切にしてみてください。

やっぱり話す回数が多いと、その人の印象は良くなります!
向こうから話しかけられるくらいの安心感を得たいですね!
3. 過剰なアピールは逆効果になりやすい
信頼を得たいからといって、あからさまに「選挙のために媚びを売る」ような行動をすると逆に引かれることも。自然体でいることが大事です。「あいつ、いつも通りだな。でも、そこがいいよね」と思ってもらえれば最高です。意外とそういう堅実さはクラスのみんなは見ています。

自然な雰囲気は保ちましょうね!自分のことばかり考えるのではなく、相手のことを考えられる人こそリーダーの器です!
2. 推薦人は多学年に顔が広い人を選ぼう

生徒会選挙では、推薦人選びが勝敗を左右することもあります。特に多学年に顔が広い人を推薦人に選ぶと、得られる効果は絶大です。
推薦人が信頼されている人なら、その信頼がそのまま自分の評価にもつながります。「この人が推すなら安心だ」と思ってもらえるのです。また、多学年に顔が広い推薦人は、全校生徒が投票する選挙で宣伝範囲を広げてくれる頼れる存在。選挙活動中に「〇〇をよろしく!」と声をかけてもらえるだけで、あなたの名前が一気に広がります。
さらに、推薦文も重要です。形式的な内容ではなく、「この候補者はいつも積極的で、周りを明るくしてくれる存在」といった具体的で熱意のある文章を作ることで、聞く人の心に響く推薦文に仕上がります。推薦人は単なる形式ではなく、選挙活動の強力な味方。信頼できる人物を選び、他学年からの支持も積極的に集めていきましょう!

テクニックで言うと、もしかしたらこれが1番効くかもしれないです、、!
3. 公約は具体的かつ現実的に!
公約は選挙の命!でも、壮大すぎる計画は「できるわけない」と思われて逆効果です。身近で、みんなが「それ、いいね」と思うことを提案しましょう。
私の公約は、色々ありましたが「図書館の貸し出し時間を少し伸ばす」というシンプルでみんなにメリットがあるものを入れました。本好きが多い学校だったので共感を得られました。
1. 実現不可能なもの
「学校にプールを作ります!」
→ 設備投資や予算が関係するので、現実的ではない。
2. 対象が限られすぎるもの
「放課後のバレー部の練習時間を1時間延長します!」
→ 一部の部活にしか関係がなく、全校生徒にメリットがない。
3. 理由が曖昧なもの
「学校をもっと楽しくします!」
→ 抽象的すぎて、具体的なビジョンが見えない。
4. 負担が増えそうなもの
「テストを増やして勉強の質を上げます!」
→ 生徒の負担が増える公約は歓迎されにくい。
5. 他者任せのもの
「先生たちにもっと休みを増やすようお願いしていきます!」
→ 生徒がコントロールできない範囲のことを提案しても説得力がない。
1. 身近で実現可能なもの
「購買で販売されるパンの種類を増やします!」
→ 実現可能性が高く、多くの生徒にメリットがある。
2. 生徒全体にメリットがあるもの
「図書室の貸し出し時間を30分延長します!」
→ 勉強や読書をする全ての生徒に恩恵がある。
3. 具体的でわかりやすいもの
「文化祭で使える装飾品をもっと増やします!」
→ 生徒が「これなら実現できそうだ」と納得しやすい。
4. 学校生活を便利にするもの
「校内に自動販売機をもう1台増やすよう提案します!」
→ 手軽で日常に影響する改善策は共感を得やすい。
5. 雰囲気を良くするもの
「昼休みにリクエスト曲を流す制度を作ります!」
→ 学校生活を楽しくする具体的な提案。

中学校の場合、あいさつ活動や、掃除の活動などに焦点が絞られることが多いですよね。そういった場合は「あいさつ週間で全クラスにポイント制を入れる」のように、ワクワクして分かりやすいキャンペーンの形にしてください。
4. 演説では“人間味”を出そう

演説はガチガチに原稿を読んでもダメ。「この人、親しみやすいな」と思われることが大事です。少し笑いを入れるくらいがちょうどいいかも。
私の場合、こんな風に始めました。
「僕が立候補した理由は2つあります。1つ目は、生徒会活動を通して学校をもっと良くしたいと思ったからです。そして2つ目は……母に“もっと積極的になりなさい”と言われたからです!」
→これでみんなクスッと笑ってくれました。笑いが取れると、その後もスムーズです。別に失敗しても大丈夫!

意外と演説の内容って聞かれていないんですよね。だからこそインパクトに残すこと、親しみやすさを持たせることが鍵です!
人気者に勝つ方法|票は「決めていない層」で決まる
相手が人気者だと「勝てない」と思いがちですが、全校の票の多くは、選挙の直前まで誰に入れるか決めていません。人気者は「もともとの友達」の票を持っているだけで、決めていない層を取れているわけではありません。ここを取りに行くのが、人気者に勝つ唯一の方法です。
| 票の層 | 人気者が取れる票 | あなたが取りに行く票 | やること |
|---|---|---|---|
| 同じクラス | 半分は相手 | 残り半分+迷っている人 | ①の信頼の積み重ね。直前に「よろしく」と一人ずつ声をかける |
| 同じ学年・他クラス | 相手の友達 | 相手を知らない人 | 部活・委員会のつながりで名前を覚えてもらう |
| 他学年 | ほぼ誰も決めていない | ここが最大の票田 | ②の推薦人と、廊下でのあいさつ。演説で「1年生にも関係ある公約」を1つ入れる |
- 他学年向けの公約を1つ入れる…「1年生の教室にも時計を」のように対象を名指しする。人気者の公約はたいてい自分の学年向け
- 演説で「自分は人気者ではない」と先に言う…「目立つタイプではありませんが、だから困っている人が見えます」と言うと、迷っている層が動く
- 選挙期間の前半は他学年、後半は自分の学年…自分の学年は最後の2日で固まる。先に遠いところから回る

他学年の生徒は候補者の顔をほとんど知らないので、教室を回って名前を覚えてもらった人に、そのまま票が入りやすい層です。人気者ほど自分の学年の手応えで満足して、ここを回りません。
選挙までの2週間スケジュール【中学生向け】
動き方を先に決めておくと、「何をすればいいか分からない」で日が過ぎることがなくなります。
| 時期 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 2週間前 | 立候補を決め、推薦人を頼む。公約の候補を5つ書き出す | 推薦人は他学年に顔が広い人 |
| 10日前 | 公約を2〜3個に絞る。ポスターの文字は「名前+公約1つ」だけ | 小さい字で長く書いても読まれない |
| 1週間前 | 演説原稿を書く。1分300字を目安に、笑いを1か所 | 原稿は覚えるが、読まない |
| 5日前〜 | 他学年の教室・廊下であいさつ。推薦人と一緒に | 前半は遠い学年から |
| 前日・当日 | 自分のクラスと同学年に一人ずつ「よろしく」。演説は顔を上げて | 最後の2日で身近な票を固める |
5. 絶対に諦めず最後まで前向きに!
選挙は最後の一票が集計されるまで何が起こるかわかりません。「勝てないかも」と思う瞬間があったとしても、最後まで諦めない姿勢が大切です。
選挙期間中、ポジティブな雰囲気を保つことで、応援してくれる人たちも力を貸してくれます。笑顔を絶やさず、前向きに取り組む姿勢はそれだけで人を引き付けます。逆に、落ち込んだ様子を見せてしまうと、周囲の士気にも影響が出ることがあります。たとえ状況が厳しくても、最後まで全力を尽くして取り組む姿勢が大切です。

選挙結果に関わらず、その努力は周囲からの評価や新しい人間関係につながる貴重な財産となります。選挙はゴールではなく、新しい挑戦のスタート地点です。だからこそ、どんな結果であっても自信を持って前に進めるよう、全力で挑み続けましょう!
保護者の方へ:行事のあとは定期テストと内申点
生徒会や学級の活動が落ち着くと、次に来るのは定期テストと、それで決まる内申点です。学校行事の準備でテスト勉強が遅れたと感じたら、下の2本で「いつから・何をするか」を確認してください。


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生徒会選挙のよくある質問
- 生徒会選挙で勝つ方法は何ですか?
-
クラスの信頼・他学年に顔が広い推薦人・身近で実現できる公約・人間味のある演説の4つです。相手が人気者なら、まだ決めていない他学年の票を先に取りに行きます。
- 人気者に勝つことはできますか?
-
できます。人気者が持っているのは「もともとの友達」の票だけで、他学年の票はほとんど誰も取れていません。推薦人と一緒に他学年の教室を回り、他学年向けの公約を1つ入れてください。
- 公約は何個くらいがいいですか?
-
2〜3個です。多いと覚えてもらえません。1つは全校に関係するもの、1つは他学年向け、あと1つは自分のクラス・学年向け、という分け方が使いやすいです。
- 演説は原稿を読んでもいいですか?
-
持っていて構いませんが、読み上げると印象に残りません。1分300字を目安に覚えて、出だしと締めだけは顔を上げて話してください。応援演説を頼む人には、例文のある記事を共有すると楽です。
- 生徒会に入ると内申点は上がりますか?
-
生徒会活動は学習指導要領の「特別活動」に位置づけられ、主体的に取り組む態度の評価材料になります。ただし「生徒会に入れば自動で上がる」わけではなく、活動の中身と授業態度・提出物とあわせて見られます。
この記事で確認した資料
生徒会活動が学習指導要領の「特別活動」に位置づけられていることは、文部科学省のページで確認しました。選挙の戦い方は、筆者が中学・高校で立候補して当選した経験と、塾で生徒の演説原稿を見てきた経験に基づきます(2026年9月13日確認)。
文部科学省「平成29・30・31年改訂学習指導要領(本文、解説)」(特別活動・生徒会活動)
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