通信制高校の選び方|5つの基準と、公式データで比べる方法

通信制高校の選び方|5つの基準と、公式データで比べる方法

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通信制高校は、「おすすめの学校」を探すより、自分に合う基準で絞るほうが失敗しません。基準は5つ。①通い方(通学日数)②就学支援金の後に残る学費 ③進路の支援 ④情報公開に載っている退学者数とスタッフの数 ⑤スクーリングの場所です。どれも学校の公式ページと国の統計で確かめられます。

この記事では、5つの基準それぞれについて「何を見るか」「どこに書いてあるか」を整理し、最後に資料請求と個別相談で確かめることをまとめます。順位付けや口コミは使っていません(2026年9月29日確認)。

通信制高校を選ぶ5つの基準
  • ①通い方…通学日のないコースか、週1〜5日通うコースか。自分で学習を進められるかで決める
  • ②学費…就学支援金の後に残る1年目の負担は、公式モデルで30,000円〜225,000円と学校で7倍以上の差
  • ③進路の支援…通信制全体の大学等進学率は28.6%。受験講座や進路相談の体制を確かめる
  • ④情報公開…在籍者数・退学者数・教職員数は公表が求められている。学校の「情報公開」ページで見る
  • ⑤スクーリング…年に何日、どこへ行くか。本校が遠いと交通費と宿泊費がかかる
この記事の目次

基準①:通い方(通学日数)で絞る

通信制高校のコースは、大きく「通学日のないコース」と「週に何日か通うコース」に分かれます。たとえばN高グループには、時間割のないネットコースと、週5日・週3日・週1日通う週5・週3・週1+ コース(キャンパスはリアルとオンラインから選ぶ)があります。

選び方は簡単で、時間割がなくても自分でレポートを進められるかを基準にします。自信がなければ、通う日のあるコースを持つ学校を候補に残してください。通信制の卒業者のうち進学も就職もしていない人は26.1%いて、その多くは「自由さ」を管理しきれなかったケースだと考えられます(通信制高校のデメリット5つ)。

基準②:就学支援金の後に残る学費で比べる

通信制高校の授業料は国の就学支援金の対象で、1単位あたりの授業料が支給の上限内なら、授業料の負担はほぼなくなります。差がつくのは入学金・施設費・教育関連諸費など、支援金の対象外の費用です。公式の学費モデルで、就学支援金の後に残る1年目の負担を並べると次のとおりです。

学校(ネット・在宅コース)1年目の負担(就学支援金の後)
クラーク記念国際(単位修得コース・2027年度入学モデル)30,000円
明聖(通信・WEBコース)50,000円
N高等学校(ネットコース)73,000円
鹿島学園73,252円
ヒューマンキャンパス92,000円
NHK学園(スタンダード)136,200円
飛鳥未来(ネットスタイル)225,000円

各校の公式ページで確認した金額と条件は通信制高校の学費比較|10校の公式額と就学支援金の後の負担にまとめています。同じ「ネットコース」でも学校で7倍以上の差があるので、必ず同じ条件(履修単位数・コース)でそろえて比べてください。通う日のあるコースは、この額にコースの授業料や施設費が上乗せされます。

基準③:進路の支援を確かめる

文部科学省の学校基本調査(状況別卒業者数・通信制)では、通信制高校の卒業者91,809人の大学等進学率は28.6%です。ただし大学(学部)を志願した人(入学志願者数)23,617人のうち、大学(学部)に進学した人(進学者数)は20,445人で、割合は86.6%(計算)です。つまり受験までたどり着く支援があるかが学校選びの分かれ目です。

  • 進路の相談…何年生から、誰が(担任・進路担当・メンター)相談に乗るか
  • 受験対策の講座…学校の標準の学習に含まれるか、別料金か。N高グループでは学園内の予備校(N塾)や+ONE 授業が別にある
  • 進学実績の読み方…合格者数は延べ人数のことが多い。卒業者数と並べて見る(通信制高校から大学進学は不利?)

基準④:情報公開で退学者数とスタッフの数を見る

通信制高校は、高等学校通信教育規程第14条にもとづき、生徒や教職員の状況などの公表が求められています。学校のホームページの「情報公開」で、在籍者数・入学者数・卒業者数・退学者数・教職員数を確かめてください。たとえばN高等学校の情報公開(2026年5月1日時点)は次のとおりです。

項目N高等学校
在籍者数19,073人
入学者数5,674人
卒業者数(前年度)6,075人
退学者数(前年度)388人
常勤教育スタッフ(うち教員免許所持者)474人(251人)

退学者数を在籍者数で割ると約2.0%、在籍者数を常勤教育スタッフで割ると1人あたり約40人です(いずれも計算)。候補の学校で同じ項目を並べれば、印象ではなく数字で比べられます。公表していない学校は、個別相談で直接聞いてください。

基準⑤:スクーリングの場所と日数

通信制高校でも、対面の授業(スクーリング)と試験には毎年参加します。N高グループの場合、標準的な履修なら1・3年次は7〜8日間程度、2年次は8〜10日間程度で、2年次は原則として本校(N高は沖縄県うるま市、S高は茨城県つくば市、R高は群馬県桐生市)で宿泊型のスクーリングを受けます。会場までの交通費と宿泊費は学費とは別です。

学校によってスクーリングの回数・場所・宿泊の有無が違うので、「年に何日、どこへ行くか」を資料で確かめてください。通学コースを考えている人は、通えるキャンパスがあるかも見ます(N高等学校のキャンパス一覧)。

5つのうち、①通い方と④情報公開の2つで候補はかなり絞れます。残りは資料と個別相談で埋めるのが早いです。

資料請求と個別相談で確かめること

  • 自分の条件での1年間の総額…履修単位数・コース・就学支援金の後の額
  • 途中でやめたときの学費…たとえばN高グループは、入学後の通信制課程の授業料は理由を問わず返金されない(N高はやめとけ?)
  • レポートが遅れたときの支援…誰が、どのくらいの頻度で連絡をくれるか
  • 転入学・編入学の扱い…今の学校の単位がどう扱われるか(通信制高校への転校)
候補の学校の資料をそろえて、5つの基準で並べる

通信制高校は、1校だけを見て決めるより、2〜3校の資料を同じ基準で並べるのが確実です。N高等学校は、通学日のないネットコースから週5日通うコースまでがそろっていて、学費モデル・スクーリング・情報公開が公式で確認できるので、比べる基準の1つに向いています。
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通信制高校の選び方でよくある質問

通信制高校でおすすめの学校はどこですか?

人によって違います。通い方・学費・進路支援・情報公開・スクーリングの5つの基準で、自分の条件に合う学校を絞ってください。公式の学費モデルだけでも、1年目の負担は30,000円〜225,000円と学校で大きく違います。

学費が安い通信制高校はどこですか?

公式モデルの1年目の負担(就学支援金の後)では、クラーク記念国際の単位修得コース30,000円、明聖の通信・WEBコース50,000円、N高等学校のネットコース73,000円などです。条件が違うので、同じ履修単位数・コースでそろえて比べてください。

通信制高校の退学率はどこで分かりますか?

学校の「情報公開」ページに、在籍者数と退学者数が載っています。N高等学校は2026年5月1日時点で在籍19,073人、前年度の退学者388人です。

通信制高校でも大学に行けますか?

行けます。大学(学部)を志願した人の86.6%(計算)は大学(学部)に進学しています。受験までたどり着ける支援があるかを確かめてください。

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この記事を書いた人

兵庫県のとある学習塾の塾長。私大理系卒。塾バイト・家庭教師を経て、長年の経験を基に幅広く受験をサポートします。生徒だけでなく、それを支える保護者や先生の力にもなりたいという思いで立ち上げました。

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