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この記事では、N高グループの公式サイトに載っている数字と規則だけを使って、「やめとけ」と言われる理由を1つずつ確かめます。口コミサイトの体験談は使っていません。最後に、向かない人の特徴と、資料請求や個別相談で入る前に確かめることをまとめました(2026年9月29日確認)。
- 退学は少ない…前年度の退学者は388人で、在籍者19,073人の約2%(計算)
- 授業料は返金されない…通信制課程の授業料は、途中でやめても理由を問わず返金できないと公式に書かれています
- 10日以内なら入学辞退で全額返金…入学手続きのあと教材等が届いてから10日以内に申し出た場合
- 向かないのは…自分で予定を立てるのが苦手で、通学日のないネットコースだけで進めようとする人
- 転校しても単位はゼロからとは限らない…N高は転入生について「前籍校の学習が加味される場合がある」としています
N高の公式データ:在籍・入学・卒業・退学の人数
通信制高校には、生徒や教職員の状況を公表することが求められていて、N高グループも情報公開のページに学校ごとの基本情報を載せています。2026年5月1日時点の数字は次のとおりです。
| N高等学校 | S高等学校 | |
|---|---|---|
| 在籍者数 | 19,073人 | 13,213人 |
| 入学者数 | 5,674人 | 3,816人 |
| 卒業者数(前年度) | 6,075人 | 5,575人 |
| 退学者数(前年度) | 388人 | 333人 |
| 常勤教育スタッフ | 474人 | 327人 |
| うち教員免許所持者 | 251人 | 176人 |
退学者は、N高で388人、S高で333人です。在籍者数に対する割合を出すと、N高は388人÷19,073人で約2.0%、S高は333人÷13,213人で約2.5%です(計算)。退学者は前年度の人数、在籍者は2026年5月1日時点の人数なので厳密な退学率ではありませんが、「入った人の多くがやめている」という状態ではないことは分かります。
一方で、気にしておきたいのはスタッフの数です。N高の常勤教育スタッフ474人のうち、教員免許を持っているのは251人で、約5割です(計算)。在籍者19,073人を常勤教育スタッフ474人で割ると、1人あたり約40人です(計算)。先生が一人ひとりを毎日見てくれる学校ではないという前提で考えるのが現実的です。

数字だけ見ると「やばい学校」ではありません。問題は、学校の仕組みと本人の性格が合うかどうかです。
「N高はやめとけ」と言われる5つの理由を公式情報で確かめる
検索すると出てくる「やめとけ」の理由は、だいたい次の5つに分かれます。それぞれ、公式に書かれていることと照らし合わせます。
理由1:途中でやめても授業料が戻らない
これは事実です。特定商取引法に基づく表示には、「期の途中で転学・退学等する場合、月割り計算(1か月未満切り捨て)により授業料を返金いたします。なお、通信制過程の授業料は理由を問わず返金できません」と書かれています。月割りで戻るのは週5・週3・週1+ コースの授業料で、通信制の授業料そのものは戻りません。出願時費用と入学金も「理由を問わず返金できません」です。
ただし、入学前には救済があります。入学手続きを完了し、教材等が到着した日から10日以内に入学辞退を申し出た場合に限り、全額を返金すると書かれています。迷いがあるなら、この10日間で教材と学習ツールを実際に触って確かめてください。
理由2:自分で進められないと置いていかれる
ネットコースは、通学日がなく、動画の授業とレポートを自分のペースで進める形です。通うのはスクーリングだけで、N高の公式のよくある質問では、標準的な履修なら1・3年次は7〜8日間程度、2年次は8〜10日間程度(期末のテスト含む)とされています。毎日決まった時間に誰かが声をかけてくれる環境ではないので、予定を自分で立てられない人は、レポートがたまりやすくなります。
週5・週3・週1+ コースは、キャンパスやオンラインで通う日が決まっているので、ここが苦手な人の受け皿になります。そのかわり授業料は年180,000円(週1+ コース・オンラインキャンパス)から600,000円(週5コース)まで上がります(特定商取引法に基づく表示)。
理由3:友達ができない
ネットコースで通学日がなければ、学校の中で自然に友達ができる場面は少なくなります。これは仕組みの問題で、学校の良し悪しではありません。友達や人と関わる時間を大事にしたいなら、通う日のあるコースか、課外活動に参加するつもりで選んでください。
理由4:大学受験のサポートが薄い
N高のよくある質問には、2024年度の卒業生について「国公立大学に189名、旧帝大に23名、医学部医学科に14名」「早稲田・慶應に82名、GMARCHに264名」の合格が載っています。ただし公式の進路実績のページには「1人で複数の大学・学部・学科に合格した場合は、それぞれに合格者として計上」と注記があり、合格者数は延べ人数です。
卒業生の数は前年度で6,075人(N高のみ)なので、難関大に進むのは一部です。一般選抜で難関大を狙うなら、学校の標準の学習だけでは足りないと考えて、学内の個別指導の講座(+ONE 授業・N塾)や外部の塾を使う前提で計画してください。通信制高校全体の進学データは通信制高校から大学進学は不利?全国9万人の進路データにまとめています。
理由5:学費が思ったより高くなる
ネットコースの授業料は就学支援金の対象になり、条件を満たせば実質負担は大きく下がります。一方で、通うコースを選ぶと授業料が年160,000円〜600,000円になり、リアルキャンパスでは施設設備費が1年ごとに80,000円〜250,000円かかります。パソコン(MacBook Air 約160,000円程度)も必要です(いずれも特定商取引法に基づく表示)。ネットコースの3年間の実質負担はN高の学費はいくら?3年間の実質負担と就学支援金の仕組みで計算しています。
N高が向かない人・向いている人
| 向かない人 | 向いている人 | |
|---|---|---|
| 学習の進め方 | 言われないと手が止まる | 自分で予定を立てて進められる |
| 通学 | 毎日通う学校生活がほしい(ネットコースだけの場合) | 通学の負担を減らしたい |
| 進路 | 学校の授業だけで難関大の一般選抜を目指す | 総合型選抜や専門分野、就職など、目的がはっきりしている |
| お金 | 合わなかったら学費が戻ると思っている | 返金の規則を理解したうえで決められる |
迷っている人は、「通う日のあるコースなら続けられそうか」を先に考えてください。N高で合わなかった例の多くは、ネットコースの自由さが合わなかったケースです。コースは入学後にも変えられ、ネットコースから4月・7月・10月・1月にコース変更できると公式に書かれています。
入る前に、資料請求と個別相談で確かめる5つのこと
「やめとけ」になるかどうかは、入る前の確認でかなり防げます。資料と個別相談会で、次の5つを確かめてください。
- コースごとの1年間の総額…授業料・施設設備費・パソコン代まで含めた金額と、就学支援金で下がる額
- レポートがたまったときの支援…誰が、どのくらいの頻度で連絡をくれるのか
- スクーリングの場所と日数…2年次の本校スクーリング(N高は沖縄県うるま市)の移動と宿泊
- 大学受験の支援の中身…学内の講座が有料か、何人くらいが使っているか
- 入学の時期…ネットコースの編入学・転入学は随時、それ以外のコースは4月・7月・10月・1月
コースの費用、スクーリングの会場、学習サポートの内容は資料にまとまっています。入学を決める前に、資料と個別相談会で「自分が選ぶコースの1年間の総額」と「困ったときの支援」を確認してください。
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入学してから「やめたい」と思ったら
やめたくなったときに知っておきたいのは、次の3つです。
- まずコース変更を考える…ネットコースで入学したあとも、4月・7月・10月・1月に通う日のあるコースへ変えられます
- 転校しても単位がゼロになるとは限らない…N高は転入・編入の生徒について「前籍校の学習が加味される場合があります(在籍期間・修得単位)」としています。転校先でも、それまでの単位がどう扱われるかを先に確認してください
- 学費は戻らない前提で時期を決める…通信制課程の授業料は返金されないので、転校するなら期の区切りに合わせると無駄が少なくなります
卒業の条件は、「在籍年数が3年以上」「必履修科目を全て履修」「合計修得単位数が74単位以上」「特別活動の必要時間数を満たす」「在籍期間の学費および諸費用を全て納入」の5つです(よくある質問)。休学期間は在籍期間に含まれないので、休学を考えるときも卒業の時期がずれることを知っておいてください。
不登校から通信制高校を考えている場合は、不登校の高校受験と自宅学習の進め方や、通信制高校10校の学費比較もあわせて読んでみてください。
N高はやめとけ?でよくある質問
- N高の退学率はどのくらいですか?
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公式の情報公開では、2026年5月1日時点の在籍者19,073人に対し、前年度の退学者は388人です。割合にすると約2.0%です(計算)。時点が違う数字どうしの比なので、目安として見てください。
- N高をやめたら学費は返ってきますか?
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通信制課程の授業料は、理由を問わず返金されません。週5・週3・週1+ コースの授業料は、期の途中で転学・退学する場合に月割り(1か月未満切り捨て)で返金されます。入学前なら、教材等が届いてから10日以内の入学辞退で全額返金されます。
- N高から別の高校に転校すると、単位はゼロからですか?
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ゼロからとは限りません。受け入れる側の扱いは学校によって違うので、転校先に確認が必要です。N高自身は、転入・編入の生徒について「前籍校の学習が加味される場合があります(在籍期間・修得単位)」としています。
- N高の先生は全員、教員免許を持っていますか?
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公式の情報公開では、N高の常勤教育スタッフ474人のうち、教員免許所持者は251人です。
- N高とS高の違いは何ですか?
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公式のよくある質問では、違いは「スクーリングの日程や本校スクーリングの場所」とされています。2年次の本校スクーリングは、N高が沖縄県うるま市、S高が茨城県つくば市、R高が群馬県桐生市で行われます(よくある質問)。






この記事で確認した公式ページ
- N高グループ 情報公開:N高等学校 基本情報(PDF)・S高等学校 基本情報(PDF)(2026年5月1日時点の在籍者・入学者・前年度の卒業者・退学者・教職員)
- N高グループ 特定商取引法に基づく表示:出願時費用・入学金・授業料・返金の規則
- N高グループ よくある質問:卒業の5つの要件、前籍校の学習の扱い、スクーリング日数、2024年度卒業生の合格実績
- N高グループ スクーリングについて:入学・転入学・編入学とコース変更の時期
- (いずれも2026年9月29日に確認)


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