中高一貫校で授業についていけない|深海魚になる原因と塾選びの3条件

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中高一貫校に通っているんですが、授業が速すぎて完全に置いていかれました。入学したときは成績上位だったのに…。

中高一貫校で成績が落ちるのはよくあることで、能力の問題ではありません。カリキュラムの構造上、そうなりやすい。原因と対処法をはっきりお伝えします。

中高一貫校は「進度が速い」「体系数学など独自教材」「周りが全員できる」という3つの条件が重なるため、公立中とはまったく別の対策が必要です。ところが一般的な塾は公立生向けに作られているため、通っても合わないことがあります。

【結論】中高一貫生がつまずく3つの構造的理由
  • ①進度が公立の1.5倍以上…中2で高校内容に入る学校も多く、一度遅れると自力で追いつけません
  • ②独自教材(体系数学・プログレスなど)…市販の参考書や一般の塾の教材と範囲・順序が合わない
  • ③深海魚現象…入学時は全員が合格者。そこから相対評価になるため、必ず半数が平均以下になる
この記事の目次

「深海魚」になる本当の原因

中高一貫校で下位に沈むことを俗に「深海魚」と言いますが、この現象の本質は相対評価の罠です。

入学時点で全員が同じ試験に受かっている=学力が近い集団です。そこで順位をつければ、当然半分は下位になります。公立中なら上位に入る学力でも、一貫校では真ん中以下になり得る——これは学力低下ではなく、母集団が変わっただけです。

保護者の方が一番心配されるのがここですが、「順位が下がった=勉強していない」ではありません。一貫校の下位層の学力は、公立の上位層と同等かそれ以上ということも普通にあります。

本当に危険なのは「授業が理解できていない」状態

順位より深刻なのは、授業内容が分からないまま進んでいるケースです。進度が速いため、1つの単元でつまずくと2週間後には別の単元に入り、戻る機会がありません。放置すると高校範囲に入った時点で完全に手遅れになります。

公立向けの塾では対応しきれない理由

公立中向けの塾中高一貫生に必要なもの
進度学校より少し先学校の進度に合わせて追いつく
教材教科書準拠(公立)体系数学・プログレスなど学校の教材
目的高校受験大学受験(6年後)と定期テスト
指導内容入試対策学校の授業の理解と定期テスト対策
学年の扱い中3で受験中3=実質高1の内容

※一貫生が公立向けの集団塾に入ると、既習内容をもう一度やることになり時間の無駄になりがちです。

中高一貫生の塾選び 3つの条件

必ず確認すること
  • ①学校の教材に対応できるか…「体系数学に対応していますか」と直接聞く。ここが最重要
  • ②学校の進度に合わせられるか…独自カリキュラムを押し付ける塾は合いません
  • ③定期テスト対策をしてくれるか…一貫生は内部進学と大学受験の両方で成績が効きます

これらを満たすのが中高一貫校専門の塾です。中高一貫指導ノウハウを活用【個別指導塾WAYS】は中高一貫校に特化しており、宿題を出さず指導時間内で完結させる方式を採っています。部活や学校の課題で忙しい一貫生にとって、宿題を増やされないのは現実的な設計です。

数学だけが崩れている場合は、体系数学に対応した「数学が苦手」な生徒のためのオンライン数学塾(数強塾)のような科目特化型も選択肢になります。

学年別・中高一貫生がやるべきこと

学年状況やるべきこと
中1ペースに慣れる時期復習の習慣づけ。ここで習慣がないと後で詰みます
中2差が開き始めるつまずいた単元に早めに戻る。放置期間を短く
中3高校内容に入る学校もここが最大の分岐点。遅れているなら本気で立て直す
高1大学受験の土台英数の基礎を完成させる
高2受験勉強の開始志望校を決めて逆算開始
高3受験本番演習中心

※一貫校は中3〜高1で高校内容に入るため、実質的な受験勉強のスタートが公立生より1〜2年早いのが有利な点です。

よくある質問

成績が下位です。転校を考えた方がいいですか?

順位だけで判断しないでください。判断基準は「授業が理解できているか」です。理解できているなら順位が下でも問題ありません。理解できていない状態が半年以上続いているなら、まず塾など外部のサポートを検討し、それでも改善しない場合に環境の変更を考える順序が現実的です。

体系数学についていけません

体系数学は中学・高校の内容を体系的に並べ替えた教材なので、市販の参考書と順序が合いません。学校の教材で分からない箇所は、対応できる塾か、その単元だけ市販の参考書(該当する高校数学の単元)で補うことになります。自力での対応が難しい典型例です。

中高一貫生に大手予備校は合いますか?

高2以降で大学受験対策に入る段階なら有効です。ただし中学生〜高1の「学校の授業についていく」段階では、学校の進度と教材に合わせられる個別指導の方が適しています。段階によって使い分けてください。

内部進学が決まっているので勉強しなくていい?

内部進学の基準を満たしていても、その先に大学受験があります。一貫校のカリキュラムは大学受験を前提に組まれているので、中学範囲でつまずいたまま進むと高2〜高3で必ず苦しくなります。

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この記事を書いた人:たかた(兵庫県の個別指導塾 塾長)→ 運営者情報

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この記事を書いた人

兵庫県のとある学習塾の塾長。私大理系卒。塾バイト・家庭教師を経て、長年の経験を基に幅広く受験をサポートします。生徒だけでなく、それを支える保護者や先生の力にもなりたいという思いで立ち上げました。

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