「スクールIE 料金」で検索すると、「月2.5万円が相場」「1コマ3,000円」といった数字が並びます。ところが公式サイトの料金・授業料ページには、授業料の金額が1つも書かれていません。並んでいる数字は、比較サイトのアンケートや、第三者が教室で聞いた見積もりです。教室ごと・学年ごと・回数ごとに違う金額を「相場」と呼んでいる時点で、見積もりを比べる物差しにはなりません。
この記事では、第三者の数字を使いません。公式サイトと公式のよくあるご質問に書かれている入会金・授業料の決まり方・講習会だけの費用・お試しパック・退会と返金のルールだけを引き、金額が無いものは「公式非公開」と書きます。そのうえで、消費者庁の法令と文部科学省の統計と並べ、無料学習相談の席で見積書のどこを見ればよいかまで整理します。
結論:授業料は公式非公開。公式で確定できるのは入会金と「決まり方」
| 項目 | 公式に書かれている内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 授業料(月謝) | 金額なし。「学年と授業回数で決まります」「最終的な授業料が決定」するのは学習相談の後 | 公式 料金ページ |
| 入会金 | 23,100円(小4までは11,500円)。税込。再入会は免除 | 公式FAQ |
| 維持管理費・基礎教材費 | 入会時に発生。金額なし(教科数と入会時期で変わる) | 公式FAQ |
| 授業の形 | 1対1(講師1人に生徒1人)または1対2(講師1人に生徒2人)の90分。完全担任制 | 公式 個別指導ページ |
| 回数の決まり | 1教科につき週1回以上。2教科は週2回以上。毎月4週制 | 公式FAQ |
| 講習会だけ受ける | 入会金不要。授業料+教材費(おおむね1,500円前後) | 公式FAQ |
| お試しパック | 1対2の90分授業×4回で3,300円(税込)。初めての人のみ・無料体験と併用不可 | 公式 料金ページ |
| 映像授業 | やる気スイッチプレミアムクラブ会員(月額税込220円)の特典 | 公式 中学生コース |
| 退会 | 退会する月の前月末までに申し出。払い済みの半期分諸経費は退会翌月以降分を返金 | 公式FAQ |

塾長として一番伝えたいのは、「授業料が載っていない」こと自体がスクールIEの公式の答えだという点です。同じ個別指導の大手でも、明光義塾は学年×週回数の料金表を公式に出しています。スクールIEはフランチャイズで教室ごとに運営が違うため、金額を全国一律で出せない構造です。ネットの「月2.5万円」を相場だと思って相談に行くと、見積もりが高く見えても安く見えても、比べる基準が間違っています。

授業料は「学年×週の回数」で決まる。コマ数の下限は公式FAQに書いてある
公式の料金ページには「スクールIEの授業料は、学年と授業回数で決まります」とあります。金額は無くても、回数がどう決まるかは公式のよくあるご質問で確定できます。ここが見積書を読むときの土台になります。
| 公式FAQの記載 | 見積もりへの影響 |
|---|---|
| 「1教科につき週1回以上での受講をお願いしています」 | 1教科なら最低でも週1回。「月2回だけ」という組み方は原則できない |
| 「2教科受講の場合は、週2回以上お越しいただく」 | 2教科なら週2回が下限。教科数がそのまま週回数の下限になる |
| 「毎月4週間で授業を行っているため授業料は変わりません」 | 月謝は「週回数×4」のコマ数で固定。5週ある月も同じ |
| 「第5週目…通常授業は行わず祝日などの振替対応日」 | 祝日で授業が飛んだ分は5週目に振り替える設計 |
| 「月途中のご入会は授業コマ数でご請求」 | 入会月だけは受けたコマ数分の日割り |
| 「コースや週の回数は月単位で変更可能」 | 増やす・減らすは翌月から。年間契約で縛られない |
つまり、1教科なら週1回×4週=月4コマ(90分×4回=6時間)、2教科なら週2回×4週=月8コマが、公式ルール上の最小構成です。見積書に「月4コマ」「月8コマ」と書いてあれば、それは教科数から自動的に決まった数だと読めます。逆に、教科数より多いコマ数が提案されていたら、「なぜその回数が必要か」を聞く場面です。
公式FAQには「小学校低学年のお子さまは、90分で2教科受講していただくことが可能な場合がございます」とあります。また中学生コースのページには「45分授業・60分授業を設定可能です。(小学生のみ)」と書かれています。小学生は90分×週1回より小さい単位で組める可能性があるので、教室で確認してください。
振替のルールも公式FAQにあります。「原則的に、お子さま自身またはご家庭の都合による振替授業は行っていません」。部活や学校行事のように予定が分かっているものは「1週間程度前に申し出ていただければ、ご相談いただけます」とあるので、当日の体調不良で休んだ分は基本的に戻ってこないと考えて、週回数を決めるのが安全です。
入会時にかかる費用:入会金23,100円のほかに「維持管理費」と「基礎教材費」
入会時の費用は、公式FAQに「入会時には、入会金・維持管理費・基礎教材費などが発生します」「入会金は23,100円(小4までは11,500円)です」とあります。金額は全て税込です。
| 費目 | 公式の記載 | 金額 |
|---|---|---|
| 入会金 | 23,100円。小4までは11,500円。「再入会の際の入会金は免除」 | 公式に明記 |
| 維持管理費 | 「お子さまのご受講いただく教科数や入会の時期によっても変わります」 | 公式非公開 |
| 基礎教材費 | 同上。オーダーメイドテキスト「夢SEED」を使う | 公式非公開 |
| やる気スイッチプレミアムクラブ | 会員制プラットフォーム。翌月の授業料の通知と映像授業の特典 | 月額税込220円 |
注意したいのは、維持管理費と基礎教材費が「半期分」でまとめて請求されることです。これは退会のFAQに「すでにお支払いいただいている半期分の諸経費のうち、退会翌月以降分を返金いたします」と書かれていることから分かります。入会時の支払いは、入会金+半年分の諸経費+初月の授業料(月途中ならコマ数分)という構成になるので、見積書の初回請求額は月謝の何倍にもなります。
入会金の割引は「時期により全教室で割引キャンペーンを行うことがあります」「一部教室や地域で実施することがあります」とあるだけで、常設ではありません。兄弟割引や再入会の扱いは、再入会が入会金免除である点だけ公式に明記されています。

見積書を受け取ったら、「入会金」「諸経費(何か月分か)」「授業料(何コマか)」の3つに分けて、それぞれの金額を書き出してください。初回請求額の合計だけ見て「高い」と判断すると、半期分の諸経費が入っているせいで実態より高く見えます。月々の負担は授業料+会員費の220円で計算するのが正しい読み方です。
夏期講習・冬期講習だけ受ける料金:入会金なし、授業料+教材費約1,500円
「スクールIE 夏期講習 料金」で調べる方が多いので、講習会だけの費用も公式で確認しました。公式FAQに「講習会だけ受講することはできますか? 可能です。普段から受講されていない方でも、受けていただくことができます」とあり、費用の構成は次のとおりです。
| 項目 | 公式の記載 |
|---|---|
| 入会金 | 「講習会を受けるには入会金が必要ですか? 入会金は必要ありません」 |
| 維持管理費・基礎教材費 | 「講習会のみのご受講の場合にはこれらはかかりません」 |
| かかる費用 | 「講習会のみの場合、授業料と実際に使う教材費(おおむね1,500円前後)のみ」 |
| 授業料の金額 | 公式非公開。「授業内容や回数が変わります。それに応じて、授業料も一人ひとり変わります」 |
| 時期 | 春期講習 3/20前後から/夏期講習 7/20前後から/冬期講習 12/20前後から(教室で前後) |
| 途中参加 | 「可能です」。教室の空き状況で断られる場合あり |
2026年度の夏期講習ページにも「夏期講習のみの受講も可能です」「1教科から選べます」とあり、教科は「英語・数学(算数)・国語・理科・社会・情報Ⅰ」です。授業料については「授業料はお子さまの学力や目標などによって異なります」と書かれ、やはり金額はありません。「集団塾のような固定の時間割はありません」ともあるので、講習会の総額は受けるコマ数×1コマの単価で決まります。単価は非公開なので、学習相談で「1コマいくらか」と「提案されたコマ数」を分けて聞くことが唯一の確かめ方です。
入会金と諸経費がかからない分、講習会だけの受講は通年入会より初期費用が小さくなります。教材費は「おおむね1,500円前後」が公式の目安です。講習後にそのまま入会する場合の入会金は「講習会後の入会も可能です」とあるだけで、免除されるとは書かれていません。講習会の申し込み時に確認してください。
3,300円お試しパックは1対2の90分×4回。1回あたり825円の計算
公式の料金ページと夏期講習ページに「3,300円お試しパック」の案内があります。内容は「1対2(講師1人に対し生徒2人)の90分授業を4回」「対象:スクールIEの授業をはじめて受ける方」「費用:3,300円(税込)」です。3,300円÷4回で、1回あたり825円の計算になります。
| お試しの種類 | 内容 | 条件 |
|---|---|---|
| 無料体験授業 | 授業1回 | 「無料体験授業」と「90分×4回の授業お試しパック」は併用不可 |
| 3,300円お試しパック | 1対2の90分授業×4回 | 初めて受ける人のみ。各教室に定員あり。一部対象外の教室あり。予告なく終了の場合あり |
1回だけの無料体験は「相性が合うか」を見るには十分ですが、「週1回通ったときにどんなペースで進むか」は分かりません。4回受けると、担任講師との相性、宿題の出し方、90分の使い方(解説と演習をどう交互に回すか)が見えてきます。入会するか迷っている段階なら、無料体験ではなくパックを選ぶほうが、判断材料が多くなります。

お試しパックの単価が本入会の単価より安いのは、どの塾でも同じです。パックの単価で本入会の授業料を推測しないでください。本入会の1コマ単価は学習相談で見積もりを出してもらって初めて分かります。
辞めるときの費用:前月末までの申し出で、半期分の諸経費は返金される
退会のルールは公式FAQに「退会の際は、退会される月の前月末までにお申し出ていただくことになります」「退会の手続きが済みますと、すでにお支払いいただいている半期分の諸経費のうち、退会翌月以降分を返金いたします」とあります。授業料が誤って引き落とされた場合も「速やかに返金」と明記されています。
| タイミング | 公式の扱い |
|---|---|
| クーリング・オフ | 入会日から起算して8日目までの受付。全額返金 |
| 月の途中で辞めたい | 退会は「退会される月の前月末までに」申し出。当月中の申し出は翌月末の退会になる読み方が自然 |
| 払い済みの諸経費 | 半期分のうち、退会翌月以降分を返金 |
| 引き落とし後の返金 | 「退会されて以降の授業料が引き落とされてしまった場合は、速やかに返金」 |
この「前月末まで」というルールは、消費者庁の特定商取引法ガイドにある学習塾の中途解約の上限と照らして読むと、位置づけがはっきりします。学習塾は「特定継続的役務」で、契約期間が2月を超え、契約金の総額が5万円を超えると法律の対象です。中途解約のときに塾が請求できる上限は次のとおりです。
| 役務 | 役務提供開始前の上限 | 開始後の上限(提供済み分の対価に加えて) |
|---|---|---|
| 学習塾 | 1万1000円 | 2万円又は1か月分の授業料相当額のいずれか低い額 |
| 家庭教師 | 2万円 | 5万円又は1か月分の授業料相当額のいずれか低い額 |
スクールIEのFAQには違約金という言葉が出てきません。「前月末までに申し出れば翌月から退会・諸経費は返金」という運用は、法律の上限(開始後は1か月分の授業料相当額まで)の範囲内に収まる形です。逆に、もし教室で「半期分の諸経費は返さない」「解約金が別にかかる」と言われたら、公式FAQと法律の上限を根拠に確認してください。

高いのか安いのか。文部科学省の「塾に払っている家庭の実額」と並べる
授業料が非公開なので、見積もりが出てから判断することになります。そのときの物差しは、比較サイトの「相場」ではなく、文部科学省の令和5年度子供の学習費調査です。この調査の「学習塾費」には、塾に通っていない家庭の0円が含まれているので、通っていない家庭を除いた「年間1円以上支出者のみの平均額」を使います。
| 区分 | 学習塾費を0円と答えた割合 | 年間1円以上支出した家庭の平均額(年) | 12で割った月換算(計算) |
|---|---|---|---|
| 公立小学校 | 61.0% | 約19万3千円 | 約1万6千円 |
| 私立小学校 | 28.1% | 約36万1千円 | 約3万円 |
| 公立中学校 | 34.0% | 約34万9千円 | 約2万9千円 |
| 私立中学校 | 48.8% | 約32万8千円 | 約2万7千円 |
| 公立高校(全日制) | 61.4% | 約38万1千円 | 約3万2千円 |
| 私立高校(全日制) | 62.4% | 約44万4千円 | 約3万7千円 |
学習塾費は、入会金・授業料・講習会費・教材費・模擬テスト代・交通費を全部含んだ年間の額です。「月謝×12」ではありません。公立中学生で塾に通っている家庭の平均が年約34万9千円、月に直すと約2万9千円という数字は、個別指導の週2回(2教科)の見積もりを見るときの基準になります。見積もりがこれを大きく超えるなら、その差額に見合う理由(回数・1対1か1対2か・講習会の量)を学習相談で具体的に聞くための数字です。
塾代の全体像と、月謝×12か月が成り立たない理由は、当サイトの料金相場の記事で同じ調査から整理しています。

無料学習相談で聞くこと:見積書に載らない5項目
公式の入塾までの流れは「お問い合わせ → 教室長による無料学習相談 → 個性診断と学力診断 → 無料体験授業 → カリキュラムと授業料のご提案 → お見積り」で、「お見積りまでのサポートは全て無料です」とあります。授業料が非公開である以上、相談の場で聞くしかない項目を先に決めておくと、その場で判断できます。
| 聞くこと | なぜ必要か |
|---|---|
| 1コマ(90分)の単価と、学年が上がったときの単価 | 授業料は「学年と授業回数」で決まる。学年別の単価が分かれば翌年の負担も読める |
| 提案されたコマ数が、教科数の下限(1教科=週1回)より多い理由 | 下限を超える分は教室の提案。必要性を確認する |
| 維持管理費・基礎教材費の金額と、半期分の請求月 | 公式非公開。初回請求額が大きく見える原因 |
| 1対1と1対2の単価差 | 公式は両方の形を用意。差額が分かれば「1対2で十分か」を自分で決められる |
| 講習会の平均的なコマ数と総額の例 | 講習会の授業料は非公開。年間の総額に大きく効く |
相談の場で聞く項目の一般的な整理は、塾の面談で聞くこと10個の記事にまとめています。スクールIEの学習相談でもそのまま使えます。他社と1回あたりの単価で比べたいときは、公式に金額を出している16社を並べた料金一覧が役に立ちます。


同じ条件で比べる:公式に料金を出している2社
スクールIEと同じ「中学生・週1回・1科目」の条件で、公式サイトに月額が出ている2社を並べます。料金の作りが違うので、月額ではなく1回あたりで見てください。
通塾なら【森塾】
。中学生は11,700円〜(週1回・月3回・80分・首都圏)で、1科目+20点の成績保証と無料体験があります。
オンラインなら【そら塾】
。中1・中2は7,800円(80分・1対2)で、最大1ヶ月の無料体験があります。
どちらも「〜円から」は下限で、学年・地域・回数で上がります。年間の総額を同じ聞き方で聞くと、スクールIEと横並びになります。


よくある質問
- スクールIEの授業料は月いくらですか?
-
公式サイトにも公式のよくあるご質問にも金額はありません。「学年と授業回数で決まります」とだけ書かれ、無料の学習相談と診断テストの後に見積もりを出す方式です。比較サイトの「月2.5万円」は独自アンケートの数字なので、この記事では使っていません。
- 入会金はいくらですか?
-
公式FAQで「入会金は23,100円(小4までは11,500円)です」。税込です。再入会の場合は入会金が免除されます。入会時にはこのほかに維持管理費と基礎教材費がかかりますが、金額は公式非公開です。
- 週1回だけ通うことはできますか?
-
できます。公式は「週1回から何回でも受けることができます」とし、FAQで「1教科につき週1回以上」と定めています。2教科なら週2回以上が下限です。
- 夏期講習だけ受けると料金はどうなりますか?
-
入会金は不要で、維持管理費・基礎教材費もかかりません。かかるのは授業料と教材費(おおむね1,500円前後)です。授業料の金額は非公開で、受けるコマ数で決まります。
- 3,300円のお試しパックとは何ですか?
-
スクールIEの授業を初めて受ける人が、1対2の90分授業を4回、3,300円(税込)で受けられる制度です。無料体験授業との併用はできません。教室に定員があり、対象外の教室もあります。
- 途中で辞めるとお金は戻りますか?
-
退会する月の前月末までに申し出る決まりで、払い済みの半期分の諸経費は退会翌月以降分が返金されます。入会日から8日目まではクーリング・オフで全額返金です。
- 運営会社はどこですか?
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株式会社やる気スイッチグループです。前身の株式会社拓人は1989年11月の設立で、個別指導塾・英会話スクール・幼児教育のフランチャイズ事業を行い、グループ全体で国内外2,400以上の教室を展開しています(2026年2月末時点)。スクールIEは国内外1,200教室以上です。


この記事で確認した公式ページ
本文の数字は、次の公式ページと公的資料の本文で確認したものだけです。第三者サイトの金額は使っていません。
スクールIE よくあるご質問(公式・授業料について/講習会について)
スクールIE 中学生コース(公式・映像授業とプレミアムクラブ)
消費者庁 特定商取引法ガイド「特定継続的役務提供」(中途解約の上限)


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