【中学英語】長文読解練習 Part 2|過去完了と関係代名詞(全訳つき・無料)

高校受験に向けた中学英語の長文読解練習 Part 2です。約280語・設問5問・全訳・重要語句18語つき。すべて無料で使えます。

取り組み方
  • まず辞書を使わずに通して読む…分からない語があっても止まらないでください
  • 目安は8分…高校入試の長文1題に近い設定です
  • 設問はタップすると解答が開きます…必ず自分の答えを決めてから開いてください
  • 最後に全訳と語句で確認…読めなかった原因が単語か文法かを切り分けます

今回の英文には、過去完了(had + 過去分詞)関係代名詞・関係副詞が入っています。どちらも高校入試の後半で出てくる範囲です。「気づいた時点より、さらに前のこと」を表すのが過去完了——ここを意識しながら読んでみてください。

この記事の目次

次の英文を読んで、あとの問いに答えなさい。

Yui is a third-year student at a junior high school in a small town. Last year, her class started a project to make a map of their town for visitors. At first, Yui was not interested. She thought that nothing special was in her town.

The class was divided into groups. Yui’s group was asked to write about shops on the old shopping street. When they went there, they found that many of the shops were closed. Only a few were still open. One of them was a small shop that sold traditional sweets.

The owner was an old woman named Mrs. Tanaka. She has been making sweets there for more than fifty years. When Yui asked her why she continued, she smiled and said, “Because there are people who come here for these sweets. If I stop, they will have nowhere to go.”

Yui had walked past this shop many times, but she had never gone inside. She realized that she knew almost nothing about the town where she had lived all her life.

Her group decided to write about Mrs. Tanaka’s shop in the map. They took photos, wrote about the history of the shop, and added a short interview. When the map was finished, they put copies in the station and the library.

A few weeks later, Mrs. Tanaka called the school. She said that several visitors had come to her shop with the map in their hands. “I did not think that a map made by students could bring people here,” she said.

Yui is now interested in her town. She has learned that a place becomes interesting only after you look at it carefully.

設問(タップで解答が開きます)

(1) ユイは最初、この企画についてどう思っていたか、日本語で答えなさい。

解答:自分の町には特別なものは何もないと思い、興味を持っていなかった

解説:第1段落の Yui was not interested. She thought that nothing special was in her town. が根拠です。

(2) 田中さんが店を続けている理由を、日本語で答えなさい。

解答:このお菓子を求めて来てくれる人がいるから。自分がやめたら、その人たちが行く場所がなくなってしまうから

解説:第3段落の会話文が根拠です。there are people who 〜(〜する人々がいる)という関係代名詞の文が読めるかがポイントです。

(3) 下線部 she knew almost nothing about the town とあるが、ユイはなぜそう気づいたのか説明しなさい。

解答:その店の前を何度も通っていたのに、一度も中に入ったことがなかったから

解説:直前の文が根拠です。had walked / had never gone という過去完了が使われており、「気づいた時点よりさらに前のこと」を表しています。

(4) 地図が完成したあと、何が起こったか。日本語で2つ答えなさい。

解答:①生徒たちが駅と図書館に地図を置いた ②数週間後、地図を手にした何人もの観光客が田中さんの店を訪れ、田中さんが学校に電話をかけてきた

解説:第5・第6段落の内容です。with the map in their hands(付帯状況)も確認しておきましょう。

(5) 本文の最後でユイが学んだことを、日本語で説明しなさい。

解答:場所というのは、注意深く見て初めて面白くなるということ

解説:最終文 a place becomes interesting only after you look at it carefully が根拠です。only after 〜(〜して初めて)が訳せるかがポイントです。

(3)で使われている had walked / had never gone が過去完了です。「気づいた」のは過去ですが、「通り過ぎていた」「入ったことがなかった」のはそれよりさらに前のこと。この時間の前後関係が読めると、物語文が正確に追えるようになります。

全訳

ユイは小さな町の中学3年生です。昨年、彼女のクラスは、観光客のために町の地図を作るという企画を始めました。最初、ユイは興味がありませんでした。自分の町には特別なものは何もないと思っていたからです。

クラスはいくつかのグループに分けられました。ユイのグループは、古い商店街の店について書くように頼まれました。実際に行ってみると、多くの店が閉まっていることが分かりました。まだ開いている店はわずかでした。そのうちの一つが、伝統的なお菓子を売る小さな店でした。

店主は田中さんという年配の女性でした。彼女は50年以上そこでお菓子を作り続けています。ユイがなぜ続けているのかを尋ねると、彼女は微笑んでこう言いました。「このお菓子を求めてここに来てくれる人がいるからよ。私がやめたら、その人たちの行く場所がなくなってしまうでしょう。」

ユイはこの店の前を何度も通っていましたが、一度も中に入ったことはありませんでした。彼女は、生まれてからずっと住んできた町のことを、自分がほとんど何も知らないのだと気づきました。

彼女のグループは、地図に田中さんの店のことを書くと決めました。写真を撮り、店の歴史について書き、短いインタビューも加えました。地図が完成すると、彼女たちはその写しを駅と図書館に置きました。

数週間後、田中さんが学校に電話をかけてきました。地図を手にした観光客が何人も店に来た、というのです。「生徒さんの作った地図が人を呼んでくれるなんて、思いもしませんでした」と彼女は言いました。

ユイは今、自分の町に興味を持っています。場所というものは、注意深く見て初めて面白くなる——彼女はそう学んだのです。

この英文に出てきた重要語句

語句意味・ポイント
be interested in 〜熟 〜に興味がある
nothing special熟 特別なものは何も〜ない
be divided into 〜熟 〜に分けられる
be asked to do熟 〜するように頼まれる(受け身)
traditional形 伝統的な
owner名 店主、所有者
has been making熟 ずっと作り続けている(現在完了進行形)
for more than 〜熟 〜以上の間
continue動 続ける
there are people who 〜熟 〜する人々がいる(who は関係代名詞)
nowhere副 どこにも〜ない
walk past 〜熟 〜のそばを通り過ぎる
had never gone熟 一度も行ったことがなかった(過去完了)
realize動 気づく
where she had lived熟 彼女がずっと住んでいた(where は関係副詞)
decide to do熟 〜することに決める
with the map in their hands熟 地図を手にして(付帯状況)
only after 〜熟 〜して初めて

読み終えたあとにやること

同じ長文の使い回し方
  • 1回目…辞書なしで通して読み、設問を解く
  • 2回目…全訳と語句で確認しながら、読めなかった箇所を特定する
  • 3回目…もう一度英文だけを、止まらずに読み切る

英語が苦手な人ほど、新しい長文を次々に解こうとします。でも実際に力がつくのは、同じ英文を3回読んだときです。3回目にすっと読める感覚を一度でも味わうと、そこから伸び方が変わります。

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この記事を書いた人

兵庫県のとある学習塾の塾長。私大理系卒。塾バイト・家庭教師を経て、長年の経験を基に幅広く受験をサポートします。生徒だけでなく、それを支える保護者や先生の力にもなりたいという思いで立ち上げました。

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