【計算ツール】内申点は何点?換算内申と「当日点で何点必要か」を逆算

内申点 計算&逆算ツール

志望校の目安が「内申◯◯」と書いてあるんですが、自分の内申点が何点なのか、そもそも分かりません。足りていない場合、当日のテストで何点取ればいいんでしょうか。

そこが分からないまま受験勉強をしている中学生は、本当に多いです。内申点は計算できますし、「あと何点必要か」も逆算できます。下のツールに評定を入れてみてください。1分で出ます。

内申点の計算方法は都道府県によって違います。だからこのツールは、「実技4教科の倍率」と「配点」を自分で設定できる形にしました。お住まいの地域の方式を入れれば、そのまま使えます。方式の調べ方も後半で説明します。

📝 内申点 計算&逆算ツール

① 通知表の評定を入れる(1〜5)

左に青い線がある4つが実技教科です

② 計算方式(お住まいの都道府県の方式に合わせる)

③ 志望校の配点(募集要項に載っています)

※内申点の算出方法・配点は都道府県および高校によって異なります。必ずお住まいの都道府県教育委員会が公表している入学者選抜実施要項でご確認ください。本ツールは入力された条件に基づく計算であり、合否を保証するものではありません。

結果の下に出る「評定を1つ上げると総合点はどれだけ動くか」——ここをいちばん見てほしいです。実技2倍の地域なら、音楽を4から5にするのは、数学を4から5にするのの2倍効きます。この事実を知らずに、5教科だけ必死にやっている中学生が本当に多いんです。

この記事の目次

内申点の計算方式は、大きく3つに分かれる

「内申点」と一口に言っても、都道府県によって計算のしかたがまったく違います。まず自分の地域がどの型かを知らないと、目標が立てられません。

計算この型で効くこと
①素内申型9教科×5 = 45点満点どの教科も同じ重み。いちばん上げやすい教科から取りにいく
②実技傾斜型5教科+実技4教科×2 など=65点満点ほか実技4教科が最重要。ここを落とすと取り返しにくい
③学年傾斜型中1・中2・中3の評定を1:1:3 のように重みづけ中1から効いてくる。中3だけ頑張っても取り戻しきれない

②と③が組み合わさっている地域もあります。「実技2倍で、しかも中1から加算される」という地域では、中1の音楽の評定が3年後の合否に効いてくることになります。

この話をすると、中1の保護者の方はだいたい驚かれます。「まだ受験は先だと思っていた」と。逆に言えば、中1のうちにこれを知っているだけで、3年分の差がつきます。知っているかどうかだけで決まってしまうのが、内申点のいちばん理不尽なところだと思っています。

自分の都道府県の方式を調べる手順

正確な情報は都道府県の教育委員会が毎年公表している「入学者選抜実施要項」にあります。まとめサイトの情報は古いことがあるので、必ず一次情報を見てください。

3分でできる調べ方
  • ①「(都道府県名)教育委員会 高等学校入学者選抜 実施要項」で検索…公式サイトが出ます
  • ②「調査書」の項目を探す…内申点は正式には「調査書点」と呼ばれます
  • ③見るのは3点実技の倍率/対象学年/満点。この3つでツールに入れる値が決まります
  • ④志望校の配点は高校ごとに確認…同じ県でも高校によって内申と当日点の比率が違うことがあります

分からなければ担任の先生に聞くのがいちばん早いです。「うちの県の調査書点は、実技は何倍で、何年生から入りますか」——この一文で通じます。進路指導の先生なら必ず答えられる内容です。

【塾長の現場から】評定を1つ上げるのに実際に必要なこと

ツールで「あと2つ上げれば届く」と分かっても、どうやって上げるかが分からなければ意味がありません。ここからは現場で見てきたことを書きます。

3 → 4 は「提出物」で届くことが多い

評定3の生徒を見ていると、テストの点は取れているのに提出物が遅れている、または空欄があるというケースが非常に多いです。観点別評価では「主体的に学習に取り組む態度」が独立した観点になっているので、ここが低いと、テストが良くても3で止まります。

逆に言うと、3→4は勉強時間を増やさなくても動くことがあるということです。いちばん費用対効果が高い改善です。

4 → 5 は、テストの点だけでは届かない

4から5に上げるのは、3から4とは質が違います。定期テストで安定して高得点を取ったうえで、記述・発表・レポートなどで「深さ」を見せる必要があることがほとんどです。

だから、「5を狙う教科」は絞ってください。9教科すべてで5を目指すのは現実的ではありません。ツールの結果に出る「効きが大きい順」を参考に、2〜3教科に集中させるのが現実的です。

実技4教科は「実技が苦手でも4は取れる」

これがいちばん誤解されているところです。実技4教科の評定は、実技の上手さだけで決まっているわけではありません。ワークシート、レポート、練習への取り組み、道具の準備——こうした部分の比重がかなり大きいです。

「運動が苦手だから保健体育は3で仕方ない」と思っている生徒に、保健の筆記テストと、授業のふり返りシートをきちんと出すことを続けさせたら4になった——というのは何度も見ています。実技2倍の地域なら、これだけで5教科2つ分の価値があります。

実技4教科で先に手をつけるところ
  • 筆記テストを捨てない…実技教科にも定期テストがあります。範囲が狭いので、やれば取れます
  • ワークシート・ふり返りを最後まで埋める…空欄は「取り組んでいない」と読まれます
  • 道具・服装を忘れない…忘れ物は毎回記録されていると考えてください
  • 作品や記録は「途中経過」も出す…完成度より過程が見られる教科です

内申が足りないとき、現実的にどうするか

ツールで「学力検査が満点でも届かない」と出た場合、選択肢は次のどれかになります。どれを選ぶかは、残り時間で決まります。

残り時間現実的な選択肢
中1・中2まだ十分に動かせます。実技と提出物から立て直してください
中3の1学期まで2学期の評定が最後の勝負。上げる教科を2〜3に絞る
中3の2学期以降内申はほぼ確定。当日点の比率が高い高校・私立・推薦以外の方式を探す
いずれの場合も同じ学力帯でも内申と当日点の比率は高校ごとに違います。比率で選ぶという発想を持つ

最後の行が、あまり知られていない打ち手です。「内申が足りない=志望校を下げる」ではありません。当日点の比率が高い高校を選べば、同じ学力でも勝負になります。ツールの配点を変えて試してみてください。数字が変わるのが見えるはずです。

よくある質問

「内申点」と「調査書点」「評定」は何が違うのですか?

評定は通知表の1〜5の数字そのもの。内申点(調査書点)は、その評定を入試用に合計・換算したものです。公式な書類では「調査書」という言葉が使われますので、実施要項を探すときはこちらで探してください。

どの学期の成績が内申点になりますか?

多くの地域で使われるのは「学年末の評定」で、中3については2学期(前後期制なら後期の途中まで)の評定が使われるのが一般的です。ただし対象学年も含めて地域差があるので、実施要項の確認が必須です。「1学期がんばればいい」と思い込んでいる生徒が毎年いるので、そこは早めに確認してください。

部活動や委員会、資格は内申点に入りますか?

評定の点数には入りません。調査書には活動の記録欄がありますが、点数化されるかどうかは地域・方式によって異なり、されない場合も多いです。とくに「部活を頑張れば内申が上がる」は誤解で、上がるとすれば授業への取り組み経由です。推薦入試では別途評価されることがあります。

欠席が多いと内申点は下がりますか?

欠席日数そのものが評定を下げるわけではありません。ただし調査書に欠席日数の記載欄があり、面接などで理由を聞かれることがあります。また授業に出られない分、観点別評価の材料が集まりにくくなる、という間接的な影響はあります。体調や事情で欠席が多い場合は、早い段階で担任と相談し、提出物や別室での評価方法を確認しておくと安心です。

このツールの結果と、塾の合格判定はどちらを信じればいいですか?

合否の判断は、地域の過去データを持っている塾や中学校の進路指導のほうが正確です。このツールは「配点の仕組みを自分で理解し、どこを動かせば効くかを見るためのもの」です。数字を持って先生に相談すると、話が具体的になります。そのための道具として使ってください。

この記事の情報について

内申点(調査書点)の算出方法・対象学年・配点は都道府県および高校ごとに異なり、年度によって変更されることもあります。本記事とツールは仕組みの理解と試算のためのもので、合否を保証するものではありません。出願に関わる情報は、必ず都道府県教育委員会の最新の入学者選抜実施要項および志望校の募集要項でご確認ください。

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この記事を書いた人

兵庫県のとある学習塾の塾長。私大理系卒。塾バイト・家庭教師を経て、長年の経験を基に幅広く受験をサポートします。生徒だけでなく、それを支える保護者や先生の力にもなりたいという思いで立ち上げました。

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