大学受験に向けた高校国語の実戦50問です。Part 1が基礎の確認だったのに対し、こちらは評論のキーワード・解法の手順・古文の識別・漢文の句形——知らなければ絶対に解けないものだけを集めました。問題をタップすると答えと解説が開きます。すべて無料です。
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国語は「読めば分かる科目」ではありません。評論のキーワードを知らなければ本文が読めず、古文の助動詞を識別できなければ訳せず、漢文の再読文字を知らなければ読み方すら決まりません。ここは全部、覚えれば取れる部分です。逆に言えば、覚えていない受験生が毎年ここで落としています。

現代文|評論のキーワード(問1〜14)
1. 「演繹」と「帰納」の違いを説明しなさい。★
演繹=一般的な原理から個別の結論を導く。帰納=個別の事例から一般的な法則を導く。
評論文の論の進め方を問う設問で直接使われます。
2. 「アプリオリ」の意味は。★
経験に先立つ、先天的な。対義語は「アポステリオリ(経験的な)」。
3. 「パラダイム」の意味は。★
ある時代を支配する、ものの見方や考え方の枠組み。
「パラダイムの転換」=枠組みそのものが変わること。
4. 「イデオロギー」の意味は。
特定の立場や利害に基づく、体系化された思想。
5. 「アイロニー」の意味は。
皮肉、反語。意図と結果が逆になること。
6. 「相対化」の意味は。★
絶対的だと思われていたものを、他との関係の中でとらえ直すこと。
評論文の結論部で頻出します。
7. 「疎外」の意味は。★
本来は自分のものであったものが自分から切り離され、よそよそしいものとして立ち現れること。
8. 「形而上学」の意味は。★
経験を超えた、存在の根本原理を扱う学問。「形而下」は具体的・物質的なものを指します。
9. 「表象」の意味は。
心に思い浮かべられたイメージ、およびそれを表すもの。
10. 「恣意的」の意味は。★
必然的な理由がなく、たまたまそう決まっていること。
「自分勝手」という意味ではありません。言語論で頻出。
11. 「逆説(パラドックス)」の意味は。
一見矛盾しているようで、実は真理を含んでいる言い方。
12. 「二項対立」の意味は。★
2つの対立する概念の組で物事をとらえる枠組み(自然と文化、西洋と東洋など)。
評論文はこの枠組みを疑う形で展開することが多いです。
13. 「通時的」と「共時的」の違いは。★
通時的=時間の流れに沿って見ること。共時的=ある一時点での関係として見ること。
14. 「止揚(アウフヘーベン)」の意味は。★
対立する2つを、より高い次元で統合すること。
現代文|解法の手順(問15〜22)
15. 傍線部説明問題で、最初にやるべきことは。★
傍線部を分解し、指示語・比喩・抽象語を特定すること。
その語を本文の別の表現で置きかえるのが答えになります。
16. 筆者の主張はどこに置かれやすいか。3つ挙げなさい。★
①逆接(しかし・だが・むしろ)の後 ②各段落の最初と最後 ③繰り返し出てくる内容。
17. 選択肢を切る基準を3つ挙げなさい。★
①本文に書かれていない情報がある ②「すべて」「必ず」など言い過ぎ ③因果関係が逆。
18. 「どういうことか」と問われたら何をするか。
傍線部を、本文中の別のことばで言いかえる。比喩や指示語を残さないこと。
19. 「なぜか」と問われたら、答えをどう結ぶか。
「〜から。」「〜ため。」で結びます。
20. 60字の記述では、要素をいくつ入れるのが目安か。★
2〜3要素。
字数は「入れる要素の数」で決まります。字数を埋めるために同じ内容を言い直すと減点です。
21. 本文中の対比構造を見つける目印を挙げなさい。
「一方」「これに対して」「むしろ」「ではなく」。
22. 評論文における具体例の役割と、設問との関係は。★
直前または直後の抽象的な主張を補強するのが役割。設問の答えは具体例そのものではなく、抽象側にある。
ここを取り違えると、本文から抜き出しても点になりません。
古文|助動詞の識別(問23〜32)
23. 助動詞「る・らる」の意味を4つ答えなさい。★
受身・可能・自発・尊敬。
「自然と〜される」と訳せれば自発、下に打消があれば可能のことが多い。
24. 助動詞「す・さす・しむ」の意味を2つ答えなさい。★
使役・尊敬。
直後に尊敬語があれば尊敬(二重敬語)、なければ使役です。
25. 「き」と「けり」の違いを説明しなさい。★
「き」=自分が直接体験した過去。「けり」=人から聞いた過去、および詠嘆。
和歌の中の「けり」はほぼ詠嘆です。
26. 助動詞「つ・ぬ」の意味は。★
完了・強意。
「てむ・なむ・つべし・ぬべし」の形なら強意。
27. 助動詞「たり・り」の意味は。
完了・存続。
28. 助動詞「む」の意味を5つ答えなさい。★
推量・意志・勧誘・仮定・婉曲。
主語が一人称なら意志、二人称なら勧誘、三人称なら推量が基本。
29. 助動詞「べし」の意味を6つ答えなさい。★
推量・意志・可能・当然・命令・適当。
「スイカ止めて(推・意・可・当・命・適)」で覚えます。
30. 「じ」と「まじ」の意味は。
打消推量・打消意志(じは「む」、まじは「べし」の打消)。
31. 「なり」が断定か伝聞推定かを見分ける方法は。★
体言・連体形に付けば断定、終止形(ラ変は連体形)に付けば伝聞推定。
32. 「ぬ」が打消か完了かを見分ける方法は。★
未然形に付けば打消(〜ない)、連用形に付けば完了(〜てしまった)。
直前の活用形を必ず確認してください。
古文|敬語と主語判定(問33〜40)
33. 「給ふ」(四段活用)は何敬語で、どう訳すか。★
尊敬語。「〜なさる、お〜になる」。
下二段活用の「給ふ」は謙譲語で「〜させていただく」。
34. 「奉る」の基本の敬語の種類と訳は。
謙譲語。「差し上げる、〜し申し上げる」。
35. 「侍り」「候ふ」は何敬語か。
丁寧語(「あります・ございます」)。謙譲語として使われることもあります。
36. 最高敬語(二重敬語)が使われる相手は。★
天皇・中宮・皇族など、最も身分の高い人物。
敬語の重なりから主語が特定できるのが、古文読解の最大の武器です。
37. 主語が変わりにくい接続助詞と、変わりやすい接続助詞を挙げなさい。★
変わりにくい=「て」「で」「つつ」。変わりやすい=「を」「に」「ば」「ど」「が」。
これだけで主語の取り違えが激減します。
38. 「奉る」が尊敬語になるのはどんな場合か。★
「召し上がる」「お召しになる」「お乗りになる」の意味のとき。
39. 地の文で使われた尊敬語は、誰から誰への敬意か。★
作者から、動作をする人への敬意。
40. 会話文中で使われた尊敬語は、誰から誰への敬意か。★
話し手から、動作をする人への敬意。
漢文|再読文字と句形(問41〜50)
41. 再読文字「未」の読みと意味は。
いまだ〜ず。「まだ〜ない」。
42. 再読文字「将」「且」の読みと意味は。★
まさに〜(せ)んとす。「今にも〜しようとする」。
43. 再読文字「当」の読みと意味は。★
まさに〜べし。「当然〜すべきだ」。
44. 再読文字「須」の読みと意味は。★
すべからく〜べし。「ぜひ〜する必要がある」。
45. 再読文字「宜」の読みと意味は。★
よろしく〜べし。「〜するのがよい」。
46. 再読文字「猶」の読みと意味は。★
なほ〜のごとし。「ちょうど〜のようだ」。
47. 使役の句形「使・令・教・遣」の読み方は。
AをしてBしむ。
48. 受身の句形「見・被・為〜所」の読み方は。★
〜(せ)らる。
49. 反語「豈〜(ん)や」の訳し方は。★
「どうして〜だろうか、いや〜ない」。
疑問と反語の区別が最頻出——文末が「ん(む)や」なら反語を疑います。
50. 抑揚の句形「況んや〜をや」の訳し方は。★
「まして〜はなおさらだ」。

評論のキーワード(問1〜14)で半分以上落とした人へ。そこが埋まっていない状態で現代文の問題集を解いても、伸びません。本文の意味が取れていないからです。まずこの14語を覚えてから演習に戻ってください。1週間で読み方が変わります。
間違えた分野別・次にやること
| よく落とした分野 | 次にやること |
|---|---|
| 評論のキーワード | 最優先。ここが読解力の土台。用語集を1冊 |
| 解法の手順 | 解いたあとに「どこが根拠だったか」を必ず確認する |
| 古文の助動詞 | 接続(未然形か連用形か)で覚え直す。短期で回収できる |
| 古文の敬語・主語 | 本文に「誰が」を書き込みながら読む練習を |
| 漢文の句形 | 覚える量が最も少なく、点になりやすい。直前期の得点源 |
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