「家庭教師あすなろ やばい」で検索すると、教材費の話、解約でもめた話、アルバイト講師の給料の話が同じ画面に並びます。この3つは、まったく別の話です。混ぜたまま読むと、契約するかどうかの判断がつきません。
この記事では、あすなろの公式ページに書いてある金額と条件、家庭教師の契約を縛る特定商取引法、そして文部科学省が実際に集めた家庭の支出額。この3つだけを材料にして、「やばい」と言われている中身を1つずつ確かめます。口コミサイトの体験談と、第三者サイトが書いた金額は使っていません。
結論:「やばい」は3種類あって、家庭が気にすべきなのは1つだけ
| 検索結果で見かける「やばい」 | 中身 | 契約する家庭に関係するか |
|---|---|---|
| 教材費(学習ゼミ代)が高い | 指導料とは別に、1教科ごとの月額がかかる仕組み | 関係する。金額と解約条件を先に確認する |
| やめるときにもめた | 中途解約の上限は法律で決まっている | 関係する。ただし上限は法定なので調べれば分かる |
| アルバイトの給料・研修がやばい | 講師として働く大学生側の不満 | 関係しない。家庭が払う金額とは別の話 |
検索上位に出てくる記事のうち、いちばんクリックされやすいのはアルバイト側の口コミです。ですが、あなたが知りたいのは「うちの子に頼んでいくらかかるか」のはずです。以下は、家庭が払う側の話に絞って書きます。

うちの塾でも「あすなろさんの見積もりを見てほしい」と持ち込まれることがあります。ほとんどの相談は、指導料ではなく教材費の欄で止まっています。
指導料そのものは高くない。公式が出している1コマの金額
あすなろの指導料は、公式のよくある質問に金額が出ています。学年と地域で分かれていて、先生の学歴では変わりません。
| 区分 | 小・中学生 | 高校生 |
|---|---|---|
| 首都圏エリア(東京・神奈川・千葉・埼玉) | 1コマ 500円 | 1コマ 550円 |
| その他のエリア | 1コマ 450円 | 1コマ 500円 |
公式は「スタート時の目安として月々15,000~25,000円の範囲で始められるご家庭が多い」と書いています。支払いは前払いではなく実際に指導した分だけで、指導がなかった分の料金はかからない、とも明記されています。延長についても、5~10分程度なら追加料金はなし、それを超えて請求する場合は事前に家庭の了承を得てから、と書かれています。
先生の学歴で指導料が上がる会社もありますが、あすなろはどの先生も一律だと公式が明言しています。ここまでは、料金表として素直な作りです。
では高いのか。文部科学省が集めた実額と並べてみる
「月15,000~25,000円」は年に直すと18万~30万円です。この数字が高いのか安いのかは、他の家庭がいくら払っているかと並べないと判断できません。文部科学省の令和5年度子供の学習費調査から、統計表の数字をそのまま引きます。
| 区分 | 通信教育・家庭教師費(年間平均額) | 学習塾費(年間平均額) |
|---|---|---|
| 公立中学校 | 21,248円 | 230,385円 |
| 私立中学校 | 31,386円 | 168,058円 |
| 公立高等学校(全日制) | 15,666円 | 147,140円 |
| 私立高等学校(全日制) | 24,855円 | 166,867円 |
この調査の平均額は、家庭教師も通信教育も使っていない家庭(0円)を母数に含めた全体の平均です。「家庭教師を頼んでいる家庭の平均額」ではありません。使っている家庭だけを取り出せば、当然もっと高くなります。だから「年2万円が相場なのに18万円は高い」という読み方は誤りです。
正しい比べ方は、同じ調査の学習塾費と並べることです。公立中学校の学習塾費の平均は年230,385円で、これも塾に通っていない家庭を含めた平均です。あすなろで月15,000~25,000円なら年18万~30万円ですから、塾に通わせている家庭が実際に払っている金額と、同じ帯にあります。指導料の水準そのものは、突出して高いわけではありません。

「家庭教師は塾の何倍もかかる」というイメージだけで避ける方が多いのですが、実額を並べると、そこは争点になりません。争点は次の項目です。
「やばい」の中心にあるのは指導料ではなく教材費
あすなろの見積もりが分かりにくくなる原因は、指導料と別に学習ゼミ代という月額があるためです。関東などを運営する会社の公式料金ページには、英語・数学・国語が1教科あたり月4,400円(税込)、理科・社会が1教科あたり月3,300円(税込)と書かれています。
つまり5教科ぶんを付けると、指導料とは別に月に十数千円が上乗せされます。ここを見落としたまま「月15,000円で始められる」だけを見て契約すると、実際の請求額との差に驚くことになります。教材を使わない指導法を選ぶ場合は、代わりに管理・サポート費として月12,100円(税込)がかかる、というのが公式の書き方です。
金額の内訳と、地域によって運営会社が違うために料金体系がそろっていない件は、別の記事で公式ページを1社ずつ突き合わせて整理しています。

「指導料・学習ゼミ代・管理サポート費・登録料を、月ごとに分けて書いた紙をください」。これに答えられない見積もりは、その場でサインしないでください。あすなろに限らず、家庭教師の契約でもめる原因はほぼここに集約されます。
やめるときの条件は、口コミではなく法律で決まっている
「解約でもめた」という話が出回りますが、家庭教師の契約は消費者庁が所管する特定商取引法の特定継続的役務提供にあたります。契約期間が2月を超え、契約金の総額が5万円を超えるものが対象で、この総額には教材費も含まれると明記されています。あすなろの標準的な契約は、まずこの条件に入ります。
| 場面 | 法律で決まっていること |
|---|---|
| 契約直後 | 法定の書面を受け取った日から8日以内なら、書面または電磁的記録でクーリング・オフできる。教材などの関連商品の販売契約も一緒に解除できる |
| 途中でやめる(開始前) | 家庭教師の場合、事業者が請求できる上限は2万円 |
| 途中でやめる(開始後) | すでに提供された指導の対価に加えて、5万円か1か月分の授業料相当額の低いほうまで |
| 契約前後の書面 | 事業者には概要書面と契約書面の交付義務がある。購入が必要な商品がある場合は、その商品名・種類・数量まで記載する |
関連商品として「書籍(教材を含む)」が明記されているのが重要な点です。教材だけ買い取らされて指導だけ解約、という形にはならないということです。この上限を知らずに事業者の提示額をそのまま受け入れると、払わなくてよいお金を払うことになります。

もめている家庭の多くは、法律の中身ではなく「相手の言い分」で交渉しています。上限が決まっている以上、まず条文を読むのが最短です。
アルバイト側の「やばい」を、家庭の判断材料に混ぜない
検索結果の上位には、講師として働く大学生向けの口コミサイトが並びます。そこで語られている「やばい」は、給料の締め日、交通費、研修の内容といった働く側の条件です。家庭が払う金額や指導の質とは、直接つながりません。
先生の質そのものについては、公式が方針を書いています。あすなろは「あえてプロの家庭教師ではなく現役大学生の先生を意図的に選んでいる」と説明していて、理由として、勉強に苦手意識の強い子は大人が来ると萎縮して「わからない」と言えなくなるからだ、と書いています。これはプロ講師を期待して申し込むと確実に食い違う部分です。
指導日以外のサポートについても公式に記載があります。オンラインの学習ルームで最大週6時間の個別指導が受けられること、LINEでの質問に回数制限がないこと、どちらも追加料金がかからないことです。大学生講師である代わりに、質問できる回数で埋める設計になっています。
向く家庭と向かない家庭は、公式が自分で線を引いている
珍しいことに、あすなろは公式トップページに「勉強が得意でトップクラスの私立を目指す子にはオススメできません」と自分で書いています。対象は勉強が苦手な子・不登校・発達障害の子で、36年間・5万人以上の実績があるとしています。
| こういう家庭 | 判断 |
|---|---|
| 平均点前後で止まっていて、家で机に向かう習慣がない | 合う。設計がこの層に向いている |
| 不登校や発達特性があり、集団の塾が続かなかった | 合う。専門をうたっている |
| 難関私立・国立を狙っていて、指導内容の質を最優先したい | 合わない。公式が対象外と書いている |
| 教材は今使っているものだけでいい | 要確認。教材なしの指導法だと管理・サポート費が別途かかる |
料金の総額で他社と迷っている場合は、訪問型とオンライン型を同じ条件でそろえて比べた記事があります。


契約前に確認する5つ
| 確認すること | なぜ |
|---|---|
| 1コマの単価と、1回あたりのコマ数 | 指導料は1コマ単位。回数を掛けないと月額が出ない |
| 学習ゼミ代を付ける教科の数 | 1教科ごとの月額。教科数で総額が大きく変わる |
| 登録料と預かり金の扱い | 入会時の一時金。返る条件を書面で確認する |
| 担当する会社の名前 | 地域によって運営会社が違い、料金体系もそろっていない |
| 中途解約時の請求額 | 法定の上限を超えていないかを、契約書面でその場で照合する |
よくある質問
- 家庭教師あすなろは悪徳業者ですか?
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公式ページの金額と条件を見るかぎり、指導料は1コマ単位で明示され、支払いは指導した分だけ、学歴による料金差もないと書かれています。もめる原因になりやすいのは指導料ではなく、別枠の学習ゼミ代と、やめるときの請求額です。契約前に内訳を月ごとに分けて出してもらえば、判断できます。
- 結局、月にいくらかかりますか?
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公式は「スタート時の目安として月々15,000~25,000円」と書いています。ただしこれは指導料が中心の目安で、学習ゼミ代を何教科付けるかで変わります。英語・数学・国語は1教科あたり月4,400円、理科・社会は1教科あたり月3,300円です。
- 教材だけ残して指導をやめることはできますか?
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特定商取引法では、教材は「書籍(教材を含む)」として関連商品にあたり、クーリング・オフのときは関連商品の販売契約も一緒に解除できると定められています。教材だけ買い取る形を前提にする必要はありません。
- 先生は全員大学生ですか?
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公式は「あえてプロの家庭教師ではなく現役大学生の先生を意図的に選んでいる」と説明しています。勉強に苦手意識のある子ほど、年齢の近い相手のほうが質問できるという考え方です。プロ講師を求める家庭には合いません。
- バイトの口コミが悪いのは、指導の質が悪いということですか?
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別の話です。アルバイト向けの口コミは給料や研修など働く側の条件についてのもので、家庭が払う金額や指導内容とは切り離して読む必要があります。
この記事で確認した公式ページ
金額・条件は2026年9月10日に各公式ページで確認しました。改定されることがあるので、契約前に必ずご自身で確認してください。文部科学省の数字は、令和5年度子供の学習費調査の統計表から引いています。
家庭教師のあすなろ「時間をオーバーした場合、追加料金はかかりますか?」

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