共通テストの過去問解説が無料のサイト5選|科目別に使い分け

共通テストの過去問解説が無料のサイト5選|科目別に使い分け

共通テストの過去問は、解いたあとの解説が手に入るかで復習の質が変わります。ところが、試験を作っている大学入試センターの公式サイトに載っているのは過去3年分の問題と正解だけで、解説はありません(大学入試センター「過去3年分の試験問題」)。

その穴を埋めているのが、元塾講師や元教師が個人・小規模で運営している解説サイトです。この記事では、無料で読める5つのサイトを2026年10月28日に実際に開いて、科目・収録年度・中身・運営者を確認しました。2027年度(令和9年度)の共通テストは2027年1月16日(土)・17日(日)で(大学入試センター「令和9年度試験」)、10月28日から数えて残り80日です。

公式が載せる問題と正解(令和6〜8年度)3年分
大学受験の森の過去問(本試6年・追試4年)272本
10/28から試験初日(2027年1月16日)まで80日
【結論】科目別に使うサイト

全科目の答え合わせと解説→①大学受験の森/数学をセンター試験までさかのぼる→②おおぞらラボ/古文・漢文の訳を確かめる→③敬天塾/英語リーディングを日本語で解いてみる→④ニャマ先生のonline塾/地理を大問ごとに深く復習→⑤地理ラボ。まず公式から問題をダウンロードして時間を計って解き、答え合わせと解説は①、科目ごとの深掘りは②〜⑤で行うのが順番です。

この記事の目次

先に結論:公式で手に入るものと、5サイトの比較表

最初に、公式で無料で手に入るものと手に入らないものを分けておきます。

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大学入試センターの公式あるかこの記事のサイトで補えるもの
過去の問題(冊子のPDF)令和6〜8年度の3年分(本試験・追・再試験)①大学受験の森は2021年度からの問題PDFを掲載
正解(解答)同じく3年分①に設問ごとの正解と配点
解説なし①全科目、②数学、③古文・漢文、④英語、⑤地理
平均点の推移あり(本試験)—(公式で見る)
問題評価・分析委員会報告書令和6〜8年度—(公式で見る)
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サイト科目収録(2026年10月28日確認)中身運営
①大学受験の森全科目共通テスト本試験2021〜2026年度・追試験2023〜2026年度(計272本)、センター試験も掲載問題PDF・設問ごとの正解と配点・考え方・計算過程管理人のプロフィールに「京都大学工学部卒業」「鉄緑会で指導経験」
②おおぞらラボ数学共通テスト2021〜2026年度の本試・追試、2025年度旧課程、試作問題・試行調査、センター試験2011〜2020年度問題ごとの解説・単元別目次元塾講師(プロフィールの記載)
③敬天塾古文・漢文2023年度本試の古文〜2026年度本試・追試(一覧に12本)現代語訳・漫画であらすじ(2025・2026年度)東大文系専門のオンライン塾
④ニャマ先生のonline塾英語リーディング2024年度・2025年度全文和訳(2024年度はプリント28ページ)・単語リスト社会科の高校教師の経験がある元教師
⑤地理ラボ地理2023・2024年度地理B、2025年度地理総合・地理探究と旧地理B、2026年度地理総合・地理探究(本試験・計27本)大問ごとの解説コンセプトに「詳しすぎる高校地理」(運営者名は確認できず)
いまの状態使うサイト
解いた過去問の答え合わせをしたい①大学受験の森で正解と配点を確かめる
数学の同じ単元を何年分も解きたい②おおぞらラボの単元別目次
古文・漢文の本文が読めたか確かめたい③敬天塾の現代語訳と自分の訳を比べる
英語は時間が足りず、最後まで読めない④ニャマ先生の全文和訳を日本語で80分解く
地理の資料問題で、なぜその答えになるか分からない⑤地理ラボの大問別解説

過去問で一番もったいないのは、答え合わせで丸つけだけして終わることです。間違えた設問だけは、解説サイトで「なぜその選択肢になるか」まで読んでください。それから次の年度に進みます。

①大学受験の森|全科目の答え合わせと解説

大学受験の森は、共通テストの過去問を全科目まとめているサイトです。共通テストのインデックスページには、本試験が2021年度から2026年度までの6年分、追試験が2023年度から2026年度までの4年分、合わせて272本と書かれています(2026年10月28日確認)。センター試験の過去問のページもあります。

各科目のページは「過去問題」と「解答・解説」に分かれ、過去問題には試験問題のPDFと大問ごとの出題内容・配点・難易度の一覧、解答・解説には設問ごとの正解と配点・問題の要旨・考え方・計算過程が載っています。2025年度は新課程の最初の年で、旧課程の経過措置科目も出題されたため本試験・追試験それぞれ38科目、2026年度は新課程の23科目と説明されています。

解答・解説はサイトが独自に作ったもので、公式の正解・配点は、大学入試センターの発表で確認するよう注意書きがあります。管理人のプロフィールには、京都大学工学部卒業で、学習塾の鉄緑会で指導した経験があると書かれています。

向いている使い方

公式で手に入らない2021〜2023年度の問題を解くときの入口に。答え合わせをしたら、間違えた設問だけ「考え方」を読みます。

②おおぞらラボ|数学をセンター試験までさかのぼる

おおぞらラボは、共通テストとセンター試験の数学だけを解説しているサイトです。トップページには、共通テストの2021〜2026年度の本試・追試、2025年度の旧課程、2022年度の試作問題、2017・2018年度の試行調査、さらにセンター試験の2011〜2020年度までの解説が並んでいます。

ほかのサイトにない強みは単元別目次です。数学Ⅰ(数と式・図形と計量・二次関数・データの分析)、数学Ⅱ、数学A、数学B・Cの単元ごとに過去問を探せるので、苦手な単元だけを何年分も続けて解けます。更新も続いていて、2026年10月23日には、2026年度追試の数学Ⅰの解説が追加されていました。

運営者のプロフィールには「病気で退職した元塾講師」とあり、コンテンツはクリエイティブ・コモンズ(表示‐継承4.0)で提供されています。サイトには広告タグが見当たりませんでした。

向いている使い方

共通テストの過去問を一通り解いたあと、点が取れない単元を単元別目次から10年分。センター試験の問題も、単元によっては共通テスト対策の練習になります。

③敬天塾|古文・漢文の訳を確かめる

敬天塾は東大文系に特化したオンライン塾で、サイトに「共テ古典の現代語訳」というカテゴリがあります。一覧には、2023年度本試の古文から2026年度の本試・追試まで、古文と漢文の現代語訳が12本並んでいます(2026年10月28日確認)。

2025・2026年度の一部は漫画であらすじをつかめる形になっていて、2025年度本試の古文・漢文には設問別の正答率も載っています。各ページには「学校や塾でプリントして配っていただいても構いません」(ロゴを取らない条件)と書かれています。

向いている使い方

本文を読んだあと、自分の訳と現代語訳を1文ずつ比べる。どこで主語を取り違えたかが分かると、次の年度で同じミスをしなくなります。

④ニャマ先生のonline塾|英語リーディングを日本語で解いてみる

ニャマ先生のonline塾は、元教師が運営する学習サイトです。共通テストの英語リーディングについて、2024年度と2025年度の全文和訳を公開しています。2024年度の和訳はプリントでダウンロードでき、共通テストの形式に近い形で28ページと書かれています。運営者は自動翻訳を使わずに訳したと説明しています。

2025年度の記事には、本文に出た英単語・熟語のリストと、「ターゲット1900」など単語帳のカバー率を、運営者が集計した結果も載っています。サイトはまず日本語のまま80分を計って解いてみることを勧めていて、英語力の前に「速く読んで答える力」が足りているかを確かめられます。

向いている使い方

時間内に最後まで読めない人は、和訳で80分を計る。日本語でも終わらないなら、英語より先に解く順番と時間配分を見直します。

⑤地理ラボ|地理を大問ごとに深く復習

地理ラボは「詳しすぎる高校地理」を掲げる地理専門のサイトで、過去問解説のカテゴリに共通テスト地理の解説が27本あります(2026年10月28日確認)。内訳は、2023・2024年度の地理Bが各5本、2025年度の地理総合・地理探究が6本と旧地理Bが5本、2026年度の地理総合・地理探究が6本で、どれも本試験を大問ごとに1ページで解説しています。

コンセプトのページには、教科書の内容を暗記するだけでなく、「しくみや理由から説明」すると書かれています。資料やグラフの読み取りで「なぜこの国になるのか」が分からないときに、系統地理の解説記事とあわせて読めます。

向いている使い方

地理は2025年度から地理総合・地理探究に変わったので、まず2025・2026年度を解き、足りない分を2023・2024年度の地理Bで補います。

試験までの80日の回し方

2026年10月28日から2027年1月16日の試験初日までは80日です。過去問は新しい年度から解くのが基本ですが、2025年度から教育課程が変わったので、2024年度以前は科目によって範囲が違う点に注意してください(①の説明でも、2025年度は新課程の最初の年とされています)。

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時期やること使うサイト
10月末〜11月公式から令和8・7年度の問題を出して、時間を計って解く公式→①で答え合わせ
11月〜12月前半苦手な科目・単元を、年度をさかのぼって集中して解く②数学・③古文漢文・⑤地理
12月後半令和6年度と、①に載る2021〜2023年度を時間を計って解く①
1月間違えた設問だけ解き直し、英語は時間配分を最終確認①・④

解説サイトは解いたあとに読むものです。解く前に解説を読むと、時間を計った演習になりません。

時間配分の決め方は、別の記事で科目ごとにまとめています。

共通テストの過去問解説サイトについてよくある質問

共通テストの過去問はどこで無料で手に入りますか?

大学入試センターの公式サイトに、過去3年分(令和6〜8年度)の問題と正解が載っています(2026年10月28日確認)。それより前の2021〜2023年度の問題は、大学受験の森が問題PDFを掲載しています。

公式に解説はありますか?

公式に載っているのは問題と正解で、解説はありません。公式には平均点の推移や、問題評価・分析委員会報告書も載っています。

解説サイトの答えが公式と違ったら?

公式の正解を優先してください。大学受験の森も、解答・解説は独自に作成したもので、公式の正解と配点は大学入試センターの発表を確認するよう書いています。

2024年度以前の過去問は解く意味がありますか?

2025年度から教育課程が変わったため、科目によって範囲や形式が違います。まず2025・2026年度を解き、残りの時間で古い年度を範囲が重なる単元から使うのが無駄がありません。

学校や塾で配ってもいいですか?

敬天塾の現代語訳はロゴを残す条件でプリント配布を認めています。おおぞらラボはクリエイティブ・コモンズ(表示‐継承4.0)です。それ以外は各サイトの規約を確認してください。

この記事で確認した資料

大学入試センターの「過去3年分の試験問題」「令和9年度試験」「大学入学共通テスト」のページ(大学入試センター)を2026年10月28日に確認しました。掲載した5サイトも同じ日にすべて実際に開き、科目・収録年度・本数・運営者の自己紹介を確認しています。本数はサイト内の記載か、一覧ページの記事数(地理ラボは2023・2024年度各5本+2025年度11本+2026年度6本=27本)です。ページは会員登録の画面なしで開けましたが、各サイトの内容は更新されることがあります。閉鎖が確認できたサイトは削除します。

科目ごとの無料サイトは、別の記事にもまとめています。

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この記事を書いた人

兵庫県の学習塾で塾長を経験。私大理系卒。塾バイト・家庭教師を経て、長年の経験を基に幅広く受験をサポートします。生徒だけでなく、それを支える保護者や先生の力にもなりたいという思いで立ち上げました。

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