中学校の技術・家庭科(技術分野)では、プログラミングを学びます。ただ、授業で触れる時間は限られていて、「もっとやってみたい」「授業の内容が分からない」と感じる中学生もいるはずです。
無料で、しかも登録なしでブラウザから始められる学習サイトは、個人や小さな教室がいくつも公開しています。この記事では、中学生が使えるプログラミングのサイトを6つ、実際に開いて「誰が作っているか・何が学べるか・登録が要るか・注意点は何か」を確認しました(2026年10月16日確認)。
Webページを作りたい→①start-web-programming(HTML・CSS・JavaScript)/Pythonを学びたい→②Pythonやろうぜ!!/遊びながらコードの中身を見たい→③ひなテックGames/インストールなしでPythonを動かしたい→④PiaIDE Labs/授業で使う教材を探したい→⑤ギジュツドットコム/Scratchを復習したい→⑥TechKidzACADEMY。
先に結論:6サイトの比較表
| サイト | 作っている人 | 学べること | 登録・費用 |
|---|---|---|---|
| ①start-web-programming | 現役Webエンジニア | HTML・CSS・JavaScriptとGit | 登録不要・無料(広告あり) |
| ②Pythonやろうぜ!! | 個人(FulLine) | Pythonの基礎と、作品づくり | 個人利用は無料(団体利用は要問い合わせ) |
| ③ひなテックGames | 国分寺のプログラミング教室 | ゲームを遊び、中のコードを読む、タイピング | 登録・インストール不要・無料 |
| ④PiaIDE Labs | 大学院生の開発者 | ブラウザだけでPythonを動かす環境 | 登録不要・無料 |
| ⑤ギジュツドットコム | 一般社団法人ギジュツドットコム | 技術科の先生が授業で使う教材集 | 教材ごとに案内を確認 |
| ⑥TechKidzACADEMY | プログラミング教室のアドバイザー(代表) | Scratchの使い方とゲーム作り | ダウンロード教材は無料(有料教材の案内もあり) |
①③④は、2026年10月16日の時点で会員登録なしで中身を開けました。②は規約で「個人利用において無料」とされています。

プログラミングは、読むだけでは身につきません。どのサイトでも、解説を読んだらすぐに自分の手で打って動かしてください。エラーが出たら、それが勉強の本番です。
目的別:どのサイトから始めるか
| やりたいこと | 最初に開くサイト | 次に使うサイト |
|---|---|---|
| 自分のWebページを作ってみたい | ①のHTMLコース | CSS→JavaScriptの順に同じサイトで |
| Pythonを一から学びたい | ②のSTEP1(CH01) | ④でインストールなしに試す |
| まず楽しく触れてみたい | ③のゲームを遊ぶ | Scratchでブロックの中身を見る |
| 学校のScratchの宿題を復習したい | ⑥の入門編 | ③でゲームの作り方を見る |
| 先生に勧めたい・授業の補足にしたい | ⑤の教材一覧 | ③の先生向けガイド |
①start-web-programming|HTML・CSS・JavaScriptでWebページを作る
start-web-programmingは、「中学生・高校生のための無料プログラミング学習サイト」と名乗るサイトです。このサイトについてによると、運営者は現役のWebエンジニアで、サイトの開設は2026年4月です。
トップには「HTML・CSS・JavaScript の3つの言葉を順番に学ぶ、全19レッスン。1レッスン30分」とあり、「無料・登録不要」と明記されています。ほかにGitのコース、問題ドリル、用語集、チートシート、エラー辞典もあります。文章は、専門用語に読み方と意味を付ける、一文を短くする方針で書かれているとのことです。
ページには広告が表示されます(サイト内に「登録不要・広告あり」と書かれています)。また、VS Codeのインストールなどを説明する環境構築ガイドがあり、コードを書くにはパソコンのほうが進めやすいです。
なぜ勧めるか:レッスンごとに「やってみよう」の課題があり、HTMLからJavaScriptまでを1つのサイトで順番に学べて、全部無料・登録なしだからです。
②Pythonやろうぜ!!|中学生・高校生向けのPython
Pythonやろうぜ!!は、「中学生・高校生向けPython学習サイト」です。キャラクターの立ち絵を使った解説が特徴で、解説と問題のページが並びます。
構成は、STEP1が「Pythonの基礎を学ぶ」(CH01 まずはここから、環境設定、VSCode、標準ライブラリ、外部ライブラリ、もう少し)、STEP2が「作品を作ってみよう」です。作品には、じゃんけんゲーム、ポケモン図鑑のWebアプリ、ホッケーのゲーム、飲食店の検索マップ、生成AIを使った必殺技ジェネレーターなどが並びます。
CH01は「ブラウザだけでOK」ですが、CH02以降はパソコンへの環境設定が必要です。学習の進み具合は「この端末だけ」に保存されます。利用規約には、未成年が使うときは保護者の同意を得ること、学校・塾・部活での教材利用は事前に問い合わせることが書かれています。
なぜ勧めるか:Pythonの基礎から作品づくりまで、解説と問題が1つのサイトにそろっていて、最初の章はブラウザだけで試せるからです。
③ひなテックGames|遊んだゲームの中身をそのまま読む
ひなテックGamesは、東京・国分寺のプログラミング教室「ひなテック」のサイトで、ブラウザで遊べる無料ゲームを公開しています。インストールもアカウント登録も要りません。
特徴は、遊んだゲームを(Scratch版のあるものは)ブロックで開いたり、ソースコードを読んだり、書き換えて動かしたりできることです。小学生・中学生向けのタイピング練習(無料・登録なし・広告なし)もあります。
先生向けの中学校のガイドでは、技術・家庭「D 情報の技術」のうちプログラミングを扱うのは(2)と(3)だと整理したうえで、このサイトが役に立つのは(1)と(4)と、(2)に入る前の「コードを読み書きする力」の準備で、(3)には対応しないと、できないことまで書いています。
ゲームのページには広告枠(「スポンサーリンク」)があります。タイピング練習のコースは広告なしと書かれています。
なぜ勧めるか:勉強の前に「コードを書く」ことのイメージをつかむのに向いていて、サイトが対応できる範囲を自分で正直に書いているからです。
④PiaIDE Labs|インストールなしでPythonを動かす
PiaIDE Labsは、ブラウザだけで動くPythonの実行環境です。運営元のPiaIDEのトップページに「登録不要で今すぐ試せる、ブラウザ完結のPython実行環境」とあります。キーボード入力(input)を待つプログラムや、グラフの描画(Matplotlib)、Webカメラを使った顔認識(OpenCV)を、環境構築なしで動かせます。
開発したのは、静岡大学大学院の若林遥大さんです。プロフィールには、2023年5月からプログラミング塾の講師をしていることが書かれています。同じ開発者の教育支援システムPiaIDEの実行エンジンを使っていて、公開日は2026年8月22日です。
ブラウザの中で動くため、パソコン本体のファイルやネットワークは使えません。使えるライブラリも、純粋なPythonのものなどに限られます(サイトの「研究背景と設計思想」に書かれています)。学校の授業で使えるかは、先生に確認してください。
なぜ勧めるか:パソコンにPythonを入れなくても、ブラウザを開いてすぐに動かして試せるからです。②で習った書き方を確かめるのに向いています。
⑤ギジュツドットコム|技術科の先生が授業で使う教材集
ギジュツドットコムは、一般社団法人ギジュツドットコムが運営する「技術のオモシロ教材集」で、技術教育の教材を先生が持ち寄って公開しています。
オンライン教材のページには、Xcratch(Scratch系のツール)で機械学習を体験する教材(2026年2月)、チャットボットをプログラミングする「ChatBot-edu」、日本のエネルギー政策を決めるシミュレーションゲームなどが並んでいます。
これは先生向けの教材集で、中学生が一人で順番に学ぶ講座ではありません。教材ごとに作者と利用条件が違うので、使う前に各教材のページの案内を読んでください。
なぜ勧めるか:「機械学習」「チャットボット」のように、授業で習う範囲の少し先を体験できる教材が、先生の手で公開されているからです。

⑥TechKidzACADEMY|Scratchの使い方とゲーム作り
TechKidzACADEMYは、Scratch(スクラッチ)の使い方とゲームの作り方を紹介するサイトです。このサイトについてによると、運営は代表の熊谷基継さんで、プログラミング教室のアドバイザーや教材の開発に関わっています。
「はじめてのScratch」「ネコをつかまえるゲーム」「恐竜をつかまえるゲーム」「楽器を演奏しよう」「動く絵本をつくろう」「数字好きの火星人のクイズに答える」といったゲーム作りの回があり、ブロックを「ひらがな」で表示する方法や、作品の保存・共有の方法も記事になっています。
小学生向けの内容が多いサイトです。中学生は、学校でScratchを使うときの使い方の確認や、ブロックの意味の復習に使うのが合っています。
なぜ勧めるか:Scratchの基本操作(保存・共有・リミックスなど)が、1つずつ記事になっていて、困ったときに調べやすいからです。
2週間で「作って動かす」までの進め方
サイトを決めたら、動かして終わりにせず、自分で1か所だけ変えてみてください。たとえばHTMLの文字を変える、Pythonの数字を変える、ゲームの速さを変える、です。
| 日数 | やること | 使うサイト |
|---|---|---|
| 1〜3日目 | 最初の1レッスンを読み、書いてあるとおりに打って動かす | ①のHTML、または②のCH01 |
| 4〜7日目 | レッスンを毎日1つ進め、できたら1か所だけ自分で変える | ①または② |
| 8〜10日目 | エラーが出たら、文字を1つずつ見直して直す | ①のエラー辞典/④で動かして確認 |
| 11〜14日目 | 小さな作品(自己紹介ページ、じゃんけん)を1つ作る | ①または②のSTEP2 |

エラーが出たときは、最後に打った1行だけを疑ってください。カッコや引用符の閉じ忘れ、全角と半角の混在が、よくある原因です。
ひとりで進めるのが難しいとき:公式に料金を出している2社
自分で進めても同じ単元でつまずき続けるときは、教えてもらえる場所を足すのも1つの方法です。公式サイトに月額が出ている2社を並べます。
通塾なら【森塾】
。中学生は11,700円〜(週1回・月3回・80分・首都圏)で、1科目+20点の成績保証と無料体験があります。成績保証は英語が対象外で、60点以上で入塾した場合は「80点以上」の保証になるなど条件があります(森塾の料金と保証の条件)。
オンラインなら【そら塾】
。中1・中2は月7,800円〜10,400円(週1回・80分・1対2)で、最大1ヶ月の無料体験があります。
どちらも「〜円から」は下限で、学年・地域・回数で上がります。年間の総額を聞いてから比べてください。


中学生のプログラミング学習についてよくある質問
- 中学生が無料でプログラミングを学べるサイトはどれですか?
-
Webページなら①start-web-programming、Pythonなら②Pythonやろうぜ!!、ゲームで触れるなら③ひなテックGames、Scratchの復習なら⑥TechKidzACADEMYです。2026年10月16日の時点で、①③④は登録なしで開けました。
- パソコンがなくても学べますか?
-
①はスマホでも読めると書かれていますが、コードを打つにはパソコンのほうが進めやすいです。②は環境設定が必要な章があります。パソコンの利用は、家の人に相談してください。
- 学校の授業の助けになりますか?
-
なります。ただ、学校の授業で扱うのは「ネットワークを利用した双方向性のあるコンテンツ」などの決まった内容なので、授業で使う言語(Scratchなど)に近いサイトから始めるのが安全です。
- 無料の学習サイトで気をつけることは?
-
個人情報を入力しないことと、広告を押さないことです。①と③、⑥のサイトには広告が表示される場合があります。会員登録が必要なサイトは、保護者に確認してから登録してください。
- 学校や塾の先生が授業で使ってもいいですか?
-
サイトごとに決まりが違います。②は規約で学校・塾などの団体利用は事前に問い合わせることとしています。⑤は教材ごとの案内を確認してください。
この記事で確認した資料
掲載した6サイトは、2026年10月16日にすべて実際に開いて、運営者・登録の要否・扱う内容・注意点を確認しました。運営者の情報は各サイトのプロフィール・利用規約の記載、レッスン数などはサイトの表示によります。閉鎖や内容の変更が確認できたサイトは差し替えます。
高校の情報Ⅰを無料で学べるサイトは、別の記事でまとめています。




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