私立高校の無償化はいくら残る?2026年度の金額・県別の違いと計算ツール

私立高校の無償化はいくら残る?2026年度の金額・県別の違いと計算ツール

2026年度(令和8年度)から、高等学校等就学支援金の所得制限がなくなりました。私立高校(全日制)は、授業料に対して年457,200円まで国が支援します。年収に関係なく対象になるため、「私立も無償になるの?」と聞かれることが増えています。

結論を先に書くと、授業料が年457,200円以内の学校なら授業料の自己負担はなくなります。ただし、授業料が上限を超える分、入学金、施設設備費、制服、教材、通学費などは残ります。この記事は、文部科学省の公式資料で制度の中身を確かめ、47都道府県の独自の支援を各県の公式ページで調べて、実質いくら残るかを出す計算ツールまでまとめたものです(確認日:2026年10月5日)。

この記事の結論

①2026年度から所得制限なし。私立全日制は年457,200円まで、公立全日制は年118,800円まで支援/②「無償」になるのは授業料だけ。上限を超える授業料と授業料以外の費用は残る/③支援は学校が代わりに受け取り、授業料から引かれる。申請しないと受けられない/④都道府県の独自支援は、20都道府県で令和8年度の金額と年収区分を公式で確認して計算に入れた。12県は令和8年度の公式案内に授業料の県独自上乗せの記載が見当たらない(廃止かは未確認)。15県は一部のみ・旧年度のみ・未取得などで計算に入れていない(県ごとの状況は表のとおり)

「無償化」は正確には授業料への支援です。文部科学省のQ&Aも「的確な表現としては、授業料を支援する高等学校等就学支援金です」と書いています。

この記事の目次

私立高校の実質負担を計算する

学校の募集要項にある授業料と、住んでいる都道府県、世帯の年収の目安を入れてください。授業料以外の費用は、わからなければボタンで全国平均(文部科学省の調査)を入れられます。

私立高校の実質負担 計算ツール(2026年度)

学校の授業料と都道府県を入れると、国の就学支援金と県の独自支援を引いた年間の自己負担を出します。入力した内容は送信されません(このページの中だけで計算します)。

試す(仮の金額):東京都・年収450万円大阪府・授業料70万円埼玉県・年収400万円

この計算の前提(2026年10月5日に確認)

  • 国の就学支援金は令和8年度(2026年度)の新制度で、所得制限なし。年額の上限は私立全日制457,200円・私立通信制337,200円・公立全日制118,800円。授業料がこれより低ければ授業料の額が上限です。
  • 日本国籍・特別永住者・永住者など新制度の対象になる生徒を想定しています。対象外の生徒には別の支援があります。
  • 大阪府は、府が指定する就学支援推進校に在籍する府内在住の生徒だけが対象です。授業料と施設整備費等を合わせた授業料等が年63万円を超える分は学校が負担し、保護者の負担は0円です。推進校かどうかは府の一覧で確認してください。
  • 県の独自支援は、各県の公式ページで金額と年収の区分が確認できた20都道府県だけ計算します(山形県のように国と同額の県も含みます)。それ以外は国の支援だけで計算し、画面に理由を出します。
  • 年収の目安は、両親の一方が働く4人世帯(高校生と中学生)の目安です。実際の判定は、市町村民税の所得割額などで行われます。
  • 制度は変わります。申し込む前に、学校と都道府県の最新の案内で確認してください。

計算ツールは、国の上限と県の公式の区分を引くだけの単純な計算です。下の表のとおり、授業料が同じでも県と年収で自己負担は変わります(授業料などは仮の金額)。

例(私立全日制)授業料(年額・仮定。計算の入力)授業料の自己負担(計算)2年目以降の年間負担(計算)
東京都・年収目安450万円480,000円0円400,000円(1年目は650,000円)
大阪府・年収目安700万円700,000円0円300,000円(1年目は550,000円)
埼玉県・年収目安400万円480,000円22,800円322,800円(1年目は349,800円)
愛知県・年収目安450万円550,000円92,800円492,800円(1年目は542,800円)
宮城県・年収目安450万円600,000円142,800円542,800円(1年目は792,800円)

施設設備費100,000円、制服・教材・通学・修学旅行・部活などの合計300,000円、入学金250,000円を、すべての例で同じに置いた計算です。実際の金額は学校によって違うので、候補の学校の募集要項の数字を入れてください。

対象と金額:2026年度の就学支援金

就学支援金は、授業料に充てるために国が支給するお金です。文部科学省の「新制度の概要」によると、2026年度の支給上限額は次のとおりです(年額)。

学校の種類国立公立私立
高等学校 全日制115,200円118,800円457,200円
高等学校 定時制(該当なし)32,400円457,200円
高等学校 通信制(該当なし)6,240円337,200円

私立の全日制は月額で38,100円、公立の全日制は月額9,900円です。所得制限はなく、世帯の年収にかかわらず同じ額が使えます。授業料が上限より低い場合は、授業料の額までです。

2025年度までとの違い

令和2〜7年度の支給限度額は、私立全日制で年収目安590万円未満が396,000円、590万円以上910万円未満が118,800円でした(文部科学省の概要資料の参考表)。2026年度は、①所得制限の撤廃、②私立全日制の上限を457,200円に引き上げ、③対象を日本国籍・特別永住者・永住者などに限定、④費用負担を国10/10から国3/4・都道府県1/4へ、と変わりました(令和8年4月1日施行)。

対象になる学校は、高等学校(全日制・定時制・通信制)、中等教育学校(後期課程)、特別支援学校(高等部)、高等専門学校(1〜3年)、専修学校高等課程などです。サポート校は対象外です。新制度の対象外になる生徒(外国籍などで在留資格の要件に当たらない人)には、経過措置や「高校生等・新修学支援金」という別の支援があり、年収約910万円未満は年額上限39万6,000円です。

いつから・手続き:申請しないと受けられない

項目公式の説明
いつから令和8年(2026年)4月1日から(法律の施行日)
申請受給資格の申請が必要。日本国籍の方はオンライン(e-Shien)で申請できる。方法・書類・期日は学校や都道府県で違う
支給の開始原則として申し込みが行われた月から。提出期日に遅れないよう注意
誰が受け取るか学校設置者が生徒本人に代わって受け取り、授業料に充てる。上限との差額は保護者が支払う
支給の期間全日制は36月まで、定時制・通信制は原則48月まで

令和8年度の手続きの流れは、文部科学省の図「令和8年度における申請・認定手続き(イメージ)」では、4月に在校生の受給資格の「確認」申請と新入生の「認定」申請が始まります(生徒側のオンライン申請。書類による申請も可能)。5〜6月に都道府県が国籍・在留資格等を確認し、認定通知を発出します。支給の決定期間は4月から翌3月までです。オンラインで申請して国籍が日本国以外と判定された場合は不認定通知が届き、学校の案内にしたがって別の手続きを行います。

授業料を先に払う学校もある

就学支援金は基本的に授業料を徴収するときに差し引かれますが、学校によっては先に授業料を全額徴収し、後から差額を還付します。還付の時期は学校に確認してください。経済的に困難な家庭に対しては、授業料徴収の猶予措置が使える場合もあります。

都道府県別の違い:独自の支援を公式ページで調べた結果

国の支援とは別に、都道府県が独自に上乗せや入学金の補助をしています。2026年10月5日に47都道府県の公式ページを開いて確認しました。令和8年度の金額と年収区分が公式に書いてあり、計算ツールに入れたのは20都道府県です。12県(茨城・栃木・群馬・兵庫・滋賀・和歌山・香川・愛媛・高知・佐賀・宮崎・沖縄)は、令和8年度の公式案内に授業料の県独自の上乗せの記載が見当たりませんでした(廃止されたかどうかは確認できていません)。熊本は、県の公式資料に令和5年度に授業料減免を廃止したとありますが、令和8年度の状況は確認できていません。残りの14県は、令和8年度の案内を確認できなかった(宮城・秋田・三重)、令和7年度以前の案内しか見つからなかった(新潟・大分)、令和8年度の資料と旧ページが食い違う(富山・石川)、金額が就学支援金込みの合計か上乗せ分か読み取れない・一部しか確認できない・確認できた制度が授業料の通常の上乗せではない(岩手・福島・長野・岐阜・徳島・福岡・長崎)のいずれかで、計算には入れていません。これらの県は「公式で確認」のリンクから、県の担当課の案内を見てください。

表の読み方

「授業料の上限(国込み)」は、国の就学支援金と県の支援を合わせた年額の上限です。県が月額で書いている場合は12か月分の計算値です。「記載が見当たらない」と書いた県は、令和8年度の公式案内に載っていないという意味で、廃止された(なくなった)という意味ではありません。計算ツールは国の支援だけで計算します。県の入学金や施設費の補助は授業料とは別の制度です。

北海道・東北

県令和8年度の独自支援公式
北海道取得(令和8年度)
就学支援金に上乗せして月額最大2,000円(年24,000円)。年収目安約590万円未満が対象
条件:年収目安約590万円未満
授業料の上限(国込み):481,200円(計算:457,200円+24,000円)
公式ページ
青森取得(令和8年度)
入学金に年5万円まで(新入生)。授業料への県の上乗せは記載なし
条件:年収目安270万円未満
授業料の上限(国込み):授業料は457,200円
公式ページ
岩手記載見当たらず(要綱は残る・運用は未確認)
令和8年度の公式案内に高校授業料の県独自支援の記載が見当たらない。ただし交付要綱(令和5年改正)に授業料減免の定めが残り、令和8年度に使われているかは公式で未確認
公式で確認
宮城未取得
補助金要綱に授業料軽減の名称はあるが、令和8年度の保護者向けの金額・区分の公開ページを確認できない(令和8年度当初予算に授業料等軽減の事業名あり・内訳は不明)
公式で確認
秋田未取得
令和8年度の公式ページで、授業料の県独自補助の金額・区分を確認できない
公式で確認
山形取得(令和8年度)
授業料の補助上限は国と同じ年457,200円(全日制・世帯収入に関わらず)。県の上乗せの記載はなし。県独自は入学金等の軽減事業
条件:所得制限なし
授業料の上限(国込み):457,200円(国と同額・県の上乗せの記載なし)
公式ページ
福島取得(金額の読み方に注意)
授業料減免を行う学校設置者への補助。公式の上限は、生活保護世帯が年546,000円、年収450万円以下の世帯等が年471,000円(就学支援金との関係は公式で確認。合計か県の上乗せかが文面で判断できないため計算には入れていません)。入学料支援あり
公式で確認

関東

県令和8年度の独自支援公式
東京取得(令和8年度)
授業料軽減助成金。国と合わせて年50万1,000円まで(都の助成上限は年4万3,800円)
条件:所得制限なし
授業料の上限(国込み):501,000円
公式ページ
埼玉取得(令和8年度)
父母負担軽減事業補助金。授業料は国の就学支援金のまま、県は施設費等納付金と入学金を補助(所得要件あり)
条件:年収目安約500万円未満(基準①)・約609万円未満(基準②)
授業料の上限(国込み):授業料は457,200円(県の上乗せなし)
公式ページ
千葉取得(令和8年度)
県の授業料減免は廃止。経過措置で令和8年度の新入生・在校生は年収約640万円未満なら授業料相当額を全額支給(令和10年度まで予定)
条件:年収約640万円未満(経過措置)
授業料の上限(国込み):授業料相当額を全額
公式ページ
神奈川取得(令和8年度)
学費補助金。授業料は国と合わせて最大48万円。入学金は年収目安750万円未満で最大10万円〜21万2,000円
条件:授業料は所得制限なし。入学金は年収目安約750万円未満
授業料の上限(国込み):480,000円(計算:457,200円+22,800円)
公式ページ
茨城令和8年度の公式案内に授業料の県独自上乗せの記載が見当たらない(廃止かは未確認)
令和8年度のリーフレットの授業料支援は就学支援金のみ。県独自の入学金減免は令和7年度入学者の記載のまま
公式で確認
栃木令和8年度の公式案内に授業料の県独自上乗せの記載が見当たらない(廃止かは未確認)
令和8年度の支援一覧の授業料支援は就学支援金のみ。入学料減免(非課税70,000円など)と給付金は授業料以外
公式で確認
群馬令和8年度の公式案内に授業料の県独自上乗せの記載が見当たらない(廃止かは未確認)
私学担当課の補助金一覧に高校の授業料補助の記載が見当たらない。入学金減免(非課税6万円など)と給付金は授業料以外
公式で確認

中部

県令和8年度の独自支援公式
新潟旧年度の案内のみ
学費軽減制度の案内(2025年7月更新)は旧上限(就学支援金118,800円)が前提。令和8年度の改定を公式で確認できない
公式で確認
富山令和8年度と旧記載が食い違い(公式で確認)
令和8年度:当初予算の資料は授業料支援を「すべての該当世帯・上限45万7,200円」とし、県の上乗せは載っていない。旧記載:県のページ(2025年10月更新)に県単独の授業料助成(令和7年度の案内)が残る。両者の関係は公式で未確認で、旧年度の金額は計算に入れていません
公式で確認
石川令和8年度と旧記載が食い違い(公式で確認)
令和8年度:当初予算の資料は授業料支援を「所得制限なく一律・上限45万7,200円」とし、県の上乗せは載っていない。旧記載:令和5年度の資料に授業料軽減補助金があり、継続か廃止かは公式で未確認。授業料以外は教育費負担軽減奨学金
公式で確認
福井取得(令和8年度)
学納金減免制度。授業料ではなく施設設備費等を年収目安に応じて年9万円・4.5万円・3万円
条件:年収目安約590万円未満
授業料の上限(国込み):授業料は457,200円(県の上乗せの記載なし)
公式ページ
山梨取得(令和8年度)
入学金サポート(全日制は最大20万円)と入学準備サポート5万円。授業料の上乗せは記載なし
条件:住民税非課税(年収270万円未満程度)・生活保護
授業料の上限(国込み):授業料は457,200円
公式ページ
長野取得
就学支援金の受給期間を満了した生徒の残りの授業料と、入学金(24,500円)を学校法人に補助。通常の受給期間内の上乗せではない
公式で確認
岐阜取得
入学金軽減補助(上限50,000円)あり。授業料の軽減補助金は外国籍等の生徒向けで、日本国籍等の生徒の授業料上乗せは記載なし
公式で確認
静岡取得(令和8年度)
県単の上乗せ月額4,650円(概ね年収270万円未満)
条件:概ね年収270万円未満
授業料の上限(国込み):513,000円(計算:月42,750円×12か月)
公式ページ
愛知取得(令和8年度)
授業料の補助上限は国と同じ。入学納付金を全日制200,000円まで補助
条件:所得制限なし
授業料の上限(国込み):457,200円(授業料は国と同額)
公式ページ

近畿

県令和8年度の独自支援公式
大阪取得(令和8年度)
就学支援推進校のみ。国と合わせて授業料等(施設整備費等を含む)年間63万円まで補助。63万円を超える分は学校が負担し、保護者の負担は0円
条件:所得制限なし・府内在住・就学支援推進校に在籍
授業料の上限(国込み):630,000円(授業料等。施設整備費等を含む)
公式ページ
兵庫令和8年度の公式案内に授業料の県独自上乗せの記載が見当たらない(廃止かは未確認)
令和8年度の案内は就学支援金・奨学給付金・入学金支援の3本。授業料の県上乗せの記載が見当たらない
公式で確認
三重未取得
県の家庭向け案内に授業料の県上乗せの記載は見当たらない。一方、令和8年度当初予算に「授業料減免を行った学校法人に対する助成」の記載があり、対象・金額は公式で未確認
公式で確認
滋賀令和8年度の公式案内に授業料の県独自上乗せの記載が見当たらない(廃止かは未確認)
令和8年度の概要ページの授業料支援は就学支援金のみ(外国籍生徒等向けの別の補助は日本国籍の生徒の上乗せではない)
公式で確認
奈良取得(令和8年度)
国と合わせて全日制は年間最大63万円(授業料・施設整備費等)
条件:所得制限なし
授業料の上限(国込み):630,000円
公式ページ
京都取得(令和8年度)
あんしん修学支援。国と合わせて年65万円(生活保護世帯は98万円)。590万円以上でも同時在学の兄弟姉妹がいれば加算
条件:年収目安590万円未満(算定基準額154,500円未満)
授業料の上限(国込み):650,000円
公式ページ
和歌山令和8年度の公式案内に授業料の県独自上乗せの記載が見当たらない(廃止かは未確認)
令和8年度の案内は就学支援金と奨学給付金のみ。授業料の県上乗せの記載が見当たらない
公式で確認

中国

県令和8年度の独自支援公式
鳥取取得(令和8年度)
総合支援金。国に上乗せして月額3,600円(生活保護世帯は7,200円)
条件:年収目安270万円未満
授業料の上限(国込み):500,400円(計算:月41,700円×12か月)
公式ページ
岡山取得(令和8年度)
納付金減免補助金(学校法人への補助)。年収区分ごとに年6万円・4.8万円・2.4万円以内
条件:年収目安590万円未満
授業料の上限(国込み):最大517,200円(計算:457,200円+60,000円)
公式ページ
島根取得(令和8年度)
授業料減免制度。授業料から就学支援金の額を引いた額を減免(学校に確認)
条件:年収目安270万円未満程度・生活保護
授業料の上限(国込み):授業料から就学支援金を引いた額を減免
公式ページ
山口取得(令和8年度)
入学時納付金を上限7万円まで助成。授業料の上乗せは記載なし
条件:世帯年収350万円未満程度・生活保護
授業料の上限(国込み):授業料は457,200円
公式ページ
広島取得(令和8年度)
授業料等軽減補助金。就学支援金との合計で年60万円まで。入学時納入金は180,000円まで
条件:年収目安350万円未満・生活保護世帯
授業料の上限(国込み):600,000円
公式ページ

四国

県令和8年度の独自支援公式
徳島取得(金額は公式の要綱で確認)
授業料軽減事業補助金(学校設置者への補助)。令和8年度の案内に金額・区分の数字がなく、要綱は令和6年10月改正版
公式で確認
香川令和8年度の公式案内に授業料の県独自上乗せの記載が見当たらない(廃止かは未確認)
令和8年度の授業料に関する支援は就学支援金のみ。入学金軽減補助(全日制5万円)は入学金だけ
公式で確認
愛媛令和8年度の公式案内に授業料の県独自上乗せの記載が見当たらない(廃止かは未確認)
私学担当課のページ一覧に高校授業料の県上乗せが見当たらない(家計急変世帯の授業料減免は中学校等のみ)。ほかの課に制度がある可能性は未確認
公式で確認
高知令和8年度の公式案内に授業料の県独自上乗せの記載が見当たらない(廃止かは未確認)
令和8年度の案内は就学支援金・奨学給付金など。授業料の県上乗せの記載が見当たらない(授業料減免補助金の高校の対象は再就学支援金の受給世帯のみ)
公式で確認

九州・沖縄

県令和8年度の独自支援公式
福岡取得(一部のみ)
学校納付金軽減補助金(月額9,900円が上限と記載。生活基準要件のある世帯が対象)。通常分の本体ページは確認できなかった
公式で確認
佐賀令和8年度の公式案内に授業料の県独自上乗せの記載が見当たらない(廃止かは未確認)
令和8年度の私立学校ページ・当初予算資料に授業料の県上乗せの記載が見当たらない(高校1年生への一律1万円給付は授業料ではない)
公式で確認
長崎取得(一部のみ)
授業料軽減補助金。令和8年度は生活保護世帯と施設入所者に、県内授業料の最高額を上限に支援(県議会の会議録)。入学金支援(上限3万円)も新設
公式で確認
熊本令和5年度に廃止と県の私学白書に記載(令和8年度は未確認)
県の「令和7年度熊本私学白書」に、授業料減免補助を令和5年度から廃止し入学金減免補助に置き換えたと記載。令和8年度の状況は公式で未確認
公式で確認
大分旧年度の案内のみ
令和7年度の案内のみ(年収約590万円以上910万円未満に月額10,000円など)。令和8年度の見直しを公式で確認できない
公式で確認
宮崎令和8年度の公式案内に授業料の県独自上乗せの記載が見当たらない(廃止かは未確認)
私立学校ページに全日制の授業料への県の上乗せの記載が見当たらない
公式で確認
鹿児島取得(令和8年度)
授業料軽減費補助。非課税世帯などは月額4,950円まで(生活保護世帯は月8,000円)
条件:住民税非課税・均等割のみの世帯など
授業料の上限(国込み):516,600円(計算:457,200円+月4,950円×12か月)
公式ページ
沖縄令和8年度の公式案内に授業料の県独自上乗せの記載が見当たらない(廃止かは未確認)
就学支援の一覧に授業料の県上乗せの記載が見当たらない(県独自は通学費関連など)
公式で確認

各県の制度は、学校設置者への補助で、生徒本人に直接支払われるものではないことが多く、認定までは通常の学費を納めて、後から払い戻す学校もあります。県内に住んでいるかどうかの要件(学校所在地か、保護者の住所か)も県ごとに違います。

残る費用の内訳:授業料以外はそのまま残る

就学支援金が使えるのは授業料だけです。授業料以外にいくらかかるのか、文部科学省の「令和5年度子供の学習費調査」(高等学校・全日制、保護者が支出した1年間の平均)で見ます。入学金等は3学年の平均なので、1年目に集中します。

費目(年額)公立私立
授業料45,272円279,170円
入学金等18,027円80,290円
学校納付金等35,630円127,346円
修学旅行費等36,500円62,778円
図書・学用品・実習材料費等62,284円73,312円
教科外活動費49,499円63,440円
通学関係費97,634円136,790円
その他6,677円9,524円
学校教育費351,523円832,650円

授業料を除いた学校教育費は、公立が306,251円、私立が553,480円です(計算:学校教育費−授業料)。この調査は令和5年度のもので、授業料の欄は2026年度の制度改正で変わるため、授業料以外の項目を目安にしてください。塾や習い事などの学校外活動費は別で、私立の全日制は平均346,611円、公立は245,431円です。

授業料以外を支える制度:高校生等奨学給付金

教科書費や教材費など授業料以外の教育費への返還不要の給付金です。令和8年度の私立・全日制の給付額は、住民税非課税世帯で152,000円、年収270万円以上380万円未満で50,670円、380万円以上490万円未満で38,000円です(4人世帯の目安)。就学支援金とは別に、都道府県または学校へ申し込みます。都道府県によって実施状況が異なります。

私立を選ぶときの見方

確認すること理由
授業料の年額が年457,200円を超えるか超えた分は自己負担(県の独自支援がある県を除く)
入学金の額と、納める時期就学支援金の対象外。公立の合格発表より前に納める学校もある
施設設備費・教育充実費などの名目授業料とは別に請求され、支援の対象外のことが多い
学校が代理受領か、還付か先払いが必要かどうかで、入学時に用意する額が変わる
県の独自支援があるか上の都道府県別の表と、県の担当課の案内で確認

よくある質問

私立高校の無償化はいつからですか?

2026年(令和8年)4月1日からです。就学支援金の所得制限が撤廃され、私立全日制の支給上限が年457,200円になりました。申請が必要で、支給は原則として申し込みが行われた月からです。

所得制限はありますか?

就学支援金(国の制度)には所得制限がありません。年収にかかわらず、日本国籍・特別永住者・永住者などで日本国内に住所がある生徒が対象です。県の独自支援には年収の区分がある県があります。

授業料が上限を超えたらどうなりますか?

上限との差額は保護者が支払います。授業料が年457,200円を超える学校では、超えた分が残ります。大阪府のように、大阪府のように、就学支援推進校では国と合わせた標準授業料等(年63万円)まで補助し、超えた分は学校が負担して保護者の負担は0円になる府もあります(推進校かどうかは府の一覧で確認)。

返金や還付はありますか?

就学支援金は学校が代わりに受け取り、授業料と相殺するのが基本です。学校によっては先に授業料を全額払い、後から差額が還付されます。時期は学校に確認してください。

通信制高校との違いは何ですか?

私立の通信制は年額の上限が337,200円で、単位制の授業料は1単位13,668円・年間30単位までなどの上限があります。くわしくは通信制の記事にまとめています。

授業料以外の費用に使える制度はありますか?

高校生等奨学給付金があります。住民税非課税世帯などが対象で、就学支援金とは別に申し込みます。都道府県によって実施状況が異なります。

この記事の作り方:どう調べたか

文部科学省の公式資料(新制度の概要・リーフレット・Q&A・改正法の概要・子供の学習費調査)を一つずつ開き、金額と条件を本文と照合しました。都道府県の独自支援は、47都道府県の公式ページ(私学担当課など)を調べ、金額と年収区分が本文に書かれているものだけを表と計算ツールに入れています。公式の画像や図の金額は、画像を開いて読み取りました。数字が確認できなかった県は、推測で埋めず「公式で確認」としています。この記事はAIによる調査と自動化を使って作成し、公式ページのURLと確認日を残しています。

計算ツールは、国の上限と県の公式の区分を引くだけの計算です。公開前に、複数の組み合わせでこの記事の中の手計算とツールの結果が一致することを確かめました。制度や県の支援は変わるため、申し込みの前に学校と都道府県の最新の案内で確認してください。

この記事の更新・訂正

  • 令和8年度の申請・認定の時期を、文部科学省の図のとおり(4月に申請開始・5〜6月に認定通知)に直しました
  • 計算ツールの大阪府で、授業料等が63万円を超える分の扱いを府の公式に合わせて直しました
  • 都道府県別の独自支援を28県で公式ページから再調査し、分類と表記を直しました

訂正・更新の履歴(全記事)を見る

この記事で確認した資料

文部科学省の資料(2026年10月5日に確認):
・高等学校等就学支援金・新制度の概要(PDF):所得制限なし、支給上限額、課程別の限度額、令和2〜7年度の限度額
・高等学校等就学支援金制度に関するQ&A:対象、手続き、代理受領、支給期間
・改正法の概要(PDF):施行日、費用負担
・新制度の対象外となる生徒への支援(PDF)
・高校生等奨学給付金リーフレット(PDF)
・令和8年度における申請・認定手続き(PDF)
・令和5年度子供の学習費調査の結果(PDF)
・高校生等への修学支援(文部科学省)

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この記事を書いた人

兵庫県のとある学習塾の塾長。私大理系卒。塾バイト・家庭教師を経て、長年の経験を基に幅広く受験をサポートします。生徒だけでなく、それを支える保護者や先生の力にもなりたいという思いで立ち上げました。

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