「筑波大学の推薦入試は、どの学類が何人で、どれくらいの倍率なのか」「評定はいくつあれば出願できるのか」。高3の秋に、志望校を決めながら調べる人が多い疑問です。
この記事では、筑波大学が2026年9月1日に公表した「令和9年度 推薦入試(学校推薦型選抜)学生募集要項」と、「令和8年度入試実施結果」を使って、2027年度入試の募集人員・日程・出願条件と、2026年度の倍率をまとめます。「計算」と書いた数字は、公表された人数から出したものです。
結論:2027年度は536名を募集。出願は10月23日から、試験は11月26〜27日
| 項目 | 2027年度(令和9年度)入試 |
|---|---|
| 募集人員 | 536名(計算)+専門高校・総合学科特別入試 若干名 |
| 出願登録 | 令和8年10月23日〜11月9日9:00 |
| 試験日 | 令和8年11月26日〜27日 |
| 合格発表 | 令和8年12月10日10:00(心理学類は令和9年2月10日) |
| 検定料 | 17,000円 |
筑波大学の推薦入試は、指定校制ではなく一般公募制です。出身学校長の推薦があれば、どの高校からでも出願できます(筑波大学入試情報サイト「入試日程と募集要項」)。
2026年度の推薦入試は、志願者1,683人に対して合格者551人で、受験者÷合格者の倍率は約3.0倍でした(計算)。学類によって1.4倍から5倍台まで差があります。
- 募集は536名(計算)
- 出願は10月23日〜11月9日
- 試験は11月26〜27日
- 2026年度は約3.0倍(計算)

推薦入試に合格したら入学することが条件です。学校長が「合格したら入学する」と確約して推薦するので、併願先の一つとしては使えません。
2027年度の日程:推薦入試と心理学類(共通テストを課す)

心理学類だけは「大学入学共通テストを課す」推薦入試で、第1次選考(小論文・面接)のあとに共通テストで最終合格を決めます。それ以外の学類は11月の試験で合否が出ます。
| 手続き | 推薦入試 | 心理学類 |
|---|---|---|
| 出願登録 | 10月23日〜11月9日9:00 | 同じ |
| 書類の提出 | 11月2日〜9日必着 | 同じ |
| 小論文・面接 | 11月26日〜27日 | 11月26日〜27日(第1次) |
| 合格発表 | 12月10日10:00 | 第1次 12月10日/最終 2月10日9:00 |
| 入学手続 | 12月10日〜14日 | 2月10日〜16日 |
出願書類は簡易書留・速達で郵送し、持参はできません。受験票は郵送されず、令和8年11月13日9:00以降に出願サイトから自分で印刷します。
- 書類は11月9日必着
- 持参は不可
- 受験票は自分で印刷
- 心理学類は2月まで続く
学類別の募集人員と2026年度の倍率
2027年度の募集人員と、2026年度の志願者数・倍率を並べました。倍率は2026年度の受験者数÷合格者数です(計算)。
| 学類 | 2027募集 | 2026志願者 | 倍率(計算) |
|---|---|---|---|
| 医学類 | 44名 | 237人 | 5.36倍 |
| 工学システム学類 | 20名 | 102人 | 5.10倍 |
| 芸術専門学群 | 35名 | 171人 | 4.89倍 |
| 教育学類 | 7名 | 38人 | 4.75倍 |
| 医学類 地域枠 | 23名 | 108人 | 4.65倍 |
| 社会工学類 | 12名 | 51人 | 4.25倍 |
| 物理学類 | 14名 | 53人 | 3.79倍 |
| 数学類 | 8名 | 30人 | 3.62倍 |
| 化学類 | 12名 | 43人 | 3.58倍 |
| 社会学類 | 16名 | 60人 | 3.53倍 |
| 心理学類 | 12名 | 41人 | 3.42倍 |
| 情報科学類 | 12名 | 42人 | 3.33倍 |
| 人文学類 | 15名 | 53人 | 3.31倍 |
| 比較文化学類 | 16名 | 51人 | 3.19倍 |
| 地球学類 | 10名 | 29人 | 2.90倍 |
| 生物学類 | 22名 | 62人 | 2.82倍 |
| 情報メディア創成学類 | 10名 | 28人 | 2.80倍 |
| 医療科学類 | 10名 | 28人 | 2.80倍 |
| 応用理工学類 | 16名 | 42人 | 2.62倍 |
| 国際総合学類 | 20名 | 51人 | 2.55倍 |
| 看護学類 | 28名 | 65人 | 2.32倍 |
| 障害科学類 | 11名 | 23人 | 1.92倍 |
| 日本語・日本文化学類 | 14名 | 25人 | 1.79倍 |
| 生物資源学類 | 27名 | 44人 | 1.63倍 |
| 体育専門学群 | 90名 | 150人 | 1.61倍 |
| 知識情報・図書館学類 | 32名 | 55人 | 1.38倍 |
倍率が高いのは医学類と工学システム学類で、5倍を超えています。反対に、知識情報・図書館学類と体育専門学群、生物資源学類は2倍未満でした。生物資源学類の2026年度の数字は一般推薦(志願者44人・合格者27人)のものです。
知識情報・図書館学類は2026年度の40名から2027年度は32名に減ります。募集人員の合計も544名から536名になります(計算)。倍率は年によって動くので、志望学類は2年分以上の結果を見てください。
- 5倍超は医学類・工学システム
- 2倍未満は知識情報など3つ
- 知識情報は32名に減る
- 倍率は年で動く
出願条件:推薦要件(1)〜(3)と「評定平均4.3以上」
推薦要件は学類ごとに決められていて、学校長が下のいずれかに当てはまる人を推薦します。多くの学類で共通する形は次の3つです。
| 推薦要件 | 中身 | 1校から推薦できる数 |
|---|---|---|
| (1) | 調査書の学習成績概評A段階、又は個別学力検査等に合格できる程度以上の学力 | 多くの学類で(1)(2)合わせて2名 |
| (2) | 志望分野で優れた能力・実績(客観的資料を添付) | 同上 |
| (3) | 国際的な課題の探究・国際交流の活動(活動報告書を添付) | 多くの学類で1名 |
学習成績概評のA段階は、評定平均(学習成績の状況)が4.3以上です(文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」)。評定平均が4.3に届かなくても、学校が「筑波大学に一般選抜で入学した先輩以上の成績がある」と認めれば、要件(1)で推薦できます。
1校から推薦できる数には学類ごとの違いがあります。社会学類は要件(1)(2)で1名、体育専門学群と芸術専門学群は4名、知識情報・図書館学類は制限なしです。体育専門学群は同じ運動種目を2名までとしています。


- 概評A=評定平均4.3以上
- A未満でも学校の判断で可
- 要件(3)は活動報告書
- 推薦できる人数は学類で違う
試験の中身:小論文と面接は学類ごとに違う

選抜は、小論文(芸術専門学群を除く)と面接に、医学類は適性試験、体育専門学群と芸術専門学群は実技検査を加え、提出書類と合わせて総合的に判定します。小論文には教科の個別テストの内容を含む場合があります。
| 学類 | 小論文 | 面接 |
|---|---|---|
| 比較文化学類 | 日本語の文章と英語の文章 | グループ面接(ディスカッション) |
| 教育・心理・障害科学 | 専門に関連する英語を読ませる | 個別面接 |
| 数学類・物理学類・化学類 | その分野の数課題 | 個別面接 |
| 情報科学・情報メディア創成 | 学習に必要な学力・論理的思考 | 個別面接(数学の口頭試問を含む) |
| 知識情報・図書館学類 | 論理的思考力・理解力・表現力 | ビブリオバトル |
| 医学類 | 英語・数学・理科2科目 | 適性試験(筆記・個別面接) |
同じ「小論文」でも、教育学類や心理学類は英文の読解、理工系は数学や物理の問題、医学類は英語・数学・理科の総合問題です。志望学類の過去問を見て、何の力を問う試験なのかを先に確かめるのが準備の出発点です。
- 志望学類の評価内容を読む
- 過去問で問題の型を見る
- 英文読解の有無を確認
- 面接の形式を確認
心理学類は共通テスト6教科7科目・530点
心理学類の推薦入試は、第1次選考の合格者が令和9年1月16〜17日の共通テストを受け、その成績で最終合格が決まります。指定科目を1科目でも受けなかった場合は選考の対象になりません。
| 教科 | 配点 |
|---|---|
| 国語 | 100 |
| 地歴・公民(1科目) | 100 |
| 数学(2科目) | 100 |
| 理科(1科目) | 100 |
| 英語(リスニング含む) | 100 |
| 情報Ⅰ | 30 |
| 合計 | 530 |
英語はリーディング1.6倍とリスニング0.4倍の200点満点を、100点に換算して使います。心理学類を受ける人は、推薦の準備と共通テストの準備を同時に進めることになります。

落ちたときは一般選抜へ:前期日程との関係
推薦入試の入学手続者が募集人員に届かない場合、その欠員は個別学力検査等(前期日程)の募集人員で埋めます。推薦で落ちた人は、共通テストと前期日程で同じ学類を受け直せます。
心理学類の推薦(共通テストを課す)に合格した人が前期・後期日程にも出願していた場合、申し出れば前期・後期の検定料は13,000円から手数料を引いた額が返されます。
推薦入試そのもののしくみ(指定校推薦・公募推薦の違い、落ちることはあるか)は、次の記事で整理しています。


- 欠員は前期日程で埋める
- 共通テストの準備は並行
- 心理学類は検定料の返還あり
- 推薦と一般は同じ学類で可
出願書類:志望の動機600字と活動報告書
人文・比較文化・教育・心理・障害科学・生物・生物資源・地球・数学・物理・化学・知識情報・図書館・医学・看護・医療科学の各学類は、本学所定の様式に自筆で「志望の動機」を600字以内で書いて出します。
推薦要件(3)で出願する人は、留学・国際交流の経歴や研究活動の概要を、表紙を含めてA4片面5ページ以内の「活動報告書」にまとめます。英語の資格・検定試験のスコアがある場合は、証明書を1つだけ出します。

ひとりで進めるのが難しいとき:公式に単価を出している東進
独学に授業を足したいなら、大学受験で公式が単価を公表している【東進ハイスクール・東進衛星予備校】があります。入学金33,000円+受講料85,800円/講座(2026年度)の積み上げ式で、高3で4講座なら担任指導費・模試費を含めて年482,900円(計算)が目安。資料請求・個別相談・1日体験は、公式サイトに申し込みの入口があります。
講座を取りすぎると総額が大きくなります。足りない科目だけ取る前提で見積もってください。

よくある質問
- 筑波大学の推薦入試の倍率はどれくらいですか?
-
2026年度は志願者1,683人・受験者1,676人に対して合格者551人で、受験者÷合格者は約3.0倍でした(計算)。学類別では医学類が5.36倍、知識情報・図書館学類が1.38倍です(計算)。
- 筑波大学の推薦入試の日程はいつですか?
-
2027年度入試は、出願登録が令和8年10月23日〜11月9日9:00、試験が11月26日〜27日、合格発表が12月10日10:00です。心理学類は共通テストを経て令和9年2月10日に最終合格者を発表します。
- 評定平均はいくつ必要ですか?
-
多くの学類の推薦要件(1)は、調査書の学習成績概評A段階(評定平均4.3以上)です。A未満でも、学校が筑波大学の一般選抜に合格できる程度以上の学力があると認めれば推薦できます。
- 筑波大学に指定校推薦はありますか?
-
筑波大学の推薦入試は一般公募制で、指定校制はありません。出身学校長の推薦があれば出願できます。
- 推薦入試の募集人員は何人ですか?
-
2027年度は学類別の合計で536名(計算)と、生物資源学類の専門高校・総合学科特別入試の若干名です。最も多いのは体育専門学群の90名です。
この記事で確認した資料
・筑波大学「令和9年度 推薦入試(学校推薦型選抜)学生募集要項」(2026年9月1日公表)
・筑波大学「令和8年度入試実施結果」
・筑波大学入試情報サイト「入試日程と募集要項」
・文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」(学習成績概評)
いずれも2026年10月1日に確認しました。


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