高校地理は、日本史や世界史と比べると、無料で使える解説サイトがまだ多くありません。地理を教える先生の数が少なく、ネット上の解説も少ないことは、今回紹介するサイトの運営者自身も書いています。それでも探すと、現役の先生が作った解説動画、系統地理から地誌までのまとめ、共通テストの過去問解説はそろいます。
この記事では、全部実際に開いて中身と「無料で使えるか」を確かめた5つを紹介します(2026年10月1日確認)。作りが違うので、どれを何に使うかと、1週間の回し方までまとめます。
- 授業の内容がわからない → ①地理を通して世界を知ろう(10分動画)
- 用語と地誌を整理したい → ②ちとにとせ
- 共通テストの過去問の解き方 → ③たつじん地理
- 過去問をたくさん解く → ⑤過去問ドットコム
先に結論:5サイトの比較表と選び方
| サイト | 型 | 中身 |
|---|---|---|
| ①地理を通して世界を知ろう | 動画+記事 | 1本約10分の授業動画と、内容に対応したウェブ記事。6単元・57レッスン |
| ②ちとにとせ | まとめ+演習 | 系統地理と地誌の解説。雨温図・ハイサーグラフ・地形断面を地図で解く演習 |
| ③たつじん地理 | 過去問解説 | 共通テスト(センター試験)地理の過去問解説。2026年の地理総合、地理探究も |
| ④地理教材共有サイト | 授業スライド | 現役の高校教師が作った単元別のスライド。Google Earth版もある |
| ⑤過去問ドットコム | 過去問を解く | 共通テスト地理歴史の過去問と解説。令和4年度〜8年度 |
| いまの状態 | 使うサイト |
|---|---|
| 授業を聞いてもわからない | ①の動画で単元を見直す |
| 定期テストの範囲の用語を整理したい | ②の単元のページを読む |
| 雨温図・ハイサーグラフが苦手 | ②の地図での演習 |
| 共通テストの解き方がわからない | ③の過去問解説 |
| 過去問の演習量を増やしたい | ⑤で大問ごとに解く |

地理でいちばん多い失敗は、地名や特産品を丸暗記しようとすることです。共通テストの地理は「なぜそこでそうなるのか」を図や統計から読み取る問題が中心なので、理由を説明している動画やまとめから入るほうが近道です。
①地理を通して世界を知ろう|授業がわからない単元を10分の動画で見直したい人へ

地理を通して世界を知ろう(geography-lesson.com)は、私立の中高一貫校に勤める現役の高校地理の先生が運営しているサイトです。1本約10分の授業動画と、同じ内容のウェブ記事を両方公開していて、地図と図法・世界の地形・世界の気候・環境問題・農林水産業・資源とエネルギーの6単元・57レッスンがそろっています。
このサイトについてによると、動画を作り始めたのは2020年6月ごろの休校がきっかけで、最初は自分の学校の生徒のためでした。その後、内容に対応したウェブ記事と確認問題もサイトで公開するようになったそうです。学校の授業と同じ順番で進むので、教科書の該当ページと並べて使えます。
- 授業でわからなかった単元の動画を1本だけ見る
- 見たあとに記事で図をもう一度確かめる
- 確認問題で、説明できるかを試す
- 通学中は動画、家では記事と使い分ける
このサイトを最初に挙げたのは、「なぜ、それがそこにあるのか」を説明する作りになっているからです。運営者は、地名や特産品を覚えることが地理の勉強ではないと書いていて、その考え方が動画の説明の順番にも出ています。
②ちとにとせ|系統地理と地誌の用語を整理したい人へ
ちとにとせは、大学受験用の地理・日本史・世界史のまとめサイトです。地理のページは、地図・自然環境(地形・気候・植生)・資源と産業・人口と集落・生活文化と民族・宗教という系統地理と、アジアからオセアニア・日本・極地方までの地誌に分かれています。
便利なのは「演習」のページです。雨温図・ハイサーグラフ・地形断面を、地図の上の地点と結びつけて選ぶ演習があり、国の位置を答える演習や主要な統計データのページもあります。運営者は、授業では時間や白黒印刷の制限があるので、図をカラーで載せられるウェブで作ったと書いています。
- 定期テストの範囲の単元のページを読む
- 雨温図・ハイサーグラフは地図での演習で練習
- 地誌は「概説」→「各国」の順に読む
- 統計データは数字より順位と理由を見る
同じ運営者は日本史・世界史のまとめも作っていて、当サイトの日本史の記事でも紹介しています。

③たつじん地理|共通テストの過去問の解き方を知りたい人へ

たつじん地理は、「たつじん先生」が共通テスト(センター試験)地理の過去問を1問ずつ解説しているサイトです。2026年の地理総合、地理探究の本試験の解説も載っています。週ごとに統計を確認する「統計マスター」のPDFや、YouTubeの解説動画の再生リストもあります。
サイトの方針ははっきりしていて、共通テストの地理は地名や都市名の知識よりも、過去問の研究が対策の中心だとしています。最近の本試験10年分を最低のノルマとして、過去問を解いて解説を読んで分析する、というやり方を勧めています。
- 過去問を1大問解いてから解説を読む
- 正解した問題も、根拠が合っていたかを確かめる
- 統計マスターで週に1回、統計の読み方を練習
- 誤植の一覧も公開されているので確認する

過去問の解説は「答えが合ったか」より、選んだ理由が解説と同じだったかを確かめるのが大事です。たまたま当たった問題は、本番では外れます。
④地理教材共有サイト|単元を図やスライドで見たい人へ
地理教材共有サイトは、地理を専門とする現役の高校教師が作った教材を、許諾不要かつ無料で公開しているサイトです。おもな利用者は授業をつくる先生ですが、地形・気候・農業・地誌の単元ごとに、Googleスライドの授業スライドや、Google Earthで世界を巡る教材が並んでいます。
たとえば「気候」のページには、熱帯・乾燥帯・温帯・亜寒帯(冷帯)・寒帯・高山気候の生活のスライドがあり、乾燥帯はGoogle Earth版もあります。教科書の写真だけではイメージしにくい単元を、地図と写真でつかむのに向いています。地理総合のオンラインセミナー(全10回)の記録もあります。
- 気候・地形など、イメージしにくい単元のスライドを見る
- Google Earth版で実際の場所を見る
- 自由研究や探究の調べものに使う
- 先生向けの教材なので、問題演習は他のサイトで
⑤過去問ドットコム|共通テストの過去問をたくさん解きたい人へ

過去問ドットコムは、資格試験や共通テストの過去問を解説つきで出題するサイトです。共通テストの地理歴史は、令和4年度〜8年度の本試験と追・再試験が載っていて、「地理総合,地理探究」は第1問〜第6問の大問ごとに選べます。旧課程の地理Bもあります。
サイトの説明によると、企業の広告で運営しているので完全に無料で使え、リンクフリーです。問題そのものは、大学入試センターの過去3年分の試験問題のページでも、令和8年度の本試験の問題と正解が公開されています。紙で本番と同じ形で解きたい日はセンターのPDF、スマホで1問ずつ解きたい日は過去問ドットコム、と分けると続けやすくなります。
- 大問ごとに選んで、苦手な分野だけ解く
- 間違えた問題は③の解説と読み比べる
- 本番形式で解く日はセンターのPDFを使う
- 旧課程の地理Bも演習量を増やすのに使える
定期テスト・共通テスト前の1週間の回し方
サイトを決めたら、回し方を固定してください。定期テスト前でも共通テストの演習期でも、1週間でこの順番が回せます。
| 日 | やること | 使うサイト |
|---|---|---|
| 1日目 | わからない単元の動画を1本見る | ① |
| 2〜3日目 | 同じ単元のまとめを読み、用語を書き出す | ② |
| 4日目 | 雨温図・ハイサーグラフ・地形断面の演習 | ② |
| 5〜6日目 | 共通テストの過去問を大問1つずつ解く | ⑤→③ |
| 7日目 | 間違えた問題の理由をもう一度説明する | ③・① |

最後の日に新しい問題は解きません。間違えた問題の「なぜ」を自分の言葉で説明できるかだけを確かめてください。説明できれば、似た問題で同じ間違いはしにくくなります。
共通テストの社会を短い期間で仕上げたい人は、次の記事で1か月の勉強の進め方をまとめています。

ひとりで進めるのが難しいとき:公式に単価を出している東進
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があります。入学金33,000円+受講料85,800円/講座(2026年度)の積み上げ式で、高3で4講座なら担任指導費・模試費を含めて年482,900円(計算)が目安。資料請求・1日体験・個別相談がそれぞれ無料です。
講座を取りすぎると総額が大きくなります。足りない科目だけ取る前提で見積もってください。

高校地理の無料サイトについてよくある質問
- 高校地理を無料で勉強できるサイトのおすすめは?
-
授業の見直しなら「地理を通して世界を知ろう」の10分動画、用語と地誌の整理なら「ちとにとせ」、共通テストの過去問の解き方なら「たつじん地理」です。どれも無料で使えます(2026年10月1日確認)。
- 地理総合と地理探究のどちらにも使えますか?
-
「地理を通して世界を知ろう」と「ちとにとせ」は、地図・地形・気候・産業などの系統地理と地誌を扱っています。共通テストの過去問は、過去問ドットコムとたつじん地理に「地理総合,地理探究」の問題と解説があります。
- 雨温図やハイサーグラフが苦手です。
-
ちとにとせに、地図上の地点と雨温図・ハイサーグラフを結びつけて選ぶ演習があります。気候のしくみがわからないときは、先に「地理を通して世界を知ろう」の気候の単元を見てから演習すると解きやすくなります。
- 共通テストの過去問はどこで手に入りますか?
-
大学入試センターのサイトで過去3年分の試験問題と正解が公開されています。スマホで1問ずつ解きたいなら、過去問ドットコムで令和4年度〜8年度の問題を解説つきで解けます。
- 無料サイトだけで共通テストの地理は対策できますか?
-
解説動画・まとめ・過去問と解説が無料でそろうので、演習の材料は足ります。ただ、間違えた理由を自分で確かめる習慣がないと点は伸びにくいので、本文の1週間の回し方のように「解く→解説を読む→説明する」を回してください。
この記事で確認した資料
掲載した5サイトは、2026年10月1日にすべて実際に開いて、無料で使えることと中身を確認しました。各サイトの特徴は、サイト内の説明(「地理を通して世界を知ろう」のこのサイトについて、ちとにとせのサイトについて、たつじん地理のトップページ、地理教材共有サイトの公開している教材の特徴、過去問ドットコムの説明)に基づきます。
・大学入試センター「過去3年分の試験問題」
・地理を通して世界を知ろう「このサイトについて」
閉鎖が確認できたサイトは削除します。
他の科目の無料サイトも、同じように実際に開いて確認したうえでまとめています。




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