通信制高校とは?仕組み・全日制との違い・卒業までを文科省の資料で解説

通信制高校とは?仕組み・全日制との違い・卒業までを文科省の資料で解説

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通信制高校とは、自宅などでの学習を中心に、レポートの提出(添削指導)・スクーリング(面接指導)・試験で単位を取る高校です。毎日登校する必要はなく、卒業すれば全日制や定時制と同じ「高等学校卒業」になります。全国に349校あり、30万人以上の生徒が学んでいます。

この記事では、文部科学省の通信制高等学校情報発信サイトと、学校基本調査などの国の統計をもとに、通信制高校の仕組み、全日制との違い、卒業までに必要なこと、学費を整理します(2026年9月29日確認)。

この記事の結論
  • 学び方は4つ…レポート(添削指導)、スクーリング(面接指導)、試験、動画などのメディアを使った学習
  • 卒業すれば「高校卒業」…最終学歴は全日制・定時制と同じ。卒業に必要なのは74単位以上
  • 全国に349校・生徒は30万人以上…公立82校、私立252校、株式会社立15校
  • 中学卒業者の6.0%が通信制へ…令和7年3月の中学卒業者のうち63,278人(計算)
  • 授業料は就学支援金の対象…私立は1単位13,668円、年33万7200円まで。2026年度から所得制限なし
この記事の目次

全日制・定時制高校との違い

文部科学省のよくある質問では、全日制や定時制は決まった時間に登校するのに対し、通信制高校は「自宅等での自学自習が中心」と説明されています。主な違いを表にすると次のとおりです。

全日制定時制通信制
学ぶ時間平日の昼間夜間など(昼間の学校もある)自分で決める(スクーリングと試験の日以外)
主な学び方教室での授業教室での授業レポート・スクーリング・試験・メディア学習
登校毎日毎日スクーリングと試験の日。学校によってはサポート施設に通う
卒業したときの学歴高等学校卒業高等学校卒業高等学校卒業
卒業に必要な単位74単位以上74単位以上74単位以上

卒業の資格は同じで、違うのは学び方と、時間の使い方です。自分のペースで学べる一方で、レポートを自分で進める力が必要になります。

通信制高校の4つの学び方

  • レポート(添削指導)…決められた回数のレポートを提出し、先生からアドバイスやコメントをもらう
  • スクーリング(面接指導)…学校に行き、先生やほかの生徒と一緒に対面で学ぶ。実験や実習もここで行う
  • 試験…レポートやスクーリングで学んだことが身についているかを確かめる
  • 多様なメディアを利用した学習…テレビやインターネットの動画を見て報告課題を出す。スクーリングの時間数のうち10分の6以内(特に必要な場合は10分の8以内)が免除される

1単位を取るために必要なレポートの回数とスクーリングの時間は、学習指導要領で標準が決まっています。

教科・科目レポート(1単位あたり)スクーリング(1単位あたり)
国語・地理歴史・公民・数学3回1単位時間
理科3回4単位時間
体育1回5単位時間
保健3回1単位時間
芸術・外国語3回4単位時間

学校によって定めている回数が違うこともあります。レポートやスクーリングの詳しい仕組みは通信制高校のスクーリングとレポートにまとめています。

データで見る通信制高校

項目数字出典
通信制高校の数(2026年4月1日時点)349校(公立82・私立252・株式会社立15)文部科学省 学校検索データ
広域通信制・狭域通信制広域137校・狭域212校同
通信教育連携協力施設4,632か所同
生徒数(令和7年度)305,197人学校基本調査(計算)
中学卒業者のうち通信制へ進んだ人(令和7年3月)63,278人(6.0%)学校基本調査(計算)
卒業者のうち大学等へ進学した人(令和6年度間)28.6%学校基本調査

学校数と施設数は学校検索の詳細検索用データ、生徒数は学校基本調査の修業年限別通信制を置く学校数,入学状況及び生徒数の修業年限3年と4年以上を足した数、中学卒業者の数字は中学校 卒業後の状況から計算しました。都道府県ごとの学校数は通信制高校一覧にまとめています。

通信教育を行う区域が3つ以上の都道府県にまたがる学校を「広域通信制高校」と呼びます。広域の学校は、本校が遠くにあっても、各地のキャンパスやサポート施設(通信教育連携協力施設)でスクーリングや学習の支援を受けられることが多く、N高等学校もその一つです。

通信制高校の学費と就学支援金

通信制高校の授業料は、国の高等学校等就学支援金の対象です。新制度の概要では、2026年度から所得制限がなくなり、私立の通信制高校は1単位13,668円、年33万7200円まで支援されます。公立の通信制高校は授業料がもともと低く、支援の上限は1単位336円です。

残るのは入学金や施設設備費、教材費などで、キャンパスに通うコースやサポート施設を使うと、その費用が加わります。文部科学省のよくある質問でも、授業料とは別に、連携協力施設が独自に行う活動などの費用が発生する可能性があると書かれています。学校ごとの金額は通信制高校の学費比較、支援の仕組みは通信制高校の就学支援金で確かめてください。

通信制高校が合う人・合わない人

合いやすい人注意が必要な人
毎日の登校が負担になっている自分で学習の予定を立てるのが苦手(サポートの手厚い学校を選ぶ)
仕事やスポーツ、芸術など、ほかにやりたいことがあるクラスで過ごす高校生活を重視したい(通学コースのある学校を選ぶ)
自分のペースで学び直したい学費の総額を見ずに決めてしまいそう(入学金・施設費・サポート費を確認)

向き不向きより、どの学校の、どの通い方を選ぶかで合う・合わないが変わります。選び方は通信制高校の選び方|5つの基準、デメリットは通信制高校のデメリットに詳しく書いています。

通信制高校は「楽な高校」でも「特別な高校」でもなく、学び方の違う高校です。お子さんがどの時間に、どこで、どのくらいの手助けがあれば学べるかを考えると、選ぶ学校が絞れます。

通信制高校の仕組みを、学校の資料で具体的に見る

N高等学校は、全国の通信制高校で在籍者数がいちばん多い学校です。通学日のないネットコースから週5日通うコースまであり、ネットコースなら書類選考だけで入学できます。資料で、学び方と学費を具体的に確かめてください。
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通信制高校とは?でよくある質問

通信制高校を卒業すると、学歴は高卒になりますか?

なります。文部科学省のよくある質問でも、全日制高校や定時制高校と同じ「高等学校卒業」になると説明されています。

通信制高校は毎日通わなくていいのですか?

スクーリングや試験の日以外は、自宅などでの学習が中心です。学校によっては、サポート施設で学習の支援や相談を受けられます。

通信制高校から大学に行けますか?

行けます。令和6年度間に通信制高校を卒業した人の28.6%が大学等に進学しています(通信制高校から大学進学)。

通信制高校とサポート校の違いは何ですか?

サポート校は学習や生活を支援する民間の施設で、高校ではありません。高校卒業の資格は、在籍する通信制高校で取ります(サポート校とは)。

通信制高校には誰が入れますか?

中学校を卒業した人が対象で、条件は学校ごとの募集要項で決まっています。たとえばN高グループは、中学3年生や中学校を卒業して高校に入っていない人(新入生)、高校を中途退学した人(編入生)、高校に在学中・休学中で転校したい人(転入生)が入学できると案内しています。

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この記事を書いた人

兵庫県のとある学習塾の塾長。私大理系卒。塾バイト・家庭教師を経て、長年の経験を基に幅広く受験をサポートします。生徒だけでなく、それを支える保護者や先生の力にもなりたいという思いで立ち上げました。

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