冬期講習の費用は削れる?中3の実額と科目を絞る計算

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中3の冬期講習は、公開されている実額で5教科87,800円〜108,300円(87,800円はZ会の教室の授業料と教材費の合計)。ただし3教科に絞ると3〜4割下がります。

「1教科から選べる」ことは塾自身が公式サイトに書いています。実額・学年別の判断・相談テンプレートをまとめました。

冬期講習の日数・申込の時期・解約のルールは冬期講習とは?にまとめています。この記事は、見積もりの実額と、科目を絞ったときにいくら下がるかの計算が中心です。

Z会の教室は2026年度の額、早稲田アカデミーは2026年10月8日に公式サイトで確認した2026年冬の額です。

個太郎塾とエディック個別は2026年冬の額がまだ公表されていないため(2026年10月13日確認)、公式に載っている前回(2025年冬)の額です。

塾から冬期講習の案内が来たんですけど、正直全部で12万円って書いてあって親に見せられません…。全部必要なんですか?

塾長をしてきた私が言うのも変ですが、冬期講習は「全部受けるもの」ではありません。必要な子・いらない子ははっきり分かれます。中の人として判断基準を全部話しますね。

【結論】冬期講習が必要な子・いらない子
中3の5教科の実額公開されている額87,800〜108,300円
3教科に絞ると下がる割合3〜4割
冬休みの勉強日数実際に勉強できる日数10日程度
  • 必要:受験学年(中3・高3)。ただし科目は絞ってよい
  • 必要:2学期の内容に明確な穴がある子
  • いらない:成績が安定している子、不安なだけの非受験学年の子
結論の元の文章を見る
  • 必要:受験学年(中3・高3)——直前期の演習量と時間管理は独学で作りにくい。ただし科目は絞ってよい
  • 必要:2学期の内容に明確な穴がある子——冬休みは短く、独学での穴埋めが間に合いにくい
  • いらない:成績が安定していて自分で計画を回せる子——「全員参加の総復習」はこのタイプには時間の無駄になりやすい
  • いらない:「なんとなく不安だから」だけが理由の非受験学年——不安の解消は講習ではなく計画で
この記事の目次

冬期講習の費用はいくらか|公開されている実額

冬期講習は料金を公式サイトに載せている塾のほうが少数です。まず、載せている塾の実額を並べます。ここが「うちの見積もりは高いのか」を判断するときの物差しになります。

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塾(形態)単位金額(税込)
早稲田アカデミー(集団)中3・全8日間・5科目/教材費込み塾生 91,600円/一般生 108,300円
早稲田アカデミー(集団)中3・全8日間・3科目/教材費込み塾生 53,100円/一般生 62,700円
Z会の教室(集団)中3・2026年度・全9日間・5教科セット/授業料85,800円+教材費2,000円87,800円(85,800円+2,000円の合計)
Z会の教室(集団)中3・2026年度・英数国セット/授業料56,700円+教材費1,000円57,700円(56,700円+1,000円の合計)
Z会の教室(集団)中3・2026年度・冬期集中特訓(1日・冬期講習とは別料金)/教材費込み英数国 27,000円/理社 10,000円/5教科 37,000円
Z会の教室(集団)中3・2026年度・冬期単科ゼミ(90分×全3日間)/教材費込み1講座 11,000円/2講座 20,000円/7講座 50,000円
個太郎塾・市進(個別1対2)1教科・80分×4コマ(前回2025年冬の額・2026年冬は未公表)中3 17,116円/中1・2 15,752円
エディック個別(個別・兵庫)1教科・70分×5コマ(前回2025年冬の額・2026年冬は未公表)中3 21,340円/中1・2 19,580円

各塾の公式サイトより(2026年10月6日確認)。Z会の教室は2026年度(2026年10月1日掲載)の料金です。早稲田アカデミーは2026年冬の金額(2026年10月8日に公式サイトで確認)です。個太郎塾・エディック個別は、公式ページに載っているのが前回(2025年冬)の実施内容と金額で、2026年冬の金額はまだ掲載されていません(2026年10月13日に再確認)。早稲田アカデミー/Z会の教室/個太郎塾/エディック個別。
一方、東京個別・関西個別指導学院、栄光ゼミナール、個別指導塾アクシスは冬期講習の料金を公式サイトに載せていません(教室に問い合わせる形)。

ここから読み取れることが2つあります。1つは、個別指導の「1教科」が中3で17,000〜21,000円だということ。5教科そろえれば9万〜11万円になる計算で、冒頭の「12万円」は決して吹っかけられた額ではありません。もう1つは、集団塾でも科目数で金額がはっきり動くこと。早稲田アカデミー(2026年冬の額)は5科目91,600円に対し3科目53,100円で、2科目落とすと38,500円(91,600円−53,100円の差)下がります。

学年や塾の形でざっくり「いくら」とは言えません。総額はコマ数と科目数で決まるので、上の公式の実額を「1教科あたり」に直して比べてください。年間費用の全体像は塾費用シミュレーターで計算できます。

見積もりは「たたき台」|1教科から選べると公式に書いてあります

冬期講習の案内は、まず全科目のフルパッケージで出てきます。

ただし「1教科から選べる」ことは、塾自身が公式サイトに書いています。

個太郎塾は「1教科から受講できます」「受講する教科は自由に選べます」、東京個別・関西個別指導学院は「1科目から、回数も時間帯も自由にお選びいただけます」、個別指導塾アクシスは「冬期講習で1教科だけの受講はできますか?」という質問に「はい。受講いただけます」と答えています。

栄光ゼミナールも「1教科4日間から」と明示しています(いずれも2026年8月12日確認)。削る相談は例外的なお願いではなく、塾が最初から用意している選択肢です。

科目を絞るとどれだけ下がるか

いくら変わるかも公開されています。早稲田アカデミーの中3冬期講習会は5科目91,600円に対して3科目53,100円(塾生・教材費込み。2026年冬の額)。

Z会の教室(2026年度)は5教科セット87,800円(授業料85,800円+教材費2,000円)に対して英数国セット57,700円(授業料56,700円+教材費1,000円)で、差は30,100円(87,800円−57,700円)です。

科目を2つ落とすだけで約3万〜3万8千円、率にして3〜4割下がります。

Z会の30,100円は87,800円の3割台、早稲田アカデミーの38,500円(91,600円−53,100円)は91,600円の4割強です。

「少し安くなる」という話ではありません。

5教科と、科目を絞ったときの実額(中3・税込)

早稲田アカデミー 5科目(塾生・2026年冬の額・教材費込み)
91,600円
早稲田アカデミー 3科目(塾生・2026年冬の額・教材費込み)
53,100円
Z会の教室 5教科セット(2026年度・85,800円+2,000円)
87,800円
Z会の教室 英数国セット(2026年度・56,700円+1,000円)
57,700円

Z会の教室は授業料と教材費の合計。早稲田アカデミーは受講料に教材費を含む。

削り方はシンプルで、模試や定期テストの成績表を持って「この科目は取れているので外したい」と言うだけです。

教科を選べることは上のとおり塾側が公表しているので、遠慮する理由はありません。逆に、成績に関係なく全科目受講を強く迫る塾は、その時点で少し疑ってください。

断ったら受験直前に塾との関係が気まずくなりそうで怖いです…

大丈夫です。塾側が本当に困るのは「黙って全部キャンセル」で、理由つきで科目を絞る相談はむしろ信頼につながります。私が塾長をしていた教室でも、そういう相談をしてくれる家庭ほど長く通ってくれました。

学年別・冬期講習の判断チャート

「必要か不要か」は学年と状況で変わります。塾の面談で実際に使っている判断の流れです。

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学年受けるべき状況見送ってよい状況
小学生(非受験)学校の宿題が自力で終わらない家庭学習が回っている(冬休みは体験や読書の方が価値が高い)
中1・中22学期の数学・英語で赤点近い科目がある定期テストが平均以上で自習が回っている
中3受験校が確定していない/過去問の点が届いていない過去問で合格点に届き、自分で解き直しできる
高1・高2英数の基礎が定着していない部活と両立できていて模試の偏差値が維持できている
高3・浪人演習の場と時間管理が必要宅浪でも計画を自走できている(少数派です)

見積もりを見るときのチェックポイント5つ

ひらめいた2人の生徒のイラスト
この5点を見れば「盛られている」かが分かります
  • 1コマの単価と総コマ数
  • 「必修」と「任意」の区別
  • 教材費が別か込みか
  • 正月特訓・直前特訓が別料金か
  • 欠席時の振替があるか
5点それぞれの説明を見る
  • 1コマの単価と総コマ数…総額ではなく単価で比べます。
  • 公開されている中3の実額は、80分×4コマで17,116円、70分×5コマで21,340円(いずれも1教科・前回2025年冬の額)。
  • ここから大きく外れていないかを見ます
  • 「必修」と「任意」の区別…案内には書かれていないことが多い項目です。
  • ただし上のとおり複数の塾が「1教科から」と公式に明記しているので、書かれていなければ「1教科だけでも受けられますか」と聞いて構いません
  • 教材費が別か込みか…早稲田アカデミーは「受講料には教材費・消費税が含まれています」、Z会の教室は授業料と教材費を別々に表示していて(5教科は授業料85,800円+教材費2,000円)、受講料にはテスト代・設備費を含むと書いています。案内に「込み」と書いていない場合は別途と考えて、金額を聞いてください
  • 正月特訓・直前特訓が別料金か…後から足されるのはここです。
  • Z会の教室の2026年度ページでは、1日の演習講座「冬期集中特訓」が冬期講習とは別料金(教材費込みで英数国27,000円・5教科37,000円)です。
  • 冬期講習5教科(87,800円)と合わせると、87,800円+37,000円=124,800円になります。
  • 前年度(2025年度)は同じ位置づけの講座が「正月特訓」の名称で英数国26,000円・5教科36,000円でした(2026年度は名称が「冬期集中特訓」に変わったとみられますが、公式は旧称との対応を書いていません)。
  • 早稲田アカデミーも、2026年冬は12月30日〜1月3日の5日間を別講座の「正月特訓」として設けています(公式の実施要項で確認)
  • 欠席時の振替があるか…体調を崩しやすい季節なので、振替なしは実質値上げです

そのまま使える「講習を絞る」相談テンプレート

断りにくい人が一番多いのがここなので、実際に保護者から言われて塾側が普通に受け入れている言い方を載せます。

①科目を絞りたいとき

冬期講習のご案内ありがとうございます。前向きに検討したいのですが、模試の結果を見ると英語と数学に課題が集中しているようでした。今回はこの2科目に絞って、しっかり取り組ませたいと考えています。ご相談できますでしょうか。

②予算の上限を伝えたいとき

ご提案いただいた内容で受けさせたい気持ちはあるのですが、今回の予算が◯万円程度になります。この範囲で優先度の高いコマを選んでいただくことは可能でしょうか。

③今回は見送るとき

今回の冬期講習は家庭学習で進めてみることにしました。年明けの通常授業は継続してお願いしたいので、進度のフォローだけご相談させてください。

③のように「通常授業は続ける」と明言するのがコツです。塾が心配しているのは講習の売上より退塾なので、そこが伝われば快く受け入れてくれます。逆に何も言わず黙って欠席するのが、塾との関係が一番こじれるパターンです。

冬休みは実質「2週間」しかないという現実

冬休みのイラスト

冬休みの長さは、自治体の規則で決まっています。

牛久市立学校管理規則は第3条で冬季休業日を「12月25日から翌年1月7日まで」(14日間)、金沢市は市立の小中学校について「12月26日から翌年1月6日まで」(12日間)としています(2026年8月12日確認)。

いずれも夏季休業日は7月21日から8月31日までの42日間で、冬休みは夏休みの3分の1以下です。

この12〜14日に大晦日・正月の3〜4日が入るので、実際に勉強できるのは10日程度。まずご家庭の自治体の日程を確認してから、講習の案内を見てください。

この10日で「全教科の総復習」は物理的に不可能です。だからこそ1〜2科目に絞る判断が正しく、全科目パッケージは構造的に無理があります。塾の案内を見て焦る前に、この日数計算をしてみてください。

冬休み10日の現実的な使い方(中3の例)
  • 前半5日…数学と英語の入試過去問を各2年分+解き直し
  • 後半5日…理社の暗記総まとめ(この時期の暗記は入試までに間に合う最後のチャンス)
  • 大晦日・正月…休む。ここで休めないと1月がもちません
  • 国語は直前に伸びにくいので、古文単語と漢字だけ毎日15分

冬期講習の代わりになる選択肢

「講習は受けないけど冬休みを無駄にしたくない」場合の現実的な代替案です。

  • 2学期の穴だけをピンポイントで潰す:AIが苦手の根本を特定してくれる【atama+ オンライン塾】は14日間の無料体験があり、冬休みの期間だけ集中的に使う方法と相性が良いです
  • 冬期講習「だけ」単発で塾を使う:東京個別・関西個別指導学院は「冬期講習だけの通塾も可能」「入会金不要」と明記しています。
  • 一方で早稲田アカデミーのように塾生と一般生で料金が分かれる塾もあり、中3・5科目では16,700円の差があります(塾生91,600円/一般生108,300円)。
  • 学習塾なら個別指導の明光義塾のような大手は資料請求で講習の料金体系を確認できます
  • 計画だけ整えて自走する:夏休みの計画記事で紹介した週単位テンプレートは冬休みでもそのまま使えます(冬は2週間しかないので予備日は1日に)

冬休みの過ごし方に関する関連記事

冬期講習のよくある質問

他塾の冬期講習だけ受けてもいい?

可能です。東京個別・関西個別指導学院は「冬期講習だけの通塾も可能」「入会金不要」と公式に書いています。

ただし塾生より高くなる塾があります。早稲田アカデミーの中3冬期講習会(全8日間・5科目)は塾生91,600円に対し一般生108,300円、Z会の教室は初めて受講する人に登録料2,000円がかかります(Webで申し込む場合は免除と、2026年度の公式ページに書いてあります)。「外部生でも受けられますか」と「外部生だといくらですか」は別の質問です。両方聞いてください。

なお、通っている塾に黙って行くと気まずくなるので、伝えるかどうかは慎重に判断を。

冬期講習に行っても成績が上がる気がしません

講習で成績が上がるのは「講習で出された宿題をやった子」だけです。授業を受けるだけで伸びる講習は存在しません。申し込む前に「宿題は出ますか、どのくらいですか」を確認してください。宿題がない講習は、正直あまり意味がありません。

受験生なのに冬期講習に空きがありませんでした

焦らなくて大丈夫です。この時期の受験生に必要なのは新しい授業より過去問演習で、それは自宅でもできます。オンラインなら直前でも枠が取りやすいので、演習の管理だけ外部に頼るという手もあります。

申し込みの締切はいつごろ?

締切より受付開始を見てください。

個太郎塾の冬期講習ページ(2025-2026年版。2026年10月13日時点で2026年冬は未公表)には「11月1日受付開始」、東京個別・関西個別指導学院は2026年の冬について「受付開始は10月中旬ごろを予定」とあります(10月14日に再確認)。早稲田アカデミーは、2026年10月8日を受付開始としていました(10月6日確認)。10月14日には、中3の冬期講習会のページに料金と申込方法が載っています。申込は、資料請求か最寄りの校舎への電話です。動くのは10月中旬〜11月初旬で、人気の時間帯から埋まります。

ただし空きがあれば直前でも受け付ける塾はあるので、「締切が過ぎたから」と焦って全部盛りで申し込む必要はありません。

中3ですが冬期講習なしで合格できますか?

可能ですが条件付きです。過去問演習を自分で回せて、採点・解き直しまで管理できるなら問題ありません。それが難しいなら、直前期だけでも演習の場として塾を使う価値はあります。

冬期講習と正月特訓、両方すすめられました

正月特訓は「雰囲気づくり」の価値が大きい講座です。気持ちが乗るタイプなら有効ですが、疲れるだけの子もいます。本人に「行きたいか」を聞いて決めるのが一番失敗しません。

出典(料金・日程の各塾は2026年10月6日、早稲田アカデミーは2026年10月8日、休業日の2市は2026年8月12日に各公式サイトで確認):早稲田アカデミー 中3対象コース|冬期講習会/Z会の教室 2026年度 中3生 冬期講習/Z会の教室 2025年度 中3生 冬期講習(Internet Archive の保存・2026年1月17日取得)/個太郎塾 冬期講習/東京個別・関西個別指導学院 中学生の冬期講習/個別指導塾アクシス 中学生の冬期講習/エディック個別・創造学園個別 冬期講習/栄光ゼミナール 冬期講習/牛久市立学校管理規則/金沢市(市立小中学校の休業日)

この記事を書いた人:たかた(受験サポートナビ運営/個別指導塾の塾長経験)。→ 運営者情報

夏期講習の判断はこちらにまとめています。夏は冬と違って「前学年まで戻れる」ので、判断基準が変わります。

中3の場合は、講習の前に冬休み全体の使い方を決めておくと判断しやすくなります。

この記事の更新・訂正

  • 早稲田アカデミーは10月8日の受付開始日を過ぎ、中3の冬期講習会のページに料金と申込方法が載っています。河合塾の先行申込(10月6日18:00〜10月9日12:59)は終わり、高3生・高卒生は10月9日13:00から一般申込を受け付けています。東京個別指導学院の「受付開始は10月中旬ごろを予定」は10月14日も同じ表示でした。あわせて東進の出典リンクを、公式トップから特別招待講習のページに直しました
  • 個太郎塾とエディック個別は2026年冬の額がまだ公表されていないため、表の行にも「前回2025年冬の額・2026年冬は未公表」と書きました(2026年10月13日確認)
  • 早稲田アカデミーの中3冬期講習を、前回の額から2026年冬の額(5科目 塾生91,600円・一般生108,300円/3科目 塾生53,100円・一般生62,700円)に直しました

この記事の残り1件と全記事の履歴は「訂正・更新の履歴」、調べ方と書き方は「記事の作り方」にまとめています。

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この記事を書いた人

兵庫県の学習塾で塾長を経験。私大理系卒。塾バイト・家庭教師を経て、長年の経験を基に幅広く受験をサポートします。生徒だけでなく、それを支える保護者や先生の力にもなりたいという思いで立ち上げました。

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