勉強の遅れは今からでも挽回できる?残り期間別の判断と優先順位

勉強の遅れは今からでも挽回できる?残り期間別の判断と優先順位

この記事は今すぐ勉強で挽回したい方に具体的なステップをご紹介しています!ライバルに勝ちたいみなさんも是非!

周りのみんなとテストの点数などを比べてしまい、焦っている。そんな経験ないでしょうか。焦る気持ちも分かりますが、まだ挽回できるチャンスはあります。しかし、ただ頑張ると決めただけではなかなか続かないので、具体的に作戦を立てていきましょう。

今日から試せることばかりですので、

この記事の目次

先に答えます:いつからなら間に合うのか

この記事に来る人がいちばん知りたいのはここだと思うので、先に書きます。間に合うかどうかは「残り何か月か」ではなく、「残り月数で、何を捨てられるか」で決まります。

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残り期間やれること判断
1年以上数学・英語を基礎から組み直せます志望校を下げる判断はまだ不要です
6〜12か月英語か数学のどちらか一方+暗記科目全科目の底上げは無理です。使う科目を絞ってください
3〜6か月暗記科目と、基礎の穴つぶし数学を1から立て直すのは間に合いません。出願先の組み立てを変える段階です
3か月未満暗記科目と、過去問での取りこぼし回収いま解ける問題を確実に取ることに全振りします

正直に書くと、「何をやっても間に合う」時期と、「やることを絞れば間に合う」時期があります。残り3か月で数学をゼロから立て直した生徒は、私は見たことがありません。逆に、残り3か月で暗記科目を詰めて合格した生徒は何人もいます。間に合わないのは時間ではなく、時期に合わない選択をしたときです。

志望校を下げるかどうかの考え方

「下げるべきか」と聞かれたら、私はいつも「下げる前に、受け方を変えられないか」を先に考えます。

下げる前に検討すること
  • 科目数の少ない方式はないか…同じ大学でも、使う科目が減る入試方式があります
  • 配点が自分の得意科目に寄った学部・方式はないか…同じ学力でも合否が変わります
  • いま足りないのは何点か…感覚ではなく、本番形式で解いた点数と目標点の差で見てください

そのうえで残り3か月を切っていて、差が100点以上あるなら、出願先を組み直す話になります。これは負けではなく、確実に受かる形を作る作業です。

共通テストまで80日、個別テストまで96日|公式の日程から残り時間を計算し、勉強時間別の正答率も見る

「間に合うか」は、残りの日数を数えないと決められません。2026年10月28日に、大学入試センターの実施要項と、文部科学省の令和9年度大学入学者選抜実施要項を開き、日程を取り出しました。あわせて、勉強時間の長さと正答率の関係を、国立教育政策研究所の令和8年度全国学力・学習状況調査(中学3年生)のクロス集計表で見ます。

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日程(令和9年度入試)日付2026年10月28日から
大学入学共通テスト 本試験2027年1月16日(土)・17日(日)80日
同 追試験2027年1月23日(土)・24日(日)87日
個別テスト(学力検査)の試験期日の始まり2027年2月1日96日
個別テストの試験期日の終わり2027年3月25日148日
合格者の決定発表の期限2027年3月31日まで154日
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平日の学校の授業時間以外の勉強時間(中3)割合国語の平均正答率数学の平均正答率
3時間以上9.0%67.3%64.0%
2時間以上3時間未満21.3%67.7%63.1%
1時間以上2時間未満31.5%65.8%59.8%
30分以上1時間未満19.5%63.7%55.7%
30分未満11.5%60.2%50.5%
全くしない6.8%53.3%41.7%
令和8年度全国学力・学習状況調査(中学3年生)で、平日の学校の授業時間以外の勉強時間別に、数学の平均正答率を示した棒グラフ。3時間以上64.0%、2時間以上63.1%、1時間以上59.8%、30分以上55.7%、30分未満50.5%、全くしない41.7%(国立教育政策研究所のクロス集計表から)
計算
  • 共通テストまでの日数:10月は29日から31日までの3日、11月30日、12月31日、1月16日まで16日で、3 + 30 + 31 + 16 = 80(日)です。週にすると 80 ÷ 7 = 11.4(週)です
  • 共通テスト初日から個別テストの始まりまで:96 − 80 = 16(日)。個別テストの期間は、2月1日から3月25日までで 148 − 96 = 52(日)の差があり、大学ごとに日付が違います
  • 毎日の勉強時間を残りの日数にかけた合計(共通テストまで):1時間なら 1 × 80 = 80(時間)、2時間なら 2 × 80 = 160(時間)、3時間なら 3 × 80 = 240(時間)です
  • 勉強時間別の数学の差:「3時間以上」と「全くしない」は 64.0 − 41.7 = 22.3(ポイント)。「1時間以上2時間未満」と「全くしない」は 59.8 − 41.7 = 18.1(ポイント)です
  • 2時間を超えると差は小さくなります:「3時間以上」と「2時間以上3時間未満」は 64.0 − 63.1 = 0.9(ポイント)、「2時間以上3時間未満」と「1時間以上2時間未満」は 63.1 − 59.8 = 3.3(ポイント)です
  • 検算:6つの回答の数学の平均を、回答した生徒数で重みづけすると 49,780,904.2 ÷ 861,710 = 57.8。クロス集計表の全体の数学の平均57.8%と一致。1時間未満の生徒の割合は 11.5 + 6.8 = 18.3(%)です

読み方は3つです。1つ目は、共通テストまでは80日、個別テストの始まりまでは96日だということです。1日1時間なら80時間、3時間なら240時間になります。残り日数に1日の時間をかけると、「何時間使えるか」が見えます。2つ目は、勉強時間が長いほど正答率は高いが、2時間を超えると差は小さいことです。「全くしない」41.7%と「1時間以上2時間未満」59.8%の差は18.1ポイントなのに、2時間以上3時間未満から3時間以上までの差は0.9ポイントです。0から1時間への最初の一歩が大きく、時間を増やすだけでは同じようには伸びません。3つ目は、追試験や個別テストの日付は、受ける大学で違うことです。個別テストは2月1日から3月25日までのうちで各大学が決めるため、志望校の募集要項で日付を確かめてください。

勉強時間の表は、中学3年生の4月の結果で、受験生の高校3年生の数字ではありません。回答は生徒本人の自己評価で、成績が良い生徒ほど勉強時間が長い、という逆向きの関係も含まれ、因果は示せません。日数は、2026年10月28日を起点に、日付の差を数えたものです。入試日程は予定のため、変更があるときは大学入試センターと志望校の発表を確かめてください。

この数字を、「遅れているから間に合わない」の判断に使わない方がよい場合
  • 「80日しかないから無理」と決める場合。日数は、使える時間の上限を示すだけです。何点足りないか、どの科目で取るかを決めてから、残りの日数で割ってください
  • 「3時間以上の方が正答率が高いから、毎日3時間にする」と決める場合。表は中学3年生の4月の平均で、個人が時間を増やした結果ではありません。平日に守れる量から始める方が続きます
  • 志望校が共通テストを使わない入試(総合型選抜・学校推薦型選抜など)の場合。出願の受付や試験日は、この表と別です。実施要項は、総合型選抜の入学願書の受付を9月1日以降、その判定結果の発表を11月1日以降、学校推薦型選抜の入学願書の受付を11月1日以降としています。志望校の募集要項を先に確かめてください
  • 勉強しても点が上がらない、眠れない、気持ちが落ち込んで続かない場合。時間の問題ではなく、休養や相談が先のことがあります。家族・先生・学校の相談窓口に話してください

出典:大学入試センター「令和9年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項」(PDF・11 試験実施期日等)/文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」(令和8年5月27日付・PDF・第1 基本方針ほか。個別テストの試験期日・合格者の決定発表)/国立教育政策研究所「令和8年度全国学力・学習状況調査 クロス集計表[生徒質問-教科]」質問(23)のシート(Excel)(2026年10月28日確認)

効率的な学習計画を立てよう!

1日の勉強時間を決めよう

短いけど貴重な冬休み。効果的に使おう!

遅れている場合、勉強時間を増やすこと自体は避けられません。ただし、よく言われる「学年+○時間」という目安は、受験学年に当てはめると成立しません。高3で平日5時間、休日8時間は、学校のある日には物理的に無理です。

実態も見ておきます。全国学力・学習状況調査(令和7年度・中学3年生)では、平日の勉強時間(塾や家庭教師の時間を含む)は「1時間以上2時間未満」が30.8%で最も多く、1時間以上の合計は61.7%でした(回答結果集計表)。

上の目安はこれより多めです。いきなり届かなくても、まずは平日1時間を毎日続けるところからで十分です。

目安として使うなら、この形をすすめています。

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平日休日
受験学年(中3・高3)3〜4時間8〜10時間
それ以外の学年2〜3時間5〜6時間
部活・通学が長い人平日は1時間で構いませんそのぶん休日に寄せます

守れない目標を立てるのが、いちばん危ないです。初日から未達だと、そこで計画ごと捨ててしまいます。平日1時間でも、毎日続いているほうが挽回には効きます。まず達成できる量から始めてください。

平日は苦手科目の克服をメインに行おう

上記に挙げた勉強時間のうち、少なくとも半分は苦手科目を行うことをおすすめします。得意科目があるのも、もちろん素晴らしいですが、苦手科目がないというのは大きな強みになります。

苦手科目は、応用に手を出す前に基礎の抜けを埋めるのが先です。ここを飛ばして問題集を進めても定着しません。どこまで戻るかの決め方は、数学が苦手な人の克服ロードマップに手順をまとめています。

苦手科目はやりたくないからと後回しになりがちですが、ここを踏ん張って続けられる人が勝ちます!

休日は学校と同じスケジュールで勉強してみよう

休日のおすすめの勉強法は、「学校と同じスケジュールで勉強してみる」です。普段の授業のスケジュールと同様に、家庭学習をしてみましょう。例えば以下のようなタイムスケジュールです。

時間予定
9:00-9:501時間目:数学
10:00-10:502時間目:化学
11:00-11:503時間目:古文
11:50-13:00お昼休憩
13:00-13:504時間目:英語
14:00-14:505時間目:物理
15:00-15:506時間目:好きな科目
自分好みに内容や時間は変えてOKです👌

これだけで、5時間の勉強量を確保できます。終わるのは16時ごろですから、その後の時間はまだ有意義に使えますから、自習しても良し、息抜きしても良しです。

もしかしたら最初は疲れてしまって難しいかもしれないですが、この方法に慣れると満遍なく、そして確実に勉強時間を確保できます。

モチベーションを維持しよう

「合格」の張り紙の前で机に向かって勉強する男子生徒のイラスト

上記の方法をずっと続けるのは、なかなか難しいです。モチベーションの管理はとても重要になってきますよね。勉強のモチベーションを維持するのは難しいですが、目標を常に意識したり、友達と一緒に勉強したりすると乗り切りやすくなりますよ。

モチベーション維持のポイント

  • 目標を常に意識する。
  • 友達と一緒に勉強する。
  • 周囲の人に目標を宣言する
  • 勉強の成果を記録する。
  • 適度に休憩を取る。
  • 自分にご褒美を与える。 など。

ただ、続かない原因の多くは気持ちではなく「量が多すぎること」です。3日続かなかったら、根性ではなく計画のほうを疑ってください。

学習管理をプロに頼ろう

勉強時間を確保したとしても、その方向性がずれていては、満足いく結果には繋がらない可能性があります。1人で実行するのではなく、学習管理を専門の方に頼りましょう。もちろん学校の先生・塾の先生でもいいですが、個人的なおすすめはオンラインの学習管理型の塾です。

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スタディコーチのオンライン自習室とは?利用方法やメリット・注意点を解説 本記事ではスタディコーチの自習室について詳しく解説します!

勉強の遅れの取り戻し方についてよくある質問

今から勉強しても間に合いますか?

間に合うかどうかは「残り何か月か」ではなく、「残り月数で、何を捨てられるか」で決まります。1年以上あれば数学・英語を基礎から組み直せますが、3〜6か月なら数学を1から立て直すのは間に合わず、暗記科目と基礎の穴つぶしに絞る段階です。

遅れているなら志望校を下げるべきですか?

下げる前に、受け方を変えられないかを先に考えます。科目数の少ない方式、配点が得意科目に寄った学部・方式がないかを確かめ、本番形式で解いた点数と目標点の差を見てください。残り3か月を切っていて差が100点以上なら、出願先を組み直す段階です。

1日に何時間勉強すればいいですか?

目安は、受験学年(中3・高3)で平日3〜4時間・休日8〜10時間、それ以外の学年で平日2〜3時間・休日5〜6時間です。ただし守れない目標がいちばん危ないので、届かなくても平日1時間を毎日続けるところから始めてください。

遅れを取り戻すには何から手をつければいいですか?

優先の1位は数学・英語の基礎、2位は暗記科目(理科・社会)、3位は応用問題・過去問です。数学・英語は積み上げ式で放置すると差が広がり続け、暗記科目は直前期でも間に合います。平日は勉強時間の少なくとも半分を苦手科目に充ててください。

まとめ:正しい方向で勉強を積み重ねれば挽回できる

いま遅れている人も、正しい方向性で勉強を積み重ねることで挽回が可能です。
プロに教わりながら、勉強時間を増やして次のテストではより上位を狙ってみましょう。

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遅れを取り戻すときの優先順位【全部やろうとしない】

遅れている人ほど「全部やらなきゃ」と考えて動けなくなります。捨てる判断ができるかどうかが挽回の分かれ目です。

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優先度やること理由
1位数学・英語の基礎積み上げ式なので、放置すると差が拡大し続ける
2位暗記科目(理科・社会)短期で点になる。直前期でも間に合う
3位応用問題・過去問基礎が固まってから
捨てる完璧主義8割の理解で次へ進む。完璧を目指すと終わりません

※特に暗記科目は「後回しにしていい」という判断が有効です。

挽回のための3ステップ
  • ①現状を数字で把握する…模試の分野別成績を見て、どこが何点足りないかを出す。感覚で判断しない
  • ②残り日数で割る…「あと60日で数学を20点上げる」→「1日何ページ」まで落とす
  • ③1週間ごとに検証する…遅れたら計画を修正。計画に自分を合わせるのではなく、計画を現実に合わせる

挽回できる子とできない子の差は、能力ではなく「捨てる勇気」です。全部やろうとして全部中途半端になるのが最悪のパターン。優先順位をつけて、下位は割り切ってください。

計画の立て方は週単位の勉強計画を参考にしてください。

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この記事を書いた人

兵庫県の学習塾で塾長を経験。私大理系卒。塾バイト・家庭教師を経て、長年の経験を基に幅広く受験をサポートします。生徒だけでなく、それを支える保護者や先生の力にもなりたいという思いで立ち上げました。

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