生徒会応援演説のコツ!失敗しないために意識すべきことは?

中学校・高校の定期的なイベントである生徒会選挙。多くの学校では推薦人を選出して、立候補者と推薦人の2人を主に活動を進めていくことになります。

また、学校によっては応援演説と称して、推薦人がスピーチをすることもあるでしょう。選挙において応援演説が果たす役割は大きく、「この人なら任せたい」と思ってもらえるかどうかを左右するカギになります。でも、応援演説を頼まれて、

「どうやって書けばいいの?」「どんなことを話せばいいの?」

と悩む人も多いのではないでしょうか。今回は中高と生徒会活動を行なっていた筆者が俯瞰した目線で応援演説のコツをご紹介します!

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この記事の目次

応援演説の基本を押さえよう

応援演説は、候補者の魅力を伝え、多くの人に「投票したい!」と思ってもらうためのチャンスです。
そのためには、ただ候補者の良いところを挙げるだけでなく、聞いている人たちの心に響く工夫が必要です。

以下の基本ポイントを押さえておくと、説得力のある演説ができますよ!

1. 候補者の具体的な魅力を伝えよう

候補者を推薦する理由が「なんとなく良さそうだから」では説得力がありません。
具体的に、「この候補者はこんな素晴らしいところがあります!」と伝えることが大切です。

魅力の例

「○○さんは、いつも掃除当番を一生懸命やってくれる姿が印象的です。」
「□□さんは、ホームルームではいつも積極的に意見を出してくれます。」

「行動」や「実績」に基づいたエピソードを加えることで、候補者の魅力がより伝わりやすくなります!

2. 聞き手に共感を与える

「候補者が素晴らしい人」ということを伝えるだけでは足りません。
「この人が生徒会に入ると、私たちの学校生活がこんなに良くなる!」と、聞き手自身のメリットにフォーカスすることが重要です。

共感の例

「○○さんが生徒会に入れば、図書室の利用時間がもっと便利になります!」
「□□さんの提案する○○キャンペーンが実現したら、学校全体がもっと楽しくなりそうですね!」

候補者の公約や具体的な提案を元に、聞き手が「自分ごと」として考えられるような内容を盛り込みましょう!

3. 熱意を込めて話す

どれだけ素晴らしい内容でも、話し手に熱意が感じられなければ、相手の心には響きません。
「この候補者を本当に推したい!」という思いを、言葉や表情でしっかり伝えましょう。

声のトーンを少し上げたり、ジェスチャーを加えたりすると、熱意が伝わりやすくなります。「自分が全力で推薦している」という姿勢を見せることで、聞き手の心に響きます。

4. 簡潔に、ポイントを絞る

長々と話すと、聞き手の集中力が続きません。
決められた時間を目安に、候補者の魅力や公約のポイントを絞って伝えましょう。

  • 「この人が生徒会に入るべき理由」
  • 「学校生活がどう変わるのか」
  • 「候補者の人柄や信頼性」

こうしたポイントに絞ることで、聞き手の記憶に残る演説になります。

5. 最後は力強く締める

演説の締めくくりは、候補者への投票を呼びかける力強い言葉で終わりましょう。聞き手の心に「この人に入れたい!」という気持ちを残せるかが重要です。

例:「○○さんは、私たちみんなにとって最高のリーダーになれる人です!どうか、○○さんに清き一票をお願いします!」

勢いよく、笑顔で締めくくると印象がグッと良くなります。

これらの基本を押さえるだけで、応援演説はグッと効果的になります。
次のセクションでは、さらに演説を魅力的にする具体的なテクニックを見ていきましょう!

聞き手を引き込む!演説を魅力的にするテクニック

応援演説をより効果的にするためには、基本を押さえるだけでなく、聞き手を引き込む工夫が必要です。ここでは、演説を魅力的にする具体的なテクニックをご紹介します。

1. キャッチーな冒頭で注意を引こう!

演説の始まりが単調だと、聞き手の興味を引くのは難しいです。最初の数秒で「この演説、面白そう!」と思わせる工夫をしましょう。

冒頭の例
  • 「皆さん、学校生活で“もっとこうなればいいのに”と思うことはありませんか?」
  • 「今日は、学校をより良くする“スーパーアイデア”を持つ候補者を紹介します!」

質問や期待感を高める言葉を使うと、自然と耳を傾けてもらえますよ!

2. エピソードを活用して具体性を出す

抽象的な言葉よりも、具体的なエピソードが心に響きます。候補者の行動や人柄がわかるストーリーを交えると、説得力が増します。

例:「○○さんは去年の体育祭で、クラスが困っている時にすぐ動いてみんなを助けてくれました。その姿を見て、リーダーにぴったりの人だと感じました。」

短くても良いので、聞き手が「なるほど、この人はすごい」と思える内容を選びましょう!

3. ユーモアを加えて親しみやすさを演出できるとGood!

少し笑える話や明るい言葉を入れると、聞き手との距離が縮まります。ただし、ユーモアは候補者のイメージを損なわない範囲で使うのがポイントです。

例:「○○さんは学校で一番早く宿題を終わらせる人として有名ですが、生徒会の仕事もそのスピードでサクサク進めてくれるはずです!」

笑顔を引き出すひと言があると、演説がより印象的になりますね!

4. 感情に訴える表現を使う

聞き手の心を動かすには、感情に訴える言葉も効果的です。
「感謝」「希望」「安心感」など、ポジティブな感情を引き出す言葉を意識しましょう。

例:「○○さんが生徒会に入れば、私たち一人ひとりの声がもっと届く学校になります。みんなが安心して過ごせる未来を、一緒に作りましょう!」

実際に使える!応援演説の構成例

ここまで解説したポイントを踏まえて、実際に使える応援演説の構成例を作成しました。このフォーマットをアレンジすれば、どんな候補者にも応用可能です!

STEP
冒頭:聞き手の注意を引く一言

「皆さん、突然ですが、こんな学校生活を想像してみてください――もっと楽しく、もっと安心して、そして一人ひとりが輝ける学校です。」

聞き手の関心を引く、理想的な未来をイメージさせる一言で始めます。質問形式や印象的なフレーズを使うのも効果的です。

STEP
候補者の紹介と人柄のエピソード

「その未来を実現するために、私は○○さんを全力で応援します。○○さんは、どんな時もクラスメイトの声に耳を傾ける優しい人です。例えば去年の体育祭では、みんなが困っているとき、すぐに動いてアイデアを出してくれました。」

候補者の具体的な行動やエピソードを交え、人柄や能力をアピールします。

STEP
公約の具体的な説明

「そして、○○さんは公約として『生徒会の活動をもっと透明化する』ことを掲げています。具体的には、月に1回の生徒会報告会を開催し、生徒全員が意見を言える場を作る提案をしています。この仕組みができれば、私たち一人ひとりの声が学校に届くようになります。」

候補者が掲げる公約を具体的に伝え、聞き手にとってのメリットを説明します。

STEP
候補者を選ぶ意義を強調する

「○○さんを生徒会に迎えることで、私たちの学校生活がどれだけ良くなるか――それは、みんなで実現できる未来です。」

「この候補者を選ぶべき理由」を繰り返し伝え、選択の重要性を強調します。

STEP
締めくくり:投票行動を呼びかける

「どうか、皆さんの大切な一票を○○さんに託してください。この学校を一緒により良い場所にしましょう!」

聞き手に行動を促す言葉で力強く締めます。

応援演説で陥りがちなミスとその回避法

最後に、応援演説でよくあるミスと、その解決策を紹介します。せっかくの演説が台無しにならないよう、注意すべきポイントを押さえましょう!

1. ダラダラと長く話してしまう

問題点
内容がまとまらず、聞き手の集中力が切れてしまう。

解決法

  • 演説時間を決めて練習する(目安:3~5分)。
  • 1分ごとに要点を区切るように構成を意識する。

2. 抽象的すぎて伝わらない

問題点
「この候補者はすごい!」と言いたいだけでは説得力が弱い。

解決法

  • 候補者の具体的なエピソードを必ず入れる。
  • 「すごい人」というより、「自分たちに何をしてくれるのか」を伝える。

3. 感情的になりすぎる

問題点
熱意が伝わりすぎて、内容が感情論に偏る。

解決法

  • 感情に訴える部分と、事実や具体例をバランスよく組み合わせる。
  • 練習中に第三者の意見を聞き、熱量を調整する。

4. 聞き手を意識しない

問題点
話す相手に響かない内容になってしまう。

解決法

  • 聞き手の立場や関心ごとを考え、内容を調整する。
  • 「この話は自分たちに関係がある」と思わせる工夫をする。

5. うつむきながら話す

問題点
自信がないように見え、説得力が減る。

解決法

  • 聞き手と目を合わせることを意識する。
  • 姿勢を正し、少し大きめの声で話す練習をする。

6. 忘れられがちな「投票行動」の呼びかけ

問題点
話の締めで「行動を促す」部分が抜け落ちる。

解決法

  • 「ぜひ○○さんに投票してください!」と最後に力強く呼びかける。
  • 明確な行動のお願いを忘れない。

これらのミスを回避すれば、聞き手にとって記憶に残る、説得力のある演説が可能です。次は、実際の演説練習を通じて、完成度をさらに高めていきましょう!

応援演説で得られる意外なメリット!

応援演説を引き受けることで得られるのは、候補者の当選だけではありません。あなた自身にも多くのメリットがあります!

1. 自分のスキルアップにつながる

応援演説を通じて、以下のスキルが身につきますよ!

  • プレゼンテーション力:堂々と話すスキルが向上します。
  • 説得力:聞き手を引き込む話し方が学べます。
  • 論理的思考力:内容を整理して伝える力が強化されます。

これらは将来、学校生活だけでなく就職活動や社会人生活でも大いに役立ちます。

2. 自信を持てるようになる

最初は緊張していた人も、成功体験を積むことで自信を持てるようになります。「やればできる!」という自己肯定感は、他の挑戦にもつながる力を与えてくれるでしょう。

学生のうちに成功体験をたくさん積んでおくと、とても良いですよ!

3. 仲間との絆が深まる

候補者や周囲の仲間と一緒に目標を目指すことで、強い信頼関係が生まれます。この経験は、今後の人間関係にも良い影響を与えるはずです。

これが何気に1番大事なのかも…?

応援演説は一見、候補者をサポートする役割に思えますが、それ以上に自分自身の成長や達成感を得られるチャンスです。この経験を通じて、一歩成長した自分に出会ってみてください!

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この記事を書いた人

兵庫県のとある学習塾の塾長。私大理系卒。塾バイト・家庭教師を経て、長年の経験を基に幅広く受験をサポートします。生徒だけでなく、それを支える保護者や先生の力にもなりたいという思いで立ち上げました。

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