【参考書も紹介】高校数学が全くわからない!克服の解決策を具体的にご紹介します。

本記事では、主に数学が苦手な高校生に、テストや受験で良い点数を取る方法についてご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

この記事をご覧になっている方はきっと数学が難しく苦手だと感じている方が多いのではないでしょうか。実際、高校生を指導していて、

  • 中学生の時に苦手だったが、さらについていけなくなってしまった
  • 中学までは苦手意識はなかったが、高校に入って嫌いになってしまった

このどちらのケースもよく相談されます。まずは原因を探してみましょう。皆さんはどれに強く共感できますか?

数学が苦手に感じる理由
  • 公式が難しくて、多くて覚えられない
  • 問題文や用語が難しくて理解できない
  • 計算が多く、ミスをしてしまう
  • 授業が早くてついていけない
  • そもそも何がわからないのか分からない
この記事の目次

高校数学と中学数学との違い

高校数学と中学数学は大きな違いがいくつかありますのでご紹介します。

①公式の丸暗記では対応しにくい

中学校までの数学で登場する公式は「三平方の定理」「円周角の定理」など、ある程度当てはめるだけで答えが出せるものが多いです。また式自体もシンプルで理解がしやすいものが多いです。

しかし高校数学ではなかなかそうはいきません。公式の内容の理解が求められます。例えば数Ⅰで登場する「sin, cos, tan」はその意味を理解していないと、解きにくい問題があります。

全てを丸暗記すると膨大な量になってしまうのですが、理解していれば数を減らせます。例えば sin(180°−θ)=sinθ という公式がありますが、これは実際丸暗記しない方が良い公式です。(覚えだすとキリがないから)

②「証明問題」や「場合分け」が当たり前になる

高校数学では証明問題や、場合分けをして解く問題が主流になります。この2つで苦手になってしまうケースが多いです。しかし定期テストはもちろん、共通テストや二次試験を受験する際には、避けて通れない道ですので、なんとか克服しなければなりません。

問題は短くても、回答はとても長いというのも高校数学のあるあるですよね。

③学ぶ内容の量の多さ・大幅な変化

中学数学よりも、高校数学は学ぶ内容が約3倍と言われています。次々に新しい内容が登場しますので、つまずいてしまうと、だんだんとついていけなくなってしまいがちです。

さらに「必要条件・十分条件」などの、まるで国語のような問題が登場することも混乱する1つの要因になります。中学と高校では別物に感じますよね。

授業だけで完璧に理解するのは難しいです。それ以外のところで時間をとって復習しましょう。(後に詳しく解説します。)

まずは2つの目標を設定しよう

数学に限る話ではないですが、勉強する際には「短期的な目標」と「中長期的な目標」を立てましょう。

短期的な目標は1日単位で、中長期的な目標は定期テストや入試の目標のことです。

短期的な目標の例

・今日で「余弦定理」の簡単な計算問題を解けるようにする!
・背理法の簡単な証明問題を理解する!
・等比数列の和の問題の基礎をマスターする! など

中長期な目標の例

・次の定期テストで80点以上を取る!
・次の模擬試験で偏差値50を越える!
・〇〇大学に合格する! など

まずは中長期的な目標を設定して、そこから逆算して短期的な目標を立てると良いですよ!

勉強時間をしっかり確保しよう

数学が苦手な方の多くは、「勉強時間」が確保できていない方が非常に多いです。
「嫌いになる」→「勉強したくなくなる」→「余計に分からなくなる」の負のサイクルが起きてしまうと、どんどんついていけなくなってしまいます。

おすすめは時間の目標ではなく、内容での目標

「1日1時間」などの時間の目標は嫌いなことであれば、なかなか達成しにくいです。ですので1日3ページや、1日10問などの内容での目標を立てることをお勧めします。

計画が1回崩れてしまっても、そこからリカバリーできればいいので、完璧を目指しすぎないようにしましょう!

新しく習った内容は早めに復習を!

習ってから時間が経つと、せっかく授業で聞いた話も忘れてしまいます。習った内容はその日のうちに復習しましょう。

当日復習におすすめの教材

・学校の教科書の練習問題
 (できれば「教科書ワーク」を購入するのがおすすめです。
・教科書準拠の問題集(3TRIAL,クリアー,4STEPなど)

分からないまま次の授業に進むのは、授業効果が低くなってしまうので、早めの復習はとても大切になります!

何が分からないかをはっきりさせよう

数学の点数を上げるには、現状何が分かっていないかを調べることが大切です。そのためのポイントをご紹介します。

弱点を見つけるポイント

・出てくる数学の用語や記号の意味は理解しているか。
・教科書の例題が何も見ないで式を立てられるか
・立てた式を正しく計算できるか

このあたりに注目すると良いです。分からないものを1つずつ解消しましょう。

授業中は分からないポイントをメモしよう

授業を受けている中で、疑問に思うポイントは、蛍光ペンやボールペンなどでチェックしておきましょう。ここでチェックしたポイントは、当日中に先に解消してから、練習問題に取り組むと勉強効果が格段にUPします。

分からないポイントが授業中に出てきても、その場で考えすぎる必要はありません。チェックをつけておいて、一旦次に進む方が結果良いことが多いです。

おすすめの教材のご紹介

先ほどご紹介したように、授業直後の復習は、教科書の練習問題や、教科書準拠の問題集で復習するのをおすすめします。しかし、それが難しかったり、もう1度基礎から学び直しがしたい方は、以下の教材はいかがでしょうか。

やさしい高校数学

とにかく基礎から復習したい方はこちらがおすすめです。

高校の数学が1冊でしっかりわかる本

基礎から、標準まで幅広く復習したい方はこちらがおすすめです。

どちらも初心者にはおすすめできる参考書です。この2つから選んでおけばとりあえず間違いはないと思います。

質問できる環境を整えよう

苦手な科目は、自分ひとりだけでは克服に時間が掛かってしまいます。なるべく効率よく勉強するためには周囲の助けを借りることが必要です。

学校の先生に質問する

授業後や放課後に分からない問題は質問にいきましょう。質問されて嫌な先生はいませんし、積極的に質問してくれる生徒には、向き合いたいと思うのが先生です。ぜひ遠慮せずにいきましょう。

質問する際は、何が分からないかを具体的にしてからいくと、効果的に理解することができます!

数学が得意な友達に

先生に聞くことが難しければ、もちろん友達に聞くのもおすすめです。お礼の言葉は忘れないようにしてくださいね!

塾の先生に質問する

学校にそういう環境がなければ、学習塾に行くことはとてもおすすめです。勉強が苦手だ、という方は個別指導の塾をおすすめしたいです。

また、近年は映像授業を利用した学習サービスが非常に充実しています。外に出ず、時間を節約しながら勉強できるのでそちらも非常におすすめしたいです。

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数学の苦手を克服した先にあるもの

数学は特に苦手な人が多い科目です。その理由は人それぞれですが、共通して言えることは、みんな苦手になってからの対策が疎かになっているということです。

ここまで読んでくれたあなたはきっと、何とかして克服したいという方なのではないでしょうか。もちろん時間は掛かりますが、苦手が克服できたという過程や経験は、他の科目にも良い効果をもたらしますし、必ずプラスになります。

目標達成のために、コツコツと地道に積み上げていきましょう。応援しています。

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この記事を書いた人

兵庫県のとある学習塾の塾長。私大理系卒。塾バイト・家庭教師を経て、長年の経験を基に幅広く受験をサポートします。生徒だけでなく、それを支える保護者や先生の力にもなりたいという思いで立ち上げました。

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