共通テスト英語の対策|大問別の語数から出す時間配分と得点率

共通テスト英語の対策|大問別の語数から出す時間配分と得点率

共通テストの英語リーディングは、80分で100点の試験です。過去問を解いて「最後の大問まで時間が残らない」「どの大問に何分使えばいいか分からない」と感じたら、まず試験の大きさを数字でつかむところから始めます。

この記事では、大学入試センターが公開している令和8年度(2026年1月)本試験のリーディング問題冊子から大問ごとの英語の語数を数え、正解と配点、設問別の得点率と合わせて、時間配分と終わる時刻を計算しました。「計算」「数えた」と書いた数字はセンターの公表値ではなく、公表された資料から出したものです。

この記事の目次

結論:設問込みで5,567語を80分。配点の重い後半ほど長い

令和8年度の問題冊子を大問ごとに数えた語数と、正解・配点表の配点を並べると次のとおりです(語数は数えた値)。

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大問配点語数(設問・選択肢込み)語数(本文のみ)
第1問6点275語203語
第2問12点458語275語
第3問9点400語302語
第4問12点549語371語
第5問16点784語577語
第6問12点959語756語
第7問16点990語657語
第8問17点1,152語729語
計100点5,567語3,870語

数えた合計は設問・選択肢込みで5,567語、本文だけで3,870語です。センターの問題評価・分析委員会報告書には「本文と設問及び選択肢を合わせた総語数は約5,600語」とあり、数えた合計とほぼ合います。大問は8つ、設問数は33、解答数は44です。

第5問から第8問の4つで配点は61点(計算)、語数は3,885語(計算)あります。前半の第1問〜第4問は合わせて39点・1,682語(計算)です。配点の6割と語数の7割が後半にあるので、前半で時間を使いすぎると点の大きい問題を読み切れません。

結論の要点
  • 80分・100点・大問8つ
  • 設問込みで5,567語(数えた)
  • 後半4問に配点61点(計算)
  • 大問ごとに終わる時刻を決める
語数の数え方

問題冊子のPDFを文字に直し、英字を1字以上含むまとまりを1語として数えました。数字だけの語(年号・グラフの目盛り)、選択肢の番号、日本語の指示文は数えていません。「本文のみ」は設問と選択肢を除いた部分で、リード文・スライドの空欄・図表のラベルを含みます。同じ方法で令和7年度(2025年1月)を数えると、設問込みで5,579語、本文のみで4,151語でした。

読む速さの目安:1分100語なら1回読むのに約56分

5,567語を1回読み通すのにかかる時間を、読む速さごとに計算しました。残りの時間で、設問を考え、マークし、読み返します。

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読む速さ5,567語を1回読む時間(計算)80分から残る時間(計算)
1分60語約93分足りない
1分80語約70分約10分
1分100語約56分約24分
1分120語約46分約34分
1分150語約37分約43分

5,567語÷80分=約70語なので、「1分70語で読めばいい」と考えがちですが、それは考える時間もマークする時間もゼロのときの数字です。1分80語でも残りは約10分しかありません。表の計算では、読み返しや考える時間を20分以上残したいなら、1分100語前後で読める必要があります。

自分の速さは、語数が分かっている英文を時間を計って読めば出せます。読み終えた語数を、かかった分数で割ってください。語数つきの長文は次の記事に5題あります。

速さを上げる前に確かめること

速く読もうとして意味が取れていなければ点になりません。読み終えたら設問を解き、正答率が落ちていない速さを自分の速さとして記録します。知らない単語が多いと速さは上がらないので、その場合は単語が先です。

大問別の時間配分と終わる時刻(見直し5分を残す)

80分のうち最後の5分を見直しとマークの確認に残し、75分を語数(設問込み)の割合で分けました。令和9年度(2027年1月)の実施要項では、リーディングは1日目の15:20〜16:40です。この開始時刻から、各大問を終える時刻も計算しています。

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大問配点目安の時間(計算)終える時刻(計算)
第1問6点4分15:24
第2問12点6分15:30
第3問9点5分15:35
第4問12点7分15:42
第5問16点11分15:53
第6問12点13分16:06
第7問16点13分16:19
第8問17点16分16:35
見直し―5分16:40

時間は語数×75分÷5,567語で出し、1分未満を四捨五入しています(計算)。大問ごとに10分ずつのように均等に割ると、短い第1問〜第3問に時間を使いすぎ、1,152語ある第8問が足りなくなります。

使い方は、過去問を解くときに問題冊子の各大問の最初に「終える時刻」を書いておくことです。時刻を過ぎたら、その大問の残りは勘でマークして次へ進みます。読む速さが1分100語に届いていない人は、この表のとおりには終わりません。その場合は、終わらなかった大問と時刻を記録して、次の項の考え方で後回しにする大問を決めます。

時間配分の使い方
  • 各大問の最初に終える時刻を書く
  • 時刻を過ぎたら勘でマークして次へ
  • 終わらなかった大問と時刻を記録
  • 本番と同じ15:20開始で練習する

得点率で見ると、平均がいちばん低いのは第7問の48.3%

大学入試センターは、設問ごとの平均点と得点率をCSVで公開しています。令和8年度リーディングの大問ごとの値は次のとおりです。

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大問配点大問の平均点(公式)得点率(公式)
第1問6点4.199点70.0%
第2問12点8.658点72.2%
第3問9点5.538点61.5%
第4問12点9.59点79.9%
第5問16点10.251点64.1%
第6問12点6.455点53.8%
第7問16点7.72点48.3%
第8問17点10.398点61.2%

得点率はCSVの値を小数第1位で四捨五入しました。平均の得点率が5割前後なのは第6問(53.8%)と第7問(48.3%)、いちばん高いのは第4問(79.9%)です。次に、語数あたりで何点取れているかを計算しました。大問の平均点を語数(設問込み・数えた値)で割り、100語あたりに直した数です。

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大問語数(数えた)100語あたりの平均点(計算)
第1問275語1.53点
第2問458語1.89点
第3問400語1.38点
第4問549語1.75点
第5問784語1.31点
第6問959語0.67点
第7問990語0.78点
第8問1,152語0.90点

平均で見ると、第2問と第4問は読む量のわりに点が取れていて、第6問と第7問は読む量のわりに点が取れていません。時間が足りない人が後回しにする候補は、平均の数字だけで見れば第6問か第7問です。第8問は100語あたりの平均点が第6問・第7問より高く、配点も17点といちばん大きいので、最後に回して時間切れで落とすのはもったいない大問です。

自分の数字で計算し直す

この表は全国の平均です。自分に当てはまるとは限りません。過去問を解いたら、自分の大問ごとの得点を、その大問の語数で割って100語あたりに直してください。数字がいちばん小さい大問が、自分にとって時間をかけても点になりにくい大問です。後回しにする大問は、この数字で決めます。

第8問を毎回時間切れで落としている人は、解く順番を変える前に、終える時刻を書いて第6問・第7問で止まりすぎていないかを先に確かめてください。順番を変えるのは、それでも終わらないときです。

平均点は令和6年度51.54点から令和8年度62.81点へ

センターの実施結果の概要(令和6年度・令和7年度・令和8年度)による本試験の結果です。

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年度受験者数リーディング平均点リスニング平均点
令和6年度(2024年1月)449,328人51.54点67.24点
令和7年度(2025年1月)453,668人57.69点61.31点
令和8年度(2026年1月)455,114人62.81点54.65点

受験者数はリーディングの人数です。リーディングの平均点は令和6年度から令和8年度で11.27点(計算)上がりました。令和7年度について、センターの報告書(高等学校の評価)は、前年度より設問数が6つ減り、分量が約700語減ったと書いています。令和8年度は関係団体の評価で「やや易化した」とされ、総語数に大きな変化はなかったとしています。数えた語数でも、設問込みは令和7年度5,579語・令和8年度5,567語でほぼ同じで、本文のみは4,151語から3,870語に減っていました。

同じ評価には、次の一文もあります。

最後まで解き終えることができなかった受験者がいたことが予想される

大学入試センター 令和8年度 問題評価・分析委員会報告書 英語(リーディング)関係団体の評価

平均点は年によって5点以上動きます。過去問の点数は、その年の平均点との差で見てください。令和8年度で65点なら平均より約2点上、令和6年度で65点なら平均より約13点上です(計算)。1年分の点数だけで実力を判断しないことが大切です。

過去問の点数を記録する項目
  • 年度(令和6〜8年度)
  • 大問ごとの得点
  • その年の平均点との差
  • 終わらなかった大問と時刻

当日の時間割:リーディング15:20〜16:40、リスニングは17:20から

時計のイラスト

令和9年度の実施要項では、本試験は2027年1月16日(土)・17日(日)で、英語は1日目です。

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時間(1月16日)試験メモ
13:00〜14:30国語リーディングの前の科目
15:20〜16:40英語リーディング(80分)開始から終える時刻を書く
17:20〜18:20英語リスニング(試験時間60分・解答30分)IC プレーヤーの確認を含む

リーディングが終わってからリスニングまでは40分あります(計算)。リスニングは、令和8年度の問題冊子の表紙によると音声が流れるのは第1問・第2問が2回、第3問〜第6問が1回で、正解と配点では1回だけの第3問〜第6問が100点のうち60点分(計算)です。大問別の解き方は別の記事にまとめています。

過去問の使い方:センターが公開しているのは3年分の問題と正解

大学入試センターの過去問題のページでは、令和6年度から令和8年度までの本試験と追・再試験の問題と、正解・配点の表が公開されています。解説はありません。

リーディングの過去問は、次の順で使うと時間配分の練習になります。

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順番すること記録すること
115:20開始のつもりで80分通して解く各大問を終えた時刻
2正解・配点の表で採点する大問ごとの得点
3大問ごとの得点を語数で割る100語あたりの得点(計算)
4間違えた設問の原因を分ける知らない単語か、読み方か、時間切れか

令和6年度は令和7年度より設問数も語数も多い形式だったので、時間配分の練習には令和7年度と令和8年度を先に使い、令和6年度は読む量の多い年として使うと区別がつきます。解説がほしい場合は、無料で解説を出しているサイトを使い分けてください。

ひとりで進めるのが難しいとき:公式に単価を出している東進

黒板の前で授業をする講師のイラスト

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選ぶときの1点

講座を取りすぎると総額が大きくなります。足りない科目だけ取る前提で見積もってください。

よくある質問

共通テストの英語リーディングは何語ありますか?

大学入試センターの報告書では、令和8年度の総語数は本文と設問・選択肢を合わせて約5,600語です。問題冊子を数えると設問込みで5,567語、本文だけで3,870語でした(数えた値)。

リーディングは1分に何語読めればいいですか?

5,567語を1回読むのに、1分100語なら約56分、1分80語なら約70分かかります(計算)。考える時間や読み返しを20分以上残すなら、1分100語前後が目安です。

大問ごとの時間配分の目安は?

見直しの5分を残し、75分を語数の割合で分けると、第1問4分・第2問6分・第3問5分・第4問7分・第5問11分・第6問13分・第7問13分・第8問16分です(計算)。

得点率がいちばん低い大問はどこですか?

令和8年度本試験では第7問で、得点率は48.3%でした。次が第6問の53.8%です。いちばん高いのは第4問の79.9%でした(大学入試センターの設問別得点率)。

リーディングの平均点はどれくらいですか?

令和6年度は51.54点、令和7年度は57.69点、令和8年度は62.81点でした。いずれも100点満点です。過去問の点数はその年の平均点との差で見てください。

この記事で確認した資料

・大学入試センター 令和8年度 英語(リーディング)問題冊子 表紙(100点・80分)
・同 問題冊子(大問ごとの語数を数えた)・令和7年度 問題冊子(比較用に数えた)
・令和8年度 英語(リーディング)正解と配点・英語(リスニング)問題冊子 表紙(流す回数)・英語(リスニング)正解と配点
・令和8年度 設問別得点率及び正答率(CSV)
・令和6年度・令和7年度・令和8年度 実施結果の概要(受験者数・平均点)
・令和8年度 問題評価・分析委員会報告書 英語(リーディング)問題作成部会の見解(総語数・設問数)・同 関係団体の評価・令和7年度 同 高等学校の評価
・令和9年度 大学入学共通テスト実施要項(試験日・時間割)
・大学入試センター 過去問題
いずれも2026年10月29日に確認しました。語数は問題冊子PDFを文字に直して数えた値で、センターの公表値ではありません。

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この記事を書いた人

兵庫県の学習塾で塾長を経験。私大理系卒。塾バイト・家庭教師を経て、長年の経験を基に幅広く受験をサポートします。生徒だけでなく、それを支える保護者や先生の力にもなりたいという思いで立ち上げました。

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