塾講師バイトの選び方|現役塾講師が教える失敗しない5つの注意点【新大学生向け】

本記事では満足した「塾講師バイト」ができるよう、選ぶ際の注意点をご紹介します。特に新大学生の方は必見です!2026年に始める人向けの注意点と、採用する側(塾長)が面接で見ているポイントも解説します。

近年、少子化の動きとは反対に、学習塾に通う学生自体の数が増えています。それに伴い塾講師の需要も高まっています。学生の方にとっては、塾講師は収入になるだけでなく、高校生までの勉強を活かせる機会になります。しかし、いざ塾講師の仕事を探し始めると、様々な選択肢があり、どれを選べば良いのか迷ってしまう方も少なくありません。

そこでこの記事では、現役塾講師が語る、塾講師バイトを選ぶ際の注意点についてご紹介します。

この記事の目次

個別指導か集団指導か

学習塾は大きく2つに分かれます。「個別指導」と「集団指導」です。個別指導は多くが1:1~1:3の形式で、生徒につきっきりで授業をします。いかに簡単にそれぞれのメリット・デメリットをまとめてみました。

それぞれの塾のメリット

スクロールできます
個別指導塾集団授業塾
生徒一人ひとりと深い関係が築ける
密なコミュニケーションを取れる
指導内容を柔軟に調整できる
多くの生徒と関わることができる
学校の教員に近い経験を積める
責任が広い視野が身に付く

それぞれの塾のデメリット

スクロールできます
個別指導塾集団授業塾
集団指導よりも準備に時間がかかる

生徒との相性が重要になる
感じる責任が大きい
生徒一人ひとりに合わせた指導の難しさ

生徒とのコミュニケーションが取りにくい
声量や板書力など、ある程度のスキルが必要

塾に通う生徒のレベル・目的は何か

塾によって、通っている生徒のレベルや目的はかなり異なります。塾のホームページや口コミなどを必ず確認して、教育方針や集まる生徒層を必ず確認しましょう。例えば以下のように塾は分けることができます。

  • レベル
    • 小学生から高校生まで、幅広いレベルの生徒がいる塾
    • 勉強が苦手な子が集まり、学校の定期テストに力を入れている塾
    • TOP層に特化した塾(例:中高一貫校対策、難関大学受験対策)
  • 目的
    • 定期テスト対策がメイン
    • 入試対策を早くから行う
    • 推薦入試対策を行う

これ以外にも、塾によって特色が異なりますので、自分が得意な科目や指導したいレベルに合った塾を選ぶことが非常に重要になります。

服装は自由か、指定があるか

塾によって、服装の規定は異なります。こちらは盲点になりますが長期間にわたって通勤するとなると、案外大切な項目となってきます。

  • 自由なところ
    • 私服で勤務可能
    • ジーパンやTシャツなど、カジュアルな服装は避ける
  • 指定があるところ
    • 塾の制服を着用する
    • ビジネスカジュアルな服装

私服の場合は、大学の帰りにそのまま行きやすいです。制服だと荷物になるので、その点は少し面倒に感じるかもしれません。

シフトはどうなっているか

塾バイトが他のバイトと異なる点は「基本的に毎週出勤日が固定」ということです。生徒は毎週同じ曜日の同じ時間に通塾しますので、講師も自然に合わせる形になります。

教育的にも、毎週同じ生徒を見た方が良いのでシフトを考えた時に、急な予定が入ることが多い場合は、柔軟に対応できる場所を最初から探しておいた方が良いでしょう。

塾バイトをするならば、その曜日のその時間は空けておくのが原則です。緊急の用事以外はなるべく出勤できるよう、シフトを組みましょう。

給料の仕組みはどうなっているか

時間給かコマ給か

塾講師の給与体系は、大きく分けて、時間給とコマ給の2種類があります。それぞれの特徴を理解した上で、自分に合った方を選びましょう。

パッと見、給料高い!と思ってもコマあたりでの金額だったりします。1コマの授業時間は50分~120分とバラつきがありますので、併せて確認しておきましょう。

準備時間に給料は発生するのか

時間給の場合は、勤務時間に応じて給与が支払われるため、準備時間も給与が発生することが多いでしょう。

ただし、コマ給の場合は、授業コマ数に応じて給与が支払われるため、基本的には準備時間は無償となってしまう可能性があります。(準備している場合は本来支払われるべきですが)

しかし、塾によっては準備時間を含めて給与を支払うところもあります。事前に確認しましょう。

掛け持ちバイトはOKか

塾バイトの落とし穴として「働ける時間は夕方」からというのがあります。生徒が学校にいる時間ですので当然なのですが、大学が平日休みの時などに、その時間出勤できないという事態が起きます。

そこで考えるのがWワーク、いわゆるバイトの掛け持ちです。しかし少ないとは思いますが、掛け持ちNGの場所もありますので、Wワークしたい方は念のため聞いてみることをお勧めします。

同業の掛け持ちはNG!というところは多いですが、基本的にはOKなはずです。しかし念のため確認するといいでしょう。

その他の注意点

その他にも注意した方が良い点がいくつかあります。しかし人それぞれ重視する点が異なると思いますので、気になった項目があれば、是非バイト探しの際に参考にしてください。

  • 研修制度
    • 新人研修制度が充実しているか
    • 研修期間の長さ、給料
  • サポート体制
    • 困った時に相談できる体制があるか
    • 教務主任やベテラン講師からのフィードバックはあるか
  • 立地
    • 自宅から通いやすい場所にあるか
  • 休暇について
    • 長期休みは実家に帰れるか
    • 有休制度はどうなっているか
  • 交通費について
    • いくら支給されるか
    • 限度はあるのか

2026年から塾講師を始める人が知っておくべきこと

塾業界はこの数年で変わりました。2026年に新しく塾講師を始めるなら、次の3つは前提知識として知っておくと面接でも現場でも困りません。

2026年の塾講師が押さえておく3点
  • 新課程の共通テストはすでに実施済み…2025年から「情報Ⅰ」を含む7教科21科目に再編されました。「これから変わる」ではなくもう始まっているので、高校生を担当するなら現行の科目構成を確認しておいてください
  • AI教材を導入している塾が増えた…演習はAIが出題し、講師はつまずきの原因を対話で特定する役割にシフトしています。「板書して教える」だけの仕事ではなくなりつつあります
  • オンライン指導の求人が定着した…通塾せず自宅から指導できる求人が普通に選べます。移動時間がゼロになる一方、画面越しに生徒の手元が見えない難しさがあるので、初めてなら対面から入るほうが力はつきます

もう一つ、応募前に知っておくと安心なのが生成AIへの各塾のスタンスです。宿題をAIで済ませてくる生徒への対応方針は塾によってかなり違うので、面接で聞いておくと入ってからのギャップが減ります。

【採用する側から】塾長が面接で見ている3つのこと

塾講師バイトの記事はほとんどが「応募する側」の視点で書かれています。ここでは逆に、採用する側が何を見ているかを書きます。ここを知っておくと、面接での受け答えが変わります。

① 学力より「説明したことがあるか」

意外に思われますが、学力は採用の決め手になりません。指導する範囲の問題が解けるなら十分で、そこから先は差になりにくいからです。それよりも見ているのは「人に説明した経験があるか」です。

部活の後輩に教えた、友達にテスト前に教えた、そのレベルで構いません。「自分が分かる」と「相手に分からせる」は別の能力で、後者は経験でしか伸びません。面接で聞かれなくても自分から話す価値があります。

② 続けられそうかどうか

塾は担当制なので、講師が辞めると生徒の担当が変わり、保護者に説明が必要になります。だから採用側は学力より「1年以上続けてくれそうか」を重く見ています。

留学予定・実習・就活の時期など、先に休む可能性を正直に伝えたほうが通ります。隠して入って途中で抜けるほうが、お互いに損です。

③ 生徒を下に見ていないか

これが最も重視されます。「なんでこんなのが分からないの」という空気は、言葉にしなくても中学生には伝わります。できない状態を責めない人かどうかを、面接の受け答えの端々で見ています。

採用面接で私が必ず聞くのは「自分が一番苦手だった科目は何ですか」です。苦手を経験した人ほど、つまずいている生徒の気持ちが分かります。得意科目より、この答えのほうを見ています。

塾講師バイトの求人はどこで探すか

大手の総合求人サイトにも塾の求人はありますが、塾に絞った求人サイトのほうが情報の粒度が細かいです。「1対2か1対3か」「担当学年」「コマ給か時給か」といった、実際に働いてから効いてくる条件が最初から書かれているからです。

塾講師ステーションは塾・予備校の求人に特化したサイトで、地域・指導形態・学年から絞り込めます。この記事で挙げた注意点(指導形態・生徒層・シフト・給料の仕組み)を、応募前に求人票の段階で確認できます。

求人票で分からないことは、面接で必ず聞いてください。特に「授業以外の業務(報告書・保護者連絡・清掃)に給料が出るか」は塾によって扱いが違い、後からもめやすい部分です。

最後に

長く働くことになる職場です。疑問点が残る場合はメールや電話などで躊躇わずに問い合わせてみることをおすすめします。いろいろな出会いや経験ができる良い環境です。筆者自身は塾バイトをしていて良かったと感じています。

皆さんも良い塾講師ライフを送ってくださいね!応援しております。

【家庭教師も検討している方へ】家庭教師と個別指導塾の違い・選び方は家庭教師と個別指導塾はどっちがいい?で比較しています。

【塾を続けるか迷っている方へ】判断基準と辞める前にやるべきことは塾を辞めるべきか迷ったらで解説しています。

【集団か個別かで迷っている方へ】判断基準は集団塾と個別指導どっちがいい?学力位置で決める判断基準で解説しています。

生成AIへの塾のスタンスは、面接で聞いておくとよい項目です。

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この記事を書いた人

兵庫県のとある学習塾の塾長。私大理系卒。塾バイト・家庭教師を経て、長年の経験を基に幅広く受験をサポートします。生徒だけでなく、それを支える保護者や先生の力にもなりたいという思いで立ち上げました。

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