家庭教師のあすなろで「テキスト代」と呼ばれているものは、公式の料金ページでは学習ゼミ代(学習ゼミテキスト代)という名前で書かれています。指導料とは別に、毎月かかるお金です。
検索すると体験談ばかりが出てきますが、この記事ではあすなろの公式の料金ページに書いてある金額だけを並べます。あわせて、途中で辞めたときにテキスト代がどう扱われるのかを、消費者庁が出している特定商取引法の説明で確認しました。金額は2026年9月10日時点のものです。
結論:テキスト代=学習ゼミ代。関東は英数国が月4,400円、理社が月3,300円
| 項目 | 公式ページに書かれている金額 |
|---|---|
| テキスト代の正式名称 | 学習ゼミ代(関西では学習ゼミテキスト代) |
| 英語・数学・国語 | 1教科あたり 4,000円(税込4,400円)/月 |
| 理科・社会 | 1教科あたり 3,000円(税込3,300円)/月 |
| かかり方 | 一括ではなく毎月。教科の数だけ増える |
| テキストを使わない道 | 学校や塾の教材で進める指導法なら学習ゼミ代はかからず、代わりに管理・サポート費 12,100円/月 |
この金額は、関東・東北・北関東・甲信越・中国四国・九州を担当する公式サイトの料金ページに書かれているものです。東海・北陸と関西は別の会社が運営していて、料金ページの作りも金額の出し方も違います。そこは後の見出しで分けて説明します。

保護者の方から「テキスト代が高い」と相談されることがありますが、話を聞くと教科を5つ選んでいることがほとんどです。学習ゼミ代は教科ごとに積み上がるので、まず何教科ぶん契約しているかを契約書面で数えてください。
学習ゼミとは何か|3つの冊子がセットになっている
学習ゼミは市販の問題集ではなく、あすなろが用意している教材です。関東などの公式ページには、学習ゼミの中身として予習復習らくらく手帳・でるモンテスト対策本・まるわかり要点シートの3つが挙げられています。
関西の公式ページでは、小学生と中学生の学習ゼミテキストは『メイトホームスタディ』を使うと書かれています。東海・北陸のページも小中は『メイトホームスタディ』です。つまり地域によって、渡される教材そのものが違います。
学習ゼミは学年ごと・教科ごとに作られています。ここが料金の効いてくるところで、「1冊いくら」ではなく「1教科あたり月いくら」という数え方になります。英語と数学だけなら月8,800円、5教科すべてなら合計19,800円という計算です。
関東などの料金ページには「表示されている料金は家庭教師の指導期間と学習ゼミ支払期間が一致する場合の金額」という注記があります。指導を止めても教材の支払いだけが残る形になっていないか、契約前に期間をそろえて確認してください。
地域で金額が違う|運営している会社が別だから
あすなろは全国どこでも同じ料金だと思われがちですが、そうではありません。関東などの公式ページのフッターには「あすなろグループ」として、関東は株式会社ひのき、東北はあすなろ株式会社、北関東は株式会社ふぁいと、九州は株式会社みのると書かれています。関西の運営は株式会社あすなろです。
会社が違うので、1コマの長さも、月額の目安も、預かり金の額も違います。公式ページに書かれている数字だけを並べると、こうなります。
| 関東ほか | 東海・北陸・甲信 | 関西 | |
|---|---|---|---|
| 1コマの長さ | 15分 | 30分 | 15分 |
| 指導料 | 中学生 500円 | 小・中学生 875円 高校生 1,125円 | 小・中学生 450円 中学受験・高校生 550円 |
| 学習ゼミ代 | 英数国 4,400円 理社 3,300円 | 記載なし(未取得) | 記載なし(未取得) |
| 教材を使わない場合 | 管理・サポート費 12,100円/月 | 記載なし(未取得) | 9,900円(小学生) 12,100円(中学生) 15,400円(高校生) |
| 月々の目安 | 15,000〜25,000円 | 15,800〜30,300円 | 14,000〜25,000円 |
| 登録料 | 22,000円 | 記載なし(未取得) | 22,000円 |
| 預かり金 | 16,000円 | 記載なし(未取得) | 14,000円 |
表の「未取得」は、そのページに金額が書かれていなかったという意味です。推測で埋めていません。東海・北陸と関西の学習ゼミ代は、月々の支払い例としてまとめて示されているだけで、1教科あたりの単価は公開されていませんでした。

ここが一番の落とし穴です。他の地域の記事や口コミを読んで自分の見積もりを立てると、金額がずれます。関東の1コマは15分、東海の1コマは30分なので、同じ「1コマ875円」でも意味が違います。必ず自分の地域の公式ページと、手元の契約書面を見てください。
テキスト代がかからない選び方もある
あすなろには指導法が2つあります。学習ゼミを使う指導法と、学校や塾の宿題・副教材を使う指導法です。後者を選ぶと学習ゼミ代はかかりません。
ただし無料になるわけではなく、関東などでは代わりに管理・サポート費が月12,100円かかります。関西では学年で分かれていて、小学生9,900円、中学生12,100円、高校生15,400円です。
どちらが安くなるか
教科の数で逆転します。学習ゼミ代は英数国が1教科あたり4,400円なので、3教科なら合計13,200円、5教科なら合計19,800円です。管理・サポート費のほうは、教科が増えても定額のまま変わりません。
| 状況 | 向いている指導法 |
|---|---|
| 塾に通っていて、その宿題を見てほしい | 学校や塾の教材を使う指導法(管理・サポート費) |
| 家に教材がなく、家庭学習の型から作りたい | 学習ゼミを使う指導法 |
| 4教科以上をまとめて見てほしい | 定額の管理・サポート費のほうが読みやすい |
| 1〜2教科だけ苦手を潰したい | 学習ゼミのほうが安く収まる |
体験授業の場では指導法1を前提に見積もりが出てくることがあります。「学校の教材を使う指導法だといくらになりますか」と、その場で両方の見積もりを出してもらってください。
入会時にかかるお金|登録料と預かり金は別物
毎月のお金とは別に、入会のときにかかる費用があります。関東などの料金ページには、登録料が一家族あたり20,000円(税込22,000円)、預かり金(保証金)が16,000円と書かれています。関西は登録料22,000円・預かり金14,000円です。
この2つは性質が違います。登録料は戻りません。ただし本人と兄弟の高校卒業時まで有効で、指導を再開したり兄弟が入会したりするときには再度かからないと書かれています。
預かり金は戻ります。指導料の滞納があったときに充てるためのお金で、滞納がなければ退会時に全額返金すると公式ページに明記されています。返してもらうお金なので、退会の連絡をするときに必ず確認してください。
途中で辞めたらテキスト代は返る?|特定商取引法で決まっている
ここが体験談では答えが割れているところです。法律の側から見ると答えははっきりしています。消費者庁の特定商取引法ガイドを確認しました。
家庭教師は特定商取引法の対象になる
家庭教師は「特定継続的役務」の7つのうちの1つです。期間が2月を超え、契約金の総額が5万円を超えると対象になります。しかもこの総額には、入学金や受講料だけでなく教材費や関連商品の販売も含めて数えると書かれています。
あすなろの場合、登録料と毎月の指導料と学習ゼミ代を合わせれば、多くの契約がこの線を超えます。つまり、ほぼ確実に法律の保護の対象です。
教材は「関連商品」なので本体と一緒に解除できる
特定商取引法には関連商品という考え方があります。家庭教師・学習塾・語学教室の関連商品として指定されているのは、書籍(教材を含む)、カセット・テープなどの記録媒体、ファクシミリ機器とテレビ電話です。
学習ゼミのテキストは書籍にあたります。消費者庁の説明では、本体の契約をクーリング・オフまたは中途解約したときは、関連商品も一緒に解除できるとされています。テキストだけ契約が残る、という扱いにはなりません。
8日以内ならクーリング・オフ
法律で決められた書面を受け取った日から数えて8日以内なら、書面または電磁的記録で契約を解除できます。関連商品の販売契約も含めて解除でき、すでに指導を受けていてもその対価を払う必要はなく、違約金もかかりません。
さらに、事業者が事実と違うことを告げたり威迫したりしたせいでクーリング・オフをしなかった場合は、8日を過ぎていても解除できると書かれています。
8日を過ぎたあとの中途解約
期間を過ぎても、将来に向かって解約することはできます。このとき事業者が請求できる金額には上限があり、家庭教師の場合は次のとおりです。
| 解約のタイミング | 事業者が請求できる上限 |
|---|---|
| 指導が始まる前 | 2万円 |
| 指導が始まったあと | すでに提供された指導の対価 +(5万円、または契約の1か月分の授業料相当額のいずれか低い額) |
上限を超える額をすでに受け取っている場合、事業者は残額を返さなければならないとされています。「教材はもう開封したから返金できない」という説明は、この上限とは別の話です。金額の根拠を書面で示してもらってください。
特定商取引法では、契約前に概要書面、契約後に契約書面を渡すことが事業者の義務とされています。記載事項には「購入が必要な商品がある場合にはその商品名、種類、数量」が含まれます。教材の名前と数が書かれていない書面は、それ自体がおかしいと考えてください。クーリング・オフの起算日は、この法定書面を受け取った日です。

私が保護者の方に必ず勧めているのは、その場で契約しないことです。体験授業のあとに見積もりが出たら、概要書面を持ち帰って一晩置く。これだけで、教科数の積み上げに気づけます。急いで決めなければならない理由は、どこにもありません。
契約前に確認する5つのこと
| 確認すること | 見る場所 |
|---|---|
| 学習ゼミ代は何教科ぶんか | 見積書と契約書面の教材の数量 |
| 指導期間と教材の支払期間がそろっているか | 概要書面・契約書面の期間欄 |
| 学校や塾の教材を使う指導法の見積もり | 担当者にその場で依頼する |
| 預かり金がいくらで、いつ返るか | 料金ページと契約書面 |
| クーリング・オフの起算日 | 法定書面を受け取った日付 |
家庭教師と塾のどちらにするかで迷っている段階なら、月額の相場から先に押さえたほうが早いです。



よくある質問
- 家庭教師のあすなろのテキスト代はいくらですか?
-
関東などの公式料金ページでは、学習ゼミ代として英語・数学・国語が1教科あたり月4,400円(税込)、理科・社会が月3,300円(税込)と書かれています。教科の数だけ積み上がります。
- テキスト代は一括払いですか?
-
公式ページの書き方は月額です。1教科あたり月いくら、という形で毎月かかります。ただし支払期間と指導期間がそろっているかは契約書面で確認してください。
- テキストを買わずに指導だけ受けられますか?
-
できます。学校や塾の宿題・副教材を使う指導法を選べば学習ゼミ代はかかりません。ただし関東などでは管理・サポート費が月12,100円かかります。
- 途中で辞めたらテキスト代は返ってきますか?
-
教材は特定商取引法の関連商品にあたるため、本体の契約をクーリング・オフまたは中途解約すると、教材の契約も一緒に解除できます。法定書面を受け取ってから8日以内なら違約金なしで解除でき、それを過ぎた場合も事業者が請求できる額には上限があります。
- 関西や東海のテキスト代も同じ金額ですか?
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同じとは限りません。地域ごとに運営している会社が違い、1コマの長さも料金の出し方も異なります。関西と東海の公式ページには1教科あたりの単価が書かれていなかったため、この記事では未取得としています。
- 預かり金は戻ってきますか?
-
公式ページには、指導料の滞納がなければ退会時に全額返金すると書かれています。関東などは16,000円、関西は14,000円です。登録料のほうは戻りません。

この記事で確認した公式ページ
金額と制度は2026年9月10日に、あすなろの各公式サイトと消費者庁のページで確認しました。料金は改定されることがあるので、契約前にご自身の地域のページで確認してください。

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