共通テスト当日に点を拾うポイントは3つです。
- ①休み時間は新しい問題を解かず、覚えたことの最後の確認に使う
- ②昼ごはんは腹6〜7分目で、甘い飲み物やお菓子は控えめに
- ③リスニングの前に聴き慣れた英語を聴く
休み時間の長さは、大学入試センターの時間割から計算して下の表にまとめました。
受験当日の「過ごし方」というのはあまり皆さん気にしていませんが、最後の最後にどんな行動をするかはやはり大切です。ここでは、塾で毎年受験生に伝えている3つに絞って書きます。
ギリギリまで勉強を!

受験本番は、思ったより休み時間や待ち時間があります。
大学入試センターの「令和9年度 大学入学共通テスト実施要項」の時間割(試験日は2027年1月16日・17日)から、科目のあいだの時間を計算すると次のとおりです(1科目受験の地歴・公民と理科は開始が10:40になるので、その前の時間はさらに長くなります)。
| 日 | 前の科目 → 次の科目 | あいだの時間(計算) | 使い方 |
|---|---|---|---|
| 1日目 | 地理歴史・公民(〜11:40)→ 国語(13:00〜) | 80分 | 昼休み |
| 1日目 | 国語(〜14:30)→ 英語リーディング(15:20〜) | 50分 | 最後の確認に使える |
| 1日目 | リーディング(〜16:40)→ リスニング(17:20〜) | 40分 | 聴き慣れた音声を聴く |
| 2日目 | 理科(〜11:40)→ 数学①(13:00〜) | 80分 | 昼休み |
| 2日目 | 数学①(〜14:10)→ 数学②(15:00〜) | 50分 | 解法の確認 |
| 2日目 | 数学②(〜16:10)→ 情報(17:00〜) | 50分 | 用語の確認 |
もちろん休憩して次の科目に備えることも大切です。しかしやっぱりこの時間、勉強にも時間を充てたいところです。
何を勉強すべき?
基本的には、これまで勉強してきた基礎知識の最後の確認がおすすめです。例えば以下のようなものです。
- 社会の語句確認、論述(社会については後述)
- 理科科目の語句、論述
- 数学の解法確認、間違えた問題をざっと見て解法が思い浮かぶか?
- 国語の知識系問題(文学史など)
- 英単語、イディオム
1日目は多くの方は、最初に社会科目を受験されるでしょうか。社会科目に関しては、復習でなくて、新しい知識を直前に入れるのもありです。(混乱しなければ)その問題がもし出たらそれだけで3点とか取れます。
解けてしまえばいつ覚えたかなんて関係ないです。最後まで詰め込みましょう。

筆者は直前で初めて知った知識が倫理のテストで出て、3点上げることができました…!
お昼ご飯は食べすぎず、中身に注意

お昼休みは、1日目は地理歴史・公民の後(国語の前)、2日目は理科の後(数学①の前)で、どちらも80分あります(計算)。ここで注意すべきなのは、「食べすぎない」ということです。個人的には腹6分目か7分目で止めておくことをおすすめします。また、何を食べるかにも気を遣いましょう。
なぜなら「眠くなるから」です。
お昼ご飯を食べた後の5時間目に眠くなった経験、皆さんはありませんか?どうしてもご飯の後は眠くなってしまいます。これは血糖値の上昇が関係しており、人間の仕組み上仕方ないことです。しかし、眠気で入試が台無しになるのは絶対に防がなければいけません。
どうすれば血糖値の上昇を防げる?
厚生労働省の「e-ヘルスネット」は、食物繊維には血糖値の急激な上昇を抑える働きがあり、野菜・豆類・きのこ・海藻などに多く含まれると説明しています。反対に、清涼飲料水や菓子類に含まれる糖質は速やかに吸収されて血糖値を急激に上げるので控えめに、としています。
当日のお弁当に置きかえると、次の3つです。野菜・きのこ・豆のおかずを入れる、ご飯は少なめにして食べすぎない、休み時間の甘いジュースやお菓子は控えめにする。どれも前日から準備できることです。
勉強だけではなく、お昼ご飯も重要な作戦の1つです。不安要素は少しでも消して臨みたいですし、意外と皆さん行っていないことなので、是非試してみてください。損することはないはずです。

あと、箸を忘れる人が毎年いるので、気をつけてくださいね!!!
リスニングの前には英語を聴こう

1日目の最後にはリスニングのテストがあります。令和9年度(2027年1月16日)の時間割では、英語リーディングが15:20〜16:40、リスニングが17:20〜18:20で、間に40分あります(大学入試センター 令和9年度試験)。
ここで可能であれば今まで聴き慣れた英語音声を聴くことをおすすめします。筆者が受験したときは、周りは喋っている人がほとんどでした。しかし20分ほどリスニングのために英語を聞いたことで、スムーズに本番に入ることができました。
しかし初見の音声を聴くと、聞き取れない時に不安になってしまうので、今まで聞いたことのある教科書の音声などをおすすめします。イヤホンはこのためにも持参していきましょう。
これだけの意識の差で数点変わることだって考えられますよね。
最後にもう1つ
最後に、おまけとして。必ず休み時間には体を動かしましょう。立ち上がって少し歩いたり、伸びをしてみたり。ずっと椅子に座って同じ姿勢でいると血流が悪くなり脳に血が回りづらくなります。
また、余裕があれば1回外に出るのも非常におすすめです。会場内は暖房もついていて、空気がどんよりしているので、いい気分転換になります。試してみてください。
2日間で、試験時間は11時間30分・休み時間は5時間50分|時間割から計算した
「休み時間は思ったより長い」を、1日の流れ全体で計算しました。大学入試センターの「令和9年度 大学入学共通テスト実施要項」(試験日は2027年1月16日・17日)の時間割で、試験時間と、科目のあいだの時間を足しています。地理歴史・公民と理科を2科目登録した場合の、1日目・2日目の流れです。
| 日 | 科目 | 時間割 | 試験時間 | 次の科目までの休み時間(計算) |
|---|---|---|---|---|
| 1日目 | 地理歴史・公民(2科目) | 9:30〜11:40 | 130分 | 80分 |
| 1日目 | 国語 | 13:00〜14:30 | 90分 | 50分 |
| 1日目 | 英語リーディング | 15:20〜16:40 | 80分 | 40分 |
| 1日目 | 英語リスニング | 17:20〜18:20 | 60分 | ― |
| 2日目 | 理科(2科目) | 9:30〜11:40 | 130分 | 80分 |
| 2日目 | 数学① | 13:00〜14:10 | 70分 | 50分 |
| 2日目 | 数学② | 15:00〜16:10 | 70分 | 50分 |
| 2日目 | 情報 | 17:00〜18:00 | 60分 | ― |

計算
- 1日目:試験時間 130 + 90 + 80 + 60 = 360分(6時間)。9:30〜18:20は530分なので、休み時間は 530 − 360 = 170分(80 + 50 + 40 と一致)
- 2日目:試験時間 130 + 70 + 70 + 60 = 330分(5時間30分)。9:30〜18:00は510分で、休み時間は 510 − 330 = 180分(80 + 50 + 50 と一致)
- 2日間の合計:試験時間 360 + 330 = 690分(11時間30分)、休み時間 170 + 180 = 350分(5時間50分)
- 1科目だけ登録した場合は、地理歴史・公民も理科も10:40〜11:40(60分)。9:30から10:40までは、試験のない時間になる
実施要項の注には、数字で知っておくと落ち着ける点が2つあります。2科目を選ぶ場合の試験時間130分は、各60分の解答のあいだに答案回収などの時間を加えたものです。また、リスニングの試験時間は60分ですが、音声で解答するのは30分で、残りは配られたICプレーヤーの作動確認と音量調節のための時間です。
この記事の「休み時間は最後の確認に使う」は、2日間で5時間50分あるうち、昼休みの80分を2回(計160分)と、50分・40分の休み時間をどう使うか、という計画です。休み時間のたびに新しいことを始めるのではなく、「昼休み(80分)は食事と休憩、50分は科目の見直し、40分は聴き慣れた音声」のように、時間ごとにやることを先に決めておくと迷いません。
- 地理歴史・公民や理科を1科目しか登録しない場合。始まりが10:40になるので、開場から試験開始までの待ち時間を別に決める
- 受験する会場で、集合時刻や昼食の場所が決まっている場合。時間割の時刻は試験の開始と終了だけで、入室や点呼の時間は含まない
- 令和9年度以外の年度。時間割は年度ごとの実施要項で確かめる
出典:大学入試センター「令和9年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項」(PDF・11 試験実施期日等 (2) 時間割と注2・注3)(2026年10月15日確認)
試験当日によくある失敗と、その場での対処
準備をしていても当日は何かが起きます。塾で毎年共有している「起きたときにどうするか」をまとめました。
| 起きたこと | その場の対処 | 事前にできる予防 |
|---|---|---|
| 受験票を忘れた | 会場の本部へ。仮受験票を発行してもらえます | 前日に玄関に置く/スマホで写真を撮っておく |
| 電車が遅延 | 駅で遅延証明書をもらい、本部に電話 | 1本早い電車を基準にする |
| 筆記用具が足りない | 監督者に申し出る(貸してもらえる場合あり) | 鉛筆は多めに、消しゴムは2個 |
| 体調が悪い | 無理せず監督者に申告。別室受験が可能な場合も | 前日は消化のいいものを |
| 手応えがない科目があった | 絶対に自己採点しない。次の科目に集中 | 「終わった科目の話はしない」と決めておく |
| 周りの人が気になる | 耳栓を使う/目を閉じて深呼吸 | 会場の雰囲気は模試で慣れておく |
※ほとんどのトラブルは「本部に言えば対応してもらえる」ものです。自己判断で諦めないでください。

毎年必ず誰かが何かを忘れます。忘れたときに動揺しないことが大事です。「本部に言えばなんとかなる」と知っているだけで、当日の落ち着きが違います。
前日の準備と持ち物チェックリストは共通テスト前日・当日マニュアルにまとめています。
共通テスト当日によくある質問
- 休み時間に新しい問題を解いてもいいですか?
-
おすすめしません。解けなかったときに動揺して、次の科目に響きます。休み時間は、これまで覚えてきた語句や解法の最後の確認に使ってください。社会だけは、混乱しない範囲なら直前に新しい知識を入れるのもありです。
- 昼休みはどれくらいありますか?
-
令和9年度の時間割では、1日目は地理歴史・公民が11:40に終わって国語が13:00から、2日目は理科が11:40に終わって数学①が13:00からなので、どちらも80分です(計算)。
- リスニングの前には何をすればいいですか?
-
英語リーディングが16:40に終わり、リスニングは17:20からなので、あいだは40分です(計算)。教科書の音声など、これまで何度も聞いた英語を聴いて耳を慣らしてください。初めて聞く音声は、聞き取れなかったときに不安になるので避けます。
- 終わった科目の答え合わせをしてもいいですか?
-
当日はしないでください。手応えが悪いと次の科目に引きずります。自己採点は2日目がすべて終わってからで十分です。
この記事で確認した公的資料
- 大学入試センター「令和9年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項」(PDF):実施期日(令和9年1月16日・17日)と時間割(2026年9月29日に確認)
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「糖尿病の食事」:食物繊維と血糖値の急激な上昇、清涼飲料水・菓子類の糖質
