【理論化学Part1】一問一答50問ノック!【受験対策, 高校化学】

理論化学分野の問題をランダムで50問集めました。主に入試対策として基本事項を確認できるようになっています。難易度が高い問題にはをつけています。不備ありましたらコメントまでお願いいたします。

有機と無機もあります!

1. 金属の性質において、薄く広げることができる性質・引っ張ると伸ばすことができる性質をそれぞれ何というか?

順に、展性・延性と呼びます。

2. 金属結合・イオン結合・共有結合・水素結合・分子間力を結合力が大きい順に並べなさい。

一般に、共有結合→イオン結合→金属結合→水素結合→分子間力 です。

3. 昇華性をもつ物質を3つ挙げなさい。

ドライアイス・ヨウ素・ナフタレンを覚えておきましょう。

4. 粒子が熱運動で広がっていく現象をなんというか?

拡散といいます。

5. 同じ1つの化合物では、その成分元素の質量組成は常に一定である。この法則をなんというか?

定比例の法則といいます。

6. 少量の電解質で沈殿するコロイド溶液を何と言うか。

疎水コロイドといいます。

7. 多量の電解質で沈殿するコロイド溶液を何と言うか。

親水コロイドといいます。

8. ボルタ電池の負極・正極・電解液はそれぞれ何か?

負極:亜鉛(Zn)、正極:銅(Cu)、電解液:硫酸(H2SO4)です。

9. H2O2のOの酸化数は何か。

-1です。過酸化水素(H2O2)のOの酸化数は例外として-1ということを暗記しておきましょう。

10. NaHのHの酸化数は何か?

-1です。水素化ナトリウムNaHのHの酸化数は例外として-1ということを暗記しておきましょう。

何問正解出来たでしょうか?あと40問続きます。頑張ってください!

11. 体心立方格子および面心立方格子の単位格子の中に含まれる、原子の数はそれぞれ何個?

順に2個、4個です。

12. 体心立方格子および面心立方格子の配位数は?

順に8、12です。

13. 体心立方格子および面心立方格子の充填率はどれくらいか?

順に68%、74%です。大体の数字は覚えておくと良いでしょう。

14. 「イオン化エネルギー(第一イオン化エネルギー)」とは何かを説明しなさい。

「イオン化エネルギー」とは、電子1個を取り去って、1価の陽イオンにするのに必要なエネルギーのことです。

15. 周期表を左右上下などを用いて表した時に、イオン化エネルギーは、どの方向にある元素が小さくなる傾向があるか?

左下に属する元素はイオン化エネルギーが小さく、陽イオンになりやすいです。

16. 「電子親和力」とは何かを説明しなさい。

「電子親和力」とは、原子が電子1個を取り入れ、1価の陰イオンになるときに放出するエネルギーのことです。

17. 電子親和力は、同一周期では周期表の右に行く(原子番号が大きくなる)ほど大きくなる。この理由を説明しなさい。

原子核の正電荷が大きくなり電子を引き付ける力が強くなるため電子親和力は大きくなります。

18. 一定体積 V、一定温度 Tのもとで、圧力 pA の気体Aと圧力 pB の気体Bを混合すると、混合気体の全圧 P は各成分気体A、Bの分圧 pA、pB の和になる。つまり P=pA+pB と表せる。この法則を何というか。

ドルトンの分圧の法則といいます。

19. 温度が一定のもとでは、物質量が一定の気体について、圧力Pは体積Vに反比例する。この法則のことを何というか。

ボイルの法則といいます。

20. 圧力が一定のもとでは、物質量が一定の気体について、絶対温度Tは体積Vに比例する。この法則のことを何というか。

シャルルの法則といいます。

この辺りで離脱する方が多いみたいです。
頑張りましょう!

21. 水に溶かした酸や塩基の物質量に対する、電離している酸や塩基の物質量の割合のことを何というか。

電離度といいます。

22. 強酸の例を5つ化学式で挙げなさい。

HCl, HNO3, H2SO4, HBr, HIなどがあります。

23. 強塩基の例を4つ化学式で挙げなさい。

NaOH, KOH, CaOH, Ba(OH)2 などが挙げられます。

24. 原子核が不安定で、放射線を出しながら崩壊していくような同位体のことを特別に何というか。

放射性同位体といいます。

25. 黒鉛が電気を導く理由(電流が流れる理由)を説明しなさい。

黒鉛は、炭素の同位体で、4個の価電子のうち3個が連続的に結合してできた平面構造が重なっており、共有結合に不対電子がすべて使われていないため、自由電子が存在しているから。

26. 化学式中に、電離によってH+になることができる酸のHや、OHになることができる塩基のOHが残っていない塩のことを何というか。

正塩といいます。NaOHやCH3COOHなどがあります。

27. 化学式中に、電離によってH+になることができる酸のHが残っている塩のことを何というか。

酸性塩といいます。NaHSO4やNaHCO3などがあります。

28. 化学式中に、電離によってOHになることができる塩基のOHが残っている塩のことを何というか。

塩基性塩といいます。CaCl(OH)やMgCl(OH)などがあります。

29. 「酸性塩であれば、必ずその水溶液の液性が酸性になる。」この文は正しいか。

誤りです。例えばNaHCO3は塩基性を示します。

30. 「一般に、塩基性塩は水に対して難溶性である。」この文は正しいか。

正しいです。

31. 電子殻は内側から、K殻、L殻、N殻、M殻…と呼ぶが、n番目の電子殻に入ることができる電子の数をnを使った式で表すとどうなるか。

2n2と表せます。K殻は2個、L殻は8個、N殻は18個…となります。

32. 最外殻に、8個の電子が埋まる状態が安定であるいう法則のことを何というか。

オクテット則」と呼びます。ただし経験的に導かれたものであり、例外も多く存在することに注意です。

33. メスフラスコ、ホールピペット、ビュレット、三角フラスコの中で、共洗いが必要な器具はどれか。

ホールピペット、ビュレットです。「最後にがつくものは共洗いが必要」と覚えましょう。

34. 鉛蓄電池の正極と負極で用いられる物質はそれぞれ何か。化学式で。

正極:PbO2、負極:Pb

35. 鉛蓄電池の電解液は何か。

希硫酸です。

36. 鉛蓄電池のように、外部の直流電池から、放電時とは逆向きの電流を流すと、起電力を回復させることができる電池を何というか。

二次電池といいます。

37. 同族元素の原子は、原子番号が大きくなるほど原子半径が大きくなる。この文は正しいか。

正しいです。

38. 同一周期の元素の原子は、周期表の原子番号が大きくなっても原子半径は変わらない。この文は正しいか。

誤りです。原子番号が増えるとともに、陽子の数が増加することで、原子核と電子との間の引力が大きくなるために、原子半径は小さくなります。

39. 理想気体と実在気体との違いを2つ説明しなさい。

実在気体は体積も考慮するが、理想気体は分子自身の体積を考えない。また、実在気体では分子間力が存在するが、理想気体では分子間力は無視して考える。

40. 弱酸とその塩の混合液、また弱塩基とその塩の混合液を何と呼ぶか。

緩衝液(かんしょうえき)といいます。緩衝液は酸や塩基を少し加えても、そのpHがほとんど変化しない性質(=緩衝作用)をもっていることを覚えましょう。

あと10問です!もう少し!

41. ろ紙に対する吸着力の違いを利用して、色素などの混合物を各成分に分離する操作を何というか。

クロマトグラフィーといいます。

42. セルシウス温度の27℃は絶対温度で表すと何Kか。

300Kです。絶対温度=セルシウス温度+273 という関係ですね。

43. 中和滴定において、酸の標準溶液として濃硫酸や塩酸が不適切である理由は何か。

濃硫酸には吸湿性、塩酸には揮発性がある。その影響で体積が変化して正確な濃度を測定することが難しいために、標準溶液には向かない。

44. 濃硫酸から希硫酸を調製する際、「濃硫酸に水を少しずつ加えていく」「水に濃硫酸を少しずつ加えていく」どちらが正しい?

多量の水をよくかき混ぜながら, その中に少しずつ濃硫酸を加えていきます。硫酸の溶解熱は非常に大きいので、多量の濃硫酸でこれが起きてしまうと大変危険です。

45. 化学変化に伴う反応エンタルピーは、反応前後の状態で決まり、反応経路によって変化しない。この法則を何というか。

ヘスの法則といいます。

46. 同一圧力・同一温度下において、全ての気体は同一体積に同じ数の分子が含まれる。この法則を何というか。

アボガドロの法則といいます。

47. 加熱によってゾルが流動性を失って個体になったものを何と呼ぶか。

ゲルと呼びます、gelatin(ゼラチン)と関連させると覚えやすいです!

48. ゲルをさらに乾燥させたものを何というか。

キセロゲルと呼びます。

49. コロイド粒子の大きさ(直径)はどれくらいか?

約10-9~10-7mです。

50. コロイド粒子はろ紙も半透膜も通過できる。この文は正しいか。

誤りです。ろ紙は通過できますが、半透膜は通過できません。

お疲れ様でした!わからなかった事項はメモしておきましょう!

有機と無機もあります!

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