【大学入試】後期試験は難しい?その理由と、体験をもとに合格への方法を詳しく解説。

後期受験は難しい?

この記事は後期試験について知りたい高校生や保護者の方におすすめの記事です。自身の合格経験も踏まえて後期入試で受かるための心得をご紹介します。

この記事の目次

後期試験は合格が難しい?

後期試験は合格が難しい?

結論、難しいのは事実です…。

一般的に後期入試の合格難易度は前期入試よりも上がると言われています。その理由はいくつかありますが、主に下記の2つです。でも最後には受かるための具体的方法を詳しく記載していますので、ぜひ最後までご覧ください。

そもそもの募集人数が少ない

そもそもの募集人数が少ない

国公立大学の2次試験は、前期入試と後期入試に分かれます。(公立大学では中期入試がある場合もあります)

大学にもよりますが、多くの大学は定員の約8割ほどを前期入試で決めてしまいます。つまり後期入試で合格できるのは定員の約20%くらいの枠しかないのです。

枠が少ないということで、倍率も上がります。普段は2倍、3倍ほどでも後期は8倍、9倍くらいになることもあります。筆者が受験した際の倍率もそれくらいでした。

しかし、前期入試や私立に決めた受験生は、後期試験を受けないため、出願時の倍率に比べ、実際は倍率が大幅に下がります。過剰に恐れる必要はありません。

後期入試はあくまで2次募集というイメージで考えておくとわかりやすいです。

さらに近年は、国公立大学の中でも学校推薦型選抜(推薦入試)と総合型選抜(AO入試)が拡大しており、そもそも後期日程自体を停止する大学もあるようです。こういった、そもそもの門が狭いという理由で後期入試は難しくなってしまいます。

受験者のレベルが上がることがほとんど

受験者のレベルが上がることがほとんど

後期入試では、前期入試よりも受験者層の学力が高いです。なぜなら、後期は前期で受からなかった人が、確実に合格を得るために、受かりそうな大学を受験するからです。言葉を選ばずいうと、偏差値がより下にある大学を受けにくるからです。

イメージ的には、前期入試よりも受験者の偏差値が5くらい上がるといったところでしょうか。特に浪人を回避したくない方は、受験校を下げてくるので、これは仕方ないことではあります。

けどこれも心配することはありません。後程解説します。

後期受験で合格するためのポイント

ここからがより大切です!!

ここまで読んだ方は、「後期試験って受かる気がしない…」と思われたかもしれません。しかしポイントをしっかり抑えれば可能性は十分あります。これからは筆者の経験をもとに、受かるためのアドバイスを記したいと思います。

ポイント1:国公立大学の出願する大学のレベルは下げてみよう

ポイント1:出願する大学のレベルは思い切って下げよう

まず、国公立大学の受験校は共通テスト前に出願しなければならない関係で、選択が難しくなりがちです。

そこでどうしても国公立に行きたい方は、偏差値が5くらい下だとしても志望大学は変更しましょう。同じ大学を後期で受験しても、前期の方が確率が高いわけですから、そこで受からなければ可能性は低いです。

どうしてもその大学にこだわりたい場合は、同じところを受けるのもありですが、基本的には下げた方がいいです。

さらに大学によっては、後期入試は前期入試と入試内容が異なる場合があります。前期は2~3科目の筆記試験がほとんどだですが、後期は小論文や面接が行われたり、筆記試験の科目がその分少なくなることもあります。

中には、2次試験を行わずに、共通テストの点数で合否を判断する大学もあります。

ですので、自分の強みが活かせる受験方法を取っている大学を選びましょう。得意な科目は何か、面接・小論文は得意かなどの自己分析をして出願校を決めましょう。

環境によってはどうしても地元の大学に行きたい、そんなに多くの大学は事情があり受けられないなど、選択肢があまりない方もいるかもしれませんが、その中でも最善の選択ができるよう努めてみましょう。
受験費用に悩む方は下記記事も参考になりますのでご覧ください。

国公立大学とは異なり、私立大学の後期入試は国公立大学の前期入試の結果が出た後に出願が可能です。さらに入試の内容も、前期試験よりも科目数が減ったり、面接が科されるなどの、対策が比較的しやすくなっています。私立大学も何校か受験できるとベストです。

後期入試の私立大学の理想は、自分の偏差値より低いところ2校、同じレベルを1校でしょうか。

どうしてもその大学にこだわりたい場合は、同じところを受けるのもありですが、浪人覚悟になります。基本的には下げた方がいいです。

ポイント2:学校に行って勉強してみよう

ポイント2:学校に行って勉強してみよう

多くの後期入試は3月に行われます。この時期は高校の卒業シーズンが被ることもあって、案外疎かになりやすいです。しかし、この時期はこれまでの勉強の積み重ねもあり、1番伸びる時期なんです。だからこそ勉強は最後までやめないでください。

私自身の話になりますが、国公立前期試験に不合格になった後、後期試験まで1~2週間ほどのインターバルがありました。この時期は誰も登校していませんでしたが、1人で学校に行き、夜の7時半まで勉強をしていました。

この時期は担当の先生は3年生の授業もないので、質問しに行きやすいです。先生を独占できるのでマンツーマンでずっと教えてくれた日もありました。

もちろん学校にはよると思いますが、多くの高校がこうなのではないでしょうか。予備校も良いですが、学校の先生はあなたのことをよく分かっていると思いますので、より具体的な指導が得られます。

分からないことは質問をたくさんして、1つ1つクリアにしていきましょう。そのための環境が、この時期の学校には整っています。

ポイント3:やるべきことをリストアップしよう

厳しい言い方になりますが、前期試験で結果が出なかったということは、「合格のために何か足りなかった」ということです。何が足りなかったのか、リストアップしてしましょう。

あくまで上記は一例ですが、こんな感じで今自分に足りていないことをリストアップして、優先順位をつけましょう。そして残りの期間はこのリストを終わらせることに全力を尽くします。

リストを作る際は、自分だけで作ると、どうしても見えていない部分があります。学校の先生や塾の先生などの、受験に精通した方にも相談して客観的なリストを制作しましょう。

後期試験までは残り少ないです。やりたいことは沢山あるかとは思いますが、中途半端になってはいけないので、いくつかに絞ることが大切です。

ポイント4:シンプルなこと。最後まで頑張ろう!

ポイント4:シンプルなこと。最後まで頑張ろう!

後期試験を受ける場合は、同学年の中で最も長く大学受験と戦ったことになります。また受験疲れや、移動疲れなど、あらゆるストレスが溜まります。

さらに同学年の子はみんな進路が決まって春休みです。私自身もInstagramのストーリーズは見ることができませんでした。(みんな楽しそうすぎて)誰もいない教室で勉強していると孤独に感じましたが、結果受験ギリギリまでやり切ったことで、後期試験は合格できました。

受験においてメンタルはいうまでもなく大切ですが、後期試験はなおさら重要なファクターになります。前期受験に落ちていまい、気分が落ち込んでしまいます。でも今は踏ん張りどきです。後悔しないためにも、出来ることは全てやってみましょう。まだ出来ることは沢山あります。

ここでどれだけ頑張れたかは、受験という枠組みを超えて人生の中でも大きな糧になります。いつかその努力は必ず花開きます。最後まで諦めず頑張って!!!

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この記事を書いた人

兵庫県のとある学習塾の塾長。私大理系卒。塾バイト・家庭教師を経て、長年の経験を基に幅広く受験をサポートします。生徒だけでなく、それを支える保護者や先生の力にもなりたいという思いで立ち上げました。

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