最後に練習問題も用意しているので、活用してください!
そもそも「データ」とは?「情報」とは?
日常生活の中で「データ」「情報」という言葉はよく聞きますよね。しかしその意味を説明するとなると案外難しいものです。
「データ」とは現象や様子を観測・測定した、客観的事実や数値のことといえます。最近ではデータというと「コンピュータが処理するもの」と捉えられがちですが、そもそもは「客観的で再現性のある事実や数値」のことを指していて、コンピュータ分野の専門用語というわけではありませんでした。
例えば、とあるコンビニで、6月に傘が200本売れたというのはデータになります。また他の月での売り上げを調べた結果、6月は1年の中で1番傘が売れた月だと分かったとしましょう。
この、「6月は1年の中で1番傘が売れた」のように、データに何かしらの意味や価値を付加したものを「情報」と呼ぶのです。
また、情報をより一般化したものは「知識」と呼ばれるようになります。
「データ」はそのままで未加工であるのに対して、「情報」は加工されていて何かしらの知識が得られるようになっています。
情報の3つの特長とは?【残存性・複製性・伝播性】
情報には「3つの特長」があると言われています。残存性・複製性・伝播性です。以下1つずつ解説します。
残存性とは
「残存性」とは使っても無くならないという特長のことです。世の中には「使ってしまうとなくなる物」が沢山ありますよね。食べ物は食べたら無くなるし、消しゴムも使うほど小さくなっていきます。
しかし情報は使っても無くなりはしません。
- 1年の中で6月に傘が1番売れた
という先ほどの例を改めて書いてみました。こうやって書いても、読んでもその情報は無くなりませんよね。これを「残存性」と言います。
残存性があるがゆえに、SNSにアップした情報は簡単には消せないのです…!
複製性とは
「残存性」とは簡単にコピー・複製できるという特長のことです。例えばネット上にある画像や文字は、お手持ちのスマホやパソコンで簡単にコピーできます。しかも完璧にそのままコピーできます。これが情報の1つの特長です。
俗にいう「コピペ」が簡単にできるということですね!
伝播性(でんぱせい)とは
「残存性」とは簡単に広く伝わるという特長のことです。近年はSNSの発達により情報をいとも簡単に広められるようになりました。例えば、
- YouTube動画の拡散
- 明日の持ち物をLINEグループで拡散
- レストランの口コミ
などです。現在では,新聞やテレビなどの、いわゆるマスメディア ではなくても、世界中に大量の情報を瞬時に伝えることができますよね。
この伝播性が革新的な為に、ネット社会の普及はここまで広がったともいえますね。
練習問題
以下の文章は残存性・複製性・伝播性に関わる事項です。3つの特長の中で最も関わりが深いものを、それぞれ選びなさい。
- ライブのDVDをレンタルしたが、コピーして第三者に配布してはいけない。
- 数学の先生の解説が間違っていたが、多くの生徒はその間違いに気付かずに信じている。
- 脱走したペットを捜索するために、掲示板にポスターを貼った。
- Instagramのストーリーズをあげたところ、沢山の友達からいいねがついた。
- 中学校の卒業アルバムを10年ぶりに見返した。
解答はこちらから
(1)複製性(2)残存性(3)伝播性(4)伝播性(5)残存性
最後に
高校情報は、まだまだ勉強するツールが少ないのが現状です。そこで筆者がおすすめしているのが映像授業による勉強です。情報という科目は、今後大切になる科目で、共通テストでも必要になります。手を抜かずに対策しましょう。
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