最後に練習問題も用意しているので、活用してください!
「知的財産権」とは何か?
人間の知的活動によって生み出されたアイデアなどは、総称して「知的財産」と呼ばれます。例えば、音楽・映画・本・デザイン・ダンスの振り付けなどは知的財産に含まれます。
このようなものは、実在として形はありませんが、財産的な価値がある情報として保護されています。
宝石や骨董品、家電などの物質的な財産ではなく、あくまで無形のものを対象としています!
なぜ「知的財産」は守られるべきなのか?
知的財産は先ほど紹介したように、形がありません。また現代のような情報社会では、インターネットを通じて様々な知的財産にアクセスできるようになっていますよね。
さらに情報には「残存性」「複製性」「伝播性」という特長がありましたね。詳しくは下記の記事にまとめています。この特徴とも相まって、情報を簡単にコピーできますし、自由に他人が使用することができます。
これは一見メリットに見えますが、致命的なデメリットがあります。それは「創作者の意欲が低下してしまう」ことです。
知的財産を他人が無断で自由に利用できる状態では、知的財産を創作した人が、経済的利益、つまりお金を得ることが難しくなってしまいます。例えばWEB上で自身が描いた絵を勝手にコピーされて、万が一販売などをされていたら、どう思うでしょう?新しく創作する意欲を失ってしまいますよね。これが問題です。
そのため、知的財産の創作を促進するために、知的財産を他人が無断で利用することができないよう、法的に保護する必要があります。ここで登場するのが、「知的財産権」なのです。
この記事では「知的財産権」の意味とその分類を覚えましょう!各項目の詳細は次の記事にまとめます!
知的財産権の種類とは
「知的財産」と一言で言っても、無形で価値があるものなんて、様々な種類がありますよね。そこで知的財産はもっと細かく分けることが可能です。概略は以下の通りです。
上記の図からもわかるように、知的財産権は「産業財産権」というグループが存在します。産業財産権とは、産業や研究開発に関する権利が含まれており、「特許権」「実用新案権」「意匠権」「商標権」に細かく分かれます。
これらの産業財産権は、認められる為には特許庁に届ける必要があります。このように、権利獲得のために何らかの手続きが必要なものを方式主義と呼びます。
また、知的財産権以外の権利も色々ありますが、その中でも著作権を覚えましょう。著作権は主に絵や文章などの、文化的な作品に関する権利です。この著作権は、絵や文章を書いた時点で発生します。つまり産業財産権のような届出が必要ありません。
こういった届出がなくとも権利が発生するものは無方式主義と呼ばれます。
4つの産業財産権、著作権、方式主義と無方式主義について覚えましょう!
練習問題
知的財産の説明文として最も正しいものを1つ答えなさい。
- 知的財産とは、主に物質的には存在しないが財産としての価値があるもののことである。
- 産業財産権には、特許権、実用新案権、意匠権、商標権、著作権の5つがある。
- 全ての知的財産権は、特許庁に届出が必要な方式主義のもとに保護されている。
解答はこちらから
1(2は著作権は含まれないので❌、3は著作権は無方式主義なので❌)
最後に
高校情報は、まだまだ勉強するツールが少ないのが現状です。そこで筆者がおすすめしているのが映像授業による勉強です。情報という科目は、今後大切になる科目で、共通テストでも必要になります。手を抜かずに対策しましょう。
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