近年話題の英語ディベート。部活としての活動に留まらず、中高の授業の中でも取り入れる例が増えています。
そんな英語ディベートですが、受験にはどのような形で役立つのでしょうか?今回は7つに分けて「受験に役立つ理由」をご紹介します。
今回の記事は「大学生英語即興ディベート界隈」に所属しており、複数回「高校英語即興ディベート界隈」に参加した有識者の方に執筆していただきました。
筆者の経歴
Tasuku Arai
芝浦工業大学大学院 修了
2016年~2020年:
当時アジア最大規模 国際基督教大学英語部?主宰ICU T ベスト8決定審査員
および国内決勝トーナメント審査員または招待審査員12回
2023年:
慶応義塾大学英語ディベート部主宰Keio debate open 準優勝/決勝戦トーナメント初参加者部門賞 受賞
受験に必要な能力とは?
はじめに、受験に必要だと考えられる要素を考察していきましょう。
①知識:受験科目に関する広範囲かつ深い知識
②理解力:受験科目のトピックに対してどの程度説明できるかなどアウトプットできるレベルの理解力
③応用力:蓄えた知識を新しい問題に適用して解答する応用力
④記憶力:重要な情報やデータを記憶して試験の時に思い出す記憶力
⑤分析力:問題を分析して論理的な結論を導く分析力
⑥集中力:長時間において注意を維持し、気を散らすことなく問題に取り組む集中力
⑦対ストレス力:受験のプレッシャーに対して冷静に問題を解答する対ストレス力
などが上げられると思います。これらに対して、「必要がない!」と思われる方は少ないはずです。
それでは、なぜ英語ディベートはこれらの項目を満たして学生のみなさまを成長させ、受験に対しても良い影響を与えるのでしょうか。
英語ディベートによる受験に必要な能力の向上とは?
ここからの文章では、【話題の「競技英語ディベート」とは?】を読まれている前提でお伝えしていきます。まだお読みでない方は、そちらからご覧ください。それでは、一つずつ考察していきましょう。
①知識:受験科目に関する広範囲かつ深い知識
英語ディベートでは、様々なトピックに対して議論を行います。特に、英語即興ディベートでは、その傾向が強いです。例として、「環境問題」、「フェミニズム」、「LGBTQ」、「倫理問題」などを取り扱うことがあります。競技ディベートですので、勝敗が決定します。これらの勝敗の決定で、勝ち星を得たい皆様はリサーチを行うはずです。
このことから、アクティブラーニングで様々な知識を吸収しているのと同じ効果が見込まれます。このようにして、英語ディベートでは”知識”に対して良い影響を与えます。
②理解力:受験科目のトピックに対してどの程度説明できるかなどアウトプットできるレベルの理解力
英語ディベートでは、審査員がいます。スピーカーは、必ずこの審査員を説得しなければなりません。このことから、与えられた議題に対して、自身の中でかみ砕いて、自身の持っている知識を基に説明をしなければなりません。
このようなことを繰り返し行うことから、さまざまなトピックを色々な角度から考えて、理解するプロセスを学ぶことができます。このプロセスは、受験科目を理解するためにも活用できるため、英語ディベートは、”理解力”に対して良い影響を与えます。
③応用力:蓄えた知識を新しい問題に適用して解答する応用力
英語ディベートでは、過去に行った議題と似たような議題がでてくることがあります。しかし、全く同じであることは非常に珍しく、多くが一部分だけ似ているような議題です。
このことから、過去にスピーチした内容を上手く切り出して、どのようにスピーチするのか、どう見せれば良く、何を付け足したら良いのかを考えます。このような思考プロセスが、受験科目における類似問題に対する”応用力”に活かすことができます。
いかがだったでしょうか。このように、様々な受験で必要な要素を英語ディベートにより向上することができます。
黙々と机で勉強するだけでは疲れてしまいますし、人に対して説明し、アウトプットに対するフィードバックを受けることは非常に重要です。これらのことから、著者は英語ディベートを勧めます。
④記憶力:重要な情報やデータを記憶して試験の時に思い出す記憶力
英語ディベートでは、スピーチやリスニングのために、英語単語やフレーズ、文法を覚えていなければなりません。このことから、記憶力が鍛えられて、最低でも受験科目で重要な英語力が向上します。これらのことから、著者は英語ディベートを勧めます。
⑤分析力:問題を分析して論理的な結論を導く分析力
英語ディベートでは、様々な意見や価値観が討論されます。これらの意見や価値観は英語即興ディベートでは20分ほどで作られます。このことから、必ずと言って良いほど、穴が存在します。これを見つけるために、知恵を絞り問題を分析して論理的な結論を導く分析力を使います。このことから、分析力が鍛えられます。これらのことから、著者は英語ディベートを勧めます。
⑥集中力:長時間において注意を維持し、気を散らすことなく問題に取り組む集中力
日本の英語即興ディベートでは、予選で4試合することが一般的です。また、1試合1時間ほどかかります。
これらのことから、集中力無しに続けることが困難な競技です。これを通して、受験に必要な集中力を獲得できます。これらのことから、著者は英語ディベートを勧めます。
⑦対ストレス力:受験のプレッシャーに対して冷静に問題を解答する対ストレス力
英語ディベートでは、審査員や相手チームから注目された状態で英語のスピーチを行います。このことから、非常に強いプレッシャーがかかると思います。実際に、筆者は今でも手が震える状態でメモを読み上げています。
このことから、受験のプレッシャーに対して冷静に問題を解答する対ストレス力が獲得できることが期待できます。これらのことから、著者は英語ディベートを勧めます。
いかがだったでしょうか。このように、様々な受験で必要な要素を英語ディベートにより向上することができます。黙々と机で勉強するだけでは疲れてしまいますし、人に対して説明し、アウトプットに対するフィードバックを受けることは非常に重要です。これらのことから、著者は英語ディベートを勧めます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。色々なメリットがあり、受験においてもあらゆる側面において役に立つということがわかっていただけましたでしょうか。まだ英語ディベートをしたことがない方は是非1度お試しください。
コメント