個別指導塾WAMは、学年別の料金を公式サイトに出している個別指導塾です。ただしよく引用される「週1回8,000円〜」は40分コースの金額で、90分コースは15,200円〜。この記事では、この差を含めた料金の読み方と、公式に条件まで公開されている返金保証・成績保証の中身、向く子・合わない子を整理します。

調べたら他の個別指導より明らかに安いのですが、何か理由があるのでしょうか。安すぎて逆に不安です。

安く見えているのは、おそらく40分コースの数字を見ているからです。個別指導は1コマ80〜90分が標準なので、他塾と比べるなら90分コースの金額で並べてください。そうすると印象が変わります。
なお、この記事は個別指導塾の塾長が公式サイトで公開されている情報をもとに設計を読み解いたものです。当サイトの運営者はWAMの関係者ではなく、実際に通った体験談ではありません。そのぶん、合わないケースも正直に書きます。
基本情報【公式サイトで確認できること】
| 形式 | 通塾型の個別指導+オンライン指導 |
|---|---|
| 講師1人あたり | 1対1〜1対3 |
| 授業時間 | 1回40分/90分の2種類 |
| 対象 | 小学生〜高校生(全学年) |
| 料金 | 公式サイトに学年別・時間別で掲載(後述) |
| 体験 | 無料の体験学習あり |
| 自習 | 「教室開放時間内であれば、いつでも無料で自習スペースを利用して頂けます」。ただし「教室によって座席数が異なります」とも記載。利用は申込フォームから |
| 制度 | 返金保証と成績保証の2つ。適用条件まで公式に公開されている(後述) |
| 指導の特徴 | 「AIも活用しながら何学年でもさかのぼって、苦手の根本原因を見つけ出す」と記載 |
出典:授業料/よくある質問/返金保証・成績保証(いずれも個別指導塾WAM公式・2026年8月12日確認)
「料金を公開している塾は少ない」は、実は正しくない
WAMを紹介する記事は「料金を公開している数少ない個別指導塾」と書きがちです。当サイトも以前そう書いていましたが、8社の公式サイトを実際に開いて確認したところ、正しくありませんでした。公開している側と、していない側で、ほぼ半々です。
| 塾 | 公式サイトに載っている金額 |
|---|---|
| 個別指導塾WAM | 学年別×40分/90分の週1回月額。ただし入会金・教材費・諸経費の記載は無い |
| ナビ個別指導学院 | 学年別の授業料に加えて、諸経費4,140円(月額)と入会金(小11,000円・中高22,000円)まで公開 |
| 個太郎塾 | 学年別に週1回〜週5回の授業料を表で公開(回数を増やしたときの月額まで分かる唯一の例)。映像授業の教材費(1科目1冊1,430円)も記載 |
| そら塾 | 学年別の週1回のみ。しかも月によって2種類(中1・中2で7,800円/10,400円)。週2回以上は「お問合わせ窓口担当者よりご連絡の上……」として非公開 |
| 森塾 | 下限のみ(小5,880円〜/中11,700円〜/高15,300円〜)。「授業料以外の費用」は問い合わせ扱い |
| 東京個別指導学院 | 非公開。「詳しい授業料は……お問い合わせのうえご確認ください」 |
| スクールIE | 非公開。「授業料も一人ひとり変わりますので、詳しくはお近くの教室までご相談ください」 |
| 明光義塾 | 非公開。「授業料以外に諸経費、教材費などを別途いただいております。詳しくは教室へお問い合わせください」 |
各塾の公式サイトより(2026年8月12日確認)。WAM/ナビ個別指導学院/個太郎塾/そら塾/森塾/東京個別指導学院/スクールIE/明光義塾

並べて見ると、WAMより開示範囲が広いのはナビ個別指導学院のほうです。毎月の諸経費と入会金まで公式に書いてあるので、年間総額の見当がつきます。WAMの料金ページは授業料だけなので、「公開されている=総額が分かる」ではありません。
もうひとつ、「週1回」の中身が塾ごとに違います。森塾は「週1回、月3回授業の場合」と明記していますが、WAMの料金ページには月に何回かの記載がありません。同じ「週1回いくら」でも、月3回と月4回では1回あたりの単価が3割変わります。金額を並べる前に、そこを揃えてください。
なおWAM自身も、公式の「よくある質問」では「学年、週回数、科目、指導コースにより異なりますので、まずはお問い合わせください」と書いています。公開されている表は入り口の目安で、確定額は見積もりでしか出ません。そこは他塾と変わりません。
【塾長の読み解き】40分と90分で、金額はほぼ倍
公式に載っている週1回あたりの月額を、40分と90分で並べます。いずれも「〜」つきの下限価格で、教室によって変わります。
| 学年(週1回) | 40分コース | 90分コース |
|---|---|---|
| 小4〜小6 | 7,000円〜 | 12,400円〜 |
| 中1・中2 | 8,000円〜 | 15,200円〜 |
| 中3 | 8,800円〜 | 16,800円〜 |
| 高1・高2 | 9,600〜10,000円〜 | 20,800円〜 |
| 高3 | 10,400円〜 | 21,200円〜 |
出典:個別指導塾WAM 授業料(2026年8月12日確認・税込)。小1〜小2は40分5,800円〜、小3は6,200円〜、小1〜小3の90分は10,800円〜と、さらに細かく分かれています。

ここが記事でいちばん伝えたい部分です。比較サイトが「WAMは月8,000円から」と書くとき、それは40分の金額です。他塾の80〜90分と並べると比較になりません。90分同士で見ると、相場並みです。
誤解のないように書くと、40分コースが悪いわけではありません。小学生や、1科目を短く回したい場合には合理的です。ただし中学生が主要科目を本気で立て直すなら、40分では足りないのが実務的な感覚です。
見積もりを受け取ったら、まず「これは何分のコースですか」と確認してください。そこを揃えないと、他塾との比較が成立しません。

「1対1〜1対3」の幅も確認が要る
公式には1対1〜1対3と書かれています。この幅は小さくありません。
- 1対1…40分なら実質40分、教わり続けられます
- 1対3…講師が3人を回すので、直接教わる時間は3分の1前後。残りは演習です
つまり「40分・1対3」だと、教わる時間は10分強という計算になります。これが良いか悪いかではなく、そういう設計だと知ったうえで契約するかどうかの話です。契約前に、時間と人数の組み合わせを確定させてください。
AIで遡る仕組みをどう見るか
公式には「AIも活用しながら何学年でもさかのぼって、苦手の根本原因を見つけ出す」とあります。
塾の立場から見て、この方向は正しいです。つまずきの特定は、面談で本人に聞いても出てきません。「どこから分からない?」に答えられる生徒はほとんどいないので、機械的に測るほうが速く正確です。
ただし「AIも活用しながら」という書き方のとおり、主体は人の講師です。AI教材そのものが中心のサービスとは設計が違うので、そこを期待して選ぶなら別の選択肢と比べたほうがいいでしょう。

返金保証は「全額返金」ではない。しかも入会時に申請しないと使えない
ここが、この記事でいちばん直したかった部分です。以前このページには「制度があることは書かれているが、条件は公開されていない」と書いていました。誤りです。WAMは返金保証・成績保証のページで、条件をかなり細かく公開しています。読むと、印象がかなり変わります。
| 返す範囲 | 授業料 全4コマ分(1回40分コース/1回90分コース)。授業料の全額ではありません |
|---|---|
| いつまで | 「5コマ目の指導を受けた時点で、返金保証の適用外」 |
| 使うための条件 | 「入会時の面談で返金保証の申請をしていること」 |
| 対象外 | 対象コース以外/訪問型の家庭教師/「返金保証は対象外の教室もございます」 |
| その他 | 保証期間中の教師交代は不可 |

大事なのは「入会時の面談で申請していること」のほうです。合わないと気づいてから言っても間に合いません。面談で聞くのではなく、その場で申請する。しかも4コマ目までに判断する必要があります。
週1回のペースなら、4コマは約1ヶ月です。「1ヶ月通ってみて、合わなければ授業料4回分は戻る」制度だと理解しておくのが正確で、悪い制度ではありませんが、「合わなければ全部返ってくる」ではありません。
比較のために書いておくと、森塾も同じ「4回」で返金制度を持っていますが、返す範囲が違います。森塾は「ご入塾後4回授業を受けられるまでに入塾をキャンセルされた場合は、すでに納入していただいている全ての費用(授業料、テキスト代等を含む)の『全額』を返金」と書いており、体験授業も回数に含めると明記しています。
| 個別指導塾WAM | 森塾 | |
|---|---|---|
| 期限 | 5コマ目を受けた時点で対象外 | 入塾後4回授業を受けるまで(体験授業も回数に含む) |
| 返る範囲 | 授業料 全4コマ分 | 納入済みの全費用(授業料・テキスト代等を含む) |
| 事前申請 | 入会時の面談で申請が必要 | 記載なし |
| 対象外 | 対象コース以外・訪問型の家庭教師・対象外の教室あり | 記載なし |
各塾の公式サイトより(2026年8月12日確認)。WAM 返金保証・成績保証/森塾 授業料
成績保証は「公立中学校の生徒」限定
成績保証のほうは、対象がかなり絞られています。こちらも公式に条件が出ています。
| 保証する点数 | 入塾時60点未満の科目は20点アップ/60点以上の科目は80点以上 |
|---|---|
| 対象者 | 公立中学校のみ。公立中高一貫校・私立・国立は対象外。1科目につき週1回以上の受講が必要 |
| 入会時期 | 中1の12月〜中3の4月に入会した方が対象 |
| 期間 | 入塾後1年以内(対象科目につき12回分=週1回×3ヶ月) |
| 主な適用条件 | 期間中の遅刻・欠席・宿題忘れは合計3回まで/30点未満の科目は週2回以上/80点以上の科目は対象外/適用は1科目あたり1回のみ/成績表または答案をすべて提出 |
出典:個別指導塾WAM 返金保証・成績保証(2026年8月12日確認)。上記は主な項目の抜粋で、条件は全部で15項目あります。
塾側の立場から見ると、この設計は妥当です。範囲を絞らない成績保証は運用できませんし、「遅刻・欠席・宿題忘れは3回まで」は、逆に言えばそれだけ通えば点は動くという前提で組まれています。
ただし読者の側で確認しておくことが2つあります。私立・国立・公立中高一貫に通っているなら、この制度は最初から関係ありません。そして入会が中1の12月より前だと対象外です。中1の春から通い始めたい家庭が「成績保証があるから」で選ぶと、条件から外れます。
向く子・合わないかもしれない子
- 費用を抑えて1科目だけ見てほしい…40分コースが選べるのは、この用途に噛み合います
- 前の学年に穴がありそう…遡って原因を探す設計を掲げています
- 料金を先に知ってから動きたい…学年別に公開されているので、問い合わせ前に見当がつきます
個別指導で科目を増やすと、費用は一気に上がります。90分×5教科なら集団塾の総額を超えます。5教科まとめて必要なら、集団塾との比較を先にしてください。
40分・1対3なら、直接教わるのは10分強です。本気で立て直したい科目に40分を当てると、たいてい足りません。目的が「習慣づけ」なのか「立て直し」なのかを先に決めてください。
公式には「教室開放時間内であれば、いつでも無料で自習スペースを利用して頂けます」とあり、利用申込のフォームも用意されています。ただし同じ回答に「教室によって座席数が異なりますので、詳しくはお電話にてご相談ください」と続きます。使えるかどうかではなく、テスト前に席が空くかどうかが問題なので、通う予定の教室に席数と混み具合を聞いてから決めてください。
無料体験で確認する5つ
- ①提案は40分ですか、90分ですか…比較の前提が決まります
- ②講師1人あたり何人を担当しますか…1対1か1対3かで中身が変わります
- ③入会金・教材費・諸経費はいくらですか…公式の料金ページには載っていません
- ④返金保証を、今この場で申請できますか…条件は公開済み。入会時の面談で申請していないと使えません
- ⑤この教室は返金保証の対象ですか…公式に「対象外の教室もございます」と書かれています
③が肝心です。公開されているのは授業料だけなので、年間総額は月謝からは出せません。入会金・教材費・季節講習まで含めて聞いてください。
④と⑤は、他の記事ではあまり書かれていない部分です。返金保証は「あとで申し出る」ものではなく「入るときに申請する」もので、しかも教室単位で対象外があります。ここを確認せずに入って、合わなかったときに初めて条件を知る、というのがいちばんもったいない形です。
よくある質問
40分と90分、どちらを選べばいいですか
目的で分けてください。小学生の習慣づけや、1科目の穴を短く埋める用途なら40分。中学生以降で主要科目を立て直すなら90分です。40分は演習まで含めると実質的にかなり短く、宿題の確認だけで終わることもあります。
オンラインと通塾、どちらがいいですか
家で机に向かえるかどうかで決めてください。オンラインは移動時間がゼロになる代わりに、自習室という受け皿がなくなります。部活で時間がない・近くに教室がないならオンライン、家で集中できないなら通塾型が現実的です。
全額返金保証があるなら、とりあえず入っても大丈夫ですか
返るのは授業料4コマ分です。公式には「授業料 全4コマ分」「5コマ目の指導を受けた時点で、返金保証の適用外」と書かれています。さらに「入会時の面談で返金保証の申請をしていること」が適用条件で、対象外の教室もあります。入るときに申請し、4コマ目までに判断する——そう考えて使ってください。
明光義塾と比べるとどうですか
いちばん違うのは料金が公開されているかどうかです。明光義塾は公式の「よくある質問」で「授業料以外に諸経費、教材費などを別途いただいております。詳しくは教室へお問い合わせください」としており、金額そのものは出していません。WAMは学年別に出ているので、問い合わせ前に見当がつきます。一方で教室数では明光義塾が上なので、通える範囲に教室があるかで先に絞るのが現実的な進め方です。
「〜」がついているのは、上がることがあるということですか
そう考えてください。公開されているのは下限の金額で、教室や条件によって変わります。個別指導塾の料金表示ではよくある形です。実際の金額は見積もりでしか分かりませんので、公開価格はあくまで目安として使ってください。
まとめ
WAMは学年別の料金を公開している塾です。ただし比較サイトなどで見る「週1回8,000円〜」は40分コースの金額で、90分コースは中1で15,200円〜。他塾と並べるなら90分同士で、しかも月に何回かを揃えて比べてください。
あわせて1対1なのか1対3なのかも確定させること。40分・1対3なら、直接教わる時間は10分強です。
そして公開されているのは授業料だけです。入会金・教材費・季節講習を含めた年間総額は、面談で出してもらってください。諸経費や入会金まで公式に出している塾(ナビ個別指導学院など)もあるので、そこと比べると差が分かります。
最後にもう一度。返金保証は授業料4コマ分で、入会時の面談で申請していないと使えません。成績保証は公立中学校の生徒が対象で、入会時期にも条件があります。どちらも公式に条件が出ているので、入る前に読めます。読んだうえで体験に行くと、面談で聞くべきことが変わります。
本記事は2026年8月12日に公式サイトで確認した情報をもとに、個別指導塾の塾長がまとめたものです。当サイトの運営者はWAMの関係者ではなく、実際に通った体験に基づくものではありません。掲載した金額はいずれも公式サイトに「〜」つきで示されている下限価格で、教室・学年・条件によって変わります。入会金・教材費・諸経費・講習費は公式の料金ページに記載がないため、必ず教室に直接ご確認ください。保証制度の条件は抜粋であり、公式ページの記載が正です。
【訂正履歴】2026年8月12日:「料金を公開している数少ない個別指導塾」「多くの塾は教室にお問い合わせくださいで終わる」という記述を、8社の公式サイトを確認したうえで削除・修正しました。あわせて「返金保証・成績保証の条件は公開されていない」という記述が誤りだったため、公式に公開されている条件を本文に追加しました。「自習室の有無と運用は公式サイトでは分からない」も誤りで、公式の「よくある質問」の記載に差し替えています。




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